No.511914

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~strong indignation~)

こたさん

ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――

2012-11-24 23:31:34 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1022   閲覧ユーザー数:1005

一同はキラーマシンの群れを吹っ飛ばしながら(主にがすとだが)どんどん奥へと進んでいった。

 

「………ッ!」

 

ネプギアは足を止める。

目の前にはまるで摩天楼の如くブロックの積み上げられた高台。

そのてっぺんでリンダが高笑いをあげていた。

そんなリンダの背後から次々にキラーマシンが飛び出している。

 

「…………こんな高台、前に来た時あったっけ?」

「さぁ、あいつがキラーマシンにでも作らせたんじゃないの?」

「Huh………まるで王様気分だな。」

 

先程までこの場所に居た三人はそんなリンダを見上げながらふぅ、と息を吐く。

そんなリンダも一同の姿に気づいたらしく高笑いを止めた。

 

「ほぉ………?よく見たらさっきキラーマシンに恐れをなして尻尾巻いて逃げてった連中じゃねえか……?」

 

リンダが得意顔を見せて一同を見下ろす。

 

「なッ!?この正義のヒーローが悪を前にして逃げるはずが―――」

「挑発に乗っちゃダメよ!」

 

反論しかけた日本一をアイエフが制止した。

 

「へッ、お前がそうして王様気分でいられるのも今のうちだぜ?」

 

ビッ!とリンダを指さし威勢良く言い返したソニックにリンダが高笑いを上げた。

 

「さぁて……?この状況でてめぇらに何ができるってんだ?」

「こいつを見てもその態度でいられるかなぁッ!?」

 

バッ!

 

「なッ!?」

 

リンダがソニックの手に握られているもの―――キラリと光るゲイムキャラのディスクを目にするとその表情を一変させた。

無理もない。自分の手で壊したはずのあのディスクが元通りになっていたのだから。

 

「ば……馬鹿な……どうしてそれが……!?」

 

意表を突かれ口をパクパクさせるリンダは絞り出すかのようにどうにか声を発する。

 

「がすとが直したですの。」

 

ネプギアの背後からがすとがひょこっと顔を覗かせる。

 

「がすとの錬金術を舐めないで欲しいですの。何度壊しても無駄ですの。」

「な……なんだと……!?」

 

信じられないことだらけでリンダは顔中に脂汗を浮かべ目を白黒させていた。

 

「あの人は犯罪組織の人ですの?」

「はい、犯罪組織の下っ端です!」

「それなら、あの人を私の錬金術の実験台になっていただきたいですの。一度人間で錬金術を試してみたかったですの(じゅるり」

「な、なんか怖いですぅ……」

 

ザッ、とリンダは後ずさる。まさに絶体絶命だった。

 

(奴らがゲイムキャラを納める所まで行ったらアウトだ……!)

「こうなりゃヤケだ!キラーマシン!奴らをたたきつぶせー!」

 

リンダの合図にリンダが乗っかっている高台から何十体ものキラーマシンが飛び出す。

 

「あーあ、そんなことやったって無駄なのに………」

 

日本一がやれやれと首を振りぶっきらぼうに言う。

 

「がすとさん、よろしくお願いします。」

「了解ですの。」

 

がすとが再びあの銃を取り出す。

 

「新兵器レーザー砲『D・S・N』!!」

 

ちゅどーん!!

 

キラーマシンは瞬時にして消え去った。

 

「ぁ…………ぁ………………」

 

リンダが喉から声にならない声を発する。

もはやどうしようもなかった。

 

(やべぇ、マジでシャレにならねぇ……おれ、完全に死亡フラグが立っちまった……!)

 

相手は6人(しかも全敗)。ゲイムキャラが復活し、キラーマシンも役に立たない。

一体この状況でリンダに成す術はあっただろうか。いや、あるわけがなかった。

 

「下っ端さん、キラーマシンを再封印させてもらいます。」

 

ネプギアがビームソードを構える。

 

「ち……畜生………!!」

 

リンダはもう――ただただ切歯扼腕するしか残されていなかった。

 

その時だった―――

 

ブンッ!

 

突如リンダの目前に現れた黒い影。

その姿を見てその場にいたものは誰もが驚きを隠せなかった。

 

――――奴が、再び現れたのだから…………

 

 

 

 

――――何故だ………

 

 

 

――――何故私の邪魔をする………

 

 

 

 

 

 

――――おのれ…………

 

 

 

―――――女神…………

 

 

 

 

 

 

 

――――またしても…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ッ!!」

 

ネプギアは思わずビームソードを落としそうになった。

 

「あ、あの………人…………」

 

ネプギアの隣でソニックも剣を構え直していた。

ソニックだけではない。二人の後ろにいたコンパとアイエフもそれぞれ武器を取り出していた。

 

「……………………………」

 

――――以前、プラネテューヌで手も足も出せぬまま完敗したあの姿、忘れるはずがなかった。

 

奴――――あのハリネズミがコバルトブルーの眼光で静かに一同を俯瞰していた。

 

「て、てめぇ…………!」

 

リンダはその姿に戸惑いつつもその背中をキッと睨む。

スっ、と腕を上げたハリネズミの仕草にリンダは小さく方を揺らす。

その合図はプラネテューヌで見たものと同じだった。

リンダに『逃げろ』と合図をするかのような………

 

「てめぇ一体誰だ!?てめぇもあいつらの仲間なのか!?」

「………………」

「なんなんだ!?毎回俺を助けるような真似しやがって!邪魔なんだよッ!」

 

ハリネズミはそっと腕を下ろす。

その表情を確認することはできない。

 

バキッ!

 

「ガァァッ!!」

 

そして振り返ったかと思うと突如リンダを殴り飛ばした。

 

ヒュウウウウゥゥゥゥゥゥゥ――――ドガ――――ンッ!!

 

リンダは高台のてっぺんからそのまま地に叩きつけられる。

「ぐ……!」

よろよろと立ち上がると偶然近くにあった愛用のバイクに乗り込み、リンダはダンジョンを後にした。

 

「…………」

 

ハリネズミは再びソニック達を見下ろす。

まるで凍りついているのかと疑いたくなるほどハリネズミは表情を一つも変えない。

その表情は笑っているわけでも、怒りに顔を歪めているわけでもない。

ただただ、無表情だった。

「……………ッ!」

ソニックがブルーウィンドソウルを握り直す。

そんなソニックの隣でいつの間にか女神化を終えたパープルシスターがM.P.B.Lを構えていた。

ソニックが背後のメンバーに視線を投げる。

 

「アイエフ……!」

「何?」

「……お前達はブロックの陰に隠れてるんだ!」

「な、何言ってるのよ……!」

「そうです、私達も戦いますですぅ!」

「………奴はお前達じゃ歯が立たない!それはプラネテューヌで分かっただろ……!?」

 

ソニックの言葉にアイエフは言い返せない。

確かに、アイエフ達はあのハリネズミと一戦を交わえた時手も足も出さないままやられていた。

いくらあれから仲間が増え一同の戦闘力が多少なりと上がったといってもあのハリネズミにかなうと断定はできない。

悔しいが、ソニックの言う通りだった。

 

「………コンパ、引くわよ!」

「で、でも………!」

「ここはソニックとネプギアに任せましょう。危なくなったら私達が加勢すればいいわ。」

 

アイエフに手を引かれ、コンパは若干不安げな表情を残しつつその場を離れていく。

だが、がすとと日本一の姿はない。

 

「ッ!!?」

 

二人の姿を見つけた時にアイエフは思わずずっこけた。

それもそうである。

どういう思惑か、それとも血迷ったのか日本一があのハリネズミに肉薄しがすとがD・S・Nを放っていたのだ。

無謀とも言える二人の行動にアイエフは腕を伸ばす。

だが、遅かった。

日本一は一蹴され、D・S・Nはいとも簡単に破られていた。

 

「………………………………………………」

 

アイエフは無言で頭を振っていた。

そしてむんずと落ちてきた(てか落とされた)日本一とがすとの首筋を掴むとその場を離れていった。

 

(さて、ここからはガチモード。)

 

「……………ッ!」

 

私の顎から一滴の汗が滴る。

息苦しい緊迫感に包まれ心臓が押しつぶされそうになる。

プラネテューヌで一度敗戦したことが大きく響いてるのかもしれない。

ピクリとも動かないあの姿に思わず不気味さを感じる。

今のハリネズミの姿はまるで音も立てず獲物を狙うカメレオンのようだった。

 

シャッ!

 

「!!」

 

ハリネズミの姿が消える。

私は咄嗟に周りを見回した。

右、左、上、後ろ――

けど、ハリネズミの姿は見当たらない。

 

「ぐぁッ!」

 

ソニックの悲鳴――私は隣に立ってるはずのソニックに顔を向けた。

ソニックの腹部に蹴りを入れたのか、ソニックの体が吹っ飛ばされていた。

顕になったその姿に私はM.P.B.Lを振り下ろす。

 

シャッ!

 

けれど、その姿が再び掻き消えた。

ドサァッ!と音を立ててソニックの体が地に叩きつけられる。

 

「ッ……!!」

 

私は再び周りを見回す。

けど、ハリネズミの姿はどこにも見えない。

 

 

バチッ!

 

「キャアッ!!?」

 

背中に奔る鈍痛。

地肌に当たったためダメージは大きかった。

私の体が吹っ飛ばされる。

先程まで居た場所にハリネズミが蹴りのポーズをとっていた。

 

「ハァァッ!!」

 

そんなハリネズミにソニックが肉薄し剣を振り下ろす。

 

ガキンッ!!

 

けど、ハリネズミはラステイションの電波塔でさえ切り倒すソニックの剣を軽々しく片腕で受け止める。

 

バッ!

 

「行くぜー!」

 

ソニックが一旦離れると剣を持ち直し再びハリネズミに挑んでいく。

ようやく体勢を整えた私はソニックを援護すべくM.P.B.Lの銃口をハリネズミに向け弾丸を放つ。

 

バサッ!

 

瞬時にハリネズミが背中から大きな黒い翼を出現させる。

その刹那、ハリネズミの体が翼に覆われ姿が確認できなくなる。

 

キィンッ!!

ガガガガガガガガガガッ!!

 

ソニックの振り下ろした剣と弾丸が同時に羽に当たる。

効いていないのか、ハリネズミは動じなかった。

それを察知したのかソニックがバックステップしハリネズミから離れる。

 

スッ―――

 

ゆっくりとハリネズミを覆っていた翼が開いていく。

ギロリ、とハリネズミの腹部に埋め込まれている大きな眼球に睨まれ私は思わず逡巡する。

 

ドンッ!

 

「キャアッ!?」

「おわぁッ!?」

 

一瞬何が起こったかわからなかった。

突如ハリネズミが私達に掌を見せてきたかと思うと私達の体が吹っ飛ばされる。

なんとか私は体勢を整える。

まるで激しい潮流に流されているかのような物凄い力が邪魔をしてきたけど強引に体勢を整えた。

 

ギュンッ!

 

「ッ!」

 

ハリネズミが目と鼻の先まで飛来してきていた。

けど、これ以上やられるわけにはいかない。

私はM.P.B.Lを振り上げた。

 

ガキンッ!

 

ハリネズミが右腕で私の攻撃をガードしていた。

 

「えぇーい!!」

 

私はハリネズミの胴体を強引に吹き飛ばすとそのまま接近戦へと持ち越した。

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!

 

私は素早くM.P.B.Lを振り回したけれど、全てガードされてしまった。

 

「次で決めます!」

 

私は渾身の力を込めてM.P.B.Lを振り下ろした。

 

ガッ!

 

「キャァッ!」

 

けれど、ハリネズミはそれをかわすと私の手からM.P.B.Lを弾き飛ばす。

カラカラと音を立ててM.P.B.Lは地を滑っていった。

 

「ネプギアッ!」

 

ソニックがようやく体勢を整えてこっちに走ってきてるけど、もう遅かった。

ハリネズミの眼光がギラッと一瞬強くなった。

 

―――やられる……!

 

私は思わず目を閉じた。

けれど―――

 

バチッ!

 

バッバッ!

 

鈍い音の後に続いた離れていく足音に私はゆっくりと目を開けた。

何故かハリネズミが少し離れた場所に立っていた。

しかも、何故か上空を見上げている。

私はその隙にM.P.B.Lを拾い上げると上空へと顔を向けた。

 

「―――ロムちゃん、ラムちゃん!」

 

そこに居たのは女神化をしたロムちゃんとラムちゃんだった。

二人の手にあるステッキからは冷気が漏れていた。

多分、あの二人がハリネズミに攻撃して助けてくれたんだと思う。

二人はそっと私の目前に降着する。

 

「ネプギアちゃん………大丈夫……?」

 

ロムちゃんが不安気に私に顔を向けてくる。

 

「全く、だらしがないわね!」

 

続いてラムちゃんも強気な表情で私に微笑みを見せてきた。

 

「ふ、二人共どうしてここに……!?」

「説明は後々!今はきらーましんていうのを封印するのが先でしょ?」

「でもその前に………」

 

そっとロムちゃんが若干怖そうにしつつあのハリネズミを指差す。

 

「………そうだね、まずはあの人を倒さなきゃ!」

 

私達はあのハリネズミから目を離さずにそっと武器を構えなおす。

 

ザザッ!

 

そんな私達の目前にソニックが滑り込む形で姿を顕にする。

 

「よ、お前達!」

 

顔を少しだけロムちゃんとラムちゃんに向けると親指を立ててニッと笑顔を作った。

 

「ソニックちゃん……!」

 

その現れ方にビックリしたのかロムちゃんが一瞬肩を震わせた。

 

「話は後なんだろ?」

 

けど、すぐに真剣な面構えになると剣を構え直した。

 

――――その時、視界の端に一瞬だけラムちゃんがソニックにふくれっ面を作っているのが見えた気がする。

 

ドゴォッ!

 

今まで静止画のようにピタリと動かなかったハリネズミが突如地面を拳で叩きつけた。

それと同時に地がまるでトランポリンのようにぐにゃりと変形すると私達の体が宙に投げ出された。

なんとなくそれが予期できていたのか私達は取り乱すことなくすぐさま体勢を整える。

 

シャッ!!

 

「ッ!」

 

けど、私に悠長に周りを見回す時間が与えられることはなかった。

私の眼前にはそのハリネズミが剣と化させた自らの右足で私に回し蹴りを繰り出していた。

 

ガキンッ!

 

間一髪、私はM.P.B.Lでガードした。

けれど、流石に蹴りだけあってその重さは拳の重さとは訳が違った。

一瞬でも気を緩めたら簡単にM.P.B.Lは吹っ飛ぶ。そうなったら私の敗北は確定してしまうだろう。

 

「………く……ッ!」

 

キィン、キィン!

 

お互いの剣先から火花が飛び散る。

M.P.B.L越しに自分の手に伝わってくる振動が痛い。

ハリネズミが腕を振り上げる。

 

バチッ!

 

その腕が何かに弾き飛ばされる。

 

「私たちだっているんだからー!」

 

ラムちゃんが先端から白い煙が生じているステッキをハリネズミに向けていた。

ハリネズミがロムちゃんとラムちゃんに顔を向ける。

ラムちゃんの隣に立っているロムちゃんが少し肩を震わせていた。

 

「いっけぇー!!」

 

何を思ったのかラムちゃんとロムちゃんがペン先を光らせると氷、炎、雷といった魔法を次々にハリネズミに放っていく。

私は当たらないように跳躍すると、私もハリネズミめがけて弾丸を打ち込んだ。

煙が生じてよく見えなかったけれど、ハリネズミは自分が攻撃され続けているにもかかわらず不気味なほど鳴かず飛ばずだった。

ただ、当たっているのは確かのようだった。煙の中から『チュインッ!チュインッ!』って音と同時に火花が飛び散ってる。

 

バッ!

 

煙の中から黒い影が飛び出した。

その影はまっすぐに、ロムちゃめがけて飛んでいった。

 

「ひぅ……怖いよ~……!(びくびく」

 

怖くて動けないのか、ロムちゃんはただただ震えているだけだった。

影――ハリネズミの腹部に埋め込まれた大きな眼球が一瞬ギラッと光る。

 

「ロムちゃんには手出しさせないんだから!」

 

そんなロムちゃんの目前に守るかのようにラムちゃんがたちはだかる。

 

「『ストーム』ッ!アンパサンド『フリーズ』ッ!ユニオンマジック『ビース・スフル!』」

 

ラムちゃんがステッキを振り下ろすと先端からまるで豪雪を連想させるような光線を放つ。

少し離れた場所いる私にもその冷気が伝わってくる。

避ける暇がなかったのかハリネズミが光線に包み込まれる。

 

「やったッ!」

 

ラムちゃんが嬉しそうにガッツポーズを取る。

 

グォッ!!

 

けど、光線の中から強引に抜け出したのかハリネズミが再びその姿を顕にするとラムちゃんに突っ込む。

 

「そんなッ!?」

「ラムちゃんッ!ロムちゃんッ!!」

 

流石に予想外だったのかラムちゃんは思わず狼狽しちゃったみたいで動かなかった。

私は腕を伸ばして二人の名を呼ぶことしかできなかった―――

 

――――クルクルクルクルッ!バチッ!

 

突如地上から青い影が回転しながらハリネズミを蹴り飛ばした。

 

「俺を忘れてもらっちゃあ困るぜ?この偽物野郎ッ!」

 

ソニックだった。

ソニックはハリネズミを追撃し地上に向かって蹴り落とした。

 

ヒュウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――…………

 

ドガ――――ンッ!!

 

すぐさまソニックがその後を追う。

けど、ハリネズミがすぐさま大勢を整えると地上でソニックを待ち構えていた。

 

「ハァァッ!!」

 

ソニックが落下に合わせて剣を振り下ろす。

 

バギィィィィィンッ!!

 

鈍い金属音が耳に響く。

ソニックの剣をハリネズミは右足で受け止めていた。

 

ブンッ!

 

シャッ!

 

ソニックがそのまま足を鞭の如く振りハリネズミに攻撃を試みるけどハリネズミはしなやかな身のこなしでその攻撃を避けていく。

最後のソニックの蹴りをかわすとハリネズミは大きく跳躍する。

そしてバサァッ……と音をたてその大きな翼を動かし浮遊すると高所から私達を睥睨していた。

 

スッ………―――

 

徐にハリネズミが片手を天にかざす。

私達は地上でそれぞれ武器を構え、ハリネズミに注意の目を向けていた。

 

――――……………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!

 

僅かに、揺れを感じたと思った瞬間それは激震へと変わった。

私達は思わず倒れそうになるもなんとか持ちこたえ再びハリネズミに目をやる。

 

―――けど、目を向けた瞬間私達は息を呑んだ。

 

―――バヂバヂバヂバヂバヂッ!!

 

ハリネズミの掌に、暗雲の如く鴻大なる稲妻が集まっていたのだから………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(試験期間突入のため、更新遅れます)


 
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