No.483754

恋姫✝無双小ネタ集 その2

思い付いちゃったんだからしょうがない、をモットーにお送りする小ネタ集その2です。
今回も「」ばっかりですが、よろしければどうぞ。

2012-09-14 14:45:44 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2021   閲覧ユーザー数:1768

【その1】ぎのぐんSeason+(ぷらす)

 

 ――「ひゃぅっ!? ち、ちょっとどこ触ってんのよ、この変態!」

 

 ツンデレ比率10:0。奇跡のヒロイン、桂花が。

 

 ――「むー、残念ですが……風はもう『めろめろ』なのでー。このまま押し倒されても、抵抗出来そうにないのですよ。……どうしますか、お兄さん?」

 

 ほんのりちょっぴり不思議系。だけどホントは正統派(?)、風が。

 

 ――「ふぐぐっ……な、なんとか耐えられ……って、一刀殿っ!? なぜそんなに顔を寄せて……は、はふっ、唇がそっと触れ合うなどこれはもしやしかしもうダメで結局お約束なのですね私は……………ぶっはっ!」

 

 いつでもどこでも流血沙汰。鼻血可愛い風紀委員、稟が。

 

 

 …………『+(ぷらす)』になって帰って来るっ!!!

 

 

 ぷらす1! 新規イベント&CG大充実!

 ぷらす2! 前作のプレイデータがあればムフフなおまけモードが!?

 

 そして――驚愕のぷらす3!

 

 ――「一刀、しかと見届けなさい! 世の美少女全てを手にする、この天道華琳の生き様を!」

 

 ゆるゆり? 否、がちゆりです! 天上天下唯我独尊完璧超人生徒会長・天道華琳(てんどう かりん)。

 

 ――「なんだと貴様! 誰がバカだというのだ! ……うん? バカワイイ? 褒め言葉? そ、そうなのか?」

 

 華琳を守る最強のSP、コードネーム・春蘭(しゅんらん)。

 

 ――「あぁ……まんまと言いくるめられている姉者も、可愛いなぁ」

 

 私の後ろに立つなー! 春蘭の妹にして凄腕スナイパー、コードネーム・秋蘭(しゅうらん)。

 

 

 前作で攻略対象外だった生徒会長&謎の双子SPが皆さまの期待に応えヒロインに昇格!

 三人まとめてチョメれるなんて、羨ましいぞ北郷一刀!?

 

 

 さらにさらに……

 今ご予約いただいたお客様には特典『義妹ーず 季衣&流琉』着せ替えフィギュアが付いてくる!

 

 

 あらゆる面でぱわーあっぷした『ぎのぐんSeason+』、今秋発売予定!

 

 ✝✝✝

 

「……で、凪たちは有料配信キャラなんだってさ」

「は、はぁ? 不思議な夢ですね、隊長」

【その2】もし一刀が最初に出会ったのが春蘭(単品)だったら

 

 ✝✝✝ 『出会い』

 

「……あれ? どこだ、ここ?」

「おお、気が付いたか怪しい奴。では早速だがお前を連行させてもらうぞ、怪しい奴」

「へ? ち、ちょっと待って!? 連行ってなに? ここはどこ? 貴女は誰っ!?」

「むぅ、やかましい奴だな。……まぁ良い。最後の質問から答えさせてもらうが、その前に貴様の名はなんだやかましい奴? 人に名を聞くときは、自ら名乗るのが礼儀ってものだろう?」

「あ、す、すみません。俺は北郷一刀と言います」

「ほんごうかずと? ……どこまでが姓でどこまでが名だか良くわからんのだが? 北が姓、郷が名、一刀は字か?」

「あ、字? えーと、一応北郷が姓で、一刀が名前ですけど……」

「なんだと!? 阿呆か貴様っ!」

「ひっ!?」

「……姓名が長いわっ! とても覚えきれんではないか!」

「……いやいやいや」

「な、なんだその目は!? くぅ、き、貴様など『妙な奴』で十分だ! さ、では行くぞ、妙な奴」

「えっ? ……その、まだ貴女の名前聞いてないんですが?」

「………………いいか、念のため言っておくがな?」

「はい」

「断じて忘れていたわけではない! 忘れていたわけではないからなっ! 大事なことなので二度言っておく!」

「り、了解」

「うむ。では、こほん。我が名は夏候惇、字は元譲! ……どうだ、すっきりとした良い名だろ?」

 

「…………え゛っ!?」

 ✝✝✝ 『ばかわいい』

 

「ところで夏候惇さん」

「うむ、なんだ『変な奴』?」

「……なんかさっきと呼び方変わってません?」

「はぁ? なにを言っている。そんなわけなかろう、『珍奇な奴』よ」

「……まぁ、いいですけど」

「で、なんだ?」

「あー、別に大したことじゃないんですが、残りの質問にも答えていただけないかなぁとか思いまして」

「残りの質問? ……私の歳と、趣味だったか? ふむ……趣味は戦い、歳は秘密だ!」

「ええ、ありがとうございます。よくわかりましたから。(……聞いても無駄ってことが)」

「うむ! 他にも聞きたいことがあったら遠慮なく聞くがいい! 知らんことを人に聞くのは恥ではない。私も良く秋蘭に色々聞いているしなっ!」

「へー。あ、じゃあ一つ、良いですか?」

「ああ、なんだ?」

「秋蘭、ってどなたです?」

「…………貴様ぁ!?」

「ひ、ひぃぃぃっ!? ち、ちょっとなんでいきなり斬りかかってくるんですかっ!?」

「なんで、だとぉ!? 白々しいにもほどがある! 私の可愛い妹の真名を勝手に呼んでおきながらっ! だいたい貴様、どこでそれを知ったのだっ!」

「真名ってなに!? 知ったのは、今、アンタの口からだよっ!?」

 

 ✝✝✝ 『真名あるいは夏候惇的理論』

 

「……ではお前のいた国には真名がない、ということか?」

「はー、はー、はー……。え、ええ、わかってもらえたようで何よりです。一時間以上、言葉を尽くした甲斐がありましたよ、マジで」

「ならば、まぁ仕方ない。先の件は許してやろうではないか。私の寛大な心に感謝するんだな」

「はいはいそうします。で、改めて聞きたいんですけど、真名って何なんですか?」

「うむ、真名はとても大事なもので…………勝手に呼ばれたら、その呼んだ相手を問答無用で殺すことができるものだ!」

「……そりゃまた物騒ですね」

「そうか? 分かりやすくて良いだろう?」

「……うん、ある意味ね」

 ✝✝✝ 『迷子の迷子の春蘭ちゃん』

 

「なぁ、春蘭?」

「ん? なんだ一刀?」

「これたぶん101回目くらいの質問なんだけど、俺たちって確か曹操さんのところに向かってるんだよな?」

「そうだぞ! 私が一人で遠乗りをしていたら、変な服着た奴が落ちていたのでな。珍しいから拾って華琳さまや秋蘭にも見せようと思ったのだ!」

「うん。その答えも101回くらい聞いたよ。……でさ」

「うむ?」

「俺たち、いつになったら目的地に着くんだろう? こうして春蘭と二人旅して、かれこれもう一年は経ってる気がするんだが」

「はっはっはっ! …………な、なななにをバカなことを言ってるのだ一刀? そ、そんな、わ、わけなかろう? な、なーに、もうすぐだ、もうすぐ着く、もうすぐ着くさっ!」

「……それも101回目だなぁ」

「は、ははははっ……ははは……う、ううっ、華琳さまぁ、しゅーらーん……ぐすん、ぐすんっ」

「ああ、こらこら。泣くなよ春蘭。大丈夫、大丈夫、うん、すぐに着くさ。ほら、最初の頃は盗賊とかが多くて大変だったけど、最近そういうのもめっきり少なくなったから進みやすいじゃないか」

「ぐすんっ。け、けど、そのせいで旅費を得るのが面倒になったではないか……。昔は盗賊退治で私がどかーんと稼げたのに……めそめそ」

「平気さ。お金なら俺が街で給仕やなにやらして十分稼げるんだから。なんだか以前に比べてずいぶん平和になった気がするよ。おかけで春蘭に危ないことしてもらわないで良くなったし、俺は嬉しいんだけどな」

「う、ううっ……か、一刀ぉ~!」

「うわっ! いきなり抱きつくな、って、うぉいっ!? ど、どこ触ってんだっ!?」

「い、良いではないか。なんかこう……気分が盛り上がったのだ!」

 

「い、いやいや! だからって……ちょっ、待て、それは、マジヤバっ……ら、らめぇぇーーーっ!?」

 

「……♪♪♪」

 ✝✝✝ 長い蛇足 『治世の能吏・曹孟徳』

 

「……ふぅ」

「華琳さま」

「秋蘭? なにか報告かしら」

「はっ。……しかしお疲れのようでしたら後ほどでも。私用に近い案件ですので」

「別に構わないわ。それほど疲れてもいないしね」

「ですが、先ほどため息を……」

「ああ、それは……ちょっと春蘭のことを思い出していたのよ」

「……そう、でしたか」

「ええ。……あの娘が私の元を去った後、秋蘭、あなたも倒れて――私は己の覇道を捨てざるを得なくなった」

「っ!」

「ふふっ、そんな顔しなくても良いのよ。責めているわけではないのだから」

「……は。けれどあの時の失態、誠に面目なく。自分でもあれほどの前後不覚に陥るとは思いませんでした」

「仕方ないわ。半身ともいうべき双子の姉が突然失踪したのだもの。特にあなたたちの場合は。……本当、真桜にはいくら感謝してもし足りない。もし彼女がいなければ、私は春蘭だけでなくあなたまで失うところだった」

「『真・からくり夏候惇将軍』ですね。アレがなければ、私はいまだに幻の姉者を追い続けていたやも知れません」

「ふふふ。けれど妙なものね。一度は覇道を求め――この国を終わらせようとした私が、今こうして漢の丞相位に就いているなんて。……もしかして春蘭は、ここまで狙って自ら身を隠したのかしら?」

「それは……ど、どうでしょう? 正直、姉者がそのようなことを考えるとは……」

 

「まーね。それより『遠乗りに出たは良いけど帰り道がわからなくなった』みたいな方が、まだあの娘らしいか」

 

「ええ、まったくもって」

 

「……秋蘭? 自分で言っておいてなんだけど、貴女結構ひどいわね?」

「そ、そうでしょうか? 少なくとも、姉者が華琳さまに不満を持って……などと考えるよりずっと現実的かと思うのですが」

「――ふっ。まぁ春蘭のこと、きっとどこかで元気にやっているでしょう。ところで秋蘭。話がずいぶん長くなってしまったけれど、要件というのは?」

 

「はっ。実は先にも話題に出た真桜なのですが、先ほど『からくり修行の旅』から戻って参りまして」

「そう。今はどうしているの?」

「本人はすぐ華琳さまに御目通りを願っていたのですが……私の判断で休ませました。申し訳ございません」

「いえ、構わないわ。後で私から会いに行きましょう。何か得るものは有ったのかしら?」

「ええ、それがどうやら大収穫だったようです。見るからに疲労しているというのに妙に興奮してもおりまして……放っておいたらそのまま工房で仕事をしかねない勢いでしたから」

「ああ、だから休ませたのね?」

「は。なんでも次は『からくり孔明ちゃん』と『からくり鳳統ちゃん』を作ると、鼻息荒く。寝かしつけるのに苦労しました」

「ふふっ、真桜らしいわね。けれど、朱里と雛里か。……ね、ねぇ秋蘭? その、『真・からくり関羽将軍』を作るとは、言ってなかった?」

「残念ながら。……ですが、一つ、かなり興味深いことを言ってはおりました。なんでもそれら次回作は……『しゃべる』とか」

 

「なんっ……だとっ!?」

 

「ええ。私も耳を疑ったのですが、どうやら旅先でそのような……『音や声を覚えさせ、繰り返すからくり』があるという話を仕入れたようで。確か、変わった格好の男がどうとか」

 

「秋蘭っ! そんな男の話はどうでもいいの! 朱里と雛里のからくりで、しゃ、しゃべるということは、ま、まさか……」

 

「……ええ。当然……『はわわ』『あわわ』っ!」

 

「夏候妙才っ!!」

 

「……はっ!」

 

「天下一のからくり師、李曼成が目覚め次第、即刻二体の製造に全力で当たるよう、この曹孟徳自らが申し付ける! 貴様は費用その他、製造に必要なもの全てを、かの天才のため滞りなく準備せよ!」

 

「御意っ!」

 

「購入資金の確保、ならびに予約も忘れるなっ!! はわわ、あわわっ! ……では、往けぃっ!」

 

「はっ! ……はわわ、あわわっ!!」

 

                  ――最後、なんだこれ? 終るっ!

 

 

 追記 【あとがきに代えて コメント返し】

 

 みなさま、拙作お読みくださりありがとうございます。

 前回まで、コメントをいただいた方に対してはコメント欄でコメント返しさせてもらっていたのですが、

 なんか自分の文章、妙に長くて変(邪魔)な感じがしていたので、

 今回より『追記』としてこちらに書いておくことにしました。

 

 ✝ Joker様へ ✝

 そ、そうかっ! 言われてみれば春蘭ルートだこれ!?

 ……全然、そういうの意識してなかったw

 『ぎのぐん』の華琳さまはどちらかと言えば無印のイメージですね。「大陸中の美少女を手に入れるため、天下統一を目指した」って、ある意味すげぇと思うのです。

 

 ✝ グリセルブランド様へ ✝

 「初見殺し」で名高い真名は、春蘭にとってみれば文字通りだろうと思ったのでこんな感じに。

 覇王閣下の007って……なんか、良いですね。春蘭にスパイは難しいかもですがw

 

 ✝ masabo―様へ ✝

 ええ、そりゃもう、その通りですw

「なぁ春蘭。曹操さん、今洛陽にいるらしいぞ?」

「なにっ! よし、わかった! ならこっちだ!」

「え? い、いやちょっと待てって春蘭!?」

「わははー! 華琳様、この夏候元譲、いよいよ貴女の元に戻りますぞー!」

 ↓

「えーと……あの、ちょっとすみません」

「んんっ? なんじゃ孺子? 一緒に飲みたいのか?」

「それはとっても魅力的なんですけど、そうじゃなくて……ここって、洛陽ですかね?」

「ほっ!? ……わははっ、何を言うかと思えば、とんだ世間知らずじゃのう、孺子? ここは建業、孫呉の王孫仲謀さまが治める土地じゃ」

「……ですよねー」

「うむ。……なにやら良くわからんが、お主苦労しておるようじゃのう? まぁせっかくじゃし……少し飲んで行け。そこの連れのおなごも一緒にどうじゃ?」

「あー、こいつ酒癖悪いんで。また今度ということに」

「ふむ、そうか? ああ、主らもし洛陽に行くのであれば、一つ伝言を頼まれてくれんか?」

「え? は、はぁ、まあそれは構いませんが」

「うむ、では『そちらに良い酒があったら送ってくれ。黄蓋』と。よろしく頼む」

「はい承知で……って、黄蓋!? 貴女、黄蓋なんですか!?」

「そーじゃが? あ、ちなみに伝言相手は策殿……驃騎将軍孫伯符さまだから、間違えぬようにな」

「えええっ!? 孫策って……いやいや無理ですよ、だいたいそんな偉い人に会えないですから!」

「平気じゃ。まー、とりあえず、洛陽の街をふらふら歩いておる、儂と同じような肌色のすこぶるつきの美人がいたらそやつが策殿じゃから声をかけてみてくれれば良い」

「……マジで?」

 ――と、いうようなことを繰り返していたんだと思いますたぶん。

 

 ✝ 劉邦柾棟様へ ✝

 ↑のような感じで、恋姫キャラとニアピンしてはいたものの、まだあんまり春蘭が有名じゃない頃に華琳の元を離れちゃったので誰だかわからなった……み、みたいな?

 

 ✝ ノワール様へ ✝

「秋蘭さま。なんでも西の方で、大きな盗賊団が何者かに壊滅させれたらしいですよ?」

「……姉者だっ! 迎えに言って来る! 留守は任せたぞ、流琉!」

「し、秋蘭さまっ!?」

 ↓

「……違った。姉者ではなく、西涼の失禁馬超とかいう娘だった……。ああ、姉者……」

「元気だしてください秋蘭さま! そういえば、北に大きな剣を持った女性武将がい……」

「……姉者っ!!」

 ↓

「…………文醜だった」

 と、いうようなことを以下略ですw

 

 ✝ summon様へ ✝

 諸葛亮孔明

 → 劉備軍の軍師だったが、いろいろあった末、漢の右丞相(華琳さんは左丞相)となる。

  「はわわ丞相」として異様な人気を誇る。

 鳳統士元

 → 劉備軍の軍師だったが、いろいろあった末、軍を退役し洛陽で私塾を開いている。

  「あわわ先生」として異様な人気を誇る。

 …………そんな妄想。

 

 

 では改めて、お読みくださったみなさま、ありがとうございます。


 
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