No.431501

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

完成!
これから更新は凄く遅くなると思います!
なぜなら検定試験はあと……三週間後だからです!
勉強勉強にとても忙しい……(泣)ではでは!!

2012-06-02 15:22:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1093   閲覧ユーザー数:1039

ーーー壊れた目だ。

 

それは、あいつ(レイス)が言っていた言葉だ。

俺の体は殺戮感情に飲まれ意識が朦朧とした時に愚かな物を見るような声音だったのは薄らと覚えている。

恐らくだがきっとレイスは自分と俺を重ねていたんだと思う、行う行動が善でも悪でも自分の全てを懸ける覚悟で立ち向かう。

けどそれは自己満足であり、なにより傲慢(・・)だ、自分のしたいこと、自分のやりたいこと、自分の空想する出来事を実現する願いでしかない。

人の人生は星の数、それは可能性の煌き、その先にあるのは混沌かもしれない、平和かもしれない。

 

未来に絶望が待っているように

未来に希望が見えるように

 

それは運命ではない。

永劫に回る円環の物語の一寸の刹那、

 

 

 

ーーー故に、思いが未来を左右するんだ。

 

 

 

 

 

 

 

「いい目になったね」

 

涙で紅くなった瞳をアイエフ達が見たとき不安がれたが空は俺を真っ直ぐに見て一際、喜んでいた。

こいつは昔の俺をずっと見てきたその過程で俺の原点であるレイスのことをずっと見てきたんだ。

きっと、今の俺に似た時期が合ったんだろうか

 

「空……俺は」

「懺悔と説教はゲイムギョウ界が平和になった後でたっぷりしたらいいよ」

 

空には、本当に頭が上がらない。

なんだかんだ俺はずっと空にお世話になったばかりだからな

それにしても空が俺の方を見るとクスクスと微笑ましく笑う。

 

「ねぇねぇ!お兄ちゃんはここが故郷なんでしょ?。面白いところいっぱいあるの!?」

「お兄ちゃんと、また一緒に買い物したい……」

「ロムちゃん!ラムちゃん!お兄ちゃんが大切な用事があるの!遊ぶ暇なんてないんだよ!お兄ちゃんの予定は私が決めているんだから!」

「ネプギア、あなたの発言ちょっと怖いわよ……」

 

という俺を中心に痴話喧嘩が勃発している。

ロムちゃんとラムちゃんは互いに俺の両手を掴み今にでもあっち、こっちへ引きずらかれそうだ。

ネプギア確かに俺はお前と一緒にいる時間は空を除いて一番多いが予定が決められるようなことは……たびたびあるか……

唯一まともなのはユニだけだ。本当に助かった……

 

「ユニ、俺にとってお前は必要だ。ずっと一緒に居てくれ」

 

この場にユニがいなかったら俺は今頃、引っ張りだっこにされていただろう。だけど、

ここにはストッパーであるユニがいる。

今の俺にはユニが必要不可欠だ!

 

「っーーー!あ、あんた!!それって……」

 

俺の発言に何故かユニの顔面が紅葉色に染まった。

だが次の瞬間、

ガシッ

グイッ×2

ネプギアに足を踏まれた。

ラムちゃんとロムちゃんに手の甲を捻られた。

結果は勿論痛いです。

でも、三人のむくれ顔が可愛かったので脳内に保存して置きます。

 

「ねぇ、がすとあれってもうプロポーズと大して変わらないよね?」

「紅夜は主人公性質持ちですの。故に思考が別次元ですの」

 

日本一とがすとは仲がいいな……あと、言っている意味が分からないがその言い方は酷くないか?

 

「迷いがなくなって久しぶりの口説き発言が聞こえたね」

「……私って一応ヒロイン扱いよね?」

「それは私もですよ。なのにこの頃の扱いは傍観者ばかりです……」

「頑張れ、サブヒロイン(笑)」

「「…………」」

 

空はアイエフとコンパに何か言っている。

内容が聞き取れないがアイエフとコンパが沈んでいるのは分かった。

 

「そういえばユニ、空から聞いたけどラステイションで大活躍だったらしいじゃないか、俺も見たかったなぁ……」

「た、大したことないわよ。下っ端のパイプを撃って鎮圧化しただけだし、お姉ちゃんでも直ぐに出来ることよ」

 

むぅ、ユニはどうも素直に褒められのが苦手みたいだ。

俺から視線を背け、恥ずかしそうに髪を突いている。

 

「確かにそうかもしれないけどそれはノワールがしたことじゃなくて、ユニがしたことだからお前だけの手柄だ、誇っていいことだと思うぞ?」

 

俺としては、お姉ちゃんだから出来る。

それは確かに向上心が高ぶるかもしれないけど、ユニはユニだ、ノワールはノワールだ。

ユニはノワールになれないし、かと言ってノワールはユニには成れない。

互いに出来ることが合って出来ないことがあるのが当たり前だから姉という存在にずっと縛られているといつか疲れてしまうと俺は思う。

だから俺はユニに自分に出来たことが出来たら素直に自分を褒められるような気持ちをもってほしい。

まぁ、いきなりは無理だから自信を持たすために俺はよくユニを褒める。……決して反応が可愛いからとかの理由じゃないからな!

 

「ユニはよく頑張っているさ」

 

俺はそう言いユニの頭を撫でる。

 

「お前が言ってくれたように俺はお前たちを頼るよ。だから、一緒に支え合おうな」

「……バ………」

 

ん?ユニの頭部から機械が故障したような煙が立ち上る。

少し、離れている空は「これは心底落とす気だ」と言っている。

 

「ーーーーーバカ!!!!!!」

「ごふっ!?」

 

雄叫びと共にユニの拳が俺の腹部に炸裂した。

 

「強烈な照れ隠しの一撃だね~」

 

微笑ましそうに空は状況を解いている。

俺はクリーンヒットしてしまったダメージでしばらく悶絶中です……

 

「本当に紅夜さんは節度を勉強したほうがいいですの」

 

がすと……俺のどこに行き過ぎた行動があるんだ?

俺は是非それを知りたいよ……。

因みにユニは顔を真っ赤にしたままどっかに行ってしまった。

 

「お兄ちゃん、大丈夫……?回復してあげるよ」

 

ラムちゃんの回復魔法にようやく痛みが取れた。

お礼にユニと同じように頭を撫でると気持ちよさそうに瞳を細めた。

 

「なんなのよあのぼーりょく女!」

「んーー、ロムちゃん。あれはラステイション主流のツンデレだよ」

 

そうなのか!?

それは初耳だ

確かにノワールもよくツンツンしているからそれは正しいのか……?

 

「さて、見えてきたよ」

 

空の声と共に俺たちの目の前には高貴を感じる建物、教会が姿を見せた。

 

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

 

「こんにちは……」

 

俺たちが協会に入り、まず最初に見たのは儚さを形容させたような容姿で背中まで自然に伸びた色素を抜けた長髪、黒と金を強調しへそ出しルックスの袖の長い上着を着ており、下は薔薇の模様の入った袴のようなスカートを着ている。

それは空や俺達にとって天敵である『神殺しの頂点』である常夜 空亡だった。

 

「………っ!」

 

ネプギアは怯えるように俺の背中に隠れたその言動にロムちゃんとラムちゃんは頭を傾げたがそれ以前になぜここにいるんだ?確かレイスと一緒に行ったんじゃないのか?

しかし今俺たちは常夜ちゃんの真正面にいるにも関わらず何も感じないことから『神殺しの頂点』の力は使っていないことは分かった。

 

「貴方は確か、常夜ちゃんよね。どうしてここに?」

 

代表でアイエフが口を開く。

因みに空はネプギアと共に俺の背中に隠れて震えている……そういえばトラウマとか言っていたな。

 

「旅費稼ぎ、今度はルウィーに行きたい」

 

……よく見ると常夜ちゃんは依頼書を持っており恐らくその内容はモンスター討伐のようだ。

 

「えっと……レイスは?」

「父様は忙しいから……」

 

少しだけ常夜ちゃんの顔に影が見えた。

 

「私は、世界を見るのが、好き……だからいろんなものを見たい」

 

なんというか、見た目はロムちゃんやラムちゃんを同じくらいの歳なのに親に甘えず趣味に走るなんて凄い……な。

けど、普通なら親に甘える年ごろのはずなのだが、

 

「ねぇ、空亡ちゃんでいいよね?旅費なんて自分で稼ぐの?」

「うん、父様に頼めばくれると思うけど、私の出来ることは私がしたい」

 

しっかりすぎる娘だと俺は思った。

自分のことは自分でする確かにそれは正しく、常夜ちゃんは自立できているが……レイスはもう少し娘を気遣ったらいいと思う。

 

「ねぇねぇ、お兄ちゃんこの子は誰なの?」

 

裾を引っ張られようやく気づいたそういえばロムちゃんとラムちゃんは初対面だったな。

 

「この子は常夜 空亡だよ」

「ふ~~ん、私はルウィーの女神候補生のラムよ!」

「私はロムだよ。ラムちゃんとは双子で、同じ女神候補生……よろしくね」

 

二人の自己紹介に常夜ちゃんは小さく頷いた。

 

「ロムちゃんとラムちゃん……よろしくね」

 

そういい常夜ちゃんは握手を誘うように手を伸ばした。

ラムちゃんとロムちゃんもそれに飛びつくようにその手を握った。

 

「ねぇ、空亡って呼びにくいからくうちゃんでいい?」

「うん……いいよ」

「くうちゃん……一人でモンスター退治は危ないよ……?」

「大丈夫、そこまで強いモンスターじゃないか……」

「くうちゃん油断大敵よ!ここはルウィーの双子女神候補生が力を貸すわよ!」

「えっ、いいの……?」

「うん、お兄ちゃんいいよね?」

 

そこは俺の同意が必要なのか?

まぁ、これから難しい話が展開されるだろうしそう考えれば……

 

「いいけど……日本一、がすといいか?」

「保護役?いいよ!これもヒーローの仕事だね!」

「がすともですの?まぁ、モンスターの素材が手に入るのはそれはそれでメリットがあるで、分かりましたですの。因みにこれは依頼ですの?」

 

はいはい、がすと分かった。

報酬金も用意するからよろしく頼むよ……抜け目ない奴、

 

「まいどあがりですの♪」

「ほら、がすと行くよ!」

「ねぇねぇ、くうちゃんってどんなゲームするの?」

「……色々するよ」

「私達は、ポシェットモンスターをやるよ……」

 

互いに同じくらいの歳なのか意気投合している三人は仲良くこの場を離れていくが常夜ちゃんは思い出したように足を止め空に近づいた

 

だが、

常夜ちゃんが一歩、空に近づくと一歩離れいつまでもたっても距離が不変だった。

 

「…………」

 

それに常夜ちゃんは眉を細め両手をまるで神に崇めるように握りしめた祈るように言霊を呟き始めた。

 

「涸れた谷に鹿が泉の水を求め喘ぐように

あなたは神を求め「うわぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!!!それダメ!!それだけはダメ!!!それ使われたら消滅されるって!!!99.9999999999%僕負け決定だから!!!なに、なんの!?」

 

常夜ちゃんの詠唱に少しだけ寒気を感じた

空は顔面真っ青にして直ぐに常夜ちゃんの近くまで誘導した空があれほど狂乱するということは、それほど強烈な神殺し技なのか?

 

「……夜天さん、私のこと嫌い?」

「嫌いとか苦手とかそんな次元じゃないよ!!!話を聞いてほしいだけで神壊滅殺(ZERO)を使おうとしないでよ!それで一体僕がどんな目に合ったのか忘れたの!?」

「525948766分で目覚めた」

「そうだよ!!!一年間ベットでお休みだったんだよ!?それに全治まで10年間掛かったんだよ!!!!!!」

「……ごめんなさい」

「正直に謝ることは評価するけど、規模がデカすぎですんなり受け入れれないよ!!!」

 

これは後程、知ったことなんだが常夜ちゃんがまだ自分の力をうまく操作出来なかったときに付き合ったのは空だったのだ。

今のように完全に神殺しの力を抑えるときためにはその力の規模や、操作のためにどうしても神の相手が必要だったらしんだ。

 

 

ーーーとどのつまり空はサンドバック役だったということだ。

 

 

 

 

「くうちゃん!僕に何の用なの!?」

「健康、ですか?」

「ただいま絶不調だよ!!!」

 

空の顔にはもう死相が浮かんでいるような気がする。

 

「そう、ですか。……では……」

 

まるで入院してしまった友人を心配するようなまなざしで常夜ちゃんはラムちゃん達のところまで走って行った。

 

「大丈夫ですか?」

「僕のライフはもう0だよ……」

 

駆け寄るコンパを見ながら本当に『神殺しの頂点』の恐ろしさを垣間見た俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
 
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