No.458790

ゼロの藤甲軍3 - STOPルイズさん! 殿はなりません -

ましさん

ゼロ魔では対7万人殿(しんがり)イベントが好きです。

チート蹂躙注意。

魔術(型月)+妖術(三国志DS3)

2012-07-24 22:32:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1318   閲覧ユーザー数:1297

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アルビオンの空に雑兵A謹製ケータイの着信メロディが響く。

設定曲は『約束された勝利の剣』

「はい。もしもし奚泥です。

 はい。はい。わかりました。それでは手はず通りに」

通話を終えると奚泥は待機しているルイズと奚泥に向かって言う。

「ルイズ殿、土安。孟獲様からだ!」

「アルビオン軍の追撃が来たのね」

「よし。いよいよだな」

気を引き締める二人。

ガンダールヴの力を生かして偵察に出ていた孟獲が戻ると

すぐにアルビオン軍があげる土煙が見えてくる。

上空ではこちらを伺うようにアルビオン軍の物見の使い魔の鴉が旋回している。

しかし、構うことなく先ず土安が動く。

「今こそ我が秘術見せて進ぜよう。

 停止解凍(フリーズアウト)、全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)」

呪文を引き金にアルビオン軍前衛に剣が降り注ぐ。

その数は20にすぎず、戦列に均等にばら撒いたため、運の悪い数人が貫かれたのみで軍勢は止まらない。

しかしそれも土安が次の呪文を唱えるまで。

「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」

その呪文を引き金に20箇所で剣が大爆発を起こした。

大混乱に陥るアルビオン軍前衛。

前進は止まり、後続も停止を余儀なくされる。

「なにが起こった!」事態を把握しようとするホーキンス将軍。

「最前列10箇所以上で魔法によると思われる大規模な爆発が発生!

 前衛は被害多数。混乱し進軍不可能の状態であります!

 尚、敵は遠方に4名を発見。内一人の呪文詠唱を確認しました!」

上がってきた報告は信じがたいものであった。

「馬鹿な! 呪文一つで軍に被害を与えるのか!」

予想外の伏兵に一瞬絶句する。

「前衛は混乱が収まり次第前進せよと伝えよ!

後衛は左翼から回りこめ!本軍、中衛は右翼から回り込む!」

だが、ホーキンスはすぐに立ち直ると命令を下す。

敵の殿(しんがり)は僅か4名。

強力なメイジの様だが、所詮万軍を押し留めるのは不可能。

多少陣列が乱れようと、敵本隊は壊走状態。

この場合は拙速でも後方から襲撃すれば十分敵を壊滅できる。

そう判断しての命令であった。

「次はガンドをお見舞いするよ。

 吼ううおおおおぉぉぉぉっ 喝ああああぁぁぁぁっ!!」

しかし奚泥の雄叫びが響くとそれは覆される。

奚泥の前に突き出した両掌から、禍々しい光弾が無数に撃ち出され、先に前衛を迂回した中衛軍に襲い掛かる。

光弾に撃たれた兵は力を失いその場に倒れ伏していく。

ホーキンスも倒れアルビオン軍は指揮系統が崩壊する。

それでも後衛軍の司令は独自の判断でホーキンスの指示を実行し続け、混乱から回復した前衛も進軍を再開する。

「ルイズ。締めはお前さんだ」と土安。

上陸時に幻影で消耗したルイズの精神力は既に孟獲の回復によって全快している。

「アンタ達どれだけ出鱈目なのよ……ただのエロ犬じゃなかったのね。

 解呪(ディスペル)!」

二人が齎した敵軍の惨状に呆れながらもルイズも呪文を唱える。

それによりアンドバリの指輪で体を操られていた死者は崩れ落ち、

精神を操られていた生者は突然自分が戦場に立っている事に気づき錯乱あるいは呆然とする。

もはや立て直すものも居らずアルビオン軍は大混乱に陥る。

「さてと時間は十分に稼いだ。 敵がいなくなるまで森に避難するとしようか」

「どうして?本隊に合流しないの?」

「一部に統制を保っている部隊もある。それに捕捉されると厄介だ。

 回復は手間がかかるし、消耗した今は逃げの一手だよ。森の中なら部隊は動きにくいからな」

テファフラグとは言えないので適当な事を言って誤魔化す土安。

「さあ、皆こっちだよ」促す奚泥に従い一同は移動を始める。

 

「上手く行ったようだな。これで味方は撤退できる」

「ああ、上出来だと思うよ。ウエストウッドに着けば一応完了だね」

囁きを交わす土安と奚泥。

思わず安堵のため息をつく二人。

 

「ひううううっっっっ!!!!」悲鳴をあげるティファニア。

「姉ちゃんどうし……うわああああぁぁぁぁん!!!!」

それを聞きつけて飛び出した子供が火のついた様に泣き始める。

彼らは忘れていた。

孟獲の魁夷にも程がある容貌の事を。

そして大混乱に陥るウエストウッド村。

「どうするのよコレ……」

「どうしたものかな……」

「どうしようもないね」

そんな諦め顔で呟く三人を尻目に、孟獲は精一杯の笑顔を浮かべて子供をあやそうとする。

「殿。それはなりません」

「効果はありませんぞ」

それを見てツッコミを入れる、もとい、諫言をする土安と奚泥の二人を拳で嗜めた後、

孟獲は大木に向かって蹲り「の」の字を書き始めた。

最近ナイーブなお年頃のようだ。

 

混乱が収まりティファニア以下の住人を説得をして、

4人が屋根と食事にありつけたのは日も暮れてからの事になる。

7万人を撃退した4人も泣く子には勝てないようだった。

 

 

 

余談ですが、孟獲+2がいた所の孔明は以下の特殊戦法が解放済みです。

 

火 壁  自分から指定地点まで直線に火をつける

大蛇火  一定範囲内全てに火をつける。有効範囲は方向によって決まる

雷 光  天気豪雨限定で敵に雷を落とす。

隕 石  自分の周囲に火をつける。

 

更に土安と奚泥の二人は、このような能力もあります。

 

藤 甲  軽くて防御力は高いが、よく燃える。


 
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