No.485721

咲-saki-月宮編 番外編 邂逅

白昼夢さん

---月宮高校麻雀部での城山華南と麻雀部の仲間達の紆余曲折ありながらもインターハイ優勝を目指していく、もうひとつの美少女麻雀物語---

2012-09-18 19:14:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:463   閲覧ユーザー数:453

今回は箸休め的に番外編です、本家のキャラクターが初登場だったりします。

視点も本家キャラ中心でお送りします・ω・

 

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現在部活も終わり棗邸に二人は帰宅、華南はあかりのPCで自宅からログインしてネット麻雀をやっていた。 

今は対局が終わりステータス画面になっている、PCにはこう表示されていた。

 

ユーザーネーム かにゃん RP 1660/1660 

埼玉県 順位率 1位 100% (16回) 2位 0% (0回) 3位 0% (0回) 4位 0% (0回)

 

凄まじい内容である、しかし華南は特段嬉しがる様子もなく、次の対戦相手を探し始めた。

 

番外編 邂逅

 

…対戦相手を選定中です。そんなシステム文が点滅してるのを眺めながらただ待つ華南。

『ふあぁ、城山さん、私先にねるねーおやすみー…』

『あ、うん、お休みなさい』

今日も2人は部内で沢山対局した、流石に疲れたのかあかりの声に力がない。

と、画面に目を戻すと対戦相手が決まっていた。一通り目を通す。

 

山茶花…alicedoll…のどっち…。

のどっち、この名前、聞いたことあるような。

ああそうだ、しばしばネット麻雀に出没する、ものすごく強いデジタル打ちの打ち手、それがのどっち。昼間りりあ先輩がなんかそんな事言ってたなあ。

と、考えていると、チャットウィンドウに何か書き込まれていた。

 

のどっち:お手柔らかに、宜しくお願いしますね。

 

山茶花:此方こそ、のどっちさんと対局出来て光栄です。宜しくお願いします。

 

alicedoll:よろしくおねがいをします

 

alicedollさんは少し遅れてそう書き込んできた、出身を見るとニューヨークと書いてある、だから日本語がちょっとおかしいのかな。とはいえ挨拶されてるので自分も挨拶する。

 

かにゃん:宜しくお願いします。

 

そして対局開始のボタンを押す、全員が準備完了になると対局が始まった。

 

…。

 

…。

 

自漠・立直 一発 自漠 ドラ6 8300オール。

 

東2局3本場、華南のその和了りで山茶花さんがトビ終了した。

ちなみにこれが5度目の対局、すべて東場のかにゃんの親番で誰かがトビ終了している、という展開だった。

すごい偶然なのだが、かにゃんのリーチは必ず一発でツモ和了りし、必ず裏ドラが乗っていたのだ。まるで特別な力があるよう、あの人みたいに…。

 

『そんなオカルト、ありえません』

他に誰も居ない部屋で突然立ち上がり、そんな事をいい、首を横に振る、先ほどの自分の考えを否定するように。

言葉を発した主は桃色の髪に、存在感を主張する大きな胸、年齢を感じさせない少女のような顔立ち、フリフリのパジャマを着て、エトピリカのペンギンと呼ばれる少し大きめの人形を抱えている。

すぅーっと深呼吸してからまた席に着く。

 

alicedoll:かにゃんサン、Congratulationsです、あなたほどMahjongがstrongなひとははじめてです。

 

山茶花:参りましたね、東南戦なのに一度も南場がこないなんて、かにゃんさんはプロとかだったりするのですか?

 

かにゃん:いえ、普通の高校生です。

 

山茶花:そうなんですか、こんなに強いのですから中学ではインターミドルとかで活躍した選手だったり?>かにゃんさん

 

かにゃん:公式戦には一度も出たことがないです。

 

のどっち:先ほどの対局はお見事でした。かにゃんさんは公式戦にはこれからも出るつもりは無いのでしょうか?

 

のどっちの中の人…原村(はらむら) (のどか)の興味はかにゃんに向いていた。あまつさえプロである自分が全く歯が立たなかった相手…。

 

少し間があった、長文を打ってるのだろうか。

 

かにゃん:今年のインターハイには必ず出ます、それでは今日はもう遅いのでまた、機会がありましたら。

 

かにゃんさんが退出しました。

 

和はかにゃんのプロフィールを確認する

 

ユーザーネーム かにゃん RP 1710/1710 

埼玉県 順位率 1位 100% (21回) 2位 0% (0回) 3位 0% (0回) 4位 0% (0回)

 

埼玉…。彼女は埼玉の高校に居るのね。

和は携帯を取り、電話をかけていた。

『すいません、夜分遅くに、原村です、以前の地区大会の実況の依頼の件なんですが、埼玉の…はい、そうです、ありがとうございます、では、失礼します』

 

かにゃんさん…どんな方なのでしょう。

和はかにゃんに親友と同じ何かを感じたのだった、だから。

『確かめずにはいられないです』

 

 

 

翌日の新聞には、原村プロ、埼玉の地区大会の実況を担当と取り上げられていた。


 
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