【CAUTION】
・長いけど頑張れ。
・ギャグだから楽しめ。
・AA多用するぜ。
・細かい事は『外史だから』の一言で片づけろ。
・読んでる最中は水を口に含みなさい。
以上5点の制約があろうと、構わないという奇特な方のみお進みください。
ではでは。
OP~HR
――――薄暗がりの中で、彼女は眼を覚ます。
「……あ、れ?」
ゆっくりと瞼を開ければ、光など入らないような部屋。周囲を見渡し、木造の建造物だという事がわかった。
「何故…こんな所に……」
自身がこの場にいる理由が分からず、記憶を辿る。だが、自室の寝台に入った記憶しか呼び起こせない。
いったい何が。そう自問する彼女の耳に、男の声が聞こえてきた。
『どうやら、全員目を覚ましたようだな』
「!?」
男の姿などない。だが、声は届く。何かの術だろうか。彼女は驚きながらも、努めて冷静に分析する。声は、『全員』と言った。という事は、自分以外にもこの状態の者がいる。そして、声の主は、自分たちを監視できる状態にある。それだけは、把握できた。
『さて、君たちに集まってもらったのは、他でもない。とある企画の為だ』
「企画?」
声は続ける。
『参加者は全部で4人だ。さて、皆。部屋を見回してごらん。扉があるだろう?』
「……確かに」
言葉に従い、それを見つける。
『では、まずその部屋から出てもらおうか。なに、殺す気などない。もしそうならば、攫った時点でそうしているのだからな』
「呆れるくらいに正直ね」
呟きながらも彼女は立ち上がる。そして扉まで歩を進め、開け放った。
華琳「えっ?」
星「ほぅ?」
雪蓮「あら?」
華雄「む?」
同時に4つの扉が開かれる。そこから現れた各々は隣を確認し、既知の仲の者たちだという事に気づいた。
華琳「貴女たちも囚われていたようね」
雪蓮「えぇ、昨晩は冥琳の部屋で寝たはずなのだけれどね」
星「某はメンマの匂いを辿っているうちに、後ろから襲われてな」
それぞれが自身の状況を説明し、最後の1人となったところで
華雄「私は一刀に呼び出されてな」
「「「ん?」」」
残り3人の視線が向けられる。その時だった。
『てすてすー、聞こえますかー』
4人が出てきた扉の向かいにある壁に、これまたよく知る顔が映し出された。
華琳「風じゃない。何をしているの?まさか謀反?」
風『いえいえー、風はおにーさんの企画に乗っかっただけですのでー』
雪蓮「一刀の?」
桃色の髪の女性が首を傾げる。
一刀『あっ、風!なに勝手に始めてんだよ!』
風『あぁ、おにーさんではありませんか。おにーさんの厠が長かったので、始めてしまいましたー』
一刀『俺の所為かよ……ったく。まぁ、いい。それでは、これから今回の企画の趣旨を説明する』
コント紛いの遣り取りを追え、風と位置を交代した一刀が説明を開始する。
一刀『とはいっても、単純なものだ。今回の企画はズバリこれ!』
一刀『【笑ってはいけない学校12刻】だ』
一刀『参加者はそこにいる4人。華琳に星、雪蓮に華雄』
雪蓮「学校って確か、天の国の私塾だっけ?」
星「ふむ。気になる文言はありますが、興味深いですな」
華琳「いったい何を企んでいる事やら……」
華雄「ちなみに、参加者を我らにした理由は?」
一刀『一番おもしろい
一刀『ちなみに、とっくに気づいているとは思うが、それぞれの台詞の前に名前がある』
一刀『これは、リアクションとテンポが重要なSSだから、地の文をなくそうという主旨でな』
一刀『んで、そうすると誰が何言ってるか分からん』
一刀『台詞で違いを出す事も出来るのだが、そうするとテンポが悪くなる』
一刀『よって、このような仕様になったらしい』
一刀『ま、このページからだ』
風『おにーさん、めためたな発言は控えてくださいなー』(画面外)
一刀『ちなみに、お前達に拒否権はないから。拒否ったら、相応の罰があるぞ』
雪蓮「罰って何よ?」
一刀『華琳は1年間女に触わるの禁止』
華琳「ちょ――」
一刀『雪蓮は1年間禁酒』
雪蓮「げっ!?」
一刀『華雄は1年間月に会うの禁止。てか左遷』
華雄「はぁ!?」
一刀『星はメンマ3年間禁止』
星「な、何故某だけ3倍なのですか!?」ガタタッ
一刀『ま、企画に乗ればいいだけの話だ。気にするな』
一刀『お前達は生徒役だ。ちゃんと先生の指示に従うように』
華琳「私塾みたいなものだしね……」
一刀『で、担任なのだが……入っていいぞー』
ガラッ
貂蝉「どぅふふ、私が担任の貂蝉よん♪」
四人「」ズーン
一刀『さて、役者も揃った事だし、最後にこの企画の主旨を説明する』
一刀『
一刀『さらに、その間、笑う事を禁ずる。もし笑ったら、その都度罰が与えられるから、気を付けろよ』
一刀『説明つってもこの程度だ。質問は?』
四人「……」
一刀『ないようだな。では――』
一刀『これより、【笑ってはいけない学校12刻】を開始する』ババーーン
貂蝉「じゃぁ、これから今日の時間割を説明するわねん」
華雄「時間割とは何だ?」
貂蝉「天の国の学校は、私塾と違って時間ごとに学ぶ内容が異なるの」
貂蝉「それに、それを教える教師もねん」
貂蝉「時間割は、下の通りよん」
1時間目:国語
↓
2時間目:歴史
↓
3時間目:体育
↓
給食・昼休み
↓
4時間目:理科
↓
5時間目:音楽
↓
休憩
↓
夕食・入浴
↓
↓
就寝
↓
起床・朝食
↓
卒業式
雪蓮「質問なんだけど」
貂蝉「何かしらん?」
雪蓮「国語は分かるわ。国の言葉でしょ?それと歴史も」
雪蓮「『体育』と『理科』ってのは」
貂蝉「あぁ、その事ね。『体』を『育む』と書いて体育。簡単に言うと、運動ね」
貂蝉「4時間目は、自然の
華雄「では、睡眠前の『娯楽』とういのは何だ、貂蝉?」
貂蝉「ふんぬぅ!」ブォン
バシッ
華雄「ぶべぁっ!?」
華琳・星・雪蓮「ぶふっ!?www」
華雄「な、何を……」
貂蝉「忘れたのん?私はこの
貂蝉「なに呼び捨てにしちゃってるのかしらん?」
華雄「……」ボタボタ
貂蝉「それと、そっちの3人」
華琳・星・雪蓮「っ!?」ビクゥッ
貂蝉「さっき、笑ったわよねん?」
貂蝉「ご主人様が言った筈よん」
貂蝉「笑ったら、その都度罰があるって」
貂蝉「という訳で」
デデーン
ソウソウ チョウウン ソンサク アウトー
ガラッ
美以「初登場だにゃ!」
ミケ・トラ「だにゃ!」
雪蓮「あら、貴女達が持ってるのって、一刀が鍛錬の時に使う竹刀じゃない」
貂蝉「そうよん。そして、これが罰」
貂蝉「3人共、机に手をついて、お尻を出しなさい」
華琳「そんな事できる訳がないでしょう!?」
貂蝉「ぁあん?」
華琳・星・雪蓮「……」スッ
美以・ミケ・トラ「にゃっ!」ブン
バシッ バシッ バシッ
華琳「いったぁ!」
星「くぅっ!」
雪蓮「いだい!?」
貂蝉「わかったかしらん?こうなるから、気をつける事ねん」
貂蝉「それじゃ、連絡事項も以上だからん」
貂蝉「1時間目まで、ゆっくりしてなさい」
ガラッ
華琳「……やっと行ったわね」
星「痛かった……」
雪蓮「華雄、大丈夫?」
華雄「……」モゴモゴ
雪蓮「……華雄?」
華雄「貂蝉の
華琳・雪蓮「ぶはっ!www」
趙雲「っ……」プルプル
デデーン
ソウソウ ソンサク アウトー
ガラッ
美以・ミケ「にゃっ!」
バシッ バシッ
華琳「またぁ!?」
雪蓮「華雄、ふざけんじゃないっだぁ!」
ガラッ
星「……なんとか耐えられた」ホッ
華琳「やめてよ、そういうの」
雪蓮「そうよ。アレってホントに痛いんだからね」
華雄「貂蝉の平手の方が痛いと思うが……」
星「だが、華雄はいまだ罰を受けてはおらんな」
華雄「そういうお前とて、まだ1度ではないか」
ピンポンパンポーン
一刀『さて、HRも終わった事だが、ひとつ忘れていた』
一刀『お前達には、学校の生徒が着る制服に着替えてもらう』
ガラッ
美以・ミケ・トラ・シャム「持ってきたにゃ」
一刀『最初の部屋で着替えるように』
一刀『こちらが名前を呼ぶから、そしたら出てきてくれ』
華琳「どのような服なのかしら」
星「ふむ、おそらく天の国の服装なのだろう」
雪蓮「どっちでもいいわ。さっさと着替えましょう」
華雄「そうだな」
一刀『そろそろいいか……じゃぁ、まずは華琳から』
ガラッ
華琳「なかなか可愛らしい服装ね、天の私塾の制服というものは」
一刀『うむ。基本に則り、女子生徒の着る、紺のセーラー服だ』
一刀『少し色をつけて、黒の
一刀『次は、星』
ガラッ
星「華琳殿と同じようだな」
華琳「脚だけ違うわね」
一刀『その辺りはキャラを考慮してだな』
一刀『星はいつも白い服だから、白の
一刀『次、華雄』
ガラッ
星「む?」
華琳「黒いわね」
華雄「私のは、お前達とは違うようだな」ハテ?
一刀『そいつは学ランと言う』
一刀『男子生徒が着るものだ』
華雄「なっ!?」
華琳・星「ぷふっw」
デデーン ソウソウ チョウウン アウトー
ガラッ バシッ バシッ
華琳「いったぁ!」
星「くぅっ!?」
一刀『お前らも分かってないな』
一刀『笑ったらいけないって言われてるし、実際に体感したというに……』
華琳「うるさいっ!」
星「いたた……」
華雄「……」ズーン
一刀『じゃぁ、最後は雪蓮だ』
ガラッ
雪蓮「どう?……って、あれ?なんか私のだけ色が違うわね」テラテラ
華琳「そうね。なんで桃色のせぇらぁ服なのよ」
星「それに、光を反射しておる」
一刀『雪蓮は普段の恰好もエロいからな』
一刀『安っぽいピンサロ嬢っぽくしてみた』
雪蓮「ぴんさろって何?」
一刀『簡単に言えば、売春宿だ』
華琳・星・華雄「ぶふぅwww」
デデーン ソウソウ チョウウン カユウ アウトー
ガラッ バシッ バシッ バシッ
華琳「頻度多すぎじゃない!?」
星「っつぁあああ!」
華雄「ぐぁっ!」
雪蓮「……そんなにいやらしくないもん」ズーン
一刀『さて、皆には着替えてもらった訳だが』
一刀『ここまででも、だいたいこの企画の要領も掴めたと思う』
華琳「一刀!なに1人だけ安全地帯にいるのよ!」
雪蓮「そうよ!貴方も参加しなさいよ!」
一刀『俺は企画者の1人だからな。それは出来ない』
星「……1人、とな?」
一刀『いい所に気がついた』
一刀『企画したのは俺・桃香・風・冥琳・月だ』
一刀『その他にも、協力者は多数いる』
一刀『貂蝉とか美以たちとかな』
一刀『で、協力者も、こぞってお前達を笑わせに来るから、気を引き締めておけよ?』
星『桃香様……』ズーン
雪蓮『冥琳……』ズーン
華雄『月様……』ズーン
一刀『凹んでるところを悪いが、まもなく朝の休み時間も終わる』
一刀『1時間目は確か国語だったな。しっかりと学ぶように』
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という訳で、告知通りに投稿。
この時期は、やっぱコレですよね。
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