No.489941

IS 最強の異端の力

この世界にただ一人、真の最強の名を欲しいままにする力を持った男がいた。 が、彼の持つ力はほかの人間にはない、異端の力。その力を彼はどのように使うのか?

2012-09-29 18:19:52 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2910   閲覧ユーザー数:2794

統夜サイド

 

俺が束さんに依頼をしてから、時が流れて、クラス代表決定戦当日となった。俺はこんな物には興味はなかったが暇潰し程度にはなるだろう。知り尽くしている事を永遠と語られ、下がってくる目蓋を上げる作業よりかは、はるかに有意義な時間となるだろう。束さんの研究にも関与している俺に、教科書や教師が知っている知識如きで、俺が教わる事があると思っているのか?

何時間暇な時間を過ごしていると思っているのだ。

 

俺は織斑 一夏と篠ノ之 箒と共にピット内で待機していた。本来、篠ノ之が此処に居るのは邪魔だが束さんの妹だ。手を出すのは良い策とは言えない、・だが・・

 

「けどよ、箒。俺はISの事を教えてくれって頼んだのに1週間、剣道しかやってないぜ?」

「使用出来る訓練機がないのだからしょうがないだろう!?」

 

・・・こいつの頭はどうなっているのだ?使用出来ないにしてもある程度の知識を教える程度の事もしていないのか?

 

「だったら、ISの基本知識ぐらい教えてくれても良かったんじゃないのか?」

「・・・(一夏から目を逸らす箒)」(っておい、目をそらすなって)

「目を逸らすなよ!?統夜に教えをこえば良かったか~?」(一夏、それ正解だよ)

 

・・・本当に何も教えていなかったのか・・・剣道でもある程度の効果はあるだろうが、一夏が今までにISを使用したのは、精々2回だろう。(1回は唯展開させただけでまとも動かしてないしな)

・・・そうなのか?(って、こっちの声に反応しないでよ・・・(^_^;)その時のデータ送るよ~)

 

・・・しかも2回目を動かした時は、相手が突進したのを避け、それで相手が戦闘不能になっただけか。戦闘経験は皆無と言っても可笑しくないと言う事か。(まあ、相手は山田先生だったんだけど、あの人の完全なミスですね)

 

織斑 一夏に光るものは無しか・・・強いて言うのであればブリュンヒルデの弟という事だけか

 

「お、織斑君!織斑君!!」

 

すると山田教員が息を切らしてやって来た

 

「織班君!きみの・・・IS・・・が届きました・・・」

「え!?本当ですか!?」

「はい!これが君のIS!白式です!」

 

そこに有ったのは何処までも真っ白なIS、白式。・・・束さん、あれを寄越したのか?あれはまともな機体ではないだろうに。あれの調整には俺も手を貸したが、素人が使うにはピーキーすぎはしないか?スペック自体が高いのは認めるが、武装がな・・・まっこれで織斑 一夏の素質が解るという事だ

なら・・・

 

「こいつが・・・俺の・・・」

「さっさとフォーマットとフィッティングを済ませろ。オルコットは俺がもらう」

 

俺はそう言って、ポケットに手を突っ込み相棒を指にはめた。

 

「(敵は射撃戦仕様・・・なら)クストウェル展開」

『YES My master』

 

一夏サイド

 

「クストウェル展開」

 

統夜が何かを呟いたと同時に、統夜は緑色の光に飲まれた。まるで宝石の様に澄んだ緑色だ

 

「と、統夜!!?」

 

俺がそう叫ぶと、光の渦は弾け飛んだ。がそこには統夜では何かが立っていた

 

薄い紫色と白が全身に走っていて、膝は違うのか金色が輝きを放っていた。

足のつま先の部分は黒く、その近くには緑色の結晶体が光っていた。

頭には斜め後ろに伸びている突起があり、顔も隠されていて緑色のツインアイが光っていた

更には、肩には巨大な爪のような物がくっついている。でも、何より驚いたのはフルスキンタイプ、全身装甲のISだった事だ。ISで全身装甲であるものは珍しいはずだ(まあ、ISはシールドバリアーの影響とかで、全身を装甲で覆う必要とかないしね、地球内であればね)

 

俺が驚いていると、統夜?は歩いてカタパルトに向かっていった。

 

「あ、あれが・・・統夜のIS・・・なのか・・・?」

「一夏君!フォーマットとフィッティングに入りますよ!!」

「あっは、はい!!」

 

俺は山田先生に言われて、フォーマットとフィッティングに入った。統夜・・・お前は何なんだ?

 

「・・・天空 統夜、クストウェル。出る」

 

統夜の何時も通りの冷たい声が聞こえてきた。頑張ってくれよ、統夜

 

NOサイド

 

「・・・天空 統夜、クストウェル。出る」

 

カタパルトは唸りを上げながら、火花を散らしながらそのまま統夜を射出した

 

セシリア・オルコットは自らのIS『ブルー・ティアーズ』を展開し来るのを待っていた

統夜がいるピットを見下ろしながら・・・待つ事数分発進許可の青ランプに光が灯る

 

「漸く来ましたか・・・」

 

どうやって男を辱めてやろうとかセシリアは脳内で考えていた

そして途轍もない速度で何かがそばを通ったか思えば目の前に何かが舞い降りてきた。

紫と白が主体となっているカラーリングをし、肩には大きな装備をした機体が降りてきたのだ。

 

「な、何ですの!?ま、まさかそれがISというのですか!!!??」

「・・・貴様に言う必要はない・・・」

 

『天空 統夜 対 セシリア・オルコットの模擬戦を行います。始め!!』

 

麻耶の声がアリーナに響き模擬戦がスタートする。セシリアは主力武装である巨大な特殊レーザーライフル『スターライトmkIII』を構え放とうとするが、それよりも早く統夜は行動し、セシリアの腹部にパンチを決めた。

 

「かはぁ!!!」

 

セシリアは口を大きく開けて、空気を吐き出す。統夜の攻撃は止まりはしなかった。左足のスラスターを吹かし、速度と威力を上げた状態でパンチを決めた同じ部分を蹴った。更に、セシリアの腕をわし掴む様に掴み、そのまま勢いをつけて地面目掛けて投げつけた。

 

「ごほごほ!やってくれますわね・・・!きゃあぁあ!!」

 

咳き込みながらいつもの調子で言葉を発するが、地面に激突し悲鳴を上げる。統夜は激突のショックで動けなくなった隙を見逃さず、右手にエネルギーを蓄積させ、握り拳の形状に結晶化させた。

 

「Oショット・・・」

 

そのまま殴る要領で結晶を、地面で動けなくなっているセシリアに飛ばす。セシリアは焦りながらも、『スターライトmkIII』を構えて放ち、攻撃を撃ち落そうとするがライフルから放たれたレーザーは無効化されそのまま、結晶はセシリアに直撃した。

 

「きゃぁあ!」

「・・・」

 

セシリアの悲鳴を聞いた統夜は、今度はエネルギーを両手に回しOショットを連続的にセシリアに打ち込んでいく。その速度は恐ろしく早く、瞬間的に10回は腕が振るわれている。(おいおい・・・)

 

「す、凄い・・・オルコットさんを圧倒してる・・・」

 

管制室で千冬と共に試合を見ていた山田先生は、統夜の圧倒的な強さに驚愕していた。目に止まらぬ連続攻撃、相手を地面に叩きつけて、衝撃のショックで隙を作りそこへ、追い討ちをかける。

 

「相手に反撃のチャンスを与えず、自分のペースを維持して戦うか。理想的な戦闘スタイルだな」

 

千冬も統夜の強さに心では驚いているが、冷静さを保ちながらそう言った。

 

「でも・・これってあまりにも一方的な試合過ぎませんか?」

「そうかもしれないが相手に攻撃の時間さえも与えない戦闘、これはある意味で最強の一手だろう」

 

統夜は腕を振るうのをやめていた。理由は簡単である。腕を振るだけの作業になってしまうからである。セシリアの周りには煙が多く上がって、セシリアを確認出来ないがまだ、試合終了のブザーは、ならない。煙が晴れると、全身で息をしている満身創痍セシリアが立っていた。

 

「くぅ・・・なんて卑怯な・・・」

 

その瞬間、セシリアの腹部にクストウェルの拳が減り込む様に決まった。(よ、容赦ねぇ・・・(^_^;))

 

「かっはぁ・・・」

「卑怯・・・?戦いに卑怯もあるか。勝つか負けるか、生きるか死ぬか。戦いの定義などそれだけで十分だ」

 

統夜が拳をセシリアから離すと、セシリアは地面に倒れこんだ。それと同時に試合終了のブザーが響いた

 

天空 統夜はIS学園での初勝利を、完全勝利という白星で飾った

 

 

 

アルト「はい!っつーわけで今作最初のIS戦闘シーンでした!」

統夜「・・・俺をこんな場に引っ張ってくるな」

アルト「そんな事言わないで!まず作者から皆様に一言」

統夜「?」

アルト「私はオルコッ党です!セシリアが嫌いな訳ではありませんので!!」

統夜「そんなこと知るか」

アルト「だってさ!いっとかないと、誤解されそうなんだもん!!」

統夜「・・・」

アルト「なにげに酷いよ!この人!!?」

統夜「では、作品を読んだら感想メールを送ってくれ。これを習慣にして貰えると助かる

感想は作者にとって、最高の栄養剤のような物なのだ」

アルト「あ・・・私の台詞・・・」

 

統夜「追伸、現在、本文修正2回目」

アルト「それを言わんでくれ・・・」


 
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