No.485742

咲-saki-月宮編  番外編・一本場 命日

白昼夢さん

---月宮高校麻雀部での城山華南と麻雀部の仲間達の紆余曲折ありながらもインターハイ優勝を目指していく、もうひとつの美少女麻雀物語---

2012-09-18 19:53:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:507   閲覧ユーザー数:503

名前: 有栖川 雛姫 (ありすがわ ひなき)

誕生日:12/24 やぎ座

血液型:A型

身長:145cm

体重:雛姫『いっ、言うわけ無いでしょう!』

スリーサイズ:78/54/75

 

 

 

・吾野高校1年生、髪型は金髪、肩にかからない程度のセミロング。年齢の割に色々小さいことを気にしている。

 

・麻雀の実力は中々の物で、中学時代には全中王者(インターミドルチャンピオン)になったこともある。

 

・高校麻雀連盟会長、有栖川真紀子の実の娘である。親の影響で幼少の頃から麻雀を打っており、根っからの真面目体質で麻雀に対して人並み以上の熱意と価値観がある。それ故華南と衝突するが…。

 

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---合宿の数日前

 

『あらーみんないつも早いわねえー、あら?私の華南ちゃんはまだ来てないのねー』

部室に着き、華南の姿が見えない事に気づいた羽衣がそう言う。

『あ、おっはー部長、かなっちはねー今日はお墓参り行くから部活は休みだって伝えてって言ってたー』

『とゆうかいつから華南は部長のになったんだよ…』

『そうそう、さっきまで居たんですけどねー、それだけ伝えて行っちゃいました』

『あらっ、そういう事だったの、りょーかいっ、じゃあ仕方ないわねー、じゃあ今日は4人で対局でもしましょうかー』

そっか、そういえばあの事故があったのって丁度今位の時期だったかしらね。

7月1日…、今日は華南の両親の命日である。

 

 

番外編・一本場 命日

 

 

『そーいやぶちょーと打ったのひっさびさなきがするよー』

『そうだなあ、あかりと私らの強化の為に最近は華南とばっかり打ってたからねえ』

実際羽衣が他の4人と卓を囲んだのは華南が入部して以降片手で数える程だった。

『そうねえーまあ私は華南ちゃんが打ってるのを見てるだけで幸せだからー』

『おいおい、そんなんでいいのか…?まあ実際部長は強いけどなあー』

『ぶちょーってば全っ然振り込まないもんねー』

『りりあはもう少し慎重に打ったほうがいい、って、それロン、7700、言ってるそばからコレだよ…』

『えー、張ってたのーその手でダマっていずみん性格わっるーい』

華南ほどでもないにしても、羽衣は部内では頭一つ二つ出ているレベルだった、特に放銃率、部内のメンバーは羽衣が振り込んでいる所を一度も見たことがない。

気づいたら話題はこの場に居ない華南の事になっていた。

『そういえばさーかなっちって人気だよねー、まっ、私ほどじゃないけどー』

『どんな所でライバル心燃やしてんだよ、まあ、確かにそうだなあ』

『城山さん、もう同じクラスの女子4人に告白されてましたっ!』

『あかりちゃん!ちょっとその話詳しく教えてくれないかなっ!』

対局中なのに突然立ち上がる羽衣、目が怖いです。

『はいはい、落ち着こうか部長、まあでも確かに異性からも好かれそうだけど、同姓からも好かれそうだよなあ』

『なあーに言ってるのよーいずみんもかなっちラブなくせにー』

『なっ、何言ってるんだよ!華南は大事な可愛い妹みたいな感じでそんなんじゃ…』

珍しく取り乱す泉、そんな様子を見てにやにやする羽衣。

『えー、だってー、放っておけない、力になりたい、守ってあげたい、ってさあー、聞きようによっては愛の告白みたいじゃない?』

『あの時の折原先輩、ちょっとかっこよかったです、きゅんってしちゃいましたっ』

『りりあやめろー!あかりも恥ずかしいからそういう事いわない!』

『あはは、あ、いずみんそれロンだよっ、12000』

『あっ、お前卑怯だぞっ!そういう作戦かっ!』

気持ち泉のマネをしながら泉が華南と仲直りした時の言葉を言って、悪戯っぽく笑うりりあ、何故か頬を赤らめるあかり、既に顔真っ赤にして取り乱してる泉。

 

『まあでも、私もかなっちの事は好きだけどなあー、不器用なだけで優しい子だもんねー』

突然そんな事を言い出すりりあ、しかしまあこの場に居ないのに話題に出す位だからいつも気にはかけているのだろう。

『うん、私も好きだよ…なんだよ二人ともその顔はー、さっきも言ったけど!妹として!だからな!』

意地悪い笑みを浮かべる羽衣とりりあを見ていちいち強調して言う泉。

『私も!城山さんの事好きですっ!大事な友達で、家族で、仲間ですからっ!』

『なんだかんだで、みんな華南ちゃんのこと、大好きなんだねーうふふっ』

久々に華南のいない部活動は、華南の話で持ちきりだったとさ。

 

 

『おとうさん、おかあさん、今日はね、報告があるんだ、今度ね、高校の麻雀の大会に出るの、優勝したら、また報告にくるね』

山の上の大きな霊園の片隅に、華南の姿があった。

『あとね…私、生まれて初めて大事な仲間が出来たんだ、本当の家族みたいな…』

言って、麻雀部の皆や、あかりの両親を頭に浮かべる。

『だからね、心配しないで…私は、大丈夫だから…』

そして、『また来るね』とだけ言って、華南はその場を後にした…。


 
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