いろいろ問題もあったが騎士採用試験がすべて終了し、5人が採用された。で、試験から1週間後、城では新しく採用された騎士のお披露目と親睦を深めたパーティーが行われていた。そして、他国の王と王女、その護衛の騎士が参加、いまさらだが引抜(例年のこと)をするために新しく採用された騎士と話し合いをしていた。そんな中、イクシアとアマリリス、アルメリアはヒジリと踊ろうと会場を探すがどこにも見当たらず、一番知っていそうなコクトに尋ねる
コクト「なぜ、ヒジリの居場所を俺に聞く…………まぁ、どうせ誰にも気が付かれないように気配を完全に消してどっかその辺にいるだろう」
リア「なんで、そんなこと」
リリス「そうです。折角の親睦パーティーだというのに」
コクト「…あぁー、多分踊りたくないんだろう…………あー、見つけたら伝えておく」
リア「お願いします。イクシア様、リリス様向こうを探してみましょうか」
アルメリアはイクシアとアマリリスを連れ、別の場所に移動する。彼女たちが移動した後、コクトは後ろを振り返りながら
コクト「…で、なんで逃げてるんだ。せい…………ヒジリ」
ヒジリ「そんなものこんな大衆の中で踊れるか…しかも、3人のうち2人は姫様だぞ」
コクト「…そうか………………で、話は変わるが本当にここにいていいのか」
ヒジリ「…爺にはいちよう許可を得てるよ。まぁ、期限はあるけど…それまでは約束通り、彼女たちを守りたいんだ…………で、話は変わるけど」
コクト「なんだ。後、どうせ誰も聞いてないんだから普段通りでいいぞ」
ヒジリ「じゃぁ、兄さんヒメユリとの婚約おめでとう。大切にしてあげなよ…ヒメユリもよかったね。夢がかなって」
突然の祝福にコクトはうれしそうに微笑み感謝の言葉を返す。そして、飲み物を持って後ろから近づいてきたヒメユリに声をかけると、彼女もまた嬉しそうに微笑む
ヒメユリ「…ハイ。私たちのことよりもヒジリはどうなの?あなたならイクシアやリリス、後リアにカトレアとか…あなたに好意を持っている人はかなりいると思うけど」
ヒジリ「…どうだろうな。イクシアは目標として見ているだけだと思うし、リリスやリア、カトレアに関してはたぶん憧れだと思うぞ」
コクト「もう少し女性のことを理解しようとしたらどうなんだ…まぁ、イクシア以外はたぶんヒジリの言ったとおりだが………今はよしておくか。で、やっぱり向うに混じらないのか」
コクトは弟であるヒジリにリョク達と先輩である騎士たちと話しているほうを見る。が、本音はヒメユリと2人で話したいのは分かっているヒジリは
ヒジリ「そうだな。お2人の邪魔をしたらあとでリアになんていわれるかはからないからな」
ヒメユリ「ちょっと///」
コクト「…///まぁ、きっちりもまれてこい」
ヒジリは2人と別れ、リョク達のもとへ向かう。その姿を見たイクシア達は捕まえようとヒジリのもとへ向かう
リョク「………でな…よう。かくれんぼはもういいのか?」
ヒエン「ヒジリ、全く彼女たちの気持ちも考えて踊ってあげなよ…でないと、ほかの人たちが踊りたくても踊れないみたいだし」
ヒジリ「…それは置いといて「置いといちゃだめだろう」…エンはどうし…ってあそこで踊ってるのか」
男騎士A「それにしても、すごい試合でしたね。どうやったらそこまで強くなれるんですか」
女騎士A「そうよね。アルメリア様もすごいけど、なんていうか次元が違うって感じね」
ヒエン「あぁ、それは…普段からあんな感じで訓練というか組み手をしていたからね…というかそれを生きがいにしていたね」
ヒジリ「おい、それじゃ俺が戦闘狂みたいじゃないか。ヒエンは基礎がしっかりできてたから実践で学ばせようとしたのに…誰が好き好んであんな訓練をするか」
ヒエンの言葉をヒジリは即座に否定。それを見ていたリョクが
リョク「…確かに、ヒジリはどっちかというと、こういった戦闘は嫌いなほうだな」
女騎士B「それ、本当ですか。なんか昨日の戦いを見ていたら信じられないんですけど」
男騎士B「…失礼だが、似合わない」
この場にいる全員(リョク、ヒエン以外)がヒジリのある意味、戦い嫌いを信じていない。そこへ、イクシアとリリス、リア、カトレアとランス、ライ、リナリア、キキョウがやってくる
リリス「ヒジリ、ようやく見つけたわよ。さぁ、私と踊りましょう」
リア「見つけたのは私なんだから、最初は私でしょう」
イクシア「…そこで睨み合っている2人は置いておいてヒジリ、踊るわよ」
ヒジリ「いや、イクシアと踊ると…………攻撃されそうで、あと俺は踊らないぞ」
カト「あら、どうして…踊りましょうよ。ダンスは得意でしょう」
ヒジリの言葉に4人は『問答無用で踊りましょう』と目で訴えてきた。その光景を見ていたほかの人たちは
ランス「ほぅ、ダンスもできるとは…何でもアリだな」
ライ「おいおい、うちの姫様の誘いを断るとは…いいねぇ」
リナリア「いい…じゃないでしょう。で、なんで踊りたくないのかな」
キキョウ「あ、あのリョクさん私と踊ってくれませんか///」
リョク「??別にいいけど………って、引っ張らないで」
ヒエン「ヒジリこれ以上この場の空気を悪くしないでくれ」
4人がヒジリと最初に踊りたいために互いをけん制しつつヒジリにアピールしているヒジリ。もっとも、別に踊ってもいいのだが、4人から選ぶと後々、文句というか恨み言を言われると思い、だれを生贄にしようか考えているだけなのだが、思いつかないので4人以外で名前を知っている1人を生贄に選んだ
ヒジリ「リナリアさん、踊りましょうか」
リナリア「えっ、えっちょっと」
ライ「あぁ、リナのやつ巻き込まれてかわいそうに」
ランス「まぁ、これを機に男性と付き合う…すみません口が過ぎました」
イクシア達がランスを睨みつけるとランスは逃げるように後にした。その後、イクシア達は1番に踊れなかったことに落胆したが2番目を決める為、今回は平和的にじゃんけんで決めた。ヒジリは踊った後逃げようとしたが結局、全員と踊ることになった。
翌日、ヒジリ達は昨日の説明通りに与えられた部屋を出る。訓練場に向かうが、先輩にあたる騎士たちと監督のランスとライ、キキョウとリナリアのほかになぜかイクシアがいた
シア「ちょっと遅いわよ」
フヨウ「はぁ…イクシアから(朝、起こしに行ったとき)訓練場に行きましょうと私に声をかけたかと思ったらこういうことですか」
ライ「………………キキョウそらからリナリア。いまさらだが、どうにかして」
「「無理よ」」
ランス「だよね……………さて、それではこれより訓練を始めたいところだが…あぁ、ヒジリとヒエン、エンとリョクは各々のやり方で訓練してくれ…というよりもこっちに交じるな。無論、アルメリアたちもだよ」
騎士達「「「「うん、うん」」」」
エン「ちょっとそれはどういう」
ライ「あぁ、こう言っちゃ悪いが俺たちではお前たちの訓練相手はできん」
リナリア「ええ……………それと、ヒジリさんはイクシア様とエンさんはフヨウと訓練してください。そのほうが喜ぶ…といよりも」
ランス「彼女たちからのご指名だ……まぁ、がんばれ。まずは相手との実戦形式で行う。では、それぞれ訓練を始めてくれ。……………アマリリス様はこちらです」
リリス「…なぜ、姉様だけヒジリと一緒で私は駄目なんですか」
ライ「…珍しく訓練場に来たと思ったら…普段から訓練に参加していればまぁ、許しはしますが」
キキョウ「訓練をさぼるもとい興味なかった人がいきなり彼らの訓練について行けるわけないでしょう」
リナリア「…ほら行きますよ」ズルズル
若干投げやり気味に2人を押し付けられた形でヒジリ達はランス達から離れそれぞれ訓練を始める。アマリリスはリナリアに引きずられる形で連れて行かれる
ヒジリ「じゃぁ、イクシア始める前に……………………………自分の武器を使え!!」
シア「…別にいいでしょう」
ヒジリ「…………よくないから。それに、普段使う武器で訓練しないとしょうがないだろう?」
ヒエン「まぁ確かそうだね」
リョク「それに、その剣も泣くぞ」
シア「……………分かったわよ。その代り、全力でやってよね」
イクシアが腰に下げている武器を構えるとヒジリは武器を構える。それを見たリョクとヒエンは訓練を始める。もっとも、エンとフヨウはイクシア達が言い争っている間にすでに始めていた。しかし、ランス達が危惧した通り訓練場の一角が破壊しつくされていた。その光景が目に入った騎士たちは
ライ「…………なぁ、彼らを遠くで訓練させても…」
ランス「……あぁ、これじゃ、意味がないな」
キキョウ「…けど、まぁ彼等にはいい刺激になったみたいよ」
リナリア「それよりも、このままじゃこの訓練場がもたないわよ………彼等専用か時間をずらすしかないわね…………離しててもいつかこっちのほうまで被害が出るわよ」
男騎士A「…………試験の時の試合も見たけど」
女騎士A「…………なんだかすごいね。けど、これが訓練ね」
騎士達「「「………私たちもがんばりましょうか」」」
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勢いで作ってみた駄文だと思います。
騎士試験が終わり、身支度を整える為に1度国に帰る4人。その際、結婚を勝手に決められそうになったり、再就職をさせそうになったりいろいろあったが、とりあえず問題なくエードラム公国に荷物をまとめ戻る。エードラム公国では新人騎士のお披露目と親睦を踏まえたささやかなパーティーが行われることになった。