No.381605

魔法少女リリカルなのは TFG 第6話「はやて、学校に通う」

juneさん

お久しぶりです
今回かなり間が空きましたがその言い訳はあとがきで
それでは第6話どうぞ

2012-02-22 04:16:12 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1497   閲覧ユーザー数:1439

それは、4月のはじめ頃のことだった

「編入おめでとう、はやて。」

目の前には聖祥大付属の制服に身を包むはやて

「ありがとうさん。しっかしこんなにも早く学校に通えるなんて思わなかったわ~。」

「石田先生も驚くほどの回復の速さだって、言ってたものね~。」

実際出会った頃はまだどこか危なっかしかったはやての歩行も今では走り回れるくらいにまで回復していたからな

「それはそうと紫苑さん、何かうちに言うことはないん?」

はやてに言うこと?はて、何かあったか?

改めて目の前の少女を観察してみる

栗色の髪はいつも通りに整えられており、何の問題もない

初めて着る制服の着こなしに関しても文句のつけようがない、むしろかなり似合ってる

となると・・・考えたのちに俺が出した答えは

「・・・ハンカチは持ったか?」

「ちっがーう!!」

スパーン!

言うが早いかほとんどノータイムでハリセンではたかれた・・・どっから出したソレ?

「なんでさ?」

どうやら、俺の回答は間違いだったらしい

「なんでこのタイミングでそのセリフが出てくんねん。まったく・・・紫苑さんはもう少しその鈍感さをどうにかすべきや・・・。」

「ん?なんか言ったか?」

はやてが何事かを呟いたが聞こえなかった・・・何なんだ?

「なんでもあらへん。」

「まぁ何にせよだ、これからめいっぱい学校生活を楽しめな。」

「はぁ・・・もうええわ。」

と、自分にできる精一杯の激励をしたつもりだが、なぜか盛大にため息を吐かれた

「っと、そろそろ時間だぞ、はやて。」

時計の針は七時半を指していた。遅刻するような時間ではないがこういう時は早めに行く

に越したことはない

「せやね。」

「ほな、行ってくるで?」

「いってらっしゃい。」

と、元気に出ていくはやて・・・っと言い忘れてたことが

「おーい、はやて。」

「?なんやー?」

「その制服、似合ってるぞ。」

ずってーん

という擬音そのままが形になったかようにはやてがこけた

「な、なにゆうてんや~!!」

と起き上ったはやては顔を真っ赤にしながらそう叫んだ

まったく、怒った顔もかわいいな

(―――ロリコン)

(違うっての)

まったく、よりにもよってロリコン扱いとは心外な

まぁいい・・・さて、それじゃあ俺も自分の仕事しますか

 

「ふぅ、こんなもんか。」

洗濯や掃除などの一通りの仕事を終えた俺は昼飯を何にしようかなどと考えながら

ソファに腰を掛けた

「それにしても・・・」

この家は広い、今でこそヴォルケンズや俺も暮らしているため丁度よく感じられるが、

少し前までははやてが一人で暮らしていたらしい、それを考えるとこの家はあまりに広すぎる。後見人となっているグレアムという人物のことはよく知らないが、足の不自由な女の子をこんな広い家に一人で住まわせるなんて、まるで城に幽閉されてるお姫様だな

詳しい事情を知らない俺が言うのもなんだが状況だけで考えるととんでもないことだ

ま、折を見てはやてに聞いてみるか

(さて、昼飯食ったら今日のメインイベントの準備をしないとな)

(―――楽しそうだね)

(まぁな)

 

Sideはやて

まったく、紫苑さんはたらし(・・・)やなそれも天然の

まさかあのタイミングであのセリフを言うてくるとか、ありえへんわ

「それにしても。」

不思議な人だ、と思う

出会ってからまだ一月ちょっとしか経ってへんのに、こうもうちの心に入ってくる

始めは「なんや面白そうな人が来たな」くらいにしか思うてなかったんが

いつのまにやら、や

強くて、かっこよくて、おまけに料理もできる

だからといってそれを鼻に掛けることをしない謙虚さも持ってる

まるで作られたかのような完璧さ、でもうちにはそれが時々恐ろしくなる

「何なんやろ、このもやもや。」

「もやもやってなに?」

「ひゃわ!?」

いきなり声をかけられてうちはびっくりして思わず変な声が出てしまった

声のしたほうを見ると、少し心配そうな顔でこっちを見ているなのはちゃんがいた

・・・知らんうちに考えに没頭してたみたいや

「何でもあらへん、ちょっと考え事してただけや。」

「そう?一人でため込んじゃ、だめだよ?」

「なのはにそれを言われたら、おしまいだと思う。」

と、となりにいたフェイトちゃんに苦笑されるなのはちゃん

「むう~ひどいよフェイトちゃん~。」

などとやり取りをしながら学校へと向かう

「それよりも、今日からよろしくねはやて。」

「うん!よろしゅうな!」

少し前のうちやったら想像もできへんかった光景がここにある

(ええなぁ・・・。)

「?どうかした、はやて?」

「ん?なんか、ええなって思うたんよ。」

「そっか。」

フェイトちゃんも何か思うところがあるらしい、そんな感じがした

こうして、私の新たな生活が始まった

 

その後、昇降口でなのはちゃんたちと別れて職員室へ

そこで担任の先生とあいさつをして自分のクラスへと向かう

とりあえず無難に自己紹介をした・・・つもりやったんやけど

「ねぇねぇ、どこの学校から来たの?」

「趣味は?」

「お家どの辺?」

「兄弟いる?」

「高町さんたちとはいつ知り合ったの?」

「お嬢ちゃん可愛いねぇ、何色のパンツはい…ふべらっ。」

質問攻めに遭いました・・・なんか変なのも交じってたような気がするんやけど気のせいやろ

どうしたらいいもんか戸惑ってると

パンパン

「はいはいアンタ達、フェイトの時から何にも学習してないじゃない。質問は一人ひとつで順番にしなさい。」

とアリサちゃんが助け舟を出してくれた、おおきにな

そんなこんなで無事にその場は収まりいまはお昼休み

うちはみんなに一つの提案した

「なぁ、今日うちに来ぃへん?」

「どういうこと?」

「いや、考えてみたらうちがみんなの家に遊びに行くばっかりでうちの家に呼んだことなかったな~って。」

「確かにそうね。」

と、アリサちゃんが同意するようにうんうんと頷く

「そんでな、ちょうど今日みんながうちの編入を祝ってパーティをしてくれるんよ。

せやからみんなもどうかなって・・・アカンかった?」

「ううん、そんなことないの。誘ってくれてとっても嬉しいの。」

なのはちゃんの発言に同意するようにみんなが頷いてくれた

「なのはちゃん、みんな・・・ありがとうな。こんなええ友達をもってうちは幸せもんや。」

 

Side はやて out

「シグナム、そっちの飾りつけは終わったか?」

「あぁ、問題ない。そっちはどうだ東雲。」

「こっちも大方終了。後は盛り付けるだけだ。」

「シャマル、これどこ置いときゃいいんだ?」

「それは後で使うからこっちにお願い。」

「了解!」

「東雲、グレアム氏から荷物が届いたぞ?」

「中身はなんだ?ザフィーラ」

「ふむ、どうやら飲み物らしい。今日のパーティで使ってくれと手紙もある。」

「なら足しにさせてもらおう。悪いが冷蔵庫に置いておいてくれ。」

「承知した。」

その日の午後の八神家はまさに戦場だった

理由は簡単はやての編入祝いのパーティをするからだ

元々内輪だけでやるつもりがはやての提案で士郎さんの娘さんを始めとした

喫茶店の時のメンバーも招待することになったのだ

それに伴い急遽規模を拡大、おかげで準備に奔走しているのだが不思議とこの忙しさが苦にならない

(今までこんな風に何かをしたことなかったもんな。)

(―――なに感傷に浸ってるのさ、気色悪い)

感慨に浸っている最中に邪魔をするこの邪神様がいなければなお良かったのだが・・・

(人がせっかくいい気分になっているときに水を差すな。)

(―――それは失礼。でもこうでもしないと、忘れられそうだからね。)

(お前って意外と・・・。)

(―――な、なんだい?)

(いや、なんでもない)

(―――――――)

「東雲!なにを呆けている!さっさとこっちを手伝え」

「っとすまんシグナム。いま行く。」

(ったく、怒られたじゃねぇかよ)

(―――知らないよ)

そうして慌ただしく準備を整え終えようとしているとき

「ただいま~。みんな連れてきたで~。」

「「「「お邪魔しまーす」」」」

はやてが他のみんなを連れて帰ってきた

「へぇ、これがはやての家ね~。」

「まぁ、お金出してくれてんはグレアムのオッチャンなんやけどな。」

「それにしても、なんだかいい匂いがしてくるの。」

「準備はうちのみんながしてくれるそうやから、ひとまずうちの部屋にいこか?」

と、いう会話と移動する音が聞こえる

さて、あまり待たせるのもなんだしな、気合入れて最後の仕上げと行きますか

それから程なくして準備は完了

「はやてー、準備できたぞ?」

「はーい、いま行くでー。」

それぞれが思い思いの場所に座り準備が整う

「みんな、飲み物は持ったか?」

「「「「「「「「はーい」」」」」」」」

「それじゃあ、はやての聖翔大付属小学校編入を祝って乾杯!」

「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」

 

そして宴は始まる

 

 

 

あとがきの謝罪風味言い訳添え

は「・・・で?なんでこんなに更新遅れたん?」

j「・・・・が・・・・れた。」

は「え?なんやて、聞こえへんわ」

j「パソコンが・・・壊れた。」

は「あーそれは、なんちゅうかお気の毒に。」

j「やっと先週帰ってきたんだけど、データ全部飛んでて一から作り直しだった。」

は「外国製のやっすいもん買うからやで?修理にも時間かかるし。」

j「電源はいらなくなったときはマジでビビった。」

は「とにかくや、これからはその辺もちゃんとせんとアカンよ?」

j「肝に銘じておきます。」

は「ほんなら今回はこの辺で勘弁したる。」

j「次回からもよろしくお願いします。」

は「ほなな~。」

 

 

 

 

・・・読み返してみて一言

主人公の出番少なっ

 

2012 7/16 本文一部改訂


 
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