No.418911 超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその102012-05-05 23:55:03 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:746 閲覧ユーザー数:708 |
~午前11時34分 リーンボックス 火山内坑道内部~
「オラオラオラオラオラオラァァァ!!」
「鳩尾スーパークラーッシュ!!!」
火山の内部。それなりに魔物が跋扈している中、突き進む女神一行。
ネロが右腕を変化させた鉄機腕で薙ぎ払い、日本一が体術で薙ぎ払う。
おおざっぱすぎる戦法だが雰囲気最悪のこの一行にとっては一番という何とも言えない相性だ。
「死にたい奴から分投げてやらぁああ!!」
「五月雨ギガントアターックゥ!!!」
その通り魔物たちが吹き飛ぶ様を後ろで眺めるユニと5pb.。
とはいっても5pb.は怯えているだけだが。
「5pb.。変な音ってどこにいる?」
「……。」【え、えっと……】
「何かあるの?」
「……。」【あの人たちの…上。】
「へ。」
5pb.の文のを見て、その後無双しているネロと日本一の上を見るユニ。
火口の真下なのか、円状の穴の奥に青い空が見える。直後、黒い影が微かに見える空を蔽った。
徐々に大きくなる影に危機感を抱いたユニの反応は早かった。
「ネロ!日本一!こっちに来なさい!!」
ユニが叫んだと同時に二人が跳び、ユニの傍に着地。
何故かこういう時は息が合っている。生存本能は旺盛のようだ。
直後、【何か】が落ちた。
その衝撃と砂塵により、視界が遮られる。
巻き添えを喰らった魔物たちが次々と吹き飛ばされる中、砂塵の中に一つのシルエットが浮かんだ。
堕ちてきた割には小柄な、恐らくユニ程度もない身長の影。
影はゆっくりと立ち上がり、きょろきょろと何かを探しているようだ。
「皆。油断しないでよ。あの高さを落ちて来て平然としてるんだから、何かあって……5pb.?」
5pb.がおびえている。それだけならいつものことだが、その怯えからが尋常じゃない。
震えているというより、高振動というレベルで怯えている。
いくらなんでも普通じゃないと察したユニは咄嗟に手に持つライフルを影に向けた。
「ネロ、日本一…!敵かもしれないんだから、油断しないでよ…!」
「うーん、一対多ならともかく多対一でタコ殴りってヒーローっぽくない…。」
「煩い黙れ死ぬか黙れ。ねーさんに傷一つでも負わせたら殺すぞ貴様」
「何てスパルタ組織…。私マジェコンヌの味方になりたくなってきました。」
「だったら今殺す。」
「すいません赦して下さい。」
「あんたらは……」
「……。」【仲良くしよーよぉ(;ω;)】
ネロと日本一に緊張感がかけらも存在していない。余裕の表れではなく、ただのギャグ的雰囲気なのだから余計にたちが悪い。
一発殴ってもいいかな、とユニが思い始めた時。
「あのぉーすいませーん。」
一行の誰でもない声が響いた。
この場に存在する人語を使えるのは(影が出来ると仮定すれば)五人。つまり影の発言になる。
問題は、この声にネロとユニが聞き覚えがあったことだった。
徐々に霧が晴れ、シルエット姿の何かがその姿を現す。
「この辺りに未来から来たっていう電波な女神がいるって聞いてきたんですけど、何か知りませんかー?」
ベレー帽らしき形状の帽子。
無造作な栗色の髪。
首から肩にかけて露出した特徴的な服装。
若干色は違うが、その姿には全員確かに見覚えがあった。
「ブラン、ねーさん…!?」
「何で…!?」
「……ッ。」
「!?!?」【どういうことぉ!? アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ】
その姿は、紛れもなくギョウカイ墓場に囚われた四女神の一人、ホワイトハートことブランだった。
全体的に服装が赤黒くなっていることを除けば、完全にブランと一致している。
「ねーさん…ああ。あんたらがその痛い女神一行か。オーケイ。だったら……今すぐぶっ殺す!!!」
ブラン(?)は手に巨大なハルバードをだし、小柄な体に背負う。
完全に敵対心むき出しな行動に、日本一を除いた一行は驚き、戸惑っていた。
「なんでここにブランさんが…それより、なんとか応戦するわよ!」
「ブランねーさんと戦えというんですか!?」
「あっちは殺す気だけどこっちは殺さなければいい!つべこべ言わずにやるの!」
女神が相手、という経験のない状況にネロは今までになく戸惑っていた。
二人の女神が対立する状況、そして戦う状況。そんな状況をネロは経験したことが一度もなかった。
ユニは一応叱咤はしたが、この時点でネロは戦力外だと判断した。姉と教祖に鍛えられた自慢の判断速度の賜物である。
5pb.はともかく、日本一は既に臨戦態勢を整えていた。
その目には何か怒りのようなものをユニは感じたが、今言及するべきではないとし、銃をブランに向けて構えた。
「ネロは下がって5pb.を護ってなさい。あのブランさんは…私と日本一でなんとかする……!」
「・・・・はい……」
ネロが5pb.を掴み、一気に場から飛び去る。
5pb.のことは全員が干渉できない位置まで跳んだだろうネロに任せ、ユニと日本一は目の前のブラン(?)に相対する。
「なんだ全員で来るんじゃないのか……。」
「悪いけど、半分に減ったからって油断すると痛い目に遭うよ。」
「……。」
ブラン(?)がハルバードを振り回し、ユニに向ける。
それはある種、日本一が眼中にないということの表れでもあった。
女神でもない日本一が何の障害になるか。そういう意思があると日本一は感じた。
「一応言っておくが、オレはブランではあるがブランというには若干足りない。一応ユーリと名乗っておくよ。女神名は……そうだな……。」
突然ユーリの身体が輝き、光柱を上げた。
ユニも日本一も見たことのあるその光は、女神化の光だった。
すぐに光は収まり、違う姿のユーリが現れる。
その姿もブランに酷似しており、白いはずの装甲が所々赤黒く浸食されているように変色していた。
「ホワイトハート・ナハトとでも言っておこうか。」
「名前なんてどうでもいい…!ルウィーの女神ホワイトハート、この獅子神萬駆朗が一番弟子、日本一があらゆる憎しみに代わり成敗致す!!」
「どういうことか知らないけど、とりあえず追い返すしかないわね…!」
やたらうるさいヒーローと女神二人の戦いが、始まる(?)。
~同時刻 ギョウカイ墓場~
いつものギョウカイ墓場の広場。
四女神が捕えられているはずの場所には、狭間テルミの姿とホワイトハートを除いた女神達の姿があった。
そこに、白いローブ姿の少女(もはや身長的には幼女レベルだが)が歩いて現れた。
「……ジャッジ。いや、今は狭間テルミという名だったか?」
「アァ、……お前まさかブレイヴか?」
「ああ。一応
「別に名前はどうでもいいんだがよ、俺は地味に恵まれているってことがよくわかった。」
この二人、元々は大型のロボットのような姿をしていたはずなのだが、片方は長身の男性に、もう片方はあろうことか幼女に姿が変わっている。
一応両方男性に分類されていた(はず)のでテルミから見ればこんな姿にされた同僚には涙を禁じえなかった。
「…で、その様で戦えんのか?」
「問題はない。この身体によく合った武器を授かっている。」
そういい錬が出したのは、丈2mはありそうな長刀だった。
身長120cmがいいところの錬にはどう考えても不釣り合いな武器だ。
「どこがよく合ってるんだおい」
「これでもこれが何かと扱いやすいのだ。不思議とな。」
「マジックの奴も何考えてるんだかな……。」
「まぁいいだろう。未だ準備段階なのだ、一時的なトップなりの考えがあるのだろうさ。」
「だといいがね…。」
「さて、私は彼奴とは別の女神と会いに行ってみようか。この身体の見定めもしたい。」
「へいへい。勝手に行ってこーい。」
錬の姿が氷が割れるように消え、広場にはテルミと女神たちが残った。
女神達が捕まるさまを眺めると、詰まらなそうに舌を打ちながらテルミも姿を消した。
~今回のキャラ紹介~
ユーリ
ブランであってブランというには足りない存在(自称)。姿形はブランそのものだが、色が赤黒く統一されており、性格も基本的に荒い。女神化も可能で、女神化時はホワイトハート・ナハトと名乗る。武器はハルバード。結局重量級。
狭間テルミ
ジャッジ・ザ・ハードがゲイムギョウ界で活動するために継ぎはぎて作られた肉体。割と戦闘向けじゃないらしい。
元ネタはヒャッハー!とか言ったりたまに顔が不細工になったりするユウキさん。
錬
ブレイヴ・ザ・ハードがゲイムギョウ界で活動するために適当に造られた肉体。体型(身長120cm程度)や性別(幼女)が大参事なことになってるのはトリックの所為。
元ネタは( ◇)<ズェア!って感じの人が某ツンデレイロモノ白猫の身体に入ったアレ。ハクレンでわかる人はわかる。
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何気に種類の多いネプ二次小説。その中でもトップクラスの低クオリティと不人気さを誇るこの作品。
そろそろ開き直って好き勝手にやってもいいと思う。というかやっちゃった。
うん、私はアーク辺りに怒られてもいいと思う。