No.392088

IS~深緑の狙撃姫~「だったらその剣と刀を合わせたらいい。」

十河さん

最後にフォーゼ変身者あらわる!

2012-03-15 21:30:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3873   閲覧ユーザー数:3694

ラビットハッチ

 

「最後にこれを締めて・・。」

「・・できた~!」

 

ティアナが最後のパーツを取り付け、本音が喜びの声を上げる。

出来上がりを見てロックオンは言う。

 

「できたわね。本来なら一夏が使う予定だったIS・白式と・・。」

 

ロックオンの言葉に続くようにティアナが言う。

 

「過去のアイルランドで作られ、大破したIS・エクシアを合わせた合作・・。」

「急造だけどな。」

 

そこには青と白のISがあった。

特徴的な右手の折り畳み式の大剣、両腰には長さの違うブレイドが装備、背中にはビームダガーがあった。

この大剣、簪のアイデアを取り入れた自信作。

 

まずは白式をフィッティングさせるところから始まり、次にデータ解析。

解析の結果、雪片には最先端技術の(アイルランド側にしてみたらそうでもない)展開装甲が使われていた。

さらにワンオフが強力だった。

防御を無視してシールドエネルギーだけを斬るものだった。

拡張領域は全てワンオフに当てられていて後付け武装が全くない。

 

(このIS・・。そしてこのワンオフ・・。)

 

こんなピーキーなISを誰が作ったのか一夏にはわかってしまった。

ともかく、いかにしてエクシアと合わせるか悩んだ。

 

「だったらそれを参考にして新たにGNソードを丸々作ればいいじゃないか。」

「いくらここが最先端の技術が使えるからって~今から作ったんじゃ間に合わないよ~。」

 

一夏の提案を本音は否定の言葉を上げる。

どちらにしても今回は時間が圧倒的に足りない。

そこで簪から提案。

 

「だったらその剣と刀を合わせたらいい。」

「・・それよ!」

 

早速ティアナは折れたソードと雪片を接合するために動く。

長さは簪に合わせてGNソードと雪片の長さを調整して接合、何とか成功した。

エクシアと同じく折り畳み式にすることで取り回しをよくし、銃撃戦も可能にした。

さらにワンオフ発動時にはエネルギーが刃の部分だけを薄く覆うので相手に悟られることなく発動でき、エネルギーの消費を抑える。

しかもエネルギーを切っている時も強力な実体剣としての運用も可能にした。

フレームはエクシアの物を修理して流用、足りない部分は白式のパーツを使用した。

ただ完成したのが前日だったのでぶっつけ本番での運用になる。

 

「簪、あなたが名前を付けて。」

「いいの?」

「そのISは簪ちゃんの物だよ♪だから簪ちゃんが名前を決める権利があるよ♪」

 

ロックオンとティアナに後押しされて簪は名前を付ける。

果たして簪が名付けた名前とは・・?

 

クラス対抗戦当日

 

セシリアは甲龍のスペックを確認。

ロックオンに教えられたことも頭に入っている。

あとは実戦でどこまで発揮出来るか。

その思いを胸にセシリアはアリーナへと飛び立つ。

一方、一夏とロックオンと箒は観客席にいた。

 

「さて、どっちが勝つか。」

「鈴のISは燃費の良さが売りで砲身が見えない砲撃、龍砲を攻略出来るか。セシリアの勝機はそこにかかってるわね。」

「だがセシリアはロックオンの教えを身に付けていってる。この勝負わからないな。」

 

上空ではセシリアと鈴が睨みあっていた。

 

「あんたはここで潰す!この前の恨みは忘れないわ!」

「あなたがロックオンさんの胸を揉むからでしょう!」

 

互いに罵り合う二人。

因みにこれは秘匿通信でのやり取り。

 

「///」

「?」

 

二人の会話を大体想像できたロックオンは鈴に胸を揉まれたことを思いだして顔を赤くし、なぜ顔を赤くしているのかわからない箒。

何ともカオスな中、ブザーが響く。

先に動いたのはセシリア。

牽制でレーザーライフルを放つ。

 

「くぅ、やるわね!だけどこれはどうかしら!」

 

甲龍のアンロックユニットが展開、何かが放たれる。

 

「うぁ!・・なるほど、それが・・。」

 

アンロックユニットから放たれた空気の弾丸はセシリアにヒット。

 

「そ、これが龍砲。見えない砲身と射程はほぼ無限だからね。あんたはどう動くのかしら。」

 

鈴は笑みを浮かべながら龍砲を連射。

セシリアは何発かくらいながらもロックオンの教えを思い出す。

 

訓練中

 

「結局人間が最後に頼るのは目なのよ。」

「目・・ですか?」

「そ、一見乱雑そうに狙いを付けていても最終的に目は無意識にその射線を見るの。だから相手の目を見ればある程度射線軸は見えてくるわ。」

 

(ロックオンさんはそんな事を言っていた・・。)

 

セシリアはその事を思いだし、鈴の目を見る。

空間が歪み、発射。

セシリアはその射線が見えた。

 

「ここ!」

「うそっ!こんな・・なるほどね。」

 

龍砲を完全に避けたセシリアにおどろく鈴だが、セシリアが誰から教えをもらったのかを納得。

 

「あの射撃と狙撃のエキスパートに学んだのなら納得だわ。」

「次は私の番ですわ!」

 

二人が互いに構え直した瞬間、アリーナに招かざる客がやってくる。

 

ドーーン!

 

何かがバリアを破って降ってきた。

煙が晴れるとそこにいたのは無骨なデザインのフルスキンタイプのISだった。

 

突然の襲撃に観客席はパニックに陥る。

 

「みんな!こっちだ!」

「早く!」

 

そんな中、一夏とロックオンは冷静に避難誘導を行う。

箒は一夏を見て言う。

 

「一夏、お前たちはどうするのだ!?」

「俺たちは逃げ遅れがいないか確かめる!だから先に逃げろ!」

「すまない!」

 

一夏は箒を見届ける。

 

「一夏、あたしはあっちに行くわ!」

「わかった!」

 

二人は別れて逃げ遅れがいないか確かめる。

確認を終えた二人は合流、観客席を出て人目の着かない場所に向かう。

そこには簪と本音がいた。

 

「さて、行きましょうか。」

「ああ。のほほんさん、何とか誤魔化しといてくれ。」

「わかった~。」

 

二人はドライバーを装着、一夏はメモリを起動、ロックオンはレバーを操作。

 

(エターナル!)

(メテオ・レディ?)

 

「「変身!」」

 

(エターナル!)

 

一夏はエターナル、ロックオンはメテオに変身。

 

「すご~い。」

 

メテオは体を屈めてアリーナへ向かう。

エターナルもバードのメモリで空からアリーナに入る。

それを見届けた二人。

 

ピット

 

千冬と真耶は乱入者を見て慌てていた。

 

「くっ!あのISがシステムを・・!」

「今システムクラック中です!解除にまだかかります!」

 

アリーナ

 

「何よこいつ!」

「あのビームもそうですがあの動きは反則ですわ!」

 

二人はアンノウンに苦戦。

なかなか息を揃えられずダメージを与えられずにいた。

そんな中、高出力のビームを放つアンノウン。

 

(避けきれない!)

 

鈴はダメージを覚悟したが鈴の前に空からエターナルが現れ、エターナルローブでビームを防御。

遅れてアンノウンに体当たりしたメテオが現れる。

 

「・・早く行け。」

「セシリア、退くわよ。」

「ですが・・。」

「いいから!」

 

鈴はエターナルとメテオが誰か知っているのでセシリアを連れて撤退。

ピットではまた仮面ライダーが現れたことに驚く。

 

「どうしてあの二人が・・。」

「・・・。」

 

アリーナでは二人とアンノウンが戦っている。

アンノウンが放つ攻撃をローブでさばき、エッジで切る。

メテオはギャラクシーを起動。

 

(サターン・レディ?)

 

メテオは認証部分に指を乗せる。

 

(OK!サターン!)

 

「はぁぁ・・。」

 

メテオの右手に土星を象ったエネルギー拳が装着。

 

「ホアタァ!」

「!!!」

 

手を振るうとリング状のエネルギーがアンノウンに襲いかかる。

そしてエターナルは指を鳴らしてDのメモリを生成してエッジにセット。

 

(ドレイン・マキシマムドライブ!)

 

「はぁ!」

「!?」

 

エターナルはアンノウンにエッジを突き刺す。

少ししてエッジを引き抜き、変わりにエターナルメモリをセット。

メテオもスイッチをオン。

 

(メテオ・オン!レディ?)

(エターナル・マキシマムドライブ!)

 

アンノウンの動きは鈍くなり、メテオはドライブユニットを回転させて飛び上がる。

 

(メテオ・リミットブレイク!)

 

メテオの左足にエネルギーが纏われる。

 

「ふん!はぁ!」

 

エターナルはエッジの必殺技・ブラッディヘルブレイドで二回切り裂き離れる。

 

「ホワチャァー!」

 

上空からメテオの必殺急降下キック・メテオストライクが炸裂。

二人は手加減したのか小規模の爆発音の後、アンノウンの動きが止まる。

それを確認して去ろうとするが千冬に止められる。

 

『待て。お前たちは何だ?何の目的でここに来た?』

「世界を変え、外の事情を知ろうとせず、ここでノコノコと教鞭を取っているお前に答える義理はない。」

 

エターナルはそう答えた。

指を鳴らしてBのメモリを生成、腰のスロットにセット。

 

(バード・マキシマムドライブ!)

 

エターナルはメテオを抱えて空へ飛び立つ。

 

同じ頃、空港では・・。

 

「やっと来たね。日本に。セリ・・じゃなくてロックオン元気かな?」

 

手には四つのスイッチがはめ込まれたドライバーがあった。

 


 
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