妹と共に
最終話
突如勃発した五胡との戦争も終わり
三国の王たちは自国に戻る
あるものは喜び
あるものは悲しみ
あるものは・・・
・・・・兄様?
どこですか・・・兄様
意地悪しないで・・・デテキテください・・・
・・・・!
兄様!
一刀「やぁ・・・流琉」
流琉「やぁ・・・じゃありません!探しましたよ、兄様」
一刀「そうか・・」
流琉「あの・・・兄様?顔色が悪いですが・・・病気ですか?」
一刀「大丈夫・・・すこし疲れただけだよ」
流琉「なら、こんなところに座ってないで帰りましょう・・・兄様?」
一刀「ごめん・・・それはできないんだ」
流琉「どうし・・・兄様・・・手が・・・」
一刀「・・・なんでもないよ」
流琉「嘘いわないでください!なんで・・・透明に・・・兄様」
一刀「流琉・・・昔のこと覚えているか?」
流琉「はい」
一刀「俺はこの世界の人間じゃない・・・俺は未来から来た人間だ・・・だから多少のことはわかる」
流琉「・・・はい」
一刀「何の因果かわからないけど・・・異形の力すら持ち、天の御使いとして魏に・・・華琳に使えて・・本
当に愉しかった」
流琉「・・・・・はい」
一刀「それももう終わるみたいだ・・・乱世は終結、五胡も当分はおとなしくしてるだろう」
流琉「・・・」
一刀「占い師が言っていただろ・・・・?この世が乱世になれば天の御使いが来て、平和へ導くと」
一刀「なら、平和になったら天の御使いなんて・・・いらないだろ」
流琉「そんなことはありません!」
一刀「ありがとう・・・流琉はやさしいな」
流琉「兄・・・さま・・・」
一刀「だけどこればかりは・・・どうしようもないみたいだ・・・いつ消えるかもわからない・・・猶予なさ
そうだな」
流琉「なんで・・・兄様が・・・」
一刀「世界が拒む・・・とかなんだろうね」
流琉「世界が拒む?」
一刀「桶に水が一杯なのに何か(俺)を入れようとするとあふれるだろ」
一刀「例えになってないけど・・・きっとそうなんだろうね・・・・時間みたいだ」
流琉「兄様!体が・・・いやです!兄様!」
一刀「流琉と出会えてよかった・・・」
流琉「兄様・・・兄様!兄様!!」
一刀「・・・・またね(笑顔)」
・・・
流琉「兄様・・・グスッ・・・兄様・・・あにさまぁぁぁあぁぁぁ!」
流琉「・・・」
凪「あ、おかえりなさい」
真桜「おかえりやで~・・・ありゃ?」
沙和「おかえりなの~・・・流琉ちゃん?」
流琉「・・・(兄様)」
霞「おかえりや~流琉っち」
華琳「あら、遅かったわね・・・流琉?」
流琉「ただいま戻りました・・・」
華琳「ええ、お帰り・・・ねぇ流琉」
流琉「はい」
華琳「一刀は・・・どうしたの?一緒じゃないの?」
流琉「兄様は・・・天に・・・」
華琳「え・・・それはどうゆう・・・」
流琉「うわぁぁぁぁん(号泣)」
華琳「桂花・・・皆を集めて」
桂花「御意」
春蘭「お呼びですか?華琳様」
華琳「ええ・・・これで全員かしら?」
秋蘭「・・・はい」
華琳「そう・・・みんなに伝えることがあるわ」
春蘭「なんでしょうか?」
華琳「・・・・一刀は天に帰った・・・もう会えることはないと想ったほうがいいわ」
凪「うそ・・・ですよね?」
真桜「大将、冗談きついでぇ~」
沙和「そうなの~」
華琳「冗談ではないわ・・・そうよね?流琉」
流琉「はい」
凪「そんな・・・隊長」
真桜「・・・うそや・・・こんなんうそや」
沙和「認めないの~」
『・・・』
5年後
華琳「・・・はぁ」
桂花「華琳様・・・」
華琳「すこしは期待していたのに・・・もう5年もたつのね」
桂花「はい・・・」
華琳「はやいわね・・・月日が流れるのは」
桂花「そうですね・・・」
風「華琳様」
華琳「あら、風・・・どうかしたのかしら?」
風「流琉ちゃん見ませんでしたか?」
華琳「いえ、今日は見てないわ・・・急用?」
風「いえいえ・・・ちょっとお兄さんの料理を教わろうかと・・・」
華琳「そう・・・桂花、あなたは知らないかしら?」
桂花「流琉でしたら今の時間、街にいると想いますが」
風「おおう、ならいってみるのです~・・・失礼するのですよ~」
華琳「ええ」
街にて
季衣「新作料理楽しみだなぁ~」
春蘭「ああ」
秋蘭「二人とも行儀が悪いぞ」
春蘭「そう言う秋蘭も待ちきれないだろ」
秋蘭「まぁ・・・な」
凪「楽しみです」
真桜「一体どんなんやろ」
霞「楽しみやな~」
沙和「わくわくするの~」
流琉「皆さん!できましたよ!どうぞ!」
一同『いただきます!』
「うまそうだな・・・俺にもくれないか?流琉」
流琉「へ?・・・あ、はい!兄様!」
完
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なんだかんだで長くなりましたが漸くですね