第一話 俺
「勇敢なる地球の戦士たちよ我々は生き延びるために”オペレーション・アタック”を実行する。諸君らの奮闘を期待する。」
「Soldiers in the brave earth execute "Operation attack" so that we may survive. Your struggles are expected. 」
厳つい日本総大将が俺達、戦闘機乗りに対して叫ぶ。
ご丁寧に通訳まで喋っている。
俺は勝井信弘(かつい のぶひろ)19歳。
先日、宇宙戦闘学校を卒業したばかりだ。
今は2036年。地球は”グレイ’と呼ばれる地球外生命体と戦争状態に陥ってる。
その話を知ったのが去年のことだそれまでアメリカや日本などの各国の代表はこの事実を隠していた。
一時は皆、絶望した。勝つ見込みが無いと思われたからだ。
しかし、我々は立ち上がった。
そうして、地球は”グレイ”に対し徹底抗戦を唱えた。
それから1年地球は大変なことになった。
”グレイ”との地球内戦争に備え地球は巨大な軍事基地となった。
俺はその”グレイ”と戦うため宇宙戦闘学校へ通った。
成績はトップで1年で卒業。
卒業後すぐに人類生存作戦”オペレーション・アタック”に狩り出された。
今日はその出港式だ。
俺の前には巨大な輸送艦が1機。
俺達クルーを運ぶためのものだそうだ。
「では、全員敬礼っ!!」「Then, all saluting. 」
「勝井新兵、これがIDだ。」
「藤田少佐ありがとうございます」
俺はあの輸送艦に乗っている。今話した人は俺の所属するチームのリーダーだ。
見た目は厳しいが結構優しいみたいだ。
「勝井新兵、君はまだ若いんだ。無茶はするなよ」
「は、できる限り頑張ります。」
「まぁ、そんなに硬くならずに」
「は、はいっ!!」
「おいおい、そいつが例の新人さんかい?」
リーダーと話していると金髪の青年が一人。これが美青年というものだろうか。
いかにも新人いびりをしそうな人である(現在進行形)
「そうだ、ディ軍曹。彼は勝井新兵だ。」
「へぇー、勝井くんね。」
「よし、波佐間二等兵とカーギ一等兵も呼ぼう。」
と少佐が消えるぅぅぅぅ。この人と二人きりにしないでぇ。
「んー。」
何なんだこの人?人のことじっと見て。
「君は日本の学校?」
「あ、はい」
「へぇー」
目がいやらしい。
「ねぇ、勝井君・・・・・・」
ゴクリッ
な、なんだこの人。
「お~い勝井新兵、ディ軍曹。こっちに来てくれる?」
「は、はい」
た、たすかった~この人危険だな~
少佐のところには一人の男が立っていた。
ディ軍曹とはまったく違う感じの人だ。
「・・・・・カーギだよろしく」
「あ、はい」
何か無口な人だな。
「あ、あの少佐。もう一人の人はどちらに?」
「無視か?私を無視するとは」
「えっ?」
と後ろを振り向く。すると背が高い女の人が立っていた。
その女はバスケットに向いてそうな背の高さを持っていて至って平凡な人だ。
「あ、ごめんなさい」
「いや、いいよ」
意外と声、低い。
「私は羽佐間二等兵だ。よろしく。」
「は、こちらこそよろしくおねがいします」
そのとき、
「まもなく、戦艦に到着する全クルーは直ちに移動準備してください」
と放送があった。
俺は思わず窓を見た。
宇宙船とはいえ窓はついている。
「わぁーでかい」
それは俺の予想をはるかに超えた大きさだった。
初めての宇宙は予想を超えた美しさだった。
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俺は勝井信弘。
宇宙戦闘機乗りだ。
地球は異星人と戦争をしている。
圧倒的な力の差に人類の存亡を賭けた作戦が実行される。
俺はその作戦に参加し宇宙へと旅立つ。