No.512734

真・恋姫†無双~2人目の天の御使い~ 第17話 英次の覚悟!?

ネロっちさん

17話です。

2012-11-27 15:01:27 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:900   閲覧ユーザー数:882

英次「う、于吉・・・」

 何故于吉がここに?それに左慈と于吉って仲がいいはずでは?

そんな考えが巡ったが、理由がわからない

英次「何でお前がここに?」

于吉「説明したいですけど、まずは・・・左慈を何とかしないと」

左慈「于吉ぅ~」

 怒りの篭った言葉だった。誰が聞いても怒気があるのがわかるぐらい

于吉「やれやれ、本物がこれを見たら私は殺されますね」

于吉の言葉に疑問を感じた

英次「本物だと?どういうことだ・・・うぐ・・」

 強めに言葉を言うと痛みが伴う

于吉「説明は後でしますよ。それよりも動かないでくださいね。英次君は死にかけてますから」

 さらりと怖いことを言われる。だが能力は于吉がくれた物だ。だとすると于吉の言う事を聞いたほうがいいだろう

俺は静かにうなずく

 

左慈「于吉!邪魔をするな。俺の目的の邪魔を・・・邪魔をするな!!」

 左慈の殺気に当てられる。俺に向けた殺気より強く、そしてドス黒い。

于吉「ふぅ・・・私から作られた事すら忘れたのですね、そして目的も」

 ため息をついて、首を横に振る

左慈「目的だと・・・この外史を潰す事だろ!潰して!潰して!潰しまくる!くくく・・あはははは!!」

 左慈が狂ったように笑い出す。急にどうしたんだろう?精神が不安定になってるみたいだ。

于吉「今まで後手に回ってあなたを見つけられませんでしたが、やっと見つけました。ここで排除します」

 于吉は右の手のひらを左慈に向けて

左慈「何を・・・する」

于吉「あなたの氣を吸い取らせてもらいます」

左慈「やめろ・・・やめろ・・・俺はまだ死にたくない!」

 左慈は人の形を保てなくなり、土になりそして砂になって散っていった

于吉「終わりました」

于吉が俺に近づき、左手を俺の頭に置き

于吉「少し氣の流れを活性化させます。そうすれば回復が早くなります」

 すると、俺の体が熱くなり、心臓の音が速く、大きくなっていく。

于吉「ふぅ、これで少しはマシになるはずです」

英次「ありがとう、于吉」

于吉「さて、説明と言っても前に少し言いましたが、あなたが知っている私と左慈は私が作った人形です

そして外史の悪意に触れて、暴走しました」

英次「それは于吉だけかと思っていた」

于吉「まぁあの時話さなかった私のミスです。すいません。」

 于吉が頭を下げる

英次「いやいや、いいんだよそれは」

于吉「そうですか。では話の続きですが、私の人形は見つけたんですけど、左慈の方が見つからなくて

そうしたらこの世界から左慈の気配を見つけて飛んできたと言う事です」

 一通り説明を聞いていたら

真琴「英次!」

 真琴がこちらに走ってくる。

英次「真琴、無事だったか?」

真琴「すごい悪の氣が英次の方からしたから急いで来たんだけど・・・って于吉!?」

于吉「一緒に居たんですけど、私の事は目に入ってないのですね」

真琴「あははは・・・ごめん」

 苦笑いで謝る

英次「真琴・・・それは血か?」

真琴の袖には血がついていた

真琴「ん?これは私の血じゃなくて相手の血だよ」

 あっけらかんと言う。

英次「・・・・・・」

 俺は今どんな顔をしているのだろう。そして怖いと一瞬でも思った俺にはまだ覚悟がないのだろうか?

俺が斬ったの人形だった。人の形をしていいても、人形だった。

人を斬っていない俺は真琴の事を怖いって思うのは・・・

真琴は俺の顔を見て、手を後ろに隠して、苦笑いで言う

真琴「あははは、怖いよね?」

 俺はどんな言葉を言えばいいんだろう?怖くないよって言えばいいのか?

色んな考えが巡る。真琴は人を殺した、怖いと思うのは何故だろう?

今まで戦いで霞や華雄さんが人を殺した所を見たことがあるが何で今こんな気持ちになるんだ

英次「・・・・あ、あのさ」

 俺がゆっくりと言葉を出すと

真琴「それよりさ、何で于吉居るの?」

 明るく言う。俺に気を使っているのか、そしてその笑顔は前に見た笑顔と一緒だ。

無理して、心ではショックなのに、俺に知られないようにしている。あの時と一緒だ。

もう、真琴にあんな顔させないって誓ったのに

俺は背を向けてゆっくり真琴たちから離れて

英次「ふん!」

 右の拳で自分の顔を殴る。3発殴る。

右頬が痛い。唇が切れて血が出てきた。

英次(何が誓いだ。何が覚悟だ。俺はここに来て何をしてたんだ。俺は甘えていた

アホか俺は真琴にここまでさせて、またあの顔を見せる事になるなんて、しかも俺のせいで・・・くそ!!)

 すると真琴が近づいてきて

真琴「何してるの!?」

英次「ケジメ」

真琴「はぁ?何それ?ってそれより怪我見せて」

真琴が俺の顔を両手で固定して血の出ている部分をじっと見る

真琴「あーあこんなに血だして」

 そして真琴はふと気がついて

真琴「あっごめん」

 また手を隠す。俺は腕を掴んで無理やり手を前に持ってきた

英次「すまない。もう大丈夫だ」

 そして俺は真琴の手を握った。

真琴「え、英次?あの、どうしたの?」

英次「お前が強くなったように、俺も強くなる。真琴と一緒に戦えるように」

 強くなるんだ。絶対に。

真琴(あれ?この顔って前に何処がで・・・あっ!?そうだあの時と一緒だ。私が小さい頃イジメられていた時

英次が助けてくれて、英次が「絶対にイジメられないように守ってやる」って言った時と・・・)

英次「ん?何だよ?その笑顔は」

真琴「別に・・・英次は昔と変わってないなって思って」

英次「はぁ?何だそれ」

真琴(それですごくカッコいいんだよ。英次)

俺は真琴の笑顔の意味を理解出来ないで居た

于吉「いい話の所申し訳ないんですけど」

 于吉がいきなりしゃべりだす

英次「ん?何だ?」

于吉「英次君は一定の強さからは強くなれませんよ」

英次・真琴「「えっ!?」」

于吉「ここは外史、北郷一刀殿が作り上げた世界。恋姫の世界。男が強くなる事は不可能なのです」

 衝撃の事実が判明する。

英次「何だよそれ?意味不明だぞ」

 

于吉「いいですか?ここは恋姫の世界。英次君と真琴さんは知っていると思いますが女の武将が戦う世界

男がそれより強くなる事それはこの外史のルールを変える事になります。ルールは守らなければならない

ルールを破る者には外史から追放されます」

英次「ちょっと待て、一体誰が外史から追放するんだ?」

于吉「外史です」

英次「はぁ?外史って生き物なのか?」

于吉「まず外史を説明すると、外史は人の意思で出来ています。そしてそこにはルールが存在します。

ルールはそれぞれの外史で違います。ここの世界のルールは女より強くなれない、これが最大のルールです」

英次「でも俺は強くなれるじゃないか」

于吉「それは私の能力だからです。私たち管理者は外史のルールから除外されますから」

英次「なるほど」

于吉「だから英次君がどれだけ訓練しようとある一定以上は強くなれません」

 せっかく強くなるって決めたのに、これじゃぁ今までと変わらない

英次「何か方法ないのか?」

于吉「能力の強化は出来ますけど」

英次「それも必要だけど、俺は根本的に強くなりたいんだ。于吉も俺が強くなったほうが外史を繋げやすいだろ」

 于吉は悩んでいる

于吉「それは・・・そうなんですけど」

英次「何か方法ないのか?」

于吉「その能力でもルールのグレーゾーンなんですよ。これ以上手はないかと」

英次「くそ!」

 俺は悔しくて地面を殴る

真琴「大丈夫だよ。私がちゃんと守るから」

 そう言ってくれるのは嬉しい、だけど真琴だけに重荷を背負わすことしか出来ないのか

???「ふん、一つだけあるだろ。方法が」

 俺の背後から声がする。俺が振り返ると

英次「あ・・・お前は左慈!?」


 
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