No.456161

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第十五技 軍の動きとボスの部屋

本郷 刃さん

第十五話です!
タイトル通りの話しになります。

では、どうぞ・・・。

2012-07-20 09:25:41 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:21807   閲覧ユーザー数:20421

 

 

 

 

 

 

 

第十五技 軍の動きとボスの部屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

「ご、ごめんね//////」

 

「大丈夫ならいいんだが…」

 

アスナが少し、いやかなり大変な事になっていたが取り敢えず落ち着いたようだ。

 

「それにしても、あの噂は本当だったんだ……」

 

「そうみたいだな…」

 

「キリト君知ってたの?」

 

アスナの呟いた一言に、俺が相槌を打つと、驚いたように聞いてきた。

 

この話しはギルドの例会であげられたことだ。ソロプレイヤーの俺が知るような噂ではない。

 

「馴染みの情報屋がいてな。そいつからそれなりの値で情報を買ったんだ。

 ま、軍が出てくるかもしれない程度の不確かなものだったんだけどな」

 

「そうなんだ…。うん、そうだよ。『軍』の上層部が方針転換して上層に出てくるって聞いたの。

 元々は『軍』もクリアを目指してたけど、25層で被害がでてからは組織強化をしていたみたい。

 それで組織強化が終わって大規模での攻略じゃなくて、少数精鋭でのクリア意志を示したいらしいの。

 それが多分、さっきの第一陣だと思うけど…」

 

悪い、アスナ。ホントはその辺の情報は全部知ってるんだ。

 

けど、俺の正体(・・・)をばらすわけにはいかないからな。

 

「プロバガンダか…。しかし、いきなり未踏破である最上部にくるのは無謀だな」

 

そう、50層以下での活動が主だった連中に、明らかにレベルが上の74層にくるのは馬鹿げている。

 

とすると、連中の狙いがおのずと見えてくるわけだ。

 

「ボス攻略が狙い、か……」

 

「私もそんな気がする。ボスを倒せば話題になるし」

 

「いい宣伝。というわけだな…」

 

呆れてものも言えないな。

 

でも、いくら無謀な連中であってもいきなりボス戦にはならないだろう。

 

いまは放っておくほうがいい。

 

「とりあえず俺達も先に進もう」

 

「うん。そういえば、もうすぐ冬だね。私もコート買おっかな。キリト君はそのコートどこで買ったの?」

 

「アルゲード西区のプレイヤーショップだ。よかったら案内するけど?」

 

「あ、それじゃあその時はお願いね」

 

俺達は他愛もない会話をしながらも奥へと進んだ。

 

 

 

移動する際にもモンスターとのエンカウントはあった。

 

その最中にアスナが使用したソードスキル《スター・スプラッシュ》は、

本人の容姿も相まってかなり美しい技であり、思わず見惚れてしまった。

 

いくばくかした時、ついに探していたボスの部屋の前に辿り着いた。

 

「さて、無事に着いたわけだが……どうする?」

 

「う~ん。ボスが部屋を出てくることはないから、扉を開けて姿だけでも見てみよっか」

 

「了解。一応、≪転移結晶≫は用意しとくぞ」

 

俺とアスナは転移結晶をもちながら扉に手をかけた。

 

「「せ~の!」」

 

扉を開けた。次の瞬間、部屋の両側の燭台に青白い炎が灯った。

 

そのまま奥の方へ、次々と灯っていった。

 

アスナはというと緊張してか、俺の左腕に抱きついている。

 

そして、部屋に火柱が上がりその中から巨大なモンスターが出現した。

 

体は分厚い筋肉に覆われ、肌は深い青色をしており、頭部は山羊の頭、尾は蛇となっている。

 

お馴染みの悪魔がそのままの姿で出てきたようだ。

 

カーソルには〈The Gleameyes(グリームアイズ)〉とでてきた。

 

「『輝く目』、ね。なるほど、言い得て妙だな……アスナ?」

 

俺がそんな事を言ってから隣のアスナを見てみると、どうやら俺の問いかけに返事が出来るような状態じゃなかった。

 

左腕にしがみついたまま体を震わせていた。

 

「お、おい、アスナ?」

 

「き………」

 

「き?」

 

「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ちょ、アスナァァァァァ!!!」

 

俺はアスナに左腕を引っ張られて連れ去られた。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

原作と違い、このキリトは大人な奴なので逃げようとはしません。

 

アスナは相変わらずですがw

 

現在はオリジナルの展開と続編の書き溜めで必死です・・・。

 

生きていられるように頑張ります。

 

それでは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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