No.465492

【獣機特警K-9】ファンガルド警察最大の危機【交流】

古淵工機さん

裏で暗躍する組織が…ファンガルド警察を襲う!
◆出演
マキ(http://www.tinami.com/view/388852 )
カケル(http://www.tinami.com/view/452482 )
ヴィルマー(http://www.tinami.com/view/422522 )

続きを表示

2012-08-05 16:58:52 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:869   閲覧ユーザー数:767

「ひぃ、ひいいぃぃいいいい!!!」

「…アルジャンが逃亡したぞ!!」

「追えっ!追いかけろ!!」

 

ある深夜だった。

一人のブタ形ファンガーが、怯えた様子で護送車から逃亡したのだ。

…かつて総監の座にまで上り詰めたものの、その後の不祥事でその地位から転落したアルジャン・コションその人であった。

 

逮捕され、これから裁判にかけられようとしていたアルジャンは何かに怯えるように路地裏に逃げ込む。

 

「今更逃げ回ってもムダだぞ!観念しろ!」

逃げ回るアルジャンを、二人のロボット警官が追い詰める。

「ちがう!助けてくれ!奴らが…」

「あ?奴らとは誰だ!」

ロボット警官がアルジャンに詰め寄ったその時だった。

 

「…やれやれ、あんたなら上手い具合にやってくれると思ったんだがねえ」

いつの間にかアルジャンとロボット警官の背後には、覆面をつけた男が立っていた。

男の手に握られていたのはレーザー砲。ロボット程度ならば軽く吹き飛ばせる代物だ。

 

「ま、今まで頑張ってくれたお礼だ。そこのガラクタ人形諸共吹き飛んでもらおうか」

「な…!?」

「待て、貴様は一体!?」

と、その質問に答えるでもなく男はトリガーを引いた。

 

数分後。男の姿はすでにそこにはなく、

…あとに残ったのは、頭部を完全に吹き飛ばされたロボット警官二人と…

腹部に風穴を開けられて倒れ込むアルジャン、あわせて3人の遺体だった。

事件発生の翌日、ラミナ警察署会議室…。

『では次のニュースです。ゴクセイカイとの取引をはじめとする不祥事により逮捕されていたファンガルド警察元総監アルジャン・コション容疑者が、昨夜未明何者かに襲われ死亡しているのが…』

「…やれやれ…自業自得とはいえ、こうなっちまうとは惨めなもんだな」

テレビ画面を見ていた機動3課のヴィルマーはため息をつきながらポツリと呟く。

「確かに、ロボット警官への扱いは酷かったし、それにゴクセイカイやローゼン海賊団との癒着も問題視されてましたし。地方の警察署に麻薬を流したりもしてましたからね」

と、会計課のサラ。

「でも何で、今回殺されちゃったんでしょうかね」

と、生活相談課のセシール。そこに捜査課のミンスターが入ってきた。

「その件ですが、彼に関する身辺を洗っていたところ、こんな事実が浮かんできたのですよ」

「あ、ミンスターさん」

「…その前にまず今回の現場検証ですが…殺害に使われたのは小型レーザー砲。ロボットを破壊できるほどの威力があると思われます。アルジャンの身体の焼け具合からプラズマレーザー砲と見ていいでしょう」

「でもひでーっすよ、アイツ一人ならまだしもなんで護送に当たってたロボット警官も一緒に殺されちまったんスか!?」

と、同じく捜査課のミハエルが食って掛かるが、ミンスターはそれを静止してさらに続ける。

「それですよ。先ほど私が言っていた彼に関するデータです…」

と、ミンスターは懐からファイルを取り出した。

「こ、これは…」

「そう。反ロボット団体…そのなかでも『心を持ったロボットは危険な存在』という思想を持つ団体に、アルジャンは在籍していました」

「じゃあ、あいつを殺害したのはまさか…」

「恐らく、今回の不祥事が起きたことで団体の計画に不都合が起きるとして、ロボットもろとも消し去ったというのが真実でしょうね」

すると会議室に、マキ署長とカケル副署長が入ってきた。

「その団体なんだけど、以前にもフリューゲル銀行の頭取になったロボットを殺害しているわ。彼を擁立した銀行幹部もね」

「…ロボットが政治や経済の表舞台に立つのを阻害している傾向があるみたいだ」

すると、血相を変えて警官が入ってきた。

「た、た、大変です!例の団体から犯行を予告する宣言が…」

「な、なんですって!?」

「プラネットポリス本部にスナイパーとアサシン部隊を派遣したと…」

「…カケル副署長の言ってることが本当なら…まさか狙いは!?」

「…大変だわ!アイヴィー総監が危ない!!…カケル、すぐにK-9隊を」

「了解!」

そう言ってカケルはK-9ルームに通じる特殊回線を通じて出動要請を入れる。

 

「特A級事件発生!反ロボット団体がプラネットポリス本部に暗殺部隊を送り込んだ!K-9隊出動せよ!!」

…かくて、ファンガルド警察史上最大の危機を、K-9隊は阻止することが出来るのであろうか…!


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択