No.501101

[オリ主] 亡国機業物語

カイザムさん

亡国機業の1人 タボン・トラークがスコール・ミューゼルと出会う以前のお話です。  スコールと出会ったのが18歳の時。
それまで理不尽な差別と殺伐が蔓延した貧困地区で生活を送ってました。

2012-10-27 23:36:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1361   閲覧ユーザー数:1335

亡国機業  タボン・トラークの幼少期 

 

第1話 「怨念の芽生え」   

 

 

スコール様と出会う以前、オレは理不尽な差別と殺伐が蔓延したスラム地区で極貧生活を送っていた。

 

 

 

オレはかつて上流家庭で生まれ育った人間だった。豊かな生活と教養、美味しい食べ物、優しい家族を当たり前のように感じて育ってきた。オレは幸せに恵まれた特別な存在なんだと誇りに思ってた。

欲しいものは何でも買ってくた。

 

 

 

10歳の誕生日の日に、オレの父親の会社が更識家の計略により、父は営業権を剥奪され、会社と財産が奪われ、後に没落してしまった。

 

 

 

スラム地区で極貧生活を送ってる中、父はジャンク屋の連中にリンチで撲殺された。

母親は精神的な病気になり、過度の妄想癖に苛まされてやがて自殺した。

オレは一人ぼっちになってしまった。

父方の祖父母、母方の祖父母は更識家の計略の犠牲になり自殺に追い込まれたと後で分かった事だ。

 

 

 

葬式やる金なんて有るわけが無い。

オレは父の遺体をゴミ溜りの中で埋める事しか出来なかった。

母は生ゴミの焼却炉に飛び込んで自殺した。

 

 

 

タボン(当時10歳)

「ボクは1人ぼっちだ・・・・!!嫌だよ・・・!!嫌だよ・・・!!1人なんてやだよ・・・!!

これからどうすればいいんだよ・・・・!!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 

 

ボクはボロい掘立の中でひたすら泣きわめいた。

まだボクが大きな屋敷に居た時はメイドのお姉さんや婆やが泣いてるボクを慰めてくれたんだ。

でも、そのメイドのお姉さんも婆やも今は居ない・・・。

父さんが失業してから、突然居なくなっていた・・・。

 

 

 

もう一度、メイドのお姉さんと婆やに会いたいよ・・・・。

今、ボクとても辛くて泣いているんだよ・・・!!ボクを慰めてよ・・・!!

 

 

 

そう思っていたら、突然外から誰かの声が聞こえた・・・。

もしかしたらメイドのお姉さんと婆やかな!?ボクを慰めに来てくれたのかな?

ボクはそうでありたいと思い外へ出た

しかし、そんな思いがバカバカしくなってしまうと思い知らされた

 

 

 

ゴロツキA

「うるせぇんだよ!!ガキがぁ!!耳障りなんだよ!!ゴラぁ!!」

 

 

 

ゴロツキB

「ガキの癖にこんな掘立に住んでやがんのか!?生意気なんだよ!!」

 

 

 

突然2人のゴロツキが現れ、ボクに怒鳴りかけた。

 

 

 

ゴロツキA

「オレたち家ねぇんだよな?テメェみてぇなガキには大きすぎるな?」

 

 

 

タボン

「こ・・・・、こ・・・・ここはボクのい・・・、い・・・・家なんだ!!」

 

 

 

ゴロツキB

「口答えしてんじゃねぇぞ!!ガキがぁっ!!」

 

 

 

突如ボクは蹴り飛ばされてた

ボクは痛さのあまり倒れて苦しんでた。

 

 

 

ゴロツキA

「こんな生意気なガキに掘立なんて贅沢すぎるんだよ!!今日からここはオレ達の家だ!!」

 

 

 

タボン

「や・・・・やめて!!ここはボクの家なんだ・・・!!居場所が無くなっちゃう・・・!!そんなのヤダ!!」

 

 

 

ゴロツキB

「コイツまた口答えしてやがるぜ?あの時狩ったバカ面したオヤジにソックリだぜ?」

 

 

 

タボン

「・・・・・!!!」

 

 

ボクはこの時ハッキリと分かった。ボクの父さんを殺した奴らの1人だったて事。

 

 

 

 

ゴロツキA

「んな事はどうでもいいんだよ!?このガキまだ刃向う面してやがんぞ?」

 

 

 

ゴロツキB

「とにかく追い出そうぜ!?こんな生意気なガキ居ると胸糞悪くなるだけだしな。」

 

 

 

 

タボン

「こ・・・ここはぼ・・・、ボクの家なん」

 

 

 

 

ゴロツキA

「とっとと死ねよ!!ゴラァ!!」

 

 

 

ボクは蹴飛ばされて。腹部を蹴られたので必死でお腹を押さえて苦しんでた

しかし、この2人はお構いなしにボクを殴る蹴るを繰り返す。

そしていつの間にか意識が飛んでしまってた。

 

 

 

気が付くと僕は外で放り出されてた。

 

 

 

タボン

「・・・・っ!!」

 

 

全身が痛くて苦しい。

全身の至る所に紫のアザがたくさんあった。

 

 

ボクはこの時こう思った。

ボクの居場所を奪ったあの2人を殺したいと・・・・!!

父さんを殺したジャンク屋の奴らの仲間だったて事を・・・!!

ソイツらを殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!

殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!

 

 

 

 

ボクは足を引きずってスラム街を徘徊してた。

ある場所に辿り着くと、黒い服を着てサングラスを掛けた男の人たちがピストルの撃ち合いをしてた。

 

 

ボクはとても怖かったので粗大ゴミの所に隠れて、それを眺めてた。

 

 


 
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