No.488562

リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ

白の牙さん

第08話 原作突入

2012-09-25 22:02:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4447   閲覧ユーザー数:4277

 

 

 

 「・・・・・・・始まったか」

 

 リビングでのんびりしていた一真は、結界が張られたことに気が付いた

 

 『行くのか?』

 

 「ああ」

 

 ニックの問いに答え、年齢詐称薬で疑似的に成長した後、転移魔法陣を展開した

 

 『まぁ、心配はしてないが・・・気を付けろよ』

 

 ニックの言葉を聞き、軽くうなずいた後、一真は転移した

 

 

 

 

 

 「誰だ、てめぇ?」

 

 ヴィータは突然現れた魔導師に槌を向けると

 

 「・・・友達だ」

 

 「フェイトちゃん、ユーノ君、隼人君も」

 

 「おいなのは、俺様もいるぜ」

 

 「・・・・・いたんだ」

 

 なのはは来てくれたフェイト、ユーノ、隼人に喜んでいたが、刃の事は気づいていなかった、いや、視界に入れていなかった

 

 「高い魔力の持ち主が4人、今日はついてやがる」

 

 ヴィータはそういうと、戦いやすいように建物の外へと出た。それを追い、フェイト、隼人、刃の3人も外へと出た

 

 「二人はそこにいな。あの子は俺様だけで十分だ」

 

 「おい、王允。ここは3人で協力して」

 

 刃は隼人の言葉を無視して、ヴィータに斬りかかった

 

 「おらおらおら」

 

 「っく(こいつ、めちゃくちゃだけど強ぇ)」

 

 「おらっ!!」

 

 「うわぁあああああ!?」

 

 刃の攻撃で弾き飛ばされたヴィータはすぐに体制を整え、攻撃しようとしたが

 

 「貰ったぜ」

 

 すでに刃が近くに来ており、剣を振り下ろしていた

 

 「(やられる!?)」

 

 ヴィータが倒されると思ったとき。目の前に誰かがき、その攻撃を持っていた剣で防ぐと、蹴りで刃を吹き飛ばした

 

 「大丈夫だったか、ヴィータ?」

 

 「お、お前は、か・・・」

 

 目の前の人物が誰だか解ったヴィータは名前を呼ぼうとしたが、手を口に当てられ続きを言えないでいた

 

 「(この状態の俺のことは『アセム』って呼んでくれ。あそこのいる4人にばれると厄介だからな)」

 

 一真は念話でヴィータにそういうと

 

 「(解った。ってーか何でお前がここにいるんだよ)」

 

 「(助けに来たにきまってるだろう?まったく、一言相談してくれれば、俺の魔力を蒐集させてやったのに)」

 

 「アセ・・・ム?」

 

 一真とヴィータが話している間にフェイトと隼人が近くまで来ていた

 

 「・・久しぶりだな、フェイト、波風隼人」

 

 「何で、アセムがここに?それに・・・」

 

 「・・・『何でこの子を助けたのか』っか?答えは簡単だ。この子は俺の仲間だからだ」

 

 「仲間ですか?」

 

 「そうだ。俺達にはやらなきゃいけないことがある。たとえそれが犯罪だと解っていてもやり遂げなければいけないんだ。お前なら解るんじゃないかフェイト?プレシア・テスタロッサの為にジュエルシードを集めていたお前には」

 

 「・・・・それは」

 

 「まぁ、何にせよ。今の俺はお前達の敵だ」

 

 一真は切っ先をフェイト達に向けた

 

 「フェイト、アセムは俺がやる。君はもう一人のほうを」

 

 「でも・・・」

 

 「今の君の状態じゃ無理だ」

 

 隼人がそういうと

 

 「・・・・解った」

 

 隼人の言葉に頷くと、フェイトはヴィータとの戦闘を始めた

 

 

 「ほぅ、俺の相手はお前か、波風隼人。てっきり、二人がかりで来ると思ったが」

 

 「そんなことをしたら、もう一人の子がなのはを狙うからね。適材適所というところですよ」

 

 「成程(まぁ、丁度いい。俺がどのくらい強くなったか、試すのにはちょうどいい相手だ)」

 

 一真は隼人を使って、自分が本当に強くなったのか確かめようと思っていた

 

 「王允刃は助けなくてもいいのか?」

 

 「あいつはそう簡単にくたばるような奴じゃないですよ。それに」

 

 「このモブ野郎!よくもやってくれたな!!」

 

 「・・心配するだけ無駄ってもんですよ」

 

 膨大な魔力を解放して、再び上がってきた刃に隼人は少し呆れていた

 

 「そのようだな。・・・では、始めようか」

 

 一真はエクシアを構えた

 

 

 

 

 

 「うおらぁああああ」

 

 一方、フェイト対ヴィータは、ヴィータが有利に戦っていた。理由はフェイトにいつもの切れがないからである

 

 「レーヴェの奴と何かあったのか知らねぇが、本気で来ないとすぐに終わっちまうぞ」

 

 「貴方たちはレーヴェに何をしたの?」

 

 「何って・・・何もしてねぇよ。つーか、あいつがここに来たのに驚いたのはあたしも同じだかんな」

 

 ヴィータは槌を肩に担いだ

 

 「なら、あなたを倒して、レーヴェから話を聞く!」

 

 「っは、やれるもんならやってみろ!!」

 

 

 

 

 この後の展開は原作通りですので省きます

 

 

 

 

 「うん?どうやら、シグナムも来たようだな」

 

 一真は一対二という不利な状況なのに、焦りが一つも見当たらなかった

 

 「喰らえや、このモブ野郎!!」

 

 刃が一真に斬りかかっていったが

 

 「・・・・・」

 

 一真は剣で防がず、体を少しずらして攻撃を避けていた

 

 「クソ!クソ!何で当たらないんだ!?当たれよ!!」

 

 「(ジャック・ラカンやレーヴェの剣速に比べれば遅すぎる)」

 

 一真は刃の大ぶりの一撃を躱すと、背中に手を当て

 

 「解放、白雷掌!!」

 

 ゼロ距離から白い雷を叩き込んだ

 

 「がぁああああああ!?」

 

 その攻撃を喰らい、刃は近くのビルに落ちて行った

 

 「まずは・・・一人」

 

 「二の型『疾風』」

 

 一真が刃を倒すのと同時に、隼人が一真に斬りかかってきた

 

 「おっと」

 

 一真はそれをエクシアで防ぎ、鍔迫り合いになった

 

 「てっきり、同時にかかってくるのだと思っていたのだがな」

 

 「あいつは他人の言うことなんて聞かないですからね。一対一でやるのが一番なんですよ」

 

 「そう・・・か!!」

 

 一真はエクシアを思いっきり振りぬき、隼人を弾き飛ばした

 

 「光輪斬!!」

 

 隼人は魔力で出来たチャクラムを複数形成し、一真に向けて放った

 

 「はぁっ!!」

 

 対する一真は、チャクラムの動きをよく見、それら全てを叩き斬った

 

 「二の型『疾風』!そこから光鬼斬!!」

 

 隼人は疾風の速さで一真の懐に入り、居合切りを放ったが、一真はそれを防ぎ切った

 

 「嘘だろう!?速さを加えた一撃なのに」

 

 「確かにいい一撃だ。・・・だが、俺はこれ以上の一撃を喰らったことがあってな・・・それに比べればこの程度、どうということはない!!」

 

 一真はカートリッジを一発使い、刀身に雷を纏わせると

 

 「雷神・・・・」

 

 その状態からエクシアを振るい、隼人の刀を弾き飛ばすと

 

 「二閃!!」

 

 エクシアを振り下ろした

 

 「あぁあああああ!?」

 

 防御ができない体勢からもろに一撃を喰らった隼人は近くのビルに落ちて行った

 

 「(どうやら俺は・・・確実に強くなってる見たいだな)」

 

 一真は自分が強くなれたことが解り少し微笑んだ。すると、桜色の閃光が上空に放たれ、辺りを覆っていた結界を破壊した

 

 「(一真、結界が破壊されたからあたしたちは逃げる、お前はどうするんだ!?)」

 

 ヴィータから一真に念話が届いた

 

 「(こっちはこっちで何とかするから気にせずに行け)」

 

 「(捕まるなよ!)」

 

 ヴィータとの念話を終えると、一真は瞬動で光が放たれた場所に向かった

 

 「なのは!なのは!しっかりして!」

 

 一真が光の放たれたビルの屋上に着くと、傷を負った、フェイト、アルフ、ユーノがなのはを介抱していた

 

 「っ!レーヴェ!?」

 

 フェイトが一真に気付いた

 

 「・・・・」

 

 一真は何も言わず、なのはに近づいて行った

 

 「これ以上なのはには手を出させない」

 

 フェイト達は構えたが、一真の姿を見失ってしまった

 

 「え!?」

 

 「き、消え・・・」

 

 フェイト達が後ろを振り向くと、一真はしゃがんでいた

 

 「治療」

 

 一真がなのはに手を翳すと、魔力が放出され、なのはが負った傷が治っていった

 

 「・・・・このぐらいでいいだろう」

 

 一真は魔力の放出をやめると、なのはの顔色をみ、頭を撫でた後、フェイトに2本の薬瓶を投げた

 

 「きゃ!?こ、これは」

 

 フェイトは慌ててそれをキャッチし、何なのかと尋ねた

 

 「高町なのは、波風隼人が起きたらそれを飲ませろ。少しだが治りが早くなる」

 

 そういい、立ち上がると、服から煙玉を取り出し、投げた

 

 「煙幕!?」

 

 「ユーノ、急いで追跡魔法を」

 

 アルフがユーノに言うと

 

 「・・・・だめだ、探知魔法が発動しない!」

 

 「何だって!?まさか、この煙が原因なのかい」

 

 「たぶんそうだと思う。それに魔法がうまく使えなくなってる」

 

 そして、煙が晴れると、一真の姿はどこにもなかった

 

 「・・・どうしてなの・・アセム」

 

 フェイトは自分と母を救ってくれた恩人が敵となったことが信じられず、ただ立っているだけだった

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
7
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択