No.501638

IS-インフィニット・ストラトス- きゅー組物語 19

うーん、何かなー。

2012-10-29 05:47:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1374   閲覧ユーザー数:1325

 

「………飲め。」

 

職員室からドナドナされて来た私、出雲春告。

 

何故か、ロジーナの部屋にいます。

 

 

 

 

いつもの居酒屋は今日に限って店を閉めているらしく(実家に戻った妻を連れ戻してきます。土下座でもなんでもしますよ!!!By店長。と言う張り紙があった。色々大丈夫なのだろうか、あの店は。)、それを見てロジーナはますます不機嫌に。

 

「………場所変えるぞ」

 

と、拉致実行犯。

 

 

 

その後、酒屋に突撃し

 

ズブロッカ、バカルディ、ワイルドターキー、黒霧島等の強めのお酒を約十本ほど買い漁り(何故か俺持ち)。

 

俺は、寮の彼女の部屋に放り込まれた。

 

 

 

ちゃぶ台を挟んだ対面に無言で座り続けること数分。

 

ロジーナはおもむろに

 

「………飲め。」

 

と、開けたばかりのフォアローゼスをボトルごと差し出してきたので御座います。

 

「………ロジーナ、一体どうしt」

 

「………良いから、飲め。」

 

 

 

もう………何よ!何なのよ!!!

 

余りに余りな急展開に、頭の中でオネェ言葉になりつつも渋々ボトルを傾ける俺。

 

そんな俺を余所に、ロジーナはバカルディを飲む。

 

 

 

 

飲む………

 

飲む………

 

 

おいコイツ、何考えてんの??いきなりラムをボトルで一気とか………

 

馬鹿なの?死ぬよ!?

 

 

 

「おい!ロジーナ!!」

 

 

 

んで、案の定

 

 

「げほっ!!っぅえぇ!」

 

咽る、えずく。

 

 

「おいおい、大丈夫か!?」

 

急いで、彼女の側に寄り背中をさする。

 

「み、水………」

 

「わ、分った。すぐ持ってくる。」

 

 

 

 

グラスに水を注ぎ、大急ぎでロジーナの元へ。

 

「う゛……ッグ、ングング。げふぁ。」

 

おおよそ淑女らしからぬ声を上げつつ、グラスの中身を飲み干したロジーナ。

 

酔っ払いらしく、据わっていながらも焦点の合わない目で俺を見つめる。否、睨んでくる。

 

全く………

 

「訳が分らん!!」

 

そう言いつつ、俺もボトルを大きく傾ける。

 

考えても分らん!!もう思考放棄じゃ!!俺も思いっきり飲んでやる!!!

 

 

 

そうして、見っとも無く泥酔したいい大人二人が出来上がった。

 

 

 

 

※()内は二人の言葉を日本語訳したものです。

 

「………はりゅつげー、わらしはなぁーいらいらしてんらろー!!(春告さん、私はいらいらしています。)」

 

「………なんにろー、ろりーなー(何にですか?ロジーナさん)」

 

「………それらー、このろりこんめー。(それです、あなたはロリコンです)」

 

「………られが、ろりこんらー!!(誰がロリコンだと言うのでしょう)」

 

「………おまえらー!!このいんこーきょーしめー!!(あなたです。あなたは今おおよそ教師らしくない行動をしています。)」

 

「なにいってんら、ろじーな。(何を仰っているのですかロジーナさん。)」

 

「あらしはなー、しってんらろー。おまえがぁ、あのにくみの………えとー、そう、おりむらいちかのはーれむのすぶたといちゃいちゃしてんのー(私は、貴方が二組の鳳鈴音さんと恋仲である事を知っています。)」

 

「はぁ??ほんとになにいってんら??(いったいどうしたのですかロジーナさん。豆腐の角に頭でもぶつけたのですか?)」

 

「………きのー、おくじょうれいちゃいちゃしてた(昨日、学校の屋上で逢瀬を楽しんでいたではないですか。)」

 

「………はいぃぃ?きのうたしかにおくりょーれあいふとあったけろ、なんれおまえがしってんらろ(確かに私は彼女と屋上で会いましたが、何故貴女がそれを知っているのですか?)」

 

「それはどうでもいーんら!!(そこは、重要ではありません。)」

 

 

そこまで言った所で、ロジーナは下を向く。

 

 

「問題は………」

 

小さな声で、そう呟いた後に

 

「問題は!!アタシは!お前と一緒に居たいんだ!!!」

 

言葉をぶつける様に。

 

俺に縋り付く様に。

 

目に涙を浮かべながら、そう叫んだ。

 

 

先程までアルコールで濁っていた筈の彼女の目は、その力を取り戻している。

 

 

そんな彼女に釣られるように、俺の酔いも一気に冷める。

 

「………お前に、お前に居なくなられると困るんだ。今日、ずっとイライラしてた。アタシにも何でか分んなくって、またイライラして。アタシはな、お前と居るのが楽しくて…お前と仕事すんのが楽しくて。お前と酒飲んで、迷惑かけて掛けられて………お前が誰を好きになっても、仕方がないと思うさ。でも、でもさ………少しはアタシや、お前についてきてる9組の奴らの事も考えてやってよ!!!」

 

 

そこまで一気にまくし立てると、ロジーナは黙り込んだ。

 

待て待て、状況を整理しよう。

 

「ちょっと待てロジーナ。何で俺が教師辞めるみたいな話になってるんだ?」

 

「何言ってんだよ!!生徒に手を出したのがばれたら、9組ごとおしまいに決まってんだろ!!」

 

………ん?

 

「手を出したって、誰が?誰に??」

 

「まだ惚けんのかよ………お前が!!二組の代表に!!!」

 

 

………状況を整理しよう。

 

ロジーナの中では俺が、鳳に手を出した事になっているらしい。それは、昨日の放課後に俺が鳳と居たのを目撃したからだと………

 

 

んで、それがばれようものなら俺は辞職せざるを得ない上に9組も窮地に立たされる。

 

そんな事を考えているうちに、コイツ自身イライラして今日は一日ずっと不機嫌でした………と。

 

 

 

「………ロジーナ、俺が昨日鳳と会ってたのは、アイツの相談を受けてたからだぞ?」

 

「………え゛?だって、アイツが先生が好きって………」

 

「………まぁ、確かに恋愛相談だったからな。傍で聞いてりゃ、勘違いされるような事もあるかも知れん………聞いてりゃ、な。」

 

「………。」

 

だんまりですか。そうですか。

 

「おかしいなー。あの時、屋上に人影は無かったと思うんだがなー。鳳がかなり念入りに調べてたからなー。」

 

「………」

 

「なーんでお前が、多少とは言え相談内容を知ってるのかなー?不思議だなー。」

 

「………て」

 

「て?」

 

「てへっ☆」

 

「………。」

 

よーし、おこったぞー☆

 

「お前!!何してやがった!!!てか、今日クラスの雰囲気がやたら余所余所しかったって事はあいつ等も同じ勘違いしてたんじゃねーのか!!お前は俺を社会的に抹殺する気か!!!」

 

「………怒っちゃやーよ?」

 

 

ブチ

 

「ロジーナ貴様、そこに直れー!!!」

 

 

 

 

 

 

ガシッ、ボカッ。

 

俺達は取っ組み合いの喧嘩した。

 

アルコール(笑)

 

 

 

 
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