~詠side~
えっ!?なんで、こんなことになってるのよ私!
それにこの男は誰なのよ、私に体に触るんじゃないわよ!
『待ちなさーーい、か~ず~と』
かずと……って、まさか北郷一刀のこと!?確かにこの見たこともないような白く輝く服を
持っているのは、天の御使いしか持っていないはず。でも、昔持っていた服とは違うけど、
あっ!そうだわ、顔を見れば……って、昔よりも凛々しくなってるじゃない、それにどこか優しい
雰囲気を醸し出してるし、間違いないわ。そうよね、4年もの月日が経ってるんだもの、変わるわ
わよね。………って、冷静に判断してる場合じゃないわよ。なんで私がこんな…お姫様だっこされ
てるのよ!?そりゃ、嫌ってわけじゃないけど、でもでも状況考えてほしいというか、なんという
か/// あ~、安心できて落ち着くわ~。できるならば、ずっとこうして欲しい…って、ウガアアア
~一刀side~
俺はなんてことをしてしまったんだ。こんなの見られたら、また華琳たちに怒られるのに。
でも、そうするしかなかったんだよ。だって、ぶつかりそうだったんだから。
って、誰に説明してんだ~~、俺。とにかく、どこか人目のつかないとこに逃げないと
一刀「あのさ、どこか人目のつきにくそうな所ない?」
詠「え、それはその~」
一刀「いや、華琳たち…曹操たちに追いかけられてて、どこかに避難したいんだ」
詠「あ、そ、そいうことでしたら私たちの部屋はどうでしょうか?」
一刀「え、いいの?迷惑掛かるかも知れないよ?」
詠「昔のお礼ですので。憶えてないかもしれないけど…」
一刀「わかった、ありがとう」
詠「こっちです」
~詠・月の部屋~
一刀「ふぅ~助かった~、ありがとう」
詠「いえいえ、気にしないでください」
一刀「そういえば、君ってさ。昔、洛陽であt」
月「詠ちゃん、ただいま~……って、もしかして、この人」
詠「おかえり、月。そうよ、天の御使い様よ」
一刀「あ、北郷一刀です、よろしく」
詠「それで何か言いかけてませんでした、御使い様?」
一刀「あ、うん。昔さ、君と君に洛陽で会ったよね?よかった~、無事で」
月「へぅ~、憶えてくださってたんですか!?」
詠「だいぶ前だというのによく覚えてましたね」
一刀「そりゃね、こんなに可愛い娘たちなんて、一度見たら忘れないよ。それに
めがねの君は昔のしゃべり方で構わないよ」
詠「そう?確かに堅苦しいのはめんどくさいけど、どっちでもいいわよ?」
一刀「うん、やっぱりそっちの方が自然だよ。あ、もしよかったら名前を教えてくれない?」
月「真名は月です。名前は…昔に捨てました」
詠「真名は詠、名前は月と一緒で捨てたわ」
一刀「俺は真名がないから、御使い以外の名で呼んでくれると嬉しいかな」
詠「ねえ、貴方はなんで4年前に消えたの?」
一刀「それはね、大切な人を守ったからさ」
月「大切な人……ですか?」
一刀「そう、華琳たちや魏の人々かな。」
詠「歴史を変えたって、そんなことができるの!?」
一刀「うん、俺はこの世界の歴史を知っていたからね。赤壁でも定軍山でも何が起こるかね」
月「それで、歴史を変えて大切な人を救ったんですか?それでも、貴方が消えて悲しむ人が
居るってことに気づかなかったんですか?」
一刀「俺は目の前のことで精一杯で気づけなかった。ただ、心配させたくないと思って、
必死だったんだ、だから気づけなかったんだ」
詠「そう、そうだったのね。月、そういうことだからあんまり責めないであげて」
一刀「いや、俺は責められても構わない。だって、それほどに思われていたんだからね。
それにみんなは俺を責めないで、受け入れてくれたから、改めて考えていなかった。
だから、ありがとうね月ちゃん」
月「いえ、私は思ったことを言っただけです。それに、私も詠ちゃんも一刀さんが消えて
悲しんだってことを知ってもらいたかったですし」
詠「ちょ、ちょっと月~、ホントのことだけど」
一刀「そっか、ありがとね2人とも……そろそろ、戻らないと嫌な予感が」
詠「そう、もう行くのね」
一刀「あぁ、ちょっとの間だけど、一緒に話して面白かったよ、二人とも」
月「ありがとうございます、ではいってらっしゃいませ」
~月side~
月「行っちゃったね、一刀さん」
詠「そうね、月」
月「それにしても、私たちのことを覚えていたことは驚いたけど、それ以上に
詠ちゃんの敬語も久々で、驚いちゃった」
詠「それはその~、しょうがない理由があるのよ!」
月「へぇ~、それはどんな理由なの」ニヤニヤ
詠「だから、その…さま…こ」
月「え~、ちゃんと聞こえないよ~、もう一回」
詠「だ・か・ら、お姫様だっこされたのよ」
月「え~、ずるい、ずるいよ~詠ちゃん」
詠「そんなこと言われたって、いきなりだったし、それにそのせいで緊張して、
落ち着かなかったのよ」
月「でもでも、羨ましいんだもん」
詠「ってことは、月は」
月「うん、詠ちゃんはどうするの?」
詠「もちろん、月と一緒の答えよ」
~一刀side~
さて、戻ると言ってしまったものの玉座の間がわからんぞ、どうしよ。
お、あそこに居るのは馬超さんと馬岱さんじゃないか、よかった~これで戻れそうだ
一刀「あの~、すいません。ちょっといいですか?」
翠「へ?あぁ、ここにいたのか~御使い殿。それでどうしたんだ?」
たんぽぽ「そうだよ、みんな探してたよ御使い様」
一刀「いや~、それは分かってるんだけど、あのまま捕まるのも…ね
あ、それと御使いの呼び名は、堅苦しいから辞めてくれるかな」
翠「じゃあ、北郷殿でいいか?私のことは翠で構わないよ。まぁ、それは同情するよ」
たんぽぽ「じゃあ、私は北郷さんで、私のことはたんぽぽでいいよ。ねぇねぇ、少しお話しようよ」
一刀「いや~、でもそろそろ戻ろうと思ってたんだけど」
たんぽぽ「いいじゃんいいじゃん」
翠「おい、たんぽぽ。迷惑をかけるなよ。それはそうと北郷殿には謝らなければ
ならないことがあるんだが、いいか?」
一刀「そういうことなら、構わないよ」
翠「あのな、定軍山の戦いで秋蘭を討とうとしたのは私なんだ、スマン」
一刀「そうですか、でも秋蘭が死ななかったんだから、もういいですよ」
翠「でも、そのせいでアンタが消えてたんだろ?だったら、あたしのせいで」
一刀「それだけじゃないんだ、だからあんまり気にしないで。それよりも秋蘭たちと
仲良くなってて、嬉しく感じるよ」
翠「そっか、許してくれるんだな、ありがとう。母様が死んだときのことをさ、華琳殿に
教えてもらったからさ、それから仲良くなったんだ」
一刀「そうだったんだ、それで誤解が解けたってことだよな?よかった~」
たんぽぽ「もぅ~、2人だけの空間を作らないでよ、お姉さま~」
翠「ふ、2人だけの空間って、からかうなよ~たんぽぽ///」
たんぽぽ「え~だってだって、たんぽぽ全然北郷さんと話してないんだもん」
一刀「それはそうかも」
翠「肯定するなよ!!」
一刀「いやだってさ、本当のことだし。あ、そろそろ玉座の間を教えてくれないかな?」
たんぽぽ「いいよ、でも歩いてる最中は話し相手になってよね?一刀さん」
一刀「あぁ、構わないよ」
玉座の間に着いたのはいいんだ、そうそれはいいんだ、だけど未だ覇王さまはご立腹なんだけど、
どうしたらいいんだ俺!?
一刀「え~と、俺はどうしたらいいですか華琳さま」
華琳「そう、まだ理解していないのね一刀」
一刀「黄忠さんのことなら、ホントに事実無根だから」
華琳「えぇ、それは分かったわ。でもね、たんぽぽと仲良くなりすぎてると思うのは
気のせいじゃないわよね」
たんぽぽ「え~、仲良くなっても別にいいじゃん、嫉妬でもしてるの?」
一刀「それは無いと思うんだけd」
華琳「ええ、そうよ。だから、何か問題でも?」
一刀「えー、肯定しちゃうの、肯定しちゃうの華琳さん!?」
華琳「別にいいじゃない、貴方は私のモノなんだから。それとも私は貴方のモノでも構わないわよ」
一刀「華琳…」
愛紗「あのー、ここは魏ではないのでそういう雰囲気は」
一刀「あ、すいません」
愛紗「いえいえ、本当に愛し合ってますね。それはそうと、祭りに行きませんか?」
一刀「祭り…ですか?」
愛紗「えぇ、貴方たちというか北郷殿が蜀を訪れたことを記念して、祭りを開催しています」
一刀「そうだったんですか?気づきませんでしたよ」
愛紗「えぇ、それはそのはずだと思います。準備が今しがた終わったらしいので」
華琳「じゃあ、祭りに行きましょうか一刀」
一刀「あぁ、そうだな」
あとがき どうも、ma0です。今回も投稿が遅くなってしまってすいません
ここ最近はバイト尽くめで書く気すら失せてました、はい
そして、気持ちが若干ネガティブになっていますが気にしないでください
誤字脱字または感想等ありましたら、コメントください
ではでは、ノシ
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だいぶご無沙汰な気がする