No.465200

魔法少女リリカルなのは 風纏いし王 一話 私たちの学校風景

竜羽さん

一話目です

2012-08-05 01:35:31 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:6954   閲覧ユーザー数:6722

Side紗綾

みなさん初めまして。近衛紗綾です。今年で十二歳になる私立聖祥大附属小学校六年生です。

私は普通の小学生ではありません。前世の記憶を持っています。いわゆる転生者です。

前世では普通の高校二年生だったのですが電車の事故に巻き込まれて一人だけ死んでしまいました。

なんでも神様の部下がミスしたらしくて誰も死なないはずだった事故で私を死なせてしまったらしいです。

それでお詫びに別世界、アニメ『魔法少女リリカルなのは』の世界に転生させてくれました。ちなみに転生する際にいつか特典路くれると言ったので私は『天災並みの知識と技術力』と『鋼の錬金術師』の錬金術(錬成陣なしでも使える)をもらいました。

 

それで転生したのですが主人公たちと四歳年上でした。まあ、原作に積極的にかかわるつもりもなかったので別にいいかなと思っていたら、何かのフラグだったようで小学四年生の春休み(原作の二年前)に家の前で四人の女の子たちが倒れていました。

 

「紗綾。醤油を取ってくれませんか?」

 

「ん。はい」

 

「ありがとうございます」

 

今醤油を受け取ったこの世界の主人公、『高町なのは』そっくりだけど髪型はショートカットで物静かな女の子はシュテル。倒れていた一人目の女の子。

 

「僕にはお変わり頂戴!」

 

そう言って茶碗を私に向けてきたのは、『フェイト・テスタロッサ』にそっくりだけど青く先が黒い髪をしている元気いっぱいの女の子レヴィ。倒れていた二人目の女の子。

 

「はいどうぞ」

 

「ありがと~。もぐもぐ」

 

「レヴィ。少しは静かに食べんか」

 

レヴィに注意を促したのはディアーチェ。この子は灰色の髪に「八神はやて」にそっくりだけど、少し口調が独特な、倒れていた三人目の女の子。

 

「ユーリ。食べながら寝たらだめだよ」

 

ゆさゆさ

 

「はっ!は、はい。すみません。ありがとうございます紗綾」

 

まだ眠いのか食べながら寝ていたのは、ふんわりとした長い金髪に少し幼い印象の倒れていた四人目の女の子ユーリだ。

 

この四人は原作だと闇の書事件のあとに現れるんだけどなぜかうちの前にいた。放っておくのもなんだし、助けようとしたんだけどいくら転生特典で天災並みの知識と技術力があっても急なことだったので、私は残っていた最後の特典(三つあげるって言われたけど特に思いつかなったから保留にしてもらっていた)を使って神様に治してもらった。

 

そのあと目覚めた四人に話を聞いてみたらどうやら彼女たちはこの世界の彼女たちじゃなく平行世界の住民じゃないだろうか、と言う結論に達した。

 

なんでもゲームの原作道理の展開だったらしいのだがエグザミアが暴走した際に原因不明の次元震が発生。その時にできた時空の亀裂に飲み込まれて気が付いたら家の前にいたようだ。

 

なんで平行世界だと分かったのかと言うと、家は実はこの世界のヒロインの一人『八神はやて』のご近所さんなのだ。彼女の両親が死んだのはつい最近で私も葬式には出席した。だから彼女はまだ『夜天の書』の主じゃないし、闇の書だって覚醒していない。このことを言ったら四人とも驚いたのでサーチャーで一人暮らしをする彼女の映像を見せると納得してもらえた。

 

その後、母さんに事情を説明したらすぐに四人の戸籍を作って私の妹ってことにしてくれた。本当に母さんは何者なんだろうか?とあの時は思い正体を知った今でもあの人の凄さにいつも驚かされる。私が普通の子供じゃあないってすぐ見抜いたし。転生者だって知っても受け入れてくれたからとても感謝してるけど。

 

「あ、そうだ」

 

「どうしたのだ?優雨」

 

「いや、実は雪乃さんから今朝俺の携帯にメールが来ていたんだ」

 

「どのような内容だったのですか?」

 

「『今日の学校は休んで神社に来い』ってさ」

 

最後に家の食卓で唯一の男子で一番の年上、上山優雨。彼はシュテルたちと出会った半年後にいろいろあって助けられて、居候することになった。戦闘に置いては家どころか次元世界でも最強と言える八人の一人だ。彼との出会いはいろいろ衝撃的だったし、この世界のことが少しわかって驚いた。

 

「神社ってまた魔術がらみですか?」

 

「まあな。じゃあ早めに行くからごちそうさん」

 

「「「「「早!」」」」」

 

いつの間に食べたのだろう。

 

「お前らも学校早くしろよ」

 

そういって優雨は出かける準備をしに部屋に戻り

 

「あ、いつの間にか時間が」

 

そう私が言うとみんな大急ぎで食べ始めた。

 

「ち、ちょっと!私を見捨てる気?!まだプリン食べてないのに!」

 

「犠牲は最小限に限ります」

 

「僕も早く学校に行って遊びたいし」

 

「あ奴を迎えに行かなければならぬからな」

 

「ディアに付き添いがありますし」

 

そういってまず、ディアが食べ終わり、レヴィ、シュテル、ユーリの順で食べ終わっていった。

 

「では、皿洗いお願いします」

 

「・・・はい」

 

家では朝は食べるのが一番遅い人が皿洗いをします。

いつもなら皿洗いをしていても大丈夫ですが今日はなぜだか時間があまりありません。

とにかくがんばってかたづけます!

・・

・・・

結論

 

なんとか間に合いました。

 

いま、私たち近衛シスターズは学校に行くためのバスにいます。

 

ちなみに、ディアの前には車いすに乗った少女が一人います。

 

「いやー今日は少し遅いから何かあったんやろかーと思っていたけど、何とか間に合ってよかったわ」

 

「まあ、我らにもわからんがなぜか時間がなかったのだ。ゆるせはやて」

 

「うん、まあええよ。みんな、特にディアちゃんのおかげで学校に通えるんやし」

 

この喋りで分かるように、車いすに乗っているのは八神はやて。

 

本来なら原作どうり休学中なのを境遇を知った母さんが通えるよう手配したのだ。

 

その経緯はディアにある。

 

まあ、そんな難しいものじゃなくて、

 

本が意外と好きなディアが図書館に行く

偶然いたはやてに見つかる

容姿が似ているため話しかけられる

いろいろあり、意気投合

家に招待

事情説明

復学&引き取れるように現在母奔走中。時間の問題。

 

ということです。

 

うん原作ブレイクしちゃった。まあ、ここはアニメの世界じゃない現実だし、私の知識ももう使い物にならないって知ってるしね。

 

しばらく談笑していたら、バスが来たので乗り込と、知り合いの二人の女の子が私たちを呼んでいた。

 

「あ、みんなこっちこっち!」

 

「おはよう」

 

二人に挨拶を返して私たちは席に座る。

 

「おはよう。すずかちゃん、アリサちゃん」

 

「うん。おはようはやて。先輩やシュテルたちも」

 

「はやてちゃん。それからシュテルちゃんたちもおはよう」

 

「おはようございます。すずか、アリサ」

 

「おっはよ~。ふたりとも!」

 

「ふむ。おはよう」

 

「おはようございます」

 

「おはよう」

 

上から、シュテル、レヴィ、ディア、ユーリ、私だ。

 

そしてしばらく談笑していたら、次のバス停でまた女の子が乗ってきた。

 

「あ、なのは!こっち」

 

「あ!みんな、おはよう」

 

シュテルと同じ栗色の髪をツインテールにしている少女、高町なのはちゃん。

 

「おはようございます。なのは」

 

「うん。おはようシュテルちゃん」

 

シュテルのとなりに座るなのはちゃん。

 

「昨日、桃子さんのレシピを参考にして新作のケーキを作ってみました」

 

「ほんとう!実は私も作ってみたんだ。学校が終わったら家で試食会やろうよ」

 

「いいですね」

 

このふたり、シュテルたちが転校してきたその日のうちに意気投合してとても仲良くなったのだ。

 

そんなこんなで、学校に着いた。

・・

・・・

キングクリムゾン!

時は流れて昼休み。

 

「紗綾先輩、どうかしたんですか?」

 

「なんでもないわ」

 

すずかちゃんに心配された。いまは昼休みでわたしたちは屋上でお弁当を食べている。メンバーは、なのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃん、近衛シスターズである。

 

「将来か」

 

「どうしたの?なのは」

 

「うん。さっきの授業のことを思い出して」

 

「ああ。将来の夢ですか」

 

「うん。アリサちゃんとすずかちゃんはもう決まっているんだよね?」

 

「まあ、私は家の会社を継ぐことだし」

 

「私は機械系の方を考えてるかな」

 

ふむ。この二人は問題ないみたいね。小学三年生でここまで考えてるって普通じゃないと思うけど。

 

「なのはは喫茶翠屋の二代目でしょ?」

 

「う~ん。それも将来のビジョンではあるんだけど」

 

「でも、よく、シュテルとお菓子作り教わってもらっているじゃない」

 

そうこのふたり朝のバスでの会話でわかるとうり、お菓子をよく作っている。きっかけはシュテルたちが転校してきた日に翠屋に連れて行かれて、そこで気に入られたシュテルが試に簡単なお菓子を作ってみたところ好評で、それからなのはちゃんのお母さん桃子さんになのはちゃんといっしょに教えてもらっているのだ。

 

「う~ん。うちはこの足が治らんと何とも言えんな」

 

とはやて。

 

「あ、でももし治ったらディアちゃんとレストランとかするのもいいな~」

 

はやては私たちと出会うまで一人暮らしだったから多少料理ができる。

 

ディアはもともと平行世界のはやてのから生まれた際その能力、魔法以外にも料理などのスキルも得ているのでとてもおいしい料理ができる。

 

「まあ、我は別にかまわんがな」

 

本人もまんざらじゃないみたいだ。

 

「それじゃあ、いっそのこと、なのはとシュテルといっしょに翠屋で働くのもいいのでは?」

 

ユーリがそう提案する。

 

「あ、うん!それいいかも」

 

そういわれて納得するはやてちゃん。

 

「レヴィちゃんの将来の夢は?」

 

すずかちゃんがレヴィにも話を振る。

 

「もぐもぐ、っん。僕はまだわかんない!」

 

「「「「「「「え~」」」」」」」

 

「だって、そんな先の事なんてわかんないし。それより楽しく遊びたいじゃん」

 

うん。レヴィの言うことももっともだね。

 

「う~ん」

 

「どうしたのだ?ユーリ」

 

「夢で少し気になることが」

 

「夢?」

 

「はい。今日少し変な夢をみたんです」

 

そういってみんなにユーリが語った夢の内容は、原作のユーノが闘っている内容だった。

 

(そういえばそんな夢見たような)

 

私はあまり夢を見ないしうっかり忘れていた。

 

「あ、その夢なのはも見たの」

 

「うちは見なかったな」

 

「私も見なかったわよ」

 

「私も」

 

「私は見ましたよ。あまり気に留めていませんでしたが」(もしや、あれは師匠でしょうか?)

 

「僕も見た気がする」

 

「我も見たぞ。あまり面白くはなかったがな」

 

「私も見たわよ」

 

やっぱり家のみんなは見ていたようね。

 

「なんか、うちとアリサちゃんとすずかちゃんは仲間外れみたいやな」

 

「うん」

 

「そうだね」

 

少し沈む三人

 

「まあまあ。ただの偶然でしょ。おしゃべりはここまで。早く食べないと時間が過ぎるわよ」

 

私がそう締めくくるとみんなお弁当を急いで食べ始めた。

 

Side out

 

Side優雨

神社についてみるとそこには一匹の子狐がいた。

 

「おはよう。久遠」

 

俺の声に反応して久遠は近寄ってきて

 

「くおん。おはよ。ゆう」

 

しゃべってきた。この久遠は簡単に言えば狐の妖怪みたいなもの。といっても悪さをする危険はないんだけどな。

 

「お待ちしておりました。優雨さん」

 

「おはようございます。那美さん」

 

声をかけてきたのは神咲那美(かんざきなみ)さん。この神社の巫女さんで、姫巫女の一人だ。姫巫女とはこの国を守護する巫女のことでみな、何かしらの能力を持っている。

 

「それで、雪乃さんは」

 

「わたしならここだ」

 

那美さんに続いて出てきたのは近衛雪乃さん。紗綾の母親で正史編纂委員会に所属している。

 

「要件は?」

 

「詳しくは中で話そう」

 

神社の中に移動したおれは膝に久遠を乗せながら話を聞く。

 

「昨日、万里谷裕理から、霊視の報告があった」

 

「万里谷さんから?」

 

「ああ。その内容でここ海鳴と思われる地名が出てきてな。お前の耳に入れておこうと思ってな」

 

昨日夜遅くに出て行ったのはこのためだったのか。

 

「で、どんな霊視だ」

 

「『海の鳴く地に災厄の種がまかれる。そして、古の物が声をあげる』とな」

 

また。

 

「また物騒な」

 

「ああ。まったくだ。とりあえずお前も警戒してくれ」

 

Side out

Side紗綾

 

放課後

なのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんの三人は塾があるので分かれて帰った。

 

私たち(はやてもいっしょ)がうちに帰ると、優雨が帰ってきていた。

 

「おかえり。お、はやてもいらっしゃい」

 

「「「「「ただいま」」」」」

 

「おじゃまします~」

 

私たちはそれぞれの部屋に行って荷物を置いてくる。はやてが居るのはいつものことで帰っても一人だからだ。

 

「あ、なのはからメールです」

 

シュテルが携帯を見ながら言う。

 

「なんでも、塾に行く途中でフェレットを拾ったようです」

 

「フェイト?」

 

「フェレットだ。馬鹿者」

 

とレヴィにつっこむディア。

 

「はやても今日は夕ご飯食べるのか?」

 

「あ、はい。いつもすんまへんな。優兄」

 

「いやいや、気にすんな。狸」

 

「だれが狸や!」

 

「静かにせい、小鴉」

 

「鴉でもない!」

 

いじられるはやてちゃんといういつもの光景を見ながら私はさっきのなのはちゃんからのメールから原作の始まりを感じ、どうなるのか少し考えていたのでした。

 

Side out

 

 

 

あとがき

何とか書けました。

いろいろぐだぐだですね。

プロローグをみて空白期だと思った人。残念違います。

まあ、私が無印やA’sでマテリアルたちが介入したら面白そうだなと思って書き始めました。

最後までかけるかわかりませんがお願いします。

 


 
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