???
リブラはキャンサーを連れてとある場所へと来ていた。
そこには真耶もいた。
「所長、連れてきました。」
「うむ、初めましてだな。ドイツ代表候補生・ラウラ・ボーデヴィッヒくん。私は倉持技研所長の我望光明だ。」
「貴様がそうなのか。それにしても・・。」
キャンサーは専用のスイッチを受け取り、人間に戻ったあと周囲を見渡す。
見知った顔がそこにいたことに驚いた。
「まさか貴様が幹部の一人だとはな。世の中何があるかわからないものだ。」
「私も驚きましたよ。まさか教え子が私たちの仲間入りをするのですから。」
ラウラはホロスコープスの事について粗方聞き、真耶が私の下で学んで下さいと言った途端、ラウラの眼光が鋭くなる。
「貴様の指図は受けん。私の上官は織斑千冬ただ一人だ。エターナルとメテオは私の獲物、手出しは許さん。」
「ははは、これは一本取られたね。スコーピオン。」
食堂
ラビットハッチから帰った一夏たちは時間もちょうど良かったので昼食を取っていた。
食べているメニューは・・。
一夏・・天丼とざるそば大盛
ロックオン・・しょうが焼き定食
鈴・・ラーメン
シャル・・スパゲティ
簪・・海鮮丼
本音・・サンドイッチ
ティアナ・・魚の煮付け定食
「トーナメントは中止か。」
「まあ仕方ないよね。ゾディアーツが出たんだもん。」
ふと周りを見ると落胆している女子たちの姿があった。
「交際・・。」
「チャンス消えた・・。」
「「「うわぁーん!」」」
泣きながら食堂を走り去っていく女子たち。
「何だろうねあれ?」
「さぁな、さてと。」
食後のお茶を済ませた一夏は落ち込みの激しい箒に声をかける。
「なあ箒、買い物位なら付き合ってやるぞ。」
箒は怒りの表情を浮かべて一夏に詰め寄る。
「買い物だけ・・?ふざけるな、私がどれだけの思いで言ったかわかるか!」
「知らねぇよ。後な、友達以上の関係を望むのならやめておけ。俺はロックオンと付き合ってるから。(・・・・・・・・・・・・・)」
シ~ン・・
一夏の発した言葉で食堂は静まりかえる。
それから少し経って・・。
「「「ええ~!!!!」」」
女子の悲鳴がショックウェーブの様に襲いかかるが一夏たちは耳を塞いでいた。
「一夏!どういうことだ!お前とロックオンが付き合っているなどと聞いてないぞ!」
「言ったら周りが煩いから黙っていた。まあバラすにしろバラさないにしろ煩かったな。それだけだ。」
一夏はそういい残して食堂を後にする。
その後ロックオンが質問攻めに合い開放されたのは二時過ぎだった。
箒はロックオンを睨むように見ていた。
翌日
えらくやつれた真耶が入ってきた。
「ええと、今日は転校生といいますか・・まあどうぞ。」
真耶に促され入ってきたのはスカートをはいたシャルだった。
「改めてみなさん、シャルロット・ストラトスです。よろしくお願いします!」
まぶしい位の笑顔でシャルはそう言った。
そしてストラトスと名乗るということはデュノア社とは縁を切ったということ。
だがシャルは後悔していない。
大好きな幼馴染みと大切な仲間がいるのだから・・。
日曜日
五反田兄妹を除いた一夏たち仮面ライダー部は臨海学校の荷物を揃えるために買い物に出掛けていた。
「♪♪♪」
シャルは嬉しそうにロックオンと腕を組む。
「嬉しそうね。そんなにあたしの腕がいいの?」
「うん♪」
とある店で騒ぎが起こっていたが一夏たちは気づかなかった。
レゾナンス
「それじゃあ別れるか。」
「そうね。各々の買い物が終わったらまたここに集合しましょう。」
ロックオンの号令でその場は解散。
一夏は早めに買い物を済ませてウィンドウショッピングを楽しんでいた。
「あ、欲しいCDがあったな。行ってみるか。」
CDショップに入ろうとした瞬間、悲鳴が聞こえてきた。
一夏がその方向を見るとユニコーンゾディアーツが女性を無理矢理引き連れてどこかへ向かっていた。
「ふぅ、人気者は辛いな。・・行くか。」
一夏は人目の付かない場所へと向かいドライバーを装着してメモリを起動。
(エターナル!)
「変身!」
(エターナル!)
一夏はエターナルに変身。
向かっている途中でフォーゼと合流。
「ロックオンは?」
「警備員と協力して避難誘導してくれてるよ。」
「そうか、シャル、ゾーンで試してみたいことがある。」
「うん、いいよ。」
フォーゼの許可をもらいエターナルは指を鳴らしてZのメモリを生成。
「シャル、肩に手を乗せてくれ。」
「うん。」
フォーゼはエターナルの肩に手を乗せる。
そしてエターナルは腰のスロットにセット。
(ゾーン・マキシマムドライブ!)
光と共に二人が消えた。
それを遠くから真耶が見ていた。
「まさかここで会えると思いませんでしたね。あの方から頂いた力を試しに行きましょうか。」
真耶はスコーピオンスイッチを押してスコーピオンに変化。
「ゆ、許して・・。」
「はっ、お前は俺がそう言ってもこき使っただろうが!」
どうやら女性がユニコーンに変身した男性をこき使ったり人として見ていない事が原因らしい。
ユニコーンがサーベルを突き立てようとするがユニコーンと女性の間から光が現れ、そこからエターナルたちが現れる。
「なんだお前ら!いきなり現れやがって!」
「僕は仮面ライダーフォーゼ!」
「・・仮面ライダーエターナル。」
「最初から・・。」
「地獄への・・。」
フォーゼは拳を前に突きだし、エターナルはエッジをユニコーンに向ける。
「フルブーストで行くよ!」
「片道キップを送ってやる・・!」
エターナルはエッジを手に立ち向かい、フォーゼはロケットとファイヤーを入れ換えてオンにする。
(ファイヤー)
(ファイヤー・オン)
フォーゼはファイヤーステイツにステイツチェンジ。
「さぁ、行くよ!」
エターナルはエッジで切り裂き、怯んだ所へフォーゼがヒーハックガンで援護射撃を行う。
息の合った二人のコンビネーションにラストワンを果たしたユニコーンとはいえ手も足も出ない。
「ふっ、はっ!」
「くぅ、何で俺の邪魔をする!?」
「俺はあんたがこれ以上傷ついて欲しくないから止めるだけだ。そこの勘違い女の事はどうでもいい。」
「何ですって!?私よりもこんなやつの方が大事なの!?」
エターナルたちがこんなやり取りをしている中、フォーゼは異世界の友達が作ったスイッチを取り出す。
「楓、力を借りるよ。」
フォーゼはファイヤーのスイッチをオフにしてベースステイツに戻り、ファイヤーとロケットスイッチスーパー1を入れ換えてオンにする。
(ロケットスーパー)
(ロケット・オン)
両手にロケットを装着、全身がオレンジ、目が紺色に変わる。
これが異世界の友達の音梨楓の作ったスイッチ・ロケットスイッチスーパー1でステイツチェンジを果たした友情のステイツの別名を持つ仮面ライダーフォーゼ・ロケットステイツ。
「よし!行っけー!」
「うぐぁー!」
フォーゼは強化された両手のロケットで突撃、ユニコーンを引き連れてそのまま飛行、大気圏を突破して宇宙へと来た。
「バ、バカな!宇宙!?」
ロケットステイツは両手のロケットの爆発的加速を利用してパワーダイザーとマッシグラーを使わずに単独で大気圏を突破可能なステイツである。
「これで決める!」
そしてフォーゼは押し出したユニコーンの上に回り込んで左手のロケットを一時的に解除してレバーを操作。
(ロケット・リミットブレイク)
フォーゼは両腕のロケットモジュールの噴射で超加速しつつ、錐揉み回転しながら突撃、そのまま大気圏突入を果たす。
「うわぁぁー!」
「うぐぁぁー!は、放せー!」
「このまま一緒に地上へダイブするよ!」
錐揉み回転しながら攻撃を放つ必殺技・ライダー錐揉みクラッシャーをユニコーンに当ててそのまま地上へと叩き付ける。
ズドーーン!!
その衝撃で地上に小さいクレーターが出来る。
フォーゼは左手のロケットを解除してユニコーンのスイッチをオフ。
続けてロケットスイッチスーパー1をオフにしてベースステイツに戻る。
「楓すごいスイッチ作ったね。まさか単独で大気圏突破を出来るなんて思わなかった・・。」
フォーゼがそんなことを言っているとベルが響く。
「あっ、何だろ?」
フォーゼはレーダーをオンにする。
(レーダー・オン)
通信相手は焦っているティアナだった。
『シャルちゃん、すぐに戻って!スコーピオンが現れたの!今一夏くんが応戦してるけど状況は余り良くないの!』
「わかった!すぐに戻るよ!」
『場所はレゾナンスから離れた場所にある空き地!バイクも呼んどいたから!』
「了解!」
フォーゼはティアナが呼び寄せたマッシグラーに跨がり急いで戻る。
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今回は友情のステイツが降臨!
そしてスコーピオンが・・。