No.497482

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百五技 第56層フィールドボス攻略戦

本郷 刃さん

第百五話になります。
一部の人が予想した通りになりますw

どうぞ・・・。

2012-10-18 09:58:16 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:14419   閲覧ユーザー数:13435

 

 

 

 

 

第百五技 第56層フィールドボス攻略戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

あの後、俺とハクヤはシャイン達と56層のフィールドで合流した。

 

「まったく。キレるなとは言わないがあんな風に出ていくなよ」

 

「す、すいません…」

 

「ごめんなさいっす…」

 

「……すまん」

 

「わりぃ……」

 

俺が諫めると、ヴァル、ルナリオ、ハジメ、シャインは謝ってきた。

 

どうやら反省しているようだからあまりきつくは言わないでおこう。

 

「ティアさん、カノンさん、ありがとうございました」

 

「いえいえ、どういたしまして」

 

「気にしないでいいわ。あたしも少し気に障っていたし」

 

お姉さん二人はさすがというところだ。カノンさんが言った事はまぁ、当然だろうな。

 

「それじゃあ気を取り直して、第56層フィールドボス攻略戦の確認を行う」

 

俺はMAPを表示してボスの居場所を示す。

 

「ティアさんとカノンさんは周囲の警戒を」

 

「「はい(ええ)」」

 

人目に付かないように戦う方が俺達にとっては好都合だ。あれ(・・・)が使えるからな。

 

「ヴァルとハジメは遊撃を頼む」

 

「「はい(……了解)」」

 

二人には速さがあるから一撃離脱を繰り返すのがいい。

 

「シャインはカバーを頼むぞ」

 

「任せな」

 

防御に長けているシャインには出来るだけカバーを任せたい。

 

「ハクヤは俺と共にボスを迎撃するぞ」

 

「ああ」

 

攻撃と速さのある俺とハクヤで迎撃を行いつつ足止めだ。

 

「ルナリオ、怯んだボスへの一撃を頼む」

 

「任せ下さいっすよ!」

 

最も攻撃力のあるルナリオには強烈な一撃を任せよう。

 

「よし……いくぞ!」

 

「「「「「おう(はい)」」」」」

 

俺達はフィールドボスの討伐へと向かった。

 

 

 

「見つけた……」

 

しばらく歩くとフィールドボスの〈The earth-golem(アース・ゴレム)〉の姿を捉えた。かなり巨大なゴーレムだな。

 

既にティアさんとカノンさんはそれぞれ周囲の警戒についている。

 

俺は『セイクリッドゲイン』と『ダークネスペイン』の二本を構える。エクストラスキル《二刀流》だ。

 

他のみんなもそれぞれ武器を構えて臨戦態勢に入る。俺は手を上にあげてから…下ろした。

 

俺達は一斉にボスに駆け出す。

 

 

 

始まってみれば戦いは圧倒的だった。

 

俺とハクヤを中心に攻撃を行い、奴の動きが遅いのでヴァルとハジメが一撃離脱を何回も行い、

隙が生まれればルナリオの攻撃で大打撃を与え、俺達の動きが鈍ればシャインが防御のカバーに入る。

 

これを繰り返している内に奴のHPはあっという間にレッドにまで到達した。

 

「なんかあっけねぇな」

 

「当たり前だろ。全員エクストラスキルを使ってるからな」

 

ぼやくシャインに俺は答えた。

 

そう、俺達はユニークスキルと言われるエクストラスキルを使っているので圧倒出来ているのだ。

 

まぁ安全マージンも十分に取っているけどな…。そんな時だった。

 

カノンさんからメッセージが届いた。これは言葉が送られているものじゃなくて合図だ。

 

「攻略チームが近づいているみたいだ。一気に決めるぞ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

俺は指示をだし、そのまま全員で一斉に攻撃を行った。

 

スキルを発動して切り裂き、突き刺し、叩き込み、奴は大地に倒れ伏した。

 

HPが0になったのだ。そこへ、

 

「う……そ…」

 

攻略チームがやってきたがアスナ含め、ほとんどのプレイヤー達が呆然としている。

 

「キリト、無事か!?」

 

「エギルか。問題無い」

 

会議にも参加していたエギルが俺に近寄ってきて安否を確かめる。

 

「マジでやったのかよ!? すげぇな!」

 

「まぁな」

 

同じくクラインが驚きながらも感嘆の声を上げている。

 

「終わったみたいですね」

 

ティアさんとカノンさんが戻ってきた。

 

「お疲れ様です」

 

「キリト君達ほどじゃないわよ。でも六人で倒しちゃうんだもの、驚いたわ」

 

「すげぇだろ~」

 

「あまり調子に乗るな」

 

俺はカノンさんと言葉を交わし、少々調子に乗ったシャインをハクヤが笑顔で諫めている。

 

ハクヤのツッコミに黒衣衆と風林火山、エギルや一部のソロプレイヤー達に笑いが起こる。

 

俺はその様子を離れて見ていた。そこに……、

 

「……なんで…こんな事を……」

 

副団長殿が来た。見た様子、大層お怒りのようだ。

 

「NPCどころか誰の犠牲も出さずに勝ったぞ」

 

「っ……」

 

俺の言葉に彼女は悔しそうに打ち震えている。

 

「確かに犠牲を出さないのは最善の策だ。

 だけどな、それでNPCを犠牲にしてもそんなの『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』と大して変わらない」

 

「っ!?」

 

俺はそれだけを告げて去ろうとした…けれど、

 

「待ってください…」

 

「なんだ?」

 

彼女に呼び止められて振り向く。

 

「わたしと……決闘(デュエル)してください」

 

「………わかった」

 

彼女が俺に決闘を申し込んできた。どんな考えかは知らないが売られた喧嘩は買うしかないだろ。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

実はこの時既に、キリトは聖剣と魔剣を手に入れていました。勿論、『エリュシデータ』もです。

 

武器入手の細かい経緯に関しては・・・出来るだけスルーでお願いします。

 

どうしても知りたければ、一応載せることも可能ですが・・・難しいですね。

 

そしてユニークスキルによる圧倒でフィールドボスはあえなく撃沈w

 

ボスはオリジナルのモンスターですので、こちらもスルーの方向で(おい!)。

 

次回はキリトVSアスナになります。

 

アニメや原作でいまのところ描写が無い分、楽しみな人もいると思います。

 

是非お楽しみにw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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