No.408996

異世界冒険譚 魔法生徒ユエま! 課外授業!

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。これはその外伝の話である。

2012-04-15 17:25:16 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4339   閲覧ユーザー数:4176

 

yukito side

 

「うっ……痛たた……」

 

意識を取り戻した俺は起き上がって周りを見る。駅か……なんで俺、こんなところで寝てるんだっけ? 確か……近衛を浚った犯人を追いかけて電車に乗って……ああ、わかった。水に流されて頭撃って気絶したのか。

 

「さて、このまま何もしないのもあれだし、近衛を助けに行くか」

 

俺は行動を開始する。

 

とりあえず。狙撃でもしようか。

 

 

 

ここはネギ達が戦っている場所を見下ろせるビルの屋上。

 

下を見ると刹那が月詠と、明日菜が熊の式神と戦っていた。

 

「……これで終わりだ」

 

俺は犯人に指先を向け魔法で狙撃しようとする。

 

「ディバインバス…「させないよ」……あぐっ!?」

 

今まさに魔法を放とうとしたところを背後から急に攻撃された。障壁を張っていたが簡単に突破され吹き飛ばされる。

 

「かふっ……誰だ……っ!?」

 

俺は攻撃してきた奴を見る。そいつは白いセミロングの髪に白い制服。そして人形のような無表情の男の子だった。

 

ネギまの原作にも出てきていたな確か名前はフェイト。奇しくも俺の友達と同じ名前だが……確か魔法世界編でも出てきたよな。こいつのせいで魔法世界からこっちに帰ってこれなくなっていたはずだ。ネギまはその辺までしか見てないからその後の事は知らないが……

 

「お前……あの女の仲間か?」

 

俺はフェイトに聞く。

 

「まぁ、そうだね」

 

「俺と戦おうってのか?」

 

「そうなるね」

 

どうするかな? 向こうはネギ達に任せて大丈夫だろうか? ……いや、大丈夫だろう。なら……こいつを倒して魔法世界編を丸々夏休み旅行にしてやるよ!

 

「行くぞ!」

 

俺はフェイトに向かって駆け出し殴る。フェイトは避けようともせずジッとしている。

 

俺のこぶしがフェイトに当たる直前、何かに阻まれる。

 

「ちっ! 障壁か。固いな」

 

そう言えばフェイトは無茶苦茶固い障壁持ちだったな。

 

「今度はこっちから行くよ」

 

フェイトが俺に向かってくる。左手で手刀を作り顔目がけて振るってくる。

 

ちっ! 目つぶしか!

 

俺は右手で払う。その瞬間、フェイトは左手を引き戻し右手の拳を放ってくる。

 

「うがっ!」

 

俺は喰らってしまう。

 

これは……中国拳法の托槍掌!? そう言えばこいつ中国拳法使うんだっけ? ……面白い!

 

「行くぞ! 烏龍盤打!」

 

腕を大きく振り強力な手刀で叩き潰そうとするが避けられてしまう。

 

「テッ・ラーン! 足刀! 正拳突き!」

 

ローキックからのハイキック。上げた足を踏み込みに利用した中段への突き。かなりの威力の攻撃の筈なのだが障壁が固く、まったくダメージが入らない。

 

「なら、これだ! トレース・オン! 是、鉄砕牙! だりぁああああ!」

 

「っ!?」

 

鉄砕牙を投影し赤い鉄砕牙でフェイトに斬りつける。少し抵抗があったが簡単に障壁を抜けフェイトに斬りかかる。しかし、フェイトも然る者。鉄砕牙が自慢の障壁を抜けた事に驚きつつも回避する。

 

「驚いたな……その武器の力かい?」

 

「はっ!驚いたか! ここからは俺のターンだ!」

 

そう言いながら俺はフェイトに攻撃を続ける。だが……当たらない。完全に見切られ避けられてしまっている。

 

「そろそろ、終わりにしよう」

 

「お前がな!」

 

俺はそう言ってフェイトに攻撃するがこれも避けられ、逆に蹴り飛ばされてしまう。

 

「ちっ!」

 

俺はすぐに起き上がりフェイトを見る。

 

「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト! 小さき王(バーシリスケ・ガレオーテ)八つ足の蜥蜴(メタ・コークトー・ポドーン・カイ)邪眼の主よ(カコイン・オンマトイン)時を奪う毒の吐息を(プノエーン・トゥー・イゥー・トン・クロノン・パライルーサン)!」

 

「しまった!」

 

俺が起き上がった時にはもうフェイトは詠唱をほぼ終わらせていた。

 

「ちっ! 耐性・石化無効!」

 

石の息吹(プノエー・ペトラス)!」

 

フェイトが呪文を詠唱を終わらせた瞬間に俺は石化しない様に石化しないようにする。そのおかげで石化はしないがあたりは霧に包まれ見えない。

 

こりゃあ、無理だな。明らかに地力が違う。チート使えば勝てない事も無いけどこれが見られてたりフェイトを倒してもフェイトが回収されたりして戦闘の様子を見られたりすると面倒だ。…………逃げるか。「させないよ」なっ!?

 

後ろからフェイトの声がする。後ろを振り向くとフェイトが居た。不味い!

 

障壁突破(ト・ティコス・ディエルクサストー)石の槍(ドリュ・ペトラス)〝!」

 

「がはっ!」

 

避けようとしたがその前にビルの屋上から石の槍が生え、俺の腹を貫く。腹から血が大量に吹き出し屋上を真っ赤に染め上げ、口からも血が溢れる。

 

「…………糞が……てめぇ、いつかぶっ殺す…………ぞ……」

 

そこで俺の意識はなくなり、次に起きた時、その場にはフェイトも居ず石の槍も無くなっていた。

 

俺は人生で何回目かの死と敗北を味あわされたという訳だ。

 

 

 

 

あとがき

 

 

こんにちは作者です。

 

今回はネギ達がこのかを奪還しようとしていた時に何をしていたかです。地力で言えば雪人はラカンやエヴァには全く敵いません。当然ですね。いくら雪人の魔力が成長するって言っても何年も修行してきた人には敵いません。一応人間ですからね。雪人は。

 

そう言えばこの話を書いていて思いついたんですが女神転生の悪魔とかって豪い耐性ある奴とかいますよね? 物理反射とか銃無効とか。それを全部つけたらマジチートになっちゃうと考えてしまいました。雪人のスペック上出来るのが恐ろしいです。

 

それではまた次回。バイバイ、

 

 

 


 
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