No.508103

ソードアート・オンライン デュアルユニークスキル 第三十話 黒と閃光が交わるとき

やぎすけさん

キリトとアスナ結婚です。

2012-11-14 16:53:03 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3223   閲覧ユーザー数:3127

デュオ視点

迷宮を脱出した俺はヒースクリフに迷宮区であったことを報告している。

 

デュオ「・・・というわけだ。すまない、危うく死者を出すところだった。」

 

ヒースクリフ「いや、君が謝ることはない。むしろ感謝しているよ。君がいてくれたお蔭で犠牲者は出さずに済んだ。」

 

俺の報告にヒースクリフは少しの間、目を閉じてから答えた。

 

デュオ「1つ頼みがあるんだが・・・」

 

ヒースクリフ「何かな?」

 

デュオ「しばらくキリトとアスナをゆっくりさせてやりたい。だから、血盟騎士団やその他攻略組のプレイヤーに接触は控えるように計らってくれないか?」

 

ヒースクリフ「ふむ、了解した。手配しておこう。」

 

キリト「ありがとう。戦力が要る時は俺を呼んでくれ、できる限り協力する。」

 

ヒースクリフ「ああ・・・こちらこそ、すまなかったね・・・」

 

俺は報告を終えると騎士団本部をあとにした。

 

キリト視点

キリト&アスナ サイド

俺とアスナはデュオからもらった回廊結晶で、セルムブルグにあるアスナの家の前へ出現した。

一体どういう神経をしていれば、回廊結晶を面倒だからという理由で使えるのか見当もつかないが、

今はそんなことどうでも良かった。

家の中に入ると、出かける前のままにしていたのか物が出たままになっていた。

 

アスナ「あはは…、少し散らかってたね。すぐご飯にするから、新聞でも読んで待ってて。」

 

アスナはそれらをパッパッと片付けると、部屋着に着替えてキッチンへ入っていった。

 

手近にあった新聞を読むことにした。

ただ、新聞に書かれているのはどれも俺とデュオの事がほとんどだった。

 

新たなるユニークスキル使い、現る!、【二刀流】習得者キリト、

【スタイルチェンジ】習得者デュオ!、最強の称号、キリトへ移るもデュオの前に敗れるなどといったものだ。

ご丁寧に俺がデュオに切り裂かれた瞬間の写真が、でかでかと貼られている。

すると、香ばしいにおいが漂ってきた。

 

アスナ「キリトくん。できたよ・・・」

 

キリト「ああ、ありがとう。」

 

アスナに呼ばれたのでテーブルについた。

今日のメニューは牛型モンスターの肉のステーキだ。

もちろん味付けはアスナ特製の醤油味。

相変わらずアスナの手料理は美味そうだ。

 

キリト・アスナ「「いただきます」」

 

アスナの料理は本当においしい。

 

キリト「美味しいよ、アスナ」

 

アスナ「あ、ありがとう・・・」

 

アスナは顔を輝かせて言った。

そのあとも食事を続けながら談笑を交わしたりした。

食事もが終わると、俺たちはアスナの入れたお茶でほっと一息入れる。

すると、突然アスナが立ち上がった。

 

アスナ「よし・・・!!」

 

何事かはわからないが、何か決心がついたような顔をしている。

そのまま窓際まで歩いていくと、壁に触れて部屋の操作メニューで照明を全て消した。

アスナは左手を胸元に添えて、何か悩むように俯く。

しばらく無言で佇んでから、メニューウインドウを呼び出すと、装備フィギュアを操作する。

その瞬間、アスナの纏っていた衣服が音も無く消滅した。

 

キリト「んなっ・・・!?」

 

俺はポカンと口を開け、目を丸くして思考停止状態に陥った。

アスナは今や、下着を身に着けているのみである。

 

アスナ「こ、こっち・・・見ないで・・・」

 

震える声で、かすかに呟く。

だが、俺はまるで魂を抜かれたかのように身動きができなかった。

 

アスナ「き、キリト君も早く脱いで・・・私だけ・・・は、恥ずかしいよ・・・」

 

暗闇でもわかるほどに顔を真っ赤にしたアスナの言葉で、俺は彼女の意図するところを理解した。

彼女は俺の「今夜は一緒にいたい。」という言葉を、俺よりも一歩踏み込んだ意味に解釈したのだ。

それに気づいて、今度はパニックに陥ってしまう。

 

キリト「い、いや・・・俺はただ・・・今日一緒の部屋にいたいと・・・ただそれだけのつもりで・・・」

 

アスナ「へ・・・?」

 

今度はアスナがポカンとした表情になると、続いて羞恥と怒りが混合した表情が浮かぶ。

 

アスナ「ば・・・ば・・・」

 

キリト「ひっ・・・ひぃ・・・!?」

 

俺は全身から血の気が引く感覚を感じた後、アスナの正拳突きが俺を直撃した。

 

キリト「ちょっと待てアスナ・・・そもそも・・・で、できるのか・・・?SAOの中で・・・?」

 

アスナ「し、知らないの・・・?」

 

キリト「知りません・・・」

 

アスナ「オプションメニューのすっごい深いところに・・・倫理コード解除設定があるのよ。」

 

キリト「初耳だ・・・」

 

俺は、そう呟いてから少し考えると訊いた。

 

キリト「本当に俺なんかで良いのか?その・・・初めてなんだろ・・・?」

 

アスナ「・・・キリト君がいいの・・・」

 

アスナは恥ずかしそうに口を尖らせて言った。

俺達は二人でアスナの寝室に向かった。

ベッドに着くと部屋の明かりを消してから倫理コード解除設定を操作してから

装備フィギュアを操作して衣服、下着を全解除する。

 

キリト「じゃ、じゃあいくからな・・・?」

 

アスナ「う、うん・・・来て・・・」

 

俺たちは、生まれたままの姿のお互いの体を重ねあった。

 

情事を終えてから、アスナはすぐに眠ってしまった。

もともと心身の疲労は大きかったところにあれでは仕方が無い。

俺も少し眠っていたが目が覚めてしまった。

俺は隣で眠るアスナの頬を指でつついた。

 

アスナ「んぅ・・・?キリトくん・・・?」

 

キリト「悪い、起こしちゃったな。」

 

アスナ「ううん、平気・・・ちょっとだけ、夢を見てた・・・」

 

キリト「夢?」

 

アスナ「うん・・・元の世界のこと・・・怖かった・・・」

 

アスナは怯えるように震えだした。

 

アスナ「夢の中で、この世界でのことが全部幻で終わっちゃうんじゃないかって、キリトくんがいなくなっちゃうかもしれないって考えたら、とっても怖かった・・・」

 

俺はアスナの体を抱き寄せた。

アスナの頭に手を置いて慈しむように撫でる。

くすぐったそうだけど嬉しそうな表情をした。

けれどアスナはすぐに表情を暗くしてしまった。

 

アスナ「ねぇ、キリトくん・・・?少しの間、前線から離れちゃだめかな・・・?」

 

アスナは不安そうに俺のことを見つめてきた。

 

アスナ「なんだか怖い・・・また前線に出たら、よくないことが起きそうな気がする・・・疲れちゃったのかな・・・?」

 

キリト「ああ、俺も疲れたよ・・・」

 

俺は、以前から考えていたことを口にする。

 

キリト「二十二層の南西エリアに、森と湖がいっぱいあるとこ・・・あそこのちいさな村で、ログキャビンがいくつか売りに出てた。2人でそこに引っ越そうそれで・・・」

 

アスナ「それで・・・?」

 

言葉に詰まった俺を、アスナがキラキラ輝く大きな瞳をじっと向けてきた。

俺はどうにかして、続きを口にする。

 

キリト「・・・け、結婚しよう。」

 

俺のプロポーズに、アスナは最上級の笑みとともに答えた。

 

アスナ「・・・はい・・・」

 

そっと頷いたその頬を、一粒の大きな涙が流れた。

 

あとがき

描写、表現ともに難しいです。

こういったことには、これでもかと言うほど無関心だったので

知識が乏しくて、書くのが大変です。

(ちなみに、友人に「性的知識なさすぎだろ。」と言われるほどです。)


 
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