No.457291

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第十七技 再会する友

本郷 刃さん

第十七話です。
前回の後書きでも言いましたが、野武士面のあいつが出ます。

それではどうぞ・・・。

2012-07-22 10:27:04 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:20477   閲覧ユーザー数:19077

 

 

 

 

 

 

 

 

第十七技 再会する友

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

昼食を終えた俺とアスナは休憩をとっている。

 

「それにしても、今回のボスは苦労しそうだね」

 

「ああ。武器はあの大剣だけみたいだが、特殊攻撃があるかもしれないしな。盾装備の奴が10人くらいはほしいな」

 

アスナの言葉に俺は答える。あれほどのボスモンスターだ。

 

攻撃は並大抵のものじゃないはずだからな。

 

「盾、ねぇ……」

 

俺に対してアスナが訝しげに睨んでくる。

 

「どうかしたか?」

 

あらかたの予想はできるけどな。

 

「君はどうして盾を装備しないのかなって。片手剣の最大のメリットは盾を装備できることじゃない?

 私はスピードを下げないようにするためだけど、キリト君はなんでかな~と思って」

 

「……さっきもいったが、俺は攻撃特化仕様(ダメージディーラー)だ。

 威力を下げないようにするには使わないほうがいいし、攻撃のスピードも下がるからな」

 

他にも理由はあるが、嘘は言っていない。攻撃の威力もスピードも下がるのも本当だ。

 

いくらアスナでも、できればこれ以上の詮索はされたくない。

 

「ん~。まぁ、いいわ。スキルの詮索はマナー違反だし」

 

アスナが言葉を切ったので少しホッとした。けど、彼女になら本当は言ってもいいかもしれない。

 

そうしている間に《索敵》スキルの探知に反応があった。しかも知り合いのものだ。

 

 

 

「キリト、しばらくぶりじゃねぇか!」

 

俺に声を掛けてきたプレイヤーの名はクライン。

 

このゲームが始まって、最初に知り合ったプレイヤーだ。それ以来の仲である。

 

「ひさしぶりだな、クライン。元気そうでなによりだ」

 

「へへ、おまえもな!」

 

クラインの後ろにはギルド『風林火山』のメンバーがいた。

 

こいつ含めて6人全員でいるところからして、無事に守りきれているようだ。

 

「お互い顔を合わせたことはあると思うけど一応紹介しておくか。

 アスナ、こいつはギルド『風林火山』のリーダーでクライン。んで、『血盟騎士団』のアスナだ」

 

アスナは小さくお辞儀をした。

 

クラインはなぜか固まっている。なので肘で脇を小突いた。

 

「ど、ども、初めまして。クラインっす、よろしく」

 

クラインは軽く挨拶すると俺の方に向き直った。

 

「いや、驚いたぜキリト。まさか、お前が他のプレイヤーと組むなんてよ…。

 しかも、それが血盟騎士団の【閃光】アスナさんとだなんてよ!」

 

「ま、それなりに頼まれたからな。断る理由も特になかったし」

 

アスナの周囲には風林火山のメンバー達が集まって自己紹介をしている。

 

俺とクラインはちょっとばかし、苦笑して話を戻した。

 

「でも、俺は嬉しいぜ。いつも一人で戦ってるお前が、誰かと一緒に戦うだなんてよ。

 組んだとしてもあいつら(・・・・)とだけだろ?」

 

「たしかにな…。けど、今回は特別(・・・)だから……」

 

クラインが感慨深げに言ってきたので、少しだけ言葉を()かしながら返した。

 

俺は風林火山のメンバーと談笑しているアスナを見て微笑む。クラインは俺を見てから納得したようだ。

 

「そっか…。それなら、わかったぜ。勿論、しっかり守るんだろ?」

 

「当たり前だ。なにがあっても守り抜くさ…。そういうお前は、あの人(・・・)に告白できたのか(ニヤリッ)?」

 

「うぐっ!? そ、それはだな……はぁ…」

 

「………今度、俺がとりもってやろうか?」

 

「頼む!」と短く、しかし元気を取り戻してクラインは答えた。現金な奴だ。

 

そうこう話しているうちにまた《索敵》に反応があった。この配列はさっきの…。

 

「キリト君、『軍』よ!」

 

アスナの言葉の後にこの安全エリアに先ほどの鎧を装備した奴ら、『軍』が現れた。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

先程、アニメの『ソードアート・オンライン』をみました。

 

第三話は『赤鼻のトナカイ』、『月夜の黒猫団』全員の死亡とボスの『背教者ニコラス』でしたね。

 

ですが自分はご都合主義。

 

いまはなき小説サイト『にじファン』でこの作品を読んでいた人は勿論、

キリトのキャラ設定の備考を読んだ方も知っていると思いますが、

この作品では黒猫団は健在です。

 

また黒猫団のケイタとサチを除く三人、テツオ・ササマル・ダッカーは出てきません。

 

自分のオリキャラとして出てきます。

 

補足説明としてはこんなところです。

 

それではまた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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