第9話~秘めた想いを素直な言葉と共に・・・~
~とある部屋の前~
???「・・・・・・」
皆が寝静まった夜・・・
一人の少女が佇んでいた・・・
そして・・・
キョロキョロ
???(誰もいないわね・・・)
周囲を見渡しながら扉に手をかける・・・
そして、静かに部屋の中へと入って行った・・・
???「ふぅ」
少女は緊張していたのか、息を吐く・・・
???「・・・また、来ちゃった・・・」
少女は小さな声で呟いた・・・
その少女とは、猫耳みたいなフードが特徴で、「王佐の才」とまで謳われた魏の筆頭軍師・・・桂花こと荀彧文若である
桂花「・・・前はアイツの部屋に自分から入るなんて有り得なかったのに・・・」
そう、この部屋は一刀が使っていた部屋である
ボフッ
ベットに身体を預け、布団に顔を埋める・・・
桂花「・・・一刀のニオイ・・・」
桂花(・・・・・・なんだか・・・凄く・・・落ち着くわ・・・///)
一刀が天に戻ってから、桂花は三日に一度のペースで足を運んでいた・・・
桂花(何時からだろう?アイツの・・・、一刀の事を意識し始めたのは・・・)
桂花は昔の事を思い出していた・・・
桂花(最初は・・・存在そのものが大嫌いだったわね・・・)
出会いが最悪なのを思い出し・・。
桂花(華琳様の命令とはいえ、男なんかに真名を呼ばれて・・・どうやって殺してやろうかと考えた時もあったわね・・・)
更には、物騒この上ない事を思い出す・・・
桂花(・・・けど、アイツと・・・一刀と一緒に過ごすに連れて・・・その時間がとても楽しかった・・・)
昔の思い出が鮮明に蘇る・・・
桂花(華琳様の命令で、結ばれた時、表面上では拒否していたけど・・・正直嬉しかった・・・///)
桂花の顔に朱が差す
桂花(一刀の事・・・好きになっていたけれど・・・、私の男嫌いのせいで素直になれなくて・・・だから華琳様には、とても感謝してるわ)
心の中で改めて感謝する・・・
桂花(アイツが、他の娘と歩いているだけで、イライラして落とし穴を仕掛けた事が何回もあったわね・・・)
昔を思い出し、頬が緩む・・・
桂花(・・・私って結構嫉妬深いのね・・・)
桂花はしみじみと思い返し、再び布団に顔を埋める・・・
桂花「ぐすっ・・・、か・・・ずとぉ・・・」
涙が流れてくる・・・
桂花「・・・かず・・・と・・・早・・・く帰っ・・・て・・・来な・・・さい・・・よぉ・・・」
震えた声で、言葉を紡ぐ・・・
桂花「はや・・・く・・・帰っ・・・て・・・来て・・・よぉ・・・、まだ・・・わた・・・し・・・の・・・気持ち・・・を・・・伝えて・・・ないん・・・だからぁ・・・」
桂花は、自分の気持ちを伝えていない事を後悔していた・・・
素直に想いを打ち明けていれば・・・と
だから・・・
桂花(帰ってきたら伝えよう・・・私の・・・本当の気持ちを・・・)
想うだけでは自分の気持ちは伝わらない・・・
だからこそ・・・
一歩を踏み出す勇気を持って・・・
言葉にして・・・
初めて・・・
相手に伝わるのだから・・・
桂花「一刀・・・私は・・・あなたを・・・」
その゙言葉゙を・・・
相手に伝えられる日が来る事を・・・
願いながら・・・
桂花「愛しているわ///」
自分の素直な気持ちを・・・
言葉に込めて・・・
愛しい人の帰還を信じて・・・
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第9話です
なんか書いててキャラ崩壊してるな~・・・
って思います
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