No.489084 IS-インフィニット・ストラトス- きゅー組物語 132012-09-27 10:09:45 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1288 閲覧ユーザー数:1241 |
春ももうすぐ終わりを告げる。
「えー、因みにこの機動についてはー………」
ロジーナが真面目に授業を進める声をBGMに、俺は一人物思いにふけっていた。
「こらー、アンナー。眠いのはアタシも同じだー。だから寝るなー。」
春眠暁を覚えず。
そうだよなー、でもまだ春だもんなー。出会いと別れの季節だよなぁ………
そう、季節は春。皆、出会いと別れ。恋と別れを繰り返す、素敵な素敵な春なのだ。
それは、三日前の事。そう、特別講習の後の事………
屋上へタバコを吸いに出た俺を追いかけてきたのは、二組の代表候補生“鳳 鈴音”その人だった。
「………何か質問か?鳳。」
バタンと屋上の扉を勢い良く開け放った生徒は
「………………。」
俺の問いかけに、無言で答えた。
「………あのー、鳳さん?」
「出雲先生!!!」
「うわっ、はっ、はい!!!」
………え?ひょっとして、リンチか何か???
そういえば、今回の特別講習の原因は………
痴話げんか!!!
自分達のしでかした事を、織斑に再確認させた俺達ってひょっとしなくても悪役なのか!!!???
し、しかし!!!俺はあくまで教師!!生徒の恫喝に屈するわけには行かない!!!!
そう、某お米の国がテロリズムに屈しない様に!!!(主人公はこの時点で、かなり混乱してます。)
ま、まずは………相手の要求を!!!
「鳳さん、き、キミの望みは何だね???」
十歳以上歳の離れた女子生徒相手にビビる男性教諭、出雲春告28歳がココに爆誕した。
上ずった声で生徒に話しかける様は、果てしなく情けない。
だが、続いて聞こえてきた生徒の要求はとても可愛らしいものだった。
「先生!!!好きな人を振り向かせる方法を、教えてください!!!」
「………へ?」
その後彼女が放った言葉は、歳相応に可愛らしいもので………
曰く、男が好む事を教えて欲しい。
十代男子が好む食べ物は何か?
キュンと来る服装とは?仕草とは??
周囲のライバルとの差別化を図るには、どうすれば???
等など、非常に思春期らしい相談を持ちかけられた。
こちとら、異性とのお付き合いなぞしたことのない身。
必死にティーンだった頃の思い出を掘り返しつつ、彼女の質問に(懇切丁寧に、適度に自爆しつつ)答えたのだった。
………いや、凄く良い子だってのも解ったんだけどね?感情が昂ぶる度にISを展開するのはいかがなものかなぁ。と。
「はぁ、恋人かぁ。」
「え?春告センセー遂に恋人出来たの!!??」
ゑ!?声に出てた!?
「「「「!!!??!!!????」」」」
アンナの発言に、いっせいに反応する生徒達。
いや、幾らなんでも大げさすぎでしょその反応!!!
「んな訳ねぇだろーがアンナー」
呆れた様に(何故か)答えるロジーナ。
「コイツにんな根性はねぇよ。じゃ、次ー。テキスト41ページ………」
この時は、この授業中の小さな出来事が我がクラスを揺るがす出来事に発展する等と、誰も思っていなかったのです。
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前回酢豚酢豚言ってた割りに、鈴ちゃん出ない件について一言。
セカン党の皆様、ごめんなさい。