No.486542 超次元ゲイムネプテューヌ 魔法を司るものユキさん 2012-09-20 20:43:52 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:787 閲覧ユーザー数:772 |
第4話 大陸移動
死闘を繰広げた俺たちは宿でぐっすり休み、すがすがしい朝を迎えていた。
宿にはベッドが四つあるため、俺もゆっくり眠れることになった。
正直、男は外で寝なさい!と言われることを覚悟していたが
どうやら皆そこまで俺のことを男性として意識していないようなので普通にベッドを譲ってくれた。
まあ、それはそれで悲しいのだが。
俺だって思春期真っ盛りの男児なのだ、美少女と恋の一つや二つはしてみたい。
あっち側のネプテューヌさんは初対面にしてあんな感じだったから....いけるか?とも思ったが
パーティー内で恋をしてしまったら今の関係が崩れるかもしれない。
だから、俺はこの恋は諦めることにした。
寝室でだらしのない寝間着から昨日ネプテューヌに
パーティー参加のお祝いとしてもらった、服一式に早速着替える。
黒を基調としたイカしたデザインのTシャツの上から黒のパーカーを羽織り、
黒を基調とした白の線が少しばかり入った長ズボン。
首にはネプテューヌの髪飾りと同タイプの黒色のバッテンネックレスをぶら下げた。
「うん。何だかんだで結構似合ってるな。今度は俺がネプテューヌに何かしら買ってやらないとな」
ネプテューヌ曰く「ネックレスは私が作ったんだ!」とのことらしい。
なんで、会ったばかりの俺にこんな事をしてくれるかは分からないけど、正直かなり嬉しかった。
だから、俺も彼女に何かプレゼントを
贈るときは手作りの物+お店で買ったちゃんとした物を送りたいと思った。
数分後
着替えの終わった俺はリビングにてこんぱさんの作ってくれたおいしい料理をいただいている。
ご飯に味噌汁、それに少量の焼き魚。
どれもが絶品であり、こんぱさんに「料理家になればいいじゃん」と進めてみたが、
本人曰く「これは趣味です~」らしい。
しかし、一つ分だけ席が開いている。俺の隣―――あのネプテューヌが寝坊していた。
アイエフさんとこんぱさんが起こしに行ったが
まったく起きないのでとりあえずご飯だけ先にいただいてから起こそうという結論になった。
ちなみに飯を食い終わったら今度は俺がネプテューヌを起こしに行かないといけない。
数分後
「起こしに行ってくる」
食器を片付けた俺は早速ネプテューヌのいる寝室へと足を運んだ。
いや、別に寝室など一つしかないし、みんなでここで寝ていたのだ。
とりあえず、ネプテューヌの寝ている一番端っこのベッドまで移動する。
「...ん...」
そこでは案の定ネプテューヌが眠っていた。
俺は気持ちよさそうに寝ているのを心を鬼にしネプテューヌの肩を揺さぶる。
「おきろー、朝だぞ~。飯が待ってるぞ~!」
最後の一言にネプテューヌは一瞬で目を覚まし、
俺のゆさぶりからすり抜けてすぐさま朝飯が待つリビングに移動していった。
揺さぶりをしていた途中で抜けられたので、
俺はそのまま重力には逆らえずネプテューヌのベッドに顔から突っ込んでしまった。
ぬちゃ
「ん?なんだ?この粘々したの?」
そのなぞの感触に驚き顔を上げる。
「よだれかよ....あいつどんな体勢で寝てやがったんだ」
よだれは枕のほうにはなくベッドの中間部分に垂れていた。
いや、どうでもいいか。
俺は寝室から出て洗面所に顔を洗いに行くのであった。
数時間後
俺たちは接岸場に着ていた。
始めてみる接岸場に興奮を隠しきれなかった俺は柵から下を見て
「すげー!何これ!?何で大地割れてんの!!
そうか、こいつが噂に聞く、神々の争いの傷痕か!!!」
「おおーーっ!?なんか大地が割れているよっ!!??
こんぱ、まさかこれが!!神々の争いの傷痕ってヤツなんだね!?」
「間違いない!ここで大昔、世界の征服を狙って、聖と悪の壮絶な最終戦争が起きたんだー!!」
「きっと遥か昔に、ここで世界の覇権をめぐって光と闇の壮絶な戦いがあったんだー!!」
隣のネプテューヌと同様の台詞を言っていた。
そして、そこで意気投合しお互い神々がどうのこうのって話で盛り上がる。
「何言ってんのあの子たち」
アイエフさんが半眼で俺たちを見てきた。
だが、俺は屈しない!
そこで、こんぱさんのフォローが入る。
「すみませんです、ねぷねぷは少し記憶が抜け落ちちゃってるですから
根気強く付き合ってあげてほしいです」
どうやら、俺へのフォローは無いらしい。
「そう言えばそんな仕様してたわね。
看護学校生のこんぱが言うと説得力あるわ。そう言えば二人はいつからの知り合いなの?」
その話しは気になっていたので冷静さを
取り戻した俺は一人いまだに興奮しているネプテューヌを置いて二人の元へ向かう。
「ほんの数日前です。
玄関の前に刺さっていたねぷねぷを引き抜いたら傷だらけっだたので看病したのがきっかけです」
「刺さってた!?引き抜いた??....なるほど。
あの子は土から生えてきたのね。信じていいのよね?」
アイエフさんが驚きの声を上げる。
無理もない。俺も驚いている、まさかネプテューヌが地底人だったなんて。
「信じていいです。でも地面じゃなくて、空から降ってきて刺さったです....アイエフさん」
「うん?じゃあ天人なのか?」
俺の素朴な疑問に
「そうかもです~!」
こんぱさんがこくこくと頷いていた。
「アイエフさんもそう思うよな?」
「まぁ、その可能性も捨てきれないわよね~」
アイエフさんが少し考え込んで、そこで急に顔を上げ
「ん?あー....そう言えばずっとさん付けよね。いいわよ、ちゃん付けでも。
こんぱとソウジは特別。呼び方は私が許せるやつなら何でもいいわ。ただ...」
「あいちゃん、こんぱ、そうじ、はやく来てよー!!
大陸の端っこいい眺めだよー?もしかして怖いー?怖いんだー!!」
後方でネプテューヌの声が聞こえる。
いかん、さっきまでネプテューヌと同じことをしていたと考えると頭が痛くなってくる。
「あの子にちゃん付けで呼ばれるのは同列に見られてるみたいで......なんかイヤだわ」
その言葉に反応してか俺の背中に嫌な汗が流れる。
もし、あのまま興奮したままだったら俺もネプテューヌのような扱いを受けていたのだろうか?
「えーと、ねぷねぷ!このあたりは接岸場といって。
大陸と大陸の陸地が時々くっつく場所なんです!」
「別に一つの大陸が割れてるわけじゃないですよ?」
「へー、さすがはこんぱさん、勉強になりました」
俺はこんぱさんに一礼し、深々と頭を下げる。
こんぱさんはそんな俺の反応を見てか
「いいですよ。それにわたしはそうじさんより年下なんですから
気にせずさんなんて付けずにこんぱって呼んでほしいですぅ」
「わかった。お勉強になりました、こんぱ先生」
色々と教えてくれるので先生を付けてみることにした。
そこでネプテューヌもこの話に割り込んでくる。
「わたしは愛称で呼んで欲しいな~」
「愛称か....「ねぷ子でいいんじゃない」.....ねぷでどうだ?」
「ねぷ...うん!それがいいよ!!」
ネプテューヌことねぷはそれで満足してくれたのか、凄く喜んでくれた。
と、そこでねぷが頭に疑問符を浮かべ、こんぱ先生にこう言った。
「でもコレってどうやって渡るの?
やっぱりジャンプ??イヤッフー!とか言った方がいいかな!?」
「はは、つなぎに赤い帽子でもかぶれば。ねぷなら飛べるかもな?」
俺がそれを冗談で笑い飛ばし、アイエフが説明する。
「でもそうじゃなくて、跳ね橋があるの」
「ソレを下ろしてもらうのに協会への申請が必要だったわけ。
話が通っていれば、今後は自由に通れるはずよ」
「んじゃ、跳ね橋下ろしてもらってさっさと行こうぜ」
三人に跳ね橋を渡るように促して、俺たちはついに大陸移動を果たすのであった。
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魔女との死闘を終え、結局ネプテューヌ達のパーティーへと組み込まれたソウジ。
そんな一行は接近してきた大陸へと移動することにした。
今回はソウジがみんなの呼び名を決めます!