さて、簡単に今の俺の【ヒステリーモード】を説明しよう
昔のヒステリーモードは見境の無い力だった。だが、幾度の戦場を経て【最終階位】までたどり着いた今の俺の精神力ではたとえ体を交えても、ヒスル事をその気になれば抑えることができるし、逆に視界に女の子が居るか、携帯などで女の子の声が聴くだけで普通にヒスることも出来る。
次に【階位】についてだ。
性的興奮が【第一階位】、死際(しにぎわ)や嫉妬(しっと)のヒステリーモードなどが【第二階位】となり、その後にも特殊な階位が存在し、階位が上昇する毎にその能力は上昇する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「先生。あたしはあいつの隣座りたい」
クラス分けされた2年A組の最初のHL(ホームルーム)でアリアがやってのけた。
さて、この後に待ち構えてる展開をどう弄(いじ)れば面白くなるだろう。
ワーーーーーーーーーーっと盛り上がる教室を見ながらいろいろと妄想する。
「よ・・・・・・・・・・良かったなキンジ!なんか知らんがお前にも春が来んだな!先生!オレ、転入生と席変わります!」
694回の記憶通りのセリフを全く同じテンションで同じタイミングで言う数少ない男友達の【武藤剛気(むとうごうき)】・・・・・・・・・自分で言っといてなんだが、ホント男友達いないな~俺
「あらあら、最近の女子高生は積極的ねぇ~。じゃあ武藤くん、席を変わってあげて」
わーわー。パチパチ
盛り上がるクラスと、空気が読めずに爆弾発言をしようとするアリア
1・止める
2・止めない←
2を選択しました♪
「キンジ、これ、さっきのベルト」
アリアがベルトを投げ、俺がキャッチすると同時に
「理子分かった!分っちゃった!・・・・・・・これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」
勢い良く立ち上がる【峰(みね)・理子(りこ)・リュパン】
「キーくん、ベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた!これ、謎でしょ謎でしょ!?でも、理子には推理できた!できちゃった!」
ハイテンションの理子・・・・・・・・・・さて、この顔が恥(はじ)じらいで真っ赤にさせるための方法は決まった。
後は実行するだけ
「キーくんは彼女の前でベルトは取るような何らかの行為(・・・・・・)をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた!つまり二人は・・・・・熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」
「キ、キンジにこんな可愛い子が!」「いつの間に!」「影が薄かったから分からなかった!」「影でそんなことを!」
慌ただしくなるクラス。ここで、更に場をかきみだす!
ずぎゅぎゅん!
アリアが2丁拳銃で抜きざまに撃つ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出遅れた。
「れ、恋愛なんて・・・・・・・くっだらない!」
真っ赤なアリア・・・・・・・まぁ、これはこれで可愛い
「そうだな、今は恋愛なんかしてられない」
静まりかえった教室で俺の声が響く。
ここで介入したが、どうしようか?
「俺は【無限罪ブラド】を潰してその先に居る【カナ】と【教授(プロフェシオン)】を倒し、全ての【色】を揃えるまでは止まれないんだ」
「「え」」
俺の発言に固まるアリアと理子・・・・・・・たぶんアリアは無限罪に、理子はブラドとカナの単語で固まったんだろうな~
・・・・・・・・・・・て、あれ?なんか勝手に口が動いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっちまったぜorz
「キンジ・・・・・あんたはいったい・・・・・・・」
「キーくん・・・・・・・・・・」
「理子、もしもこの先困ったことがあれば俺に言えよ」
更に軽いヒステリーモードになって低い声で理子に囁やく
「え、えと、あ、ありがとう」
今の理子はこの俺に対する耐性が低いのでマジで赤くなる。
きーこーかーこーん、
そこで拍子抜けのチャイムが鳴りそのまま有耶無耶(うやむや)に授業に入った
当初と違う展開になってしまった。反省反省~~~~~~でも、後悔はしていない!
そして、これからの展開を楽しみにしながら取り敢えず寝ることにする。
正直同じこの授業は695回目なので聞く気がしない・・・・・・・お休み~~~
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幾多もの未来での、初めての【引き分け】
そこから始まる遠山キンジの物語
注意・原作を知らない人はネタバレが始めの方からあったりするので注意