No.463674

漆黒と光の翼を持つ者 2

ノエルさん

勢いで作ってみた。まぁ、つまらないと思いますが、読んでくださるとうれしいです。

突如現れたアノルジ公国を名乗る集団はすべての国に宣戦布告。彼らに対して攻撃を仕掛けるが、圧倒的な力によって壊滅的な打撃を受ける。各国は、打開策としてアノルジ公国の襲撃に対し、それ以上の力で彼らを葬っていた、中立国のスカー公国の力を借りる。
彼らは『今の我らでは彼らに対抗することはできぬ。しかし、鍵守の力を代償にすれば半永久的に封印できるかもしれん』そういい、スカー公国の王はアノルジを封印。その行為によって、破滅の危機は去ったが、彼らのやり方にエードラム公国の王は疑問を持ち、その国との間にはどうしようもない溝ができてしまった。
それから300年後、『アノルジ公国のを撃退したのは、エードラム公国とドラハダス公国の力である。』と変わり、会議に参加しない王のいる国と罵られ、不要になったものの捨て場として利用された。

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2012-08-02 01:48:30 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:939   閲覧ユーザー数:857

~リョクside~

 

扉を開けると試験官らしき人物が一人そして、しばらくしてからアナウンスが入る

 

『それでは、これから試験官が一人づつ我が国の騎士があなたの相手をします。まぁ、全員相手しなくてもいいですが、最大5人相手していただきます。それでは最初の試合はじめてください』

 

騎士A「それじゃ、試験を始めるぞ。どこからでもかかって…………ごはっ!!」

 

リョク「おい、次の人を頼むなぁ~」

 

『え~と、なんと言ったらいいのかわかりませんが………それじゃ、次の人お願いします(なんだか、彼に対してこの試験は無駄な気が…)』

 

そこから先は試験というよりも、始まると同時に試験官が吹き飛び次に移るといった一方的なものになったが、5人目の試験官を呼ぶアナウンスが流れようとした瞬間

 

リョク「…(ブルッ)なんか寒気がしたんだけど、気のせいだよな。お~い、アナウンスの人『はい』5人目の試験官はまだか」

 

『えっと、少々お待ちください…………ってどうしてあなた様がいるんですか。え、変わってもらった、そんな…あなたが出たら試験の意味が…ちょっと』

 

そんなやり取りが聞こえてからしばらくして扉があくとそこにはリョクが苦手としている人………姉が何食わぬ顔で戦う準備をしていた

 

リョク「…今日は非番じゃなかったのかカトレア」

 

カト「…こうすれば、ビックリすると思ってね…本当は、ヒジリの所がよかったんだけど…驚いた」

 

リョク「……カトレアとやり合うのは4年ぶりかな…司会の人『は、はい』合図をよろしく」

 

『………始めてください(大丈夫かな彼)』

 

それからアナウンサー当初の思惑と違い大変なことになっていた。むしろ、ここが壊れるんじゃないかと心配になる

 

『(カトレア様が手加減していると思えないし…彼、強いのね。ちょっと好みだし、受かってくれるとうれしいかな)』

 

カト「…はぁ、はぁ。ねぇ、いい加減決着つけない。というよりも本気でやってよ………手加減するなんて侮辱しているのかしら………いい度胸ね。あとで、リアにちくるわよ」

 

リョク「…わぁったよ。たっく、どうなっても知らないぞ…というか、そんな恐ろしいことはやめてくれ」

 

次の瞬間、リョクが攻撃に移り僅かに遅れ、カトレアが迎撃するために攻撃を仕掛けようとしたが、すでにリョクの姿はなく武器も砕かれていたそれを見ていたアナウンサーは何が起きたかわからずしばらくボーとしていたが、気を取り直し

 

『リョクさんの勝利です。5人抜きおめでとうございます。次は1週間後になりますので、それまでゆっくりとお休みください』

 

カト「…まだまだね。まったく、差が広がった気がするわ…この様子じゃ、ヒジリに1撃与えられるのはしばらく無理ね」

 

リョク「…まさか、カトレアの力もかなり上がってるよ。その証拠に気絶せずに済んだんだろう」

 

カト「それもそうね」

 

カトレアは入ってきたところから戻り、リョクは出口から外に出て、友人の姿を探す

 

 

エンside

 

リョクが呼ばれてから5分後、試験に呼ばれたエンはリョクと同じく早々と4人抜きを達成したが、5人目の試験官を見て驚きと絶望の表情をしていた

 

エン「……………………まさか、別れるために試験官を買って出たのかなんで!!」

 

フヨウ「勘違いしないで、エン。ただ、私があなたの背中を守れるまで成長したか確認したくて……………譲って(排除)もらったの」

 

エン「………ホント」

 

フヨウ「ホントよ。私があなたを振るわけないじゃない。それじゃ、始めましょうか」

 

『えぇーと。始めてもよろしいでしょうか「ええ」………では、始めてください』

 

フヨウ「それから全力で来てね」

 

エン「グスッ………分かった。そういうことなら行くよ」

 

その言葉とともに両者が攻撃に移る。司会者は一瞬地震でも起きたのかと錯覚する。それぐらい、2人の最初の一撃は凄まじく、エンの一方的な負けを想像していた司会者は愕然とした。さらに、驚いたことに、倒れていたのはエンではなく、フヨウのほうであった。

 

『え~と…………………エン選手の勝利です。5人抜きおめでとうございます。次の試験に関しては当日、受付でお話しします』

 

エン「フヨウ、大丈夫か」

 

フヨウ「……えぇ、まだこんなに力の差があるなんて………ちょっとショックね」

 

エン「…さすがに恋人に守られるだけじゃ、悲しいからな……そう簡単に抜かれないさ」

 

フヨウ「絶対あなたより強くなって、守る存在になってやるから」

 

そういって、2人は並んで出口から出ていく

 

 

ヒエンside

 

リョクとエンと同じく問題なく4人抜きを果たしたヒエンだが、5人目の相手を見て驚きの声を隠せないでいた。もちろんヒエン以上に司会者は固まって何も言えなくなっていた。

 

リア「ほら、司会者なに呆けているのよ。早く開始の合図をしなさい」

 

ヒエン「えっと、アルメリアさん「あら、リアでいいわよヒエン」…じゃリア。なんでここにいるの?」

 

リア「それはもちろん。あなたの実力を知りたかったから。(ホントはヒジリのほうに行きたかったんだけど)…だって、ヒジリが初めて弟子を取った聞いたからね」

 

ヒエン「…そう」

 

『……………えっと、まぁとりあえず、始めてください』

 

司会者が、合図としたと同時に2人は攻撃を開始。しばらくは激しい攻撃の攻防が続いていたが、次第にリアが押され始めた。

 

リア「まったく、ヒジリはとんでもない弟子をとったわね…………これじゃ、いつまでたっても追いつけそうもないわね」

 

ヒエン「…それについては同感だね。ヒジリと修行しいて常に一歩先にいる存在だね。けど、いつか追い越してやる」

 

リア「………そう、まぁそろそろ終わらせましょうか。次もつかえているし、彼の試験も見たいしね」

 

ヒエン「………分かったよ」

 

2人が力を高めた瞬間この試験会場が壊れるんじゃないかと司会者は錯覚した。が、それも一瞬のことであった。試験場を見ると、アルメリアの武器が壊れ、ところどころ傷ができていた。

 

リア「…まったく、たった3年、ヒジリに手ほどきを受けて抜かれるなんて、ちょっとショックだわ。けど、死を覚悟したような修行だったんでしょうね」

 

ヒエン「……………あの時のことは思い出したくないけど、おかげでここまで力をつけられたかな」

 

リア「とにかくこの試験は合格かしら…でしょ、司会の人」

 

『…………は…い。次の試験は1週間後です。詳細は当日に受付でお話しします』

 

 

ヒジリside

 

ヒジリも他の3人と同様に、あっという間に4人を抜き5人目の登場を待つだけであった。しかし、その5人目がいつまでたっても出てこないので、司会者の人に声をかける

 

ヒジリ「で、次の相手は誰なんだ…というよりも、30分も待たせるって、どういうことだ」

 

『……………えっと、もう少しお待ちください。試験官がまだ来て…え、やっと来たんですか。でも、どうしてアルメリア様が見に来るんですか………とりあえず、次の試験官は入ってください』

 

目の前の扉が開くと、今までの試験官と違い、仮面をつけた人物がいかにも身の丈に合っていない武器を手にして出てきた。

 

ヒジリ「あいつら何やっているんだか…で、あんたも何をしているんだ…イクシア」

 

シア「…………なんでわかるのよ!!あと、何をしているって、決まっているじゃない。ここに私がいるということは、私が試験官なのよ」

 

『………えっと、イクシア姫、本当の試験官の方は…『なんでも、急に眠くなったとか』…そうですか』

 

ヒジリ「…えっと、とにかくイクシアが試験官でいいのか」

 

シア「ええ、行きますよ」

 

『ちょっと、まだ、開始の合図が…『開始』…アルメリア様~~』

 

ルメリアが勝手に開始を合図すると、仮面を外したアイクシアが重そうな剣を振り上げながらヒジリに向かっていく。そんな光景を見ながら、ヒジリは横に躱すと、イクシアの剣を奪い取る

 

ヒジリ「………この剣、イクシアには重すぎるんじゃないか?その腰に下げている剣を使えばいいじゃないか」

 

シア「…えっ、ちょっと返しなさいよ。それに、貴方なんかそれで十分なのよ」

 

ヒジリから剣を奪い取るとあからさまに扱い切れていない武器で、再びヒジリに向かい攻撃を繰り出しながら

 

シア「ちょっと、少しは反撃しなさいよ。さもないと不合格にするわよ」

 

ヒジリ「やれやれ…ハッ!!」

 

『ほえっ………あの今何を』

 

シア「えっ、どうなってるのよ」

 

 

ヒジリが、自らの武器を一閃すると、イクシアの持っていた剣がきれいに切られていたその光景を信じられない表情で見ている、イクシアと司会者

 

ヒジリ「何があったかは知らないけど、この武器は……………イクシアが自分で造ったんだろう。材料はリア達があげたんだろうけど」

 

シア「そうよ。って、何時の間に取ったのよ。返してよ(ポイッ)投げないで」

 

ヒジリ「…いい剣じゃないか。なのになんでそれを使わないんだ」

 

シア「だって、貴方本気じゃないじゃない。だから、私もこの剣を使わないの…大切なものだから」

 

その言葉を聞いたヒジリはため息をつき今までと違った構えをとるそれを見たリア達はイクシアに

 

『シア、彼本気になるみたいよ。それより、ランスあなたいったいこんなところに何の用よ『いや、ちょっと彼の様子をそれ置いうなら、君たちだって休暇中だろう……しかし、イクシア姫もなんというか』ええ、あとなんだかすごい殺気を放っている集団は何『あぁ、今回の委員会の若い騎士たちなんだが、どうやら姫様がやられているところを見て』…そうまっ、彼らが束になっても問題ないけど…』

 

シア「…なんか、騒がしいけど私も本気でいくわよ…ハッ!!」

 

ヒジリ「…ハッ」

 

2人の剣が交わった後、ヒジリに抱えられる形で気絶しているイクシアを見た若い騎士たちはヒジリへ攻撃を仕掛ける。それを涼しい顔でかわしながらランスの元へいき

 

ヒジリ「ほい、彼女に言っておいてくれ、体力が足らないから体力作りをしっかりしておいたほうがいいって」

 

ランス「わかった。…お前たちいい加減にしないか!!」

 

ヒジリはランスは騎士たちの攻撃をかわしながら一喝する。そこへ、アルメリアとランスと同じ近衛騎士であるライがやってきて

 

ライ「なんか面白いことになってるな。なぁランス、このままじゃ、収拾がつかないから、そいつと彼らを戦わせたらどうだ」

 

若い騎士達「「「喜んで!!」」」

 

ヒジリ「まぁ、構わないけど…早速やるか」ブンッ

 

そういうな否や、ヒジリは彼らに攻撃を仕掛ける。それに反応することもできず、若い騎士たちは吹き飛ばされる。その光景を見たライは驚き、ランスは笑う

 

 

ヒジリ「やれやれ、この調子だとイクシアのほうが強いぞ」

 

ランス「はっはっはっ、強いな。まっ、この分ならここは5人?抜きでいいんじゃないか。なぁ、リナリア」

 

ライ「そうだな。まぁ、今回の選考委員長であるお前が決めたんならいいんじゃないか」

 

リナリア「まぁ、問題ないですよ。それじゃ、1週間後こちらに顔を出してください。次の試験の説明します」

 

ヒジリ「わかった。それじゃぁな。あと、イクシア寝たふりはほどほどにな」

 

そういってヒジリは試験場を後にし、リョク達に合流する

 

ライ「おい、今年はどうなっているんだ。化け物じみたやつらが4人も現れるなんて…(ゴンッ!!)って、何するんだ…アマリリス」

 

リア「彼ら…まぁ一人はヒジリの弟子ですけど、私たちと同じ国の出身なんですよ。あたりまえじゃないですか」

 

リナリア「…道理で、バカ強いわけですね。なんかキキョウがいい人を見つけたといっていましたけどたぶんその人たちのうちの誰かでしょう」

 

リア「あぁ、リョクのことね………さて、私たちも休暇をエンジョイしに行きますか。シアも来るでしょう」

 

シア「…ええ、当り前よ」

 

イクシアはアマリリスと一緒にヒジリの後を追うように試験会場を出る。その姿を見たランスはため息をつき

 

ランス「陛下がまた暴走しなければいいが。ま、大丈夫だろう。釘を刺しておいたし、暴走すようなら…(ニヤリ)」

 

ライ「リー陛下もかわいそうに…こういう時だけは同情するよ」

 

リナリア「…えぇ」

 

それから数日後

 

ランス「それじゃ、組み合わせはこれで頼むな。私はリー…陛下がちょっと問題を起こしそうだからまた城に戻らなければならないから、後のことは頼む」

 

委員会「…はい、確かに受け取りました…お任せください」

 

ランスは、先の筆記と実技の結果を見て、4グループの組み合わせ表を委員会に提出しに来た。できるだけ優秀な人材を選出したいがため、成績上位者が同じ組にならないようにした。が、このとき、ランスは再びリー陛下が暴走というよりも公私混同しかけていたので、それを止める為に再び城に戻らなければならなかった。その為、受け取った委員会の何か企んでいるというか、欲望にまみれた顔をしていることを見逃していた。

 


 
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