No.475923

神次元ゲイムネプテューヌVが待ち遠しすぎて眠れないので予告をねつ造するファンであった

※神次元ゲイムネプテューヌVの世界観を想定していますが、実際のゲーム業界の史実をもとに多分なる独自要素が含まれております。
さすがに2度も1カ月以上空くのはまずいので。
ミヤウエソロで作ったけど我ながら面白くない。
昨日秋葉原でのネプテューヌVの体験会に行って改めてキャラクターとシナリオの雰囲気を確認。
シナリオ自体は「ねぷちゃん、おんぶぅ~」のくだり。

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2012-08-26 23:20:48 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1648   閲覧ユーザー数:1585

 

 

 

 

 

 

○新しい女神編(以下6本、BGMは初期のiP○○n○のCMのBGM)・30秒

 

    画面中央に立つネプテューヌ。

    珍獣を紹介するかのように。

 

ネプテューヌ「神次元でしか見られない珍しい女神を紹介しまーす! プルルートちゃんですご覧あーれー!」

 

    ネプテューヌが画面からはけるとプルルートがカメラから斜めに背を向けて、くたくたと座っているネプテューヌのぬいぐるみと向かい合い、何かしている。

 

プルルート「それではパジャマパーティーをはじめましょぉ~」

 

    プルルートが「いぇ~い」とばんざいをすると横にくたっと倒れるぬいぐるみ。

    ネプテューヌ、再び画面に入りプルルートを揺する。

 

ネプテューヌ「ぷるるん? ぷるるん?」

プルルート「ん~?」

 

    ネプテューヌ、プルルートを立ちあげながらカメラの方に向けさせる。

 

ネプテューヌ「これじゃなんか、さみしい子に見えちゃうよ? カメラ回ってるからね。それじゃ自己紹介して」

 

    プルルート、左右にゆらゆら揺れながら。

 

プルルート「ん~とねぇ~、あたしプルルートっていってぇ~」

 

    ネプテューヌ、時間がなくなっていく中でスローに話しているプルルートにやきもきする。

 

プルルート「んー?」

ネプテューヌ「うん、喋るのが遅いです!」

 

    我慢できずに中断させる。

    少しの間を経て、二人で『あた○○え体操』終わりのポーズ。

    何故か息ぴったり。

 

 

 

○ストーリー概要編・30秒

 

    画面には左からWH(ホワイトハート)PH(パープルハート)BH(ブラックハート)GH(グリーンハート)の順で並んでいる。

    PH、テレビの前の子供達に向かって語り部をするヒーローのように説明する。

 

PH(パープルハート)「謎のゲートに吸い込まれた私は、この過去を模したゲイムギョウ界にやってきて、彼女達と共に、7賢人とそして、謎の女神イエローハートと戦うことになる」

IH(アイリスハート)「なにをカッコつけちゃって話してるのぉ~?」

 

    四人の後ろをキャスター付き回転いすに艶やかに乗って画面を右から左へ通り過ぎるIH(アイリスハート)

    焦る様子で振り向く四人。

 

PH「ちょっ、ぷるるん!?」

IHの声「あたしだけCM出してくれないとかどういうつもりぃ~?」

PH「そ、それは変身したあなただと、放送できるか──やっ!?」

 

    椅子に乗って、WHをそのまま移動で弾き飛ばし、背もたれ越しにPHに吸いつき、両手を背と首筋に一瞬で這い寄らせる。

 

WH「がはっ!!? てんめぇッ……!!」

IH「こんなとこで油売ってないで、あたしと水を交わらせましょうよぉ」

PH「きわどいことを言わないで!!」

 

    そのままもみくちゃになる一同。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○プラネテューヌ編・30秒

 

    ロムとラム、携帯ゲーム機を用いて協力プレイ中。

 

ラム「今よロムちゃん! そこぉっ!」

 

    プルルート、興味深そうにやってくる。

 

プルルート「なにしてるのぉ~?」

ロム「わたしたちのとこのゲーム機なの」

 

    ラム、鼻息を荒くして。

 

ラム「信じられないでしょうけど、これ画面が飛び出すのよ!」

プルルート「あぁ~ここにもそういうのあるよぉ~」

 

    ラム、心底驚く。

    ロムも驚きを隠せない様子。

 

ラム「えぇっ!?」

 

    そこにノワール、画面右端に大きく目立つように顔をのぞかせる形で登場。

 

ノワール「なんでだか知らないけど、どうやっても技術面じゃここに先を越されるのよねー……」

 

    カメラから離れていき、プルルートのそばに。

    ロムとラムに向かって。

 

ノワール「ここの3Dゲームやってみる?」

ロム、ラム「うん!」

 

    場所移動中。

    所変わってプラネタワー近くのゲームセンター。

    ラム、ロムが見ているさなか3Dグラスをかけて熱心にゲーム中。

 

ノワール「とはいえ、国民への配慮が足らなくて離れていくのが落ちなのでした」

 

    プルルート、しょんぼり。

 

プルルート「ぷる~ん……」

 

    ラム、グラスを外して機嫌悪そうに。

 

ラム「目が疲れるし動かしづらい! これ!!」

 

 

 

○ラステイション編・30秒

 

    ユニ、ノワールとネプギアとプルルートと共にシティ(どこのシティかは現在謎)を歩く。

 

ユニ「ここがこっちのラステイション? できたての割に随分いい感じじゃない」

 

    ノワール、ユニを追い越して前方に出てアピールするように。

 

ノワール「当然。サードパーティー必死でかき集めたもの」

ユニ「サードパーティーとかもろ言っちゃうか……」

 

    ネプギア、ノワールとユニを追い越して前方へ。

 

ネプギア「そういえば、ノワールさんって昔ルウィーの国民だったんですよね?」

 

    ユニ、ネプギアとノワールを追い越して前方へ。

 

ユニ「マジで!?」

 

    ノワール、再び二人を追い越し前へ。

 

ノワール「あ~嫌な思い出」

 

    ユニ、負けじと二人を抜き返す。

 

ユニ「なんで?」

 

    ノワール、抜き返す。

 

ノワール「ブランとね、私主導で国の情報システム管理にCDを組み込むっていう契約してたの。けどブランが契約をぶっちったのよ。問いただしたけど、その時なんて言ったと思う?」

 

    ノワール、ユニ、ネプギア、歩行を停止。

 

ノワール「忘れてた」

 

    沈黙する三人に対し、一人歩みを進めて前にまで来るプルルート。

    彼女はそのまま気にせず先へ行ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ルウィー編・30秒

 

    とあるデパートのコイン投入型ゲームボックス。

    現在ルウィーで主流のゲーム機のコントローラを握りネプテューヌがゲーム中。

    プルルート、ネプギア両名無言でボックスと繋がれてゲーム画面が映し出される大型ブラウン管テレビを見つめる。

    ネプテューヌ、ゲームに熱中しつつ。

 

ネプテューヌ「何気ルウィーって国安定してるよね」

 

    ブラン、画面内にやってきてプルルート、ネプギアに被らない位置にとどまる。

    プルルート、ネプギア両名、ブランの方を向く。

 

ブラン「当然。私達には家族の強いつながりがあるもの」

 

    プルルート、ネプギア二人とも、またゲーム画面の方を向く。

    ネプテューヌ、ゲームに熱中したまま。

 

ネプテューヌ「おぉーさすがはブラン」

 

    二人、またブランの方を向く。

 

ブラン「他にも、徹底的に価格を下げていろんなソフトをどんどん送り出したり、子供がうっかり踏んでも壊れないように頑丈な作りにして──」

 

    また画面の方を。

 

ネプテューヌ「え? 国の話だよね?」

 

    またブランの方を。

 

ブラン「なにか?」

 

    また画面の方を。

 

ネプテューヌ「じゃあもう一個、このコントローラーにあるマイクって何に使うの?」

 

    またブランの方を。

 

ブラン「使ってみる?」

 

    ネプテューヌ、コントローラーのマイクに自分の口を近づける。

    二人、ネプテューヌを見る。

 

ネプテューヌ「ねぇぇぇぇーぷぅぅぅぅーッ!!♪(ほら、あの、プラネテューヌのモデルになった元ハードメーカーのあれみたく)」

 

    大声のあまり音の割れがひどい。

    二人も思わず耳をふさぐ。

 

ネプテューヌ「あ……」

 

    ネプテューヌ、虚しい様相で二人と共にブランの方を向く。

 

ネプテューヌ「壊れちゃった……」

ブラン「弁償」

 

    プルルート、ネプギア、そのまま視線がずっとゲーム画面とブランとを行ったり来たり。

 

 

 

○リーンボックス編・30秒

 

    あまりにも露骨なサービスカット意識で画面前方の4割方を占領して座るベール。

 

ベール「リーンボックスは圧倒的な表現力と、開発のしやすい環境が最大の長所ですのよ」

 

    ブラン、遠近法を駆使し、ベールの顔からぴょんと飛び出して直立する。

 

ブラン「すでに国の紹介でなくなってる件について(棒)」

ベール「あら、今こうして私が大きく画面に映っている、それがリーンボックスですことよ」

 

    ネプテューヌ、遠近法を駆使し、ブランよりも遠い所で、その足から這い出て来るようにして出て来る。

 

ネプテューヌ「それって自分自身のアピールじゃん(棒)」

 

    すっと立ち上がり、ブランの隣で彼女同様に直立。

    画面で見ると遠近法によりブランよりも小さく見える。

 

ベール「他の国のように、説明がいるほど完成度の低い国ではない、ということですわ」

 

    画面左端からプルルートがもたもた歩いてくる。

    ネプテューヌの位置よりもさらに遠く、更に小さく見える。

 

プルルート「誇れるぶぶんがないってことだよね~(棒)」

ベール「失礼しちゃう。ふ~」

 

    ベールが息を吹くと、三人が吹き飛ばされる演技で画面からはけていく。

 

ブラン、ネプテューヌ、プルルート「あ~れ~……(棒)」

 

 

 

 

 

 

        *      *      *

 

 

 

現在神次元G.C.1989の世界にいる女神達は、上記の茶番のようなCMを自分たちの活躍がゲーム化することを記念して作ったのだが、いかんせんCMによる茶番っぽさ、駄作っぽさをぬぐえない現状にとある女神が腹を立てていた。

そして今日未明、神次元に住まう他の女神の仕事やゲームや昼寝をさぼらせて、どこかの安っぽい小屋を借りて会議を開いたのである。

発起人のその女神、ネプテューヌはだれて座る三人と奥で昼寝している一人を余所に、仁王立ちで開会を宣言する。

「え~ただいまより、神次元ゲイムネプテューヌV(ビクトリー)CM向上委員会を開会しまーす。はい! 拍手!」

とはっぱをかけようにもしんと静まる、いやだれまくっている小屋の中。

「も~~やる気出してよ! なんか心なしか目が死んでるよみんな!」

「当たり前だこのやろう」

「何で仕事サボってこんなことしなきゃならないのよ」

「せめてあの時点でセーブさせてくださいな……」

ブラン、ノワール、ベールは各々不満を洩らしてさらにだれていく。

その中でノワール、その性格からか一応話を聞こうと会議の内容を問う。

「んで、なんなの、これは?」

「まずはこれを見ていただきたい」

 

 

 

        *      *      *

 

 

 

○ネプテューヌ監督CM・15秒

 

    カウントダウンが3,2,1と流れる。

    カウントダウンが終わると、ミニチュアで作られた山々の中で巨人として膝を立てて座っているPH。

    そしてそれを見上げているクロマキー合成のプルルート。

    プルルート、合成であって撮影中は見えやしないが、巨人PHに話しかける。

 

プルルート「ねぷちゃ~ん、ごはんをおいしく食べたいのぉ~」

 

    PH、黙ったままあまり動かない。

 

プルルート「そっかぁ~、ためしてみるよぉ~」

 

    PH、無言で、威圧感を与えるようにゆっくりとプルルートを指さす。

 

プルルート「あたしがぁ~、真の勇者にぃ~?」

 

 

 

 

 

 

 

 

        *      *      *

 

 

 

3人共、その映像に言葉を失くしていた。

見入っていたのではない、断じて、決して。

ただ、どうしてもコメントが出来ないものなのである。

「……なにこれ?」

「プラネテューヌ、現時点での総力を結集して作ったCMです」

「……まず、いい?」

そう聞くノワール、性格上本心隠して参加に義務を感じてしまっているためか、猛烈に帰りたそうなオーラを放っている。

「なんについてのCM?」

「もちろんわたし達のゲームのCM……」

言葉をつづける度にネプテューヌまでもが自信を失くしていくのであった。

「……」

そのまま重い空気が容赦なく流れる。

「こんなんでいいわけないでしょーがあっ!!」

と、その空気をぶち破るがごとくネプテューヌが何らかの怒りを込めて叫んだ。

そしてその勢いに任せて目の前の机を叩くと、三人の女神の身体が反射的に揺れ、一瞬だが背筋が伸びる。しかし、本当に一瞬で、またすぐにやる気なさそうにだれてしまう。

「以前作られて放送されたCMじゃあ!! なんかこう! 心に響くものが何もないのだよ諸君!!」

「……で?」

力説するネプテューヌを余所に、熱意の欠片も受け取りたくない様子の3人。特にブランは心底イライラしていた。口を開けばありとあらゆる罵詈雑言を放ちそうに。

「こんなんで、こんなんで世界で何人いるか分からないネプテューヌファンの皆様に張り切ってこのネプテューヌVを期待せよと言うのは失礼千万!! そもそも何が原因だったか、溢れんばかりのわたし達の魅力を! このゲイムギョウ界の魅力を! 何故伝えられないようなCMになってしまったのか! そう! それはわたし達が主演と監修というCM制作には深く口を出せない場所にいたから!! わたし達の魅力を! ゲイムギョウ界の魅力を一番よく知っているのは誰か!? わたし達女神でしょ!? 女神が盛り上げなくてどーすんの!! わたし達がアピールしなくてどーすんの!!? もっと、もっと熱くなれよおおおっ!!」

その目に炎でも燃え上がらせているのだろうか。ウザい。とにかくウザいネプテューヌのテンション。そのテンションとは裏腹に、その熱で溶かされそうな3人。

「というわけで、今度はわたし達全員で! ゲームのCMを作ります!!」

「お前のさっきのCMの業はスルーかよ……」

 

ネプテューヌが一人はしゃぎ、会議と呼べない会議を約1時間続け、まさに拘束されている3人の精神も疲れを露わにしている。というより、ブランとベールは居眠りを決め込んでおり、ノワールの方も雑に相槌を打つくらいでしか参加していない状況である。

ネプテューヌの後ろにあるホワイトボードには、「7賢人のことについて(多少ねつぞうでもよし)」、「動画サイトで話題を集める!」、「奇抜!!」、「問題意識を持たせる→公共広告?」などと書かれている。

「それでは、あらかたアイデアは固まってきたので、後はこれをもとに企画を練り、脚本を作り撮影! というわけで本日の会議は終了!! みーなさーんおーつかーれさーまでーしたー♪」

やけに楽しそうなのがまたムカつく。そんなネプ子の号令でこの会議は無事終了となった。ノワールは深い深いため息をついてブランとベールを揺すって起こす。

 

最後に、そのゲイムギョウ界の女神達によるネプテューヌVのCMをご覧いただき、本日はお別れとしよう。

プルルートは、小屋の端でずっと寝転んでいたのであった。

 

 

 

        *      *      *

 

 

 

○女神達によるネプテューヌVCM・15秒

 

    ユニ、右斜めにあるカメラに首を向け、社長室のような硬い雰囲気の部屋で座り、スーツを着て、興奮し早口で独白。

 

ユニ「聞いてください7賢人の奴ら、規制がとか言いながら重機関車みたいな違法な装甲車に乗って道走ってたんですあたし、ハッとしました。だって道にいる人とか車とかみーんなぐしゃぐしゃぐしゃーって踏み潰してるんですよ! ひどい……」

 

    ネプテューヌの声でタイトルコールがなされ、ロックな音楽をBGMにタイトルロゴに派手なエフェクトがかけられる。

 

ネプテューヌの声「神次元ゲイム、ネプテューヌビクトリィー!!」

 

    PHとIHが並び立ち、カメラに拳を向ける。

 

ネプテューヌの声「夏の終わりにわたし達に会おう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
 
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