No.445731

黒神家のちょっと普通なお兄さん 第一話/ 病院で初めての友達ができた

風雅さん

駄文ですので余り期待はしないでください。感想やアドバイスや誤字報告などは受けつけてますが、罵詈雑言の感想は受け付けません。それでは、お楽しみください!

2012-07-04 20:11:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1003   閲覧ユーザー数:960

 

 

どうも皆さん、黒神鯱です。

舵樹さんが俺を拾って二年経った。そして、俺はもう五歳になりました。

 

 

親父の家に行った時はビックリしたぜ。まさか家があんなにでかいとは思わなかったぜ。

そのあとに親父の息子の真黒、めだか、くじらにも会って、俺の事は今日からお前らの義理のお兄ちゃんだって親父が言った時はアンタバカでしょ!?って思ったが、普通にめだか達は気にせず喜んでいた。

 

 

『まあそんなこともありながら何週間かたって、何故か俺は病院にいるのであった』

 

 

「急にどうしたんだ兄様?」

 

 

『気にするな。只の独り言だ』

 

 

俺の横では妹のめだかもいた。めだかとはよく家で暇な時遊んだりしていて、仲が良い方である。

それで、何故俺が病院にいるかというと、どうやら此処は『異常』の子供たちが集められる病院で、

その『異常性』が何のためにあるのかを検査するための病院らしい。

 

 

『何でそんなにワクワクしてるんだめだか?』

 

 

めだかは何故か楽しそうな表情をしていた。

 

 

「お医者さんがもしかしたら私が何のために生まれてきたのかを教えてくれるかもしれないと思うと、

ちょっぴりワクワクしいたのです」

 

 

『そうか。お医者さんが教えてくれるといいな』

 

 

そう言って俺がめだかの頭を撫でていると、

 

 

「『まったく』『なんのためだなんて』『みんな大人のくせに』『的外れだよねぇ』『人間は無意味に

生まれて』『無関係に生きて』『無価値に死ぬに決まっているのにさ』『君たちもそう思うだろ?』

『えーと』『めだかちゃんとしゃちくん?』」

 

 

そう男の子が言うと、めだかは楽しそうな表情から一変した。

 

 

『・・・・・』

 

 

俺は黙っていた。

 

 

多分・・・二年前までの俺なら賛同していたかもしれない。

 

 

「『あれ・・・?君はそう思わないのかい?』『絶望しているように見えたけど?』」

 

 

『そうだな。昔の俺ならお前の考え方に賛同していたと思う』

 

 

「『ってことは・・・ 今は違うんだね?』」

 

 

「ああ」

 

 

そう言うとみそぎは笑った。

 

 

「『うーん ちょっと遅かったんだね。僕は』『もうちょっと早く君に合いたかったよ』『でも、めだ

ちゃんは・・・?君もいっぱい人を終わらせてきたんだよね? 』『彼は残念だけど君はそれでいいと

うよ。』『何をしてもいいんだ。』」

 

 

そう言うと・・・

 

 

「球磨川くーん 五番検査室に入ってくれる?」

 

 

ナースのお姉さんから呼び出しが合った。

 

 

「『だって 世界には目標なんてなくて・・・人生には目的なんてないんだから』」

 

 

そう言うと彼は大きなぬいぐるみと共に、

 

 

検査室へと入っていった。

 

 

『めだか大丈夫か?』

 

 

めだかはまだ考え事をしているのか表情は硬く・・・何も言わなかった。

恐らくは聞えていないのだろう。もしかしてめだかさっきの男の子が言ったことを正しいと思って

いるのか?

 

 

そんなことを考えていると俺はナースのお姉さんに呼ばれ七番検査室に行って、様々な検査を受けて

この病院に入院することになってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから何日かたった。そして俺は今めだかを連れて逃亡中だ!俺とめだかが何故逃亡しているかと

言うとこの病院、毎日検査ばっかりなんだぜ!だから俺はめだかを連れて待合室から逃亡したのだ。

 

 

『思ったより大ごとになったな~。どうしよう?』

 

 

「それなら兄様。あそこに逃げ込めばいいんじゃないですか?」

 

 

そう言ってめだかが指差した方を向くと託児室があった。

 

 

『よし!めだか、託児室に逃げ込んで身を隠そう』

 

 

俺はめだかを連れて託児室に逃げ込んだ。部屋の中には少年がいて、めだかはいつのまにか、その少年

の方に歩いて行っていた。

 

 

「おい。そんな単純なパズルに何をてこずっておる?貸せ。私がやってやる」

 

 

傍から見ると子供のおもちゃを奪っただけだがめだかにとって挨拶とは自らの『異常性』を見せること

らしい。

 

 

「ほら。解けたぞ」

 

 

「うわあっすごいねきみ!どうやっても解けなかったのに!ありがとう!すっごくうれしいよ!」

 

 

「・・・礼には及ばない。私にとっては取るに足りないことだ」

 

 

「じゃあじゃあさ!これも解いてよ!!」

 

 

めだかは少年から他のパズルを渡され全てのパズルを解いてしまった。

 

 

「うわあああ!本当に全部解いちゃった!すごいすごいすごい!きみはすっごくすごいや!!」

 

 

「・・・・・・すごくなんかない。それにすごくたって何にもならない。私が生きていることに私が

生きていることに私が生まれたことに何の意味もないのだから」

 

 

「えー?そうかなー?この世に意味のないことなんてないと思うけど?」

 

 

『俺も彼の言う通りだと思うぞめだか』

 

 

「・・・・・・だったら私に教えてください兄様。私は一体何のために生まれたのですか?」

 

 

『そんなもん簡単だろ。めだかは彼を嬉しい気持ちにしたんだ。そうだろ?そこのキミ』

 

 

「うん!彼女は会ったばかりの僕をこんな嬉しい気持ちにしてくれたんだ」

 

 

『「だからきっとキミ(めだか)はみんなを幸せにするために生まれてきたんだよ(じゃねえか?)」』

 

 

俺と彼がそう言うとめだかが泣き始めた。

 

 

『泣くなめだか!ほら頭撫でてやるから泣き止んでくれ!』

 

 

泣きじゃくるめだかを泣き止ますために頭を撫でる俺だった。

そして、病院で初めての友達人吉善吉と出会った。

 

 


 
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