No.412645

真・恋姫†無双 ~君思うとき、春の温もりの如し~ 合間27

lovegtrさん

今回は不思議少女、士徽こと良々の拠点です。
では、どうぞ!

2012-04-22 20:04:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3756   閲覧ユーザー数:3180

………

 

……

 

 

もう、拠点は終わりだと思いましたか?

でもまだ誰か忘れてませんか?

そうです私です、士徽こと良々です。

一刀様の正妻であるこの私が最後というのは少し不服ですが、真のひろいんは最後に登場するということで了解しておきましょう。

 

さて、今から私と一刀様のめくるめく愛の物語をお話しましょうか。

このお話は魏と赤壁で決戦を行う前、皆決戦の準備を行なっている頃の話です。

その日私は、街をぶらぶらと歩いていました。

決戦前でしたが街の人達は特に混乱も無く、いつもの様に過ごしていました。

変わったことといえば兵隊さんがいつもより多いことぐらいでしょうか。

まあこれは仕方がありません、決戦の準備に追われるように忙しなく街中を回っています。

そんな風景をぼんやりと眺めながら宛も無く彷徨っていると、前方に見慣れた人を発見しました。

思春さんです。

彼女は我が愛しの旦那様、一刀様の補佐をするためいつも後ろに控えています。

そして、多分私達の中で一番一刀様に近い女性(ひと)………

ここは一刀様の妻として、一つ話をする必要がありますね。

そう思い、前を歩く思春さんの背中に声をかけました。

「思春さん」

「ん?……っむ、良々か。どうした?」

私が呼びかけると思春さんは振り向き声の主をきょろきょろと探し、私を見つけると少し顔を歪め挨拶を返してきました。

「こんなところで何をしているのですか?戦争の準備は良いのですか?」

「ああ。ここのところ働きすぎだと一刀様がおっしゃってな、今日は休みだ。

 しかしすることも無いで、こうして街をふらついているのだ」

確かにここ最近、思春さんは朝から夜遅くまで忙しそうに働いていました。

次の戦い、赤壁という土地上、船の上での戦いが大きな鍵となり、船の扱いに長けている思春さんはそのための準備に追われていました。

そんな思春さんの疲れに気付き、労う旦那様はやはりお優しい方です。

「そう言うお前は何をしていたんだ?」

「私も当てもなくブラブラとしていました。……もし良ければそこでお茶でもしませか?」

私は思春さんとお話をするために、近くのお茶屋を指さし誘って見ることにしました。

すると思春さんは少し考えるような素振りをした後、頷き店に入って行きました。

席に着き、注文を済ませお茶が来るのを待っている間、思春さんとお話することにしました。

「思春さんとは前から一度、ゆっくりお話したかったんですよ」

「そうか、私もお前とは一度じっくり話がしたかったんだ」

向いに座る思春さんは両腕を組み、不機嫌そうな顔で私を見据えます。

「はて?何やらご機嫌が悪いようですが?どうしたのですか?」

「どうしたもこうしたもないっ。お前は毎朝毎朝一刀様の部屋に忍び込み床に潜り込み何をしている!」

「何とは、朝、妻が夫を起こすのは当たり前の事。それの何が問題で?」

「大有りだ!まず、お前と一刀様は夫婦ではない!」

すると、今までの溜まっていたものが爆発したのか、思春さんは立ち上がり机をバンバンと叩きながら大声を上げました。

周りのお客さんの目がこちらに向きます。

しかし思春さんが気にせず続けました。

「大体、お前はだな…「おまたせしました!お茶とごま団子ですぅ!」…っつ………ちっ……」

続けようとしたところに頃合い悪く、店員さんが注文したお茶とお菓子を持ってきてしまい、思春さんは苛立った顔のまま座り小さく舌打ちをしました。

「………そうですね。あなたが怒るのも無理ありませんね」

「むっ……」

先ほどのことで思春さんは機嫌を損ねてそっぽを向いてしまいました。

「いつまでも中途半端なのがいけないのです。

 私、この戦いが終わったら一刀様と結婚式を挙げます」

「おいやめろ!不吉だ!」

「?何がですか?」

「いや、なんでも無い……」

思春さんはまた急に立ち上がり、大声をあげ怒りに満ちた顔で迫って来ました。

しかしその後、ふと我に返り席に座り直しました。

一体何だったのでしょうか?旗ってなんですか?

 

これで興が醒めてしまったのか、思春さんはお茶を飲み干すとお金をおいてそそくさと店を出ていってしまいました。

困りましたね。あまり思春さんとお話ができませんでした。

仕方ないと思い私も残りのお茶を飲み干し勘定を済ませ、城に戻ることにしました。

しかし先程も言ったように、中途半端はいけませんね。

夜、皆が眠りに就き、今城内で起きているのは見回りの兵ぐらいです。

闇のなか兵に見つからないように素早く移動し、目的の場所を目指します。

少しして目的地である一刀様の部屋の前まで何とかやってくることができました。

こんなところ思春さんに見られたら大変なことになりますね。

そう思いながら、音を立てないようにゆっくりと一刀様の部屋の扉を開けました。

潜入成功、ソロリソロリと一刀様が眠る寝台に近づきました。

よく寝ているようで、私が近づいても起きる気配がありませんでした。

「さて、始めますか……」

私は寝台によじ登ると仰向けに眠る一刀様に馬乗りになりました。

「ん…んん~…なんだ……?」

私が上に乗ったことで、一刀様が目を覚ましました。これも計画のうちです。

「おはようございます、旦那様」

「ん…え?良々か?もう朝か……って、まだ暗いじゃん」

朝になり私が起こしに来たのだと思っていた一刀様は、窓の外を見てまだ暗いことに驚いた様子を見せました。

「こんな時間に何のようだ…」

「夜這いに来ました」

「へぇ~、夜這い……って夜這い!?」

「しっ、声が大きいですよ。皆さんが起きてきたら大変です」

大声で叫ぶ一刀様の口を優しく抑え、口元に人差し指を当て静かにさせました。

「旦那様が悪いのですよ、いくら待っても私の部屋に来てくださらないから。だからこちらから来たと言うわけです」

「いや、そんな事言われても……」

「まあ、いいでしょう。今日は私の秘密をお教えします」

そう言い私は普段半分閉じている両目を大きく見開きました(、、、、、、、、、)

 

「一刀様!一刀様!一刀様!一刀さぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!一刀様一刀様一刀様ぁああぁあぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!一刀様の茶色がかった黒髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

31話の一刀様かっこよかったよよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

蜀と同盟結べて良かったね一刀様!あぁあああああ!かっこいいよ!一刀様!かっこいい!あっああぁああ!

私の拠点も出来て嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!妄想なんて現実じゃない!!!!あ…よく考えたら…

妄想の一刀様は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!建業ぅうううう!!

この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?寝台に横たわる一刀様が私を見てる?

寝台に横たわる一刀様が私を見てるぞ!一刀様が私を見てるぞ!寝転ぶ一刀様が私を見てるぞ!!

隣に歩く一刀様が私に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!

いやっほぉおおおおおおお!!!私には一刀様がいる!!やったよお父様!!ひとりでできるもん!!!

あ、目の前に一刀さあああああまあああああああああ!!いやぁあああああああああああああああ!!!!

あっあんああっああんあ雪蓮様ぁあ!!し、思春さん!!冥琳様ぁああああああ!!!お父様ぁあああ!!

ううっうぅうう!!私の想いよ一刀様へ届け!!ここにいるの一刀様へ届け!」

 

「なっ!?」

私の豹変ぶりに一刀様は狐に摘まれたような顔をしました。

「ど、どうしたんだ良々?!」

「一刀様ぁ~。実は、私目を開くと感情が爆発して抑えられなくなるのです。だから、普段は目を半分閉じて感情を抑えているんです。

 でも今はその必要はありませんよね」

一刀様にかぶさるように上から抱きつくと、私は頬をすりあわせその感触を楽しみました。

「スーハースーハー。ずっとこうしたかった。一刀様ぁ」

「どうしてこんなことを?」

「それはもちろん一刀様と子を成すために決まってるじゃないですか」

「でも、それは人質として仕方なく…」

「仕方なくなんかじゃありませんっ!私は、私は本気です!確かに初めは父に流されるままここに来ました。一刀様のことも深くは考えていませんでした。

 でも今は違います!私は一刀様のことが好きなんです!それこそ抱かれて、愛されて、子を成したいと思うほどに!だから、だから……」

「良々……」

「だから…私を抱いてくださーーいっ」

感情が爆発した私は着ていた服を自ら脱ぎ捨て一刀様に迫りました。

「お、おい…」

「一刀様ぁ~。早く良々をあなたのものにしてください。あ、もしかして一刀様が脱がせたかったのですか?それならそうといってくだされば。今はもう脱いじゃったので、次からは気を付けますね」

「お、おう…」

「うふふ。大好きですよ、一刀様!」

 

こうして私と一刀様の初めての愛の共同作業は行われたのでした。

これからの幸福を願い、永遠の至福を夢見て。

だからこれからもずっと私のことを愛してくださいね、一刀様。

と言うことで、今回は良々の拠点でした。

良々の感情が爆発したところは某有名コピペ。あ、アニメが終わったからって私たちの物語はまだまだ続くんだからねっ///

 

4月に入り私も新社会人。今はまだ研修中ですが、なれないこともあり大変大変。

更新の期間も長くなってしまうかもしれません。すみませんm(_ _)m

次はとうとう最終章!連休中には更新したいな。

ではまた。(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!


 
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