~プロローグ~
満月の夜・・・とある森の奥にある河原に二人の男女が居た
一人は大陸の覇王こと曹操孟徳。もう一人は覇王を支えた、天の御遣いこと北郷一刀であった。
二人とも、どこか儚げな雰囲気の中話をしていた。
華琳「後悔してる?」
一刀「心残りはあっても後悔はしてないよ。魏の皆を勝たせたかったしね。心残りは華琳と・・・皆と別れることだけさ・・・。」
華琳「なら・・・、皆と・・・私と一緒にいてよ!!!どうして?一緒に居るって言ったじゃない!!!」
少女は涙を流しながら懇願した。
一刀「華琳・・・ゴメン・・・。」
少年の存在が希薄になる・・・
華琳「・・・・・・もう・・・逝くの・・・?」
一刀「あぁ・・・、もう時間みたいだ」
華琳「・・・怨んでやるから」
一刀「ゴメン・・・けど、絶対に皆の・・・華琳の元に絶対に帰ってくるよ。約束する!」
少年の存在が更に希薄になる・・・
華琳「・・・なら、ぜっ・・・絶対に・・・帰っ・・・て・・・来なさい」
少女は泣きながらも言葉を紡ぐ・・・
一刀「あ・・・あ、やく・・だ・・ぜっ・い・・もど・・くるよ」
少年の存在が消えかかる・・・
華琳「かず・・・とぉ・・・」
少女は泣きながら愛する男の名を呼ぶ・・・
一刀「あい・て・るよ・か・ん・・・・・・・・」
しかし、運命はあまりに残酷で・・・
華琳「か・・ず・・・・と・・・かずとおぉぉぉぉ~!!!」
少年の存在を・・・少女の願いを・・・打ち砕いた・・・
その悲しき叫びは・・・
静かに・・・
夜の闇へと・・・
消えていった・・・
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初投稿です。原作とキャラが違ってますが、生暖かい目で見てください。