No.516620

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百五十七技 交戦、撤退

本郷 刃さん

第百五十七話です。
ジョニーと交戦になります・・・最後は微甘になるw

どぞ・・・。

2012-12-09 10:10:27 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9081   閲覧ユーザー数:8465

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第百五十七技 交戦、撤退

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティアSide

 

まさか本当に見つかってしまうとは……それにしても、ジョニー・ブラックは何故私がいることが…。

 

「なんでわかったのか、って考えてるんだろ~?

 分かったんじゃなくて~、一人で動いてたら仕掛けてくるかな~って思っただけだ!」

 

つまり、ほぼ偶然ですか。

 

「ま、《聞き耳》スキルを付けてなかったら気付かなかったろうけど」

 

なるほど、《聞き耳》スキルでほんの少しの僅かな音を聞かれていたわけですか。

 

けれど相手が一人であるなら、隙をついて逃げる事も…っ!?

 

その時《索敵》スキルに反応がありました、これは…。

 

「お~お~、来た来た♪」

 

奴が言うと姿を現したのは七人の犯罪者(オレンジ)プレイヤーでした。

 

つまり今回は単独行動だったのではなく、それを目印にした戦力の増加ということですね。

 

これは、かなりマズイことになりました…。

 

「で、どうする~? あんた、確か他の人間は殺さないよな~」

 

ジョニー・ブラックの言う通り、私は『暗殺者』の名を持ちながらも殺しをしたことがありません。

 

まさかそんなことまで知られているとは…。

 

「ジョニーさんよぉ~。コイツ、殺していいんだよな?」

 

「その前に面を剥がして顔を拝まないとな」

 

オレンジ達が笑みを浮かべながら言葉を発する、これは厳しいです。

 

いくら《隠者》があるとはいえ、この人数を一人で掻い潜るのは無茶というものですよ。

 

ですが、無抵抗はありえませんね…。私は自分の声が可能な限り低く出るようにして、

 

「我、狩りし者を狩る者『狩人の暗殺者(アサシン)(なり)

 

そう発して自身の短剣『リグレッサー』を抜き放ち、ジョニーへと斬りかかりました。

 

「ぬあっ!?」

 

奴が体勢を崩したのを機に、近くにいたオレンジへと斬りかかる。

 

「うぉ!?」

 

相手がオレンジであるため、傷つけても問題はない。殺しさえしなければ……しかし。

 

「らぁっ!」

 

「そらっ!」

 

かなりの勢いで攻撃を仕掛けてくる。まさか、彼らは…!

 

「命が惜しくない、と…」

 

「当ったり~!」

 

「くっ!?」

 

ジョニーのダガーにだけは当たってはいけない。

 

あれの麻痺毒は少し喰らうだけでも麻痺になりかねない。

 

そのうえ、私が殺せない(・・・・)ことを知っているからこそ、突撃してくるのだろう。

 

ホントに厄介ですね…。奴らは全員で私を囲むように円形を組んでいる。

 

私はキリト君達みたいに敵と戦いながらウインドウを操作するということは出来ませんので、

≪転移結晶≫も使えません……これまで、ですかね。

 

そう考えた時でした。再び《索敵》に反応がありました。

 

「ふっ!」

 

「はっ!」

 

「っ!」

 

三人の乱入者が現れました。全員が私と同じように仮面を着けている。

 

「んなっ!?」

 

「おぉっ!?」

 

「ちょっ!?」

 

現れた人物達は奴らに斬りかかり、すぐに私のいる中央に入ってきました。

 

現れたのはカタナ、両手剣、細剣を持つ三人でした。

 

「あれま~、『狩人』の援軍が来たか~。えっと、あんたら誰だよ?」

 

「我、狩りし者を狩る者『狩人の剣士(セイバー)』也」

 

「我、狩りし者を狩る者『狩人の光影(ファントム)』也」

 

「我、狩りし者を狩る者『狩人の守護者(ガードナー)』也」

 

「あぁん!? 新人もいるのか!?」

 

キリト君、アスナさん、シャイン!

 

思わず声を出しそうになりましたが、まさかシャインだけでなく二人も来てくれるなんて。

 

それにしても、アスナさんの声が少しだけ震えていた気がしますが緊張しているのでしょうか?

 

という疑問を持ちましたが、すぐに納得しました。

 

シャインとキリト君の殺気に当てられているんですね、よく分かります。

 

「セ、セイバーって、『嘆きの狩人』のリーダーの!?」

 

「ど、どうすんだよ!?」

 

焦る何人かのオレンジ達。しかし、ジョニーは平然とした様子であることが窺える。

 

他のオレンジも数で勝っているからか落ち着いている者もいる。

 

そこでジョニーが口を開いた。

 

「どうするか、そんなの決まってんじゃん……逃げるが勝ち!」

 

ジョニーは身を翻して廃墟の奥へと駆け抜けていき、他のオレンジも慌ててそれを追う。

 

そこでその様子に驚いた私達の様子に気付いて、一人のオレンジが攻撃を仕掛けてきましたが…。

 

「「!!!」」

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

―――パキャァァァァァンッ!

 

キリト君とシャインが同時にそのオレンジを連続で切り裂き、そのままHPを0にしました。

 

それを見ていた一人も、すぐに逃げたジョニー達を追いかけていきました。

 

アスナさんは動揺しているようですが決して視線を逸らしていませんでした。

 

「追う、の?」

 

「いや、もう無理だろうな…」

 

アスナさんの問いにキリト君は必要ないというように答えました。

 

「んなことよりも、ティア! 大丈夫か!?」

 

「はい、大丈夫です。ありがとうございます」

 

シャインは私の安否を確認するとホッとしたようで、私の隣に座り込みました。

 

「すみませんティアさん。本来なら、囮の俺が対処するはずだったんですが…」

 

「いえ、そんな…。キリト君のせいではないですよ」

 

「そうだぜ。今回は俺達が先走り過ぎた、ホントにワリィ…」

 

謝ってくるキリト君に私とシャインは申し訳なくなってしまい、逆に頭を下げました。

 

「そうか…でも、無事でよかった」

 

「そうだね。とりあえず、一度街に戻りましょ」

 

アスナさんの言葉を聞いて、私達は周囲を確認してから装備をいつもの物に変えて街へと戻り、

『コラル』にある自宅へと帰りました。

 

そこで少しだけキリト君達と話をしてから、キリト君とアスナさんも自宅へと帰っていきました。

 

夜は不安を消す為ということで、シャインと一緒に寝ました……色々と大変でしたけど//////

 

ティアSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

こんな感じで交戦し、撤退していきました。

 

ジョニーさん、アンタの当てずっぽうはすごいよww

 

ちなみに武器の方はキリトが両手剣、シャインがカタナです。

 

ティアの狩人時の武器が『リグレッサー』というものです。

 

それでは・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
19
7

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択