No.485672

咲-saki-月宮編 第3局 対局(前編)

白昼夢さん

---月宮高校麻雀部での城山華南と麻雀部の仲間達の紆余曲折ありながらもインターハイ優勝を目指していく、もうひとつの美少女麻雀物語---

2012-09-18 17:58:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:583   閲覧ユーザー数:574

名前:棗 あかり (なつめ あかり)

誕生日:3/21 おひつじ座

血液型:O型

身長:142cm

体重:あかり『ひっ、秘密ですっ…///』

スリーサイズ:75/58/76

 

・華南の月宮高校での初めての友達、髪型はクリーム色のショートツイン、小学生に間違われるような幼児体型であり童顔である。

美人で麻雀も強い華南に憧れを抱いている。

一見弱気なように見えるが、押しの強い所もある子である、よく分からないところですごい行動力を発揮したりもする。

 

・両親がバカップル。

 

・主人公に憧れる親友、そんな立ち位置の子、悪くいってしまうと華南の引き立て役(ぉぃw

無意味な行動力は作者の都合による所が多いかもしれません、あかりちゃんが動いてくれないと話が進まないのです・・・w

 

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

『城山さんっ、ここが月宮女子高校、麻雀部の部室だよっ!』

『華南でいいって…』

華南でいい、この台詞、一体あと何回言う事になるのだろうか…。華南はそんな事を考えていた。

『あ、きたきた』

『おっはよーなっちゃん、そのコが昨日言ってた新入部員?』

あかりがドアを開けると、女子2人が既に卓を囲んで座っていた。

 

第3局 対局(前編)

 

『…城山華南です、よろしくお願いします』

『はーいよろしくぅー、私は2年の綺羅星(きらぼし)りりあよ、んーで、こっちが』

『同じく2年の折原泉(おりはらいずみ)、よろしく、城山さん』

ツーサイドアップのなんだか芸名みたいな名前の人が綺羅星先輩、ポニーテールのサバサバした感じの人が折原先輩、か。

たしかちょっと前に、あかりが私が入れば団体戦に出られるって言っていたような気がする…というと、まだ一人来てないのかな。

『部長おっそいねえーどしたんだろ』

『聞いてなかったのりりあ、城山さんが入ってくれるから同好会から正式な部活動になれるでしょ?その手続きにいってるんだよ』

『ですですっ』

『なーるー、って、確かにいずみんから聞いたかもかもー』

『かも、じゃないし。確かに言ったぞ、私は』

『あはは…』

成る程、部長が手続きとやらで不在な訳だったのか。しかしまぁ、この綺羅星先輩という人はずいぶんと適当な人のようだ、反面折原先輩の方は割としっかりしてるっぽい。

そんな感想もほどほどに華南は部屋の中を見まわした、PC1台、と全自動卓が一台…あと本棚には麻雀関係の本が数冊入っている。

『あー城山さん、っとーあかりとりりあも』

突然泉が皆を呼び集める。

『折原先輩…なんでしょう?』

『折角だから、新入部員の実力チェックといこうか』

『おっ、イイネ!やろうやろうっ、マジ暇すぎてしにそーだったんだあー』

『城山さんと初対局…先輩、城山さん、よろしくねっ』

『…分かりました。』

入部早々、部内戦がスタートした。

 

『まずは、場決めから、一年二人からどうぞ』

『はーい』

『…はい』

卓の上に裏向きの牌が4つある、基本的に席や最初の親などを決める場決めというのは(トン)(ナン)西(シャー)(ペー)の4種の牌を一枚づつ裏にして置き、それを一人一枚づつめくってその牌に応じた席に座っていくのだ。

『私は北家(ペーチャ)みたいです』

『…南、南家(ナンチャ)ですね』

あかりは北、華南は南を引いたようだ。

『じゃあ次はあったしー』

りりあが残った2枚のうちの一枚を表にする、東がめくれた

『じゃあ、私は西家(シャーチャ)かな』

自動的に泉は西家になる。そして各々自分の席につく。

『あー城山さんは点数計算とかは大丈夫かな?』

『…はい、問題ないです』

『そっかそっか、じゃあちゃちゃっと始めようか』

全自動卓のボタンを押し、牌が配られてゆく。

『さて、じゃあよろしく』

『よろー』

『宜しくおねがいしますっ』

『…宜しく』

 

東一局 親・綺羅星りりあ ドラ・⑨

 

(配牌はーっと)

りりあの配牌

一四四四六七②③⑥⑦47東白

(うん、悪くないわね)

三向聴(サンシャンテン)だが両面(リャンメン)も多く、暗刻(アンコ)もある、4筒が入れば断公九(タンヤオ)も近い手牌。

数順後…りりあの手牌はこんな感じになっていた

四四四六七八②③④⑥⑦67ツモ四

断公九・平和(ピンフ)確定、ともすれば 三色同順(サンショクドウジュン)も見える絶好の一向聴(イーシャンテン)となっていた。だが…

(きたきた、まってましたーってね)

『カン!』

4萬カン、6索ツモで聴牌(テンパイ)

六七八②③④⑥⑦67ツモ6  □四四□

『新ドラはーっと』

新しいドラ表示牌をめくる、そこに居たのは

3萬、つまり新ドラは…

『あっちゃあ…』

『あわわわ…』

『…』

たった今カンした4萬、一瞬で他家(ターチャ)から見ても満貫(マンガン)確定の手に仕上がってしまった。

『よぅーし!じゃあリーチしちゃおっかなっ』

(親満確定立直…)

華南は親の現物である1萬を打つ。

(いやいやいや、オリでしょ…ドラ4晒してるのにわざわざ立直(リーチ)してきたんだ、最低でも跳満くらいは見ないといけない)

泉も現物で合わせる。

(たたた大変な事になってしまいましたぁー)

あかりも現物。

『いっぱつ!いっぱつー!』

8索、そのまま捨てる

『これじゃないよー!』

りりあ以外の全員はベタオリである。そして…

『自漠!リーチツモタンヤオドラよーん!』

(裏が1枚でもあれば倍満(バイマン)ー)

裏は一枚も乗らず。

『ちぇー、まあでも6000オールっとー』

『何が、『ちぇー』だよまったく…十分イタいっつぅの』

 

持ち点

りりあ 43000

華南 19000

泉 19000

あかり 19000

 

『一本場ーっと』

『華南ちゃん、綺羅星先輩のカンは、よくドラ爆するんだよー』

『…そうなんだ』

槓子がドラになるのか、厄介だなぁ…

 

『ロン!發ドラ1、2000の一本場は2300!』

『あっちゃあー、まあまだ一位だしいっかあ』

次局は泉がりりあから直撃で和了した。

 

持ち点

りりあ 40700

華南 19000

泉 21300

あかり 19000

 

東二局 親・城山華南 ドラ・七

 

(…親番、だけど)

配牌は微妙だったが11順にして聴牌、華南の手牌

 

一二三五五五五六七④⑤⑦南ツモ⑥

役なし聴牌、リーチをかけなければ出和了りすらできない。

『…リーチ』

華南は4筒を打った、待ちは南単騎。

(きたか)

(お手並み拝見だねー)

(城山さんのリーチ…)

次順、持ってきた牌をそのまま卓に叩く、そして。

『自漠、リーチ一発ツモドラ1…』

一発で南を引いてきた、まるで分かっていたかのように…。

そして裏ドラをめくる、そこには4萬

『…裏4、8000オールです』

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択