No.417997

異世界冒険譚 魔法生徒ユエま! 七時間目! 上

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

2012-05-04 05:17:17 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4533   閲覧ユーザー数:4329

 

yukito side

 

修学旅行3日目。

 

今日は完全自由行動という事でどこに行っても良いらしい。さて、どこに行こうか。京都以外の県にも行って良いらしいからな。金閣寺でも見ようか? 京都の名物でも食べ歩こうか? それとも大阪でくいだおれ人形でも見に行くか? 蟹も食べたいな。

 

「あ、高科君」

 

俺が今日の予定を立てていると声をかけられた。

 

声の主を見るとクラス1の乳を持っている那波千鶴が居た。

 

「どうかしましたか? あと、雪人で良いですよ」

 

何の用があるのか那波さんに聞いてみる。

 

「私も千鶴で良いわ。あと、敬語じゃなくてもいいわよ」

 

千鶴にそう返される。なぜ敬語なのかと言うと……年上の方には敬語ではな「何を考えているのかしら?」……何でもありませんよ? ハイ。

 

「それでね? 今日の自由行動。私達と一緒に来てくれないかしら?」

 

千鶴がそう言って来た。

 

「いや、俺の立場的に誘われたら行くんだけどさ…………金閣寺……京都食べ歩き……蟹……」

 

「じゃあ、出来るだけ雪人君が行きたい所に行けるようにするわね」

 

「本当か! じゃあ行こう! 京都の和菓子食べ歩きや!」

 

「あらあら……それじゃあ、30分後にロビーね?」

 

俺は千鶴と別れて部屋に戻る。

 

 

「あ、雪人君。こっちよ」

 

準備が終わりロビーに着くと千鶴が先に居た。千鶴は手を振って俺を呼んでいる。千鶴の傍に歩いていく。

 

「ごめん。待った?」

 

俺はテンプレの言葉を言う。それにしても女の子は待ってるのが早いな。もっと早く来るようにした方が良いんだろうか?

 

「大丈夫よ。みんな今来たところだから」

 

千鶴がそう言ってくれる。千鶴の他には朝倉和美。長谷川千雨。村上夏美。雪広あやかが居た。簡単に言えば3班の子たちだ。朝倉は若干青くなっている。昨日の脅しが聞いたようだ。どのくらい利くかは分からないけど。

 

「よかった。それじゃあ、皆。今日はよろしくね」

 

皆に挨拶する。

 

「あの……よろしくね、高科君」

 

村上が返してきてくれた。少しおどおどしているが女子校で男子をあまり知らない子達なのだから普通だろう。むしろ他の子がおかしいんじゃないかな?

 

「よろしく。雪人って呼んでくれていい」

 

「わ、私も夏美で良いよ」

 

こんな感じで3班の皆に歓迎された……訳ではなかった。朝倉は言うまでもなく、長谷川は面倒な奴が来たって顔をしているし、雪広はなぜネギじゃなくて俺が来たんだって顔をしている。

 

そんな感じで今日の自由行動は始まった。

 

 

3班の子たちはどうやらシネマ村という場所を見学したいらしい。どうやら映画の撮影所を一部分離して一般公開したものらしい。面白い物もあるらしいのでそこに行く事にした。

 

「まずは何をしましょうか?」

 

シネマ村に着いて雪広が皆に聞く。

 

「シネマ村は着物とかを着て中を歩き回れるみたいだからそこに行かない?」

 

朝倉が答える。朝倉の提案にみんな賛成してまずは近くの更衣所に行く事になった。

 

「いらっしゃいませ~!」

 

更衣所に入ると店員さんたちが挨拶してくる。

 

「ん? ……ねえ、君!」

 

「はい?」

 

店員の一人のお姉さんが俺を見て近づいてくる。

 

「君にどうしても。ど~しても! 来てもらいたい物があるんだけど!」

 

「え?」

 

嫌な予感がする……女装とか。女装とか。女装とかやらされるかもしれない。

 

「……物にもよります。女装はやりませんよ!?」

 

「うんうん。大丈夫! そんなのは着させないから。……でもそれもいいかも」

 

地雷踏んだ?

 

「や、やっぱりやめます!」

 

そう言って俺は逃げようとする。

 

「逃がさないわよ?」

 

お姉さんに捕まれ更衣室に引きずられていく。

 

「いや~~! やめて~~!」

 

「こら! 暴れないの!……う~ん、やっぱり丈が合わないわね。ま、これくらいなら大丈夫か。着物を着せて~♪ 鎧をつけて~♪」

 

「え? これって……」

 

「頬っぺたにメイクをしたら……完成! ほら。見てみて!」

 

お姉さんに鏡の前に連れて行かれる。

 

「これは……」

 

白を主に置いた色合いの着物。武骨な胴の鎧。右肩にかかった毛皮のようなもの。刀を腰に差してある。そして頬に爪の跡のような模様。つまり……

 

「殺生丸やん」

 

犬夜叉に出てくる主人公の犬夜叉の兄。殺生丸のコスプレだった。

 

「そうよ~。前に自分でこれを作ってここに置いたのは良いんだけど、これを着せたい人が居なくてね? でも君を見た瞬間にティーンと来たのよ。中性的な顔立ちに銀色の髪なんて完璧よ! リアル殺生丸様ktkr!」

 

そう言うとお姉さんは写真を撮り始める。俺にポーズを指示しながら撮っている。俺は言われるままにポーズをとる。

 

「ふぅ。これであと10年は戦えますな」

 

少し時間が経って俺を撮り終えて満足したのかとても満ち足りた表情で額を拭う。それにしてもこのお姉さん。完全にオタクである。

 

「いや~ありがとうね。趣味につきあわせちゃって」

 

「いや、まあ良いんですけど。じゃあ、俺は行きます。みんな待ってると思うんで」

 

「はいはい。まいどあり~」

 

そんな感じで俺は更衣所を出た。それにしても初めてじゃないかな? 男のコスプレしたの。

 

 

 

「おまたせ。おお、みんな似合ってるよ」

 

朝倉は浪人のコスプレをしている。長谷川千雨は巫女の、夏美は町娘、雪広は花魁かな? 千鶴は明治時代の外人の紳士みたいなコスプレをしている。

 

「あ、雪人君! それって殺生丸のコスプレ? カッコいい!」

 

夏美が言ってきたのでお礼を言う。

 

「ったく。殺生丸のコスプレするんだったら口調くらい何とかしろよ。これだから素人は」

 

長谷川がブツブツと呟く。みんなの耳には届いていないようだが俺の耳にはしっかりと届いていた。

 

「そうだ。せっかくコスプレしたんだし。ここで声真似しまーす」

 

side out

 

 

tisame side

 

ったく。こいつらと一緒に居ると修学旅行に来ても気が休まる暇がねえな。しかも今日は何故か女子中学に転校してきやがった男子までいるし。

 

私はそいつを見る。

 

銀色の髪に中性的な顔。まるで二次創作のオリ主みたいな容姿だ。しかも何故かシネマ村に殺生丸のコスプレを着てやがるんだ。

 

「おお、みんな似合ってるよ」

 

しかも、コスプレしてるのに口調は普段のままかよ。

 

「ったく。殺生丸のコスプレするんだったら口調くらい何とかしろよ。これだから素人は」

 

「ここで声真似しまーす」

 

つい、呟いてしまう。私の声が聞こえたのかそれとも何となくか高科が声真似を始める。

 

「んん……あーあー……ふん。半妖風情が。貴様が持つ鉄砕牙。この殺生丸が持つに相応しい」

 

「む……」

 

い、意外と似てやがる。口調とか身振りとかはまだ駄目だけど、声は本物そっくりじゃねえか。

 

「うわー! 殺生丸だ!」

 

高科の奴が声真似をしているといつの間にか人が集まっていた。ほぼ女子だ。

 

「写真撮っていいですか?」

 

「私も良いですか!?」

 

一人また一人とカメラを取り出す。高科はそいつらに囲まれてしまった。

 

「えっと……」

 

高科が少し困っている。断れ! 修学旅行中だぞ!

 

「一人一枚づつでお願いします」

 

アホーーーー!

 

解放されたのはその後少し時間が経ってからだった。

 

 

 

あとがき

 

 

こんにちは作者です。

 

最近、暖かくなってきました。気温が変化してさらに雨などが降っている今日この頃。皆様風邪などを引かない様に気を付けてくださいね?

 

さて、最近気が付いたのですが……私は日常パートを書くのがとっても苦手だと気が付きました! うまく話が膨らまない! 勢いがほとんどの戦闘と違って勢いで書くと何か違う(ギャグは違うかもしれないけど)! 最大の問題は……私がリア充じゃ無いという事! リアルは充実してますよ?忙しいという意味で。でも、彼女は居ないし女の子と甘いふいんき(ryになる事も無い! どうやって日常を書けというんだ! 雪人はリア充なのに私ときたら……雪人〇ね!氏ねじゃなくて〇ね!

 

ごほん。お見苦しいところをお見せしました。私も書く以上は頑張って書きます。

 

これからもよろしくお願いします。

 


 
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