あれからしばらくたって、俺は冀州南部にいる。情報では二つ目の武器は幽州タク県と呼ばれる場所にあるらしい
しかしさすがに徒歩はしんどい、よくここまで歩いてこれたな。やっぱり移動手段として馬は必要だなぁと思っていた。
そんな時俺は今、何をしているのかというと・・・・・
「でりゃーー」
一人の女性が偃月刀で俺に向かって薙ぎ払うが遅いのでバックステップで避ける、そのまま追撃し大振りで斬り下げてくる。
「もらったー」
女性はチャンスと言わんばかりに斬りかかるが一気に間合いをつめ偃月刀の柄を掴む。
「え、うそ」
信じられないと言わんばかりの顔をしているが御構い無く片手ででこピンをつくり
バチーーーン
「きゃん」
デコに一撃、そのまま女性は後方に倒れこんだ。よって俺の勝利
「はあ~お前に学習能力がないのか?」
近づいてため息まじりで言う。いやだって動きが同じなんだよ
「もう師匠強すぎ、もう少し手加減してよ!」
よっぽどでこが痛かったのか、手で押さえながら俺に訴えてきた
「これ以上どう手加減しろと?ただでさえ手加減してるのに」
これでも手加減しているんだが、なんだこらその信じられないみたいな顔は。本当の事だから仕方ないだろうが
「それに俺はいつからお前の師匠になったんだ紅葉?」
紅葉と呼ばれた女性は立ち上がり、偃月刀を持ち再び構え直した
まだやるつもりかい
「いいじゃん師匠が好きに呼べっていったんだからさ、さあもう一度勝負!」
あ~もうめんどくさいな、本当に
俺はこの様に紅葉と、稽古をしながら北へ目指していた。ちなみに紅葉は真名で真名じゃないほうは程遠志というらしい
たしか[演義]の人物で関羽に斬り殺されたんだよな?
まあ、まだ黄巾党は発生していないから生きてても当たり前か。そして稽古を終了し再び北を目指す
ちなみにさっきの勝負は俺が勝利、もう一度デコピンをおみまいしてやった。おかげで紅葉のデコが真っ赤になったけど
紅葉side
う~まだデコが痛い・・・・
師匠と稽古してもらってからしばらくたつけど、正直私強くなってるのかな?
稽古といっても基礎的な事ばっかりでさっきみたいな師匠が相手をしてくれても避けてばっかりでまともにやりあってくれないし、的確に教えてほしいと言ってみれば
「自分で考えろ」
だもんな~とほほついていく相手を間違えたかな
とりあえず師匠が食料とりにいっている間に火でも焚きますか
あーでも師匠って本当に強いな、一体どんな修行したんだろ一度聞いてみようかな
「こら暴れるな言うこと聞きやがれ」
うん?なにかなあっちから声が聞こえてくるけど・・・・声のする方へ近づいてみると
「このいい加減に・・・・う、うわー」
見た瞬間男がこちらに飛んできた、どうやら何かに飛ばされようね
「イテテテ、ん・なんだてめえは」
よっぽど痛かったんだろう、顔を擦りながら私にいってきた
「ねえおじさん達、なにしてんの?」
みれば5人くらいかな、馬を取り囲んで抑えようとしている
「うるせえお前には関係ねえひっこんでな」
む・そこまでいうかな・・・・あれ?あのおじさんの顔どこかでみたような
あ、もしかして
私は思い出して腰の袋にいれていた本をとりだしめくっていき・・・・・
「あーやっぱり!」
大きな声を出したため、男達はびっくりしてこちらをみている
「な・なんだ急に」
「おじさん達賊でしょ、しかもこの辺りでかなり有名でしょ」
こちらをみて驚いた顔をしている
「私が持っているこの本、いろんな賊の情報が記載されててねおじさんも書かれているんだ、しかも賞金付で♪」
この本は師匠からもらった本で、賊の情報が記載されている
何か渡すときにいわれたきもするけど
「と言うことでお縄についてもらうよ」
剛龍偃月刀を構える。賊(?)達もあわてて構えだす
(ついでに私がどこまで強くなったか確認しなきゃね)
これで何もかわってなかったら恨むからね、師匠
零夜side
「なんか今言われた気がするが?」
とりあえず食べられそうな食料を探す。食料も無限にあるわけじゃないからな少しでも節約しなきゃな
それにしても前はすごかったな
まさか孫策・周瑜に出会うとは思いもしなかったしね
おっともう日があんなに傾いていたか、そろそろ戻るとしますか
なんだこれ?
帰ってみると数人の人が縄でしばられて転がっていた。なんかみた事のある人もいるようだけど
「あ、師匠お帰り」
紅葉が火のそばで俺に帰ったのに気づきこちらに手をふってくる
スタスタスタスタ・・・・
「うら」
ゴチン
「ふぎゃ、う~何すんの師匠」
紅葉に近づき拳骨をくらわす
「お前ちゃんと確認したんだろうな」
「調べたよ、この本にちゃんと載ってたもん」
本を指差してアピールする・・・・この馬鹿は
「あのな、それはあくまでいろんな情報を一まとめにして書いているんだぞ。なかには偽の情報だってあるんだからな」
「え、そうなの?!」
分からんかったんかいと言うか渡す前に言ったぞ俺
どの時代でも情報は大事だ。だが必ずしも真実とは限らない偽の情報も流れてくる、ましてや伝説・噂・占いはこの時代簡単に信じてしまう。またそれも確認しようにも近いところならよいが遠く離れた場所では確認が難しいのだ
「しょうがない・・・・明日近くに村か町を探すぞ、それで確認するからな」
「はーい、う~痛いだいたいそれだったら師匠もそんな本渡さないでよ」
「偽の情報でも必要なんだよ。それでいける範囲で調べる・で嘘か真か見極める」
使えるものは使わなきゃな
「ところでさっきから見てきているあの馬はなんだ?」
食材をおいてふとみたら馬が俺をずっとみていた
「分かんないそこの人達がどこからかつれてきたみたいだけど、私が近づいたら暴れちゃうんだよ」
うーん、とりあえずそこの人に聞いてみるか
「おっさん、起きてくれ」
「う・・・・だ、誰だてめは」
「ちょっと聞きたいんだけど、あの馬どうしたの?」
「誰がてめえなんかに教えるか」
ほほう、しゃべる気がないと・・・・・よしよしそれならば
「では無理やりにでも・・・・」
「な、なんだくるんじゃねえ」
聞く耳もたん!くらえ必殺
kusuguri
こちょこちょこちょ~
「ぎゃははははは、やめわははははは」
「ほらほら喋る気になったかな」
「誰がひゃはははははは」
む・しぶといなまあしばらく続けてみるかな
~しばらくして~
チーン
とりあえず笑いすぎて動けなくなったのは気にせずに
あの馬は近くの村を襲った時に奪ってきたらしい。名馬らしいが言う事を聞かないため男達も困っていたそうだ、そこに紅葉が現れてけちょんけちょんにされたそうだ。
おっさん達、賊だったのね・・・よしそこに連れて行こう。幸い村人はまだ生きているらしいし
「紅葉、飯食ったら早めに寝な。朝一にその村にいくぞ」
「はぁーい」
紅葉side
ご飯を食べ、軽く運動して汗をふいてねようとしたが、昼間の事を思い出したので聞いてみた
「ねえ師匠」
師匠は座って寝ていたが目を開けた
「なんだ紅葉」
「師匠はなんで基礎ばっかり教えるの?もっといろんな事教えてくれてもいいじゃない」
どうせまた考えろとか言われると思ってたんだけど
「紅葉、お前は基礎がなっていない。たしかにお前は我流でそうなったんだから仕方ないともいえる、でもな何事にも基礎がしっかりしていなければまったくもって意味がないんだよ」
師匠が説明してしてくれているさらに
「だから技も基礎がしっかりしていないと教えようがないんだよ。紅葉、基礎を馬鹿にしているようだが俺や俺の親父たちつまり師匠達だって基礎・基本から始めるんだ。だいだい武だけじゃない、料理・勉強等みんな最初は基礎から教えてもらうんだ。基礎ができていないやつに技を習得できるはずがないまあ一部の天才をのぞいたらだが」
じゃあ今の私じゃあ技は習得できないって事?でも逆にいえば基礎をしっかりすれば習得できるってことよね
「じゃあ教えてくれてもいいんじゃない?ここはこうしたほうがいいとか」
「紅葉、お前聞く前に自分で考えているか?」
?どういうこと
「自分で考えてから聞くのと、考えずに聞くのとではかわってくる。前者では自分で考える能力が身につき、もしお前に技を覚え習得したらさらにそこから手を加え自分用の技がつくれるが、後者だと何も考えずに習得し、そこで終わる。今お前は後者のほうだ上をめざすなら前者を選べ」
なるほど、聞く前に先に自分で考えてから聞けってことね
「じゃあ、今言ったことをしっかり守ってやれば強くなるってことね♪」
笑顔にして師匠をむいたら横になっていた
「そこまではわからん。お前の努力と戦の才次第だ」
「えーなにそれ矛盾してるじゃん」
「いいから早く寝ろ。寝ないと基礎練もっと増やすぞ」
「わかったわよ寝ればいいんでしょ寝れば」
こうなったらいっぱい努力して師匠を驚かしてやるんだから
そう心に誓って目を閉じ眠りについた
零夜side
ふあーよく寝た、さてそれじゃあ行きますか
「ねえ師匠」
「?どうかしたか」
「あの人達どうやって運ぶの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・あ
しまった考えてなかった。どうするかなうーん・・・・・・・・ん、あれは昨日の馬か・・・そうだ
「紅葉、あの馬を連れてきてくれあの馬を使って村まで運ぶ」
「いいけど、私が近づいたら・・・・」
そう言えば暴れたとか言っていたな
「じゃあ俺がいくか」
そのまま馬の方へむかった紅葉が「がんばってねー」といっていたが何をどうがんばれと?
とりあえず近くまできたが暴れる気配はない、むしろ睨まれている気がするがするな
こう、見定めているような
「どうしたもんかまな。理解してくれるとは思わんが一応やってみるか」
まわりからみたら痛い男にみえるんだろうねきっと
「あのな、あそこにいる賊をお前の背中乗せてほしいんだが・・・・やっぱり通じる「ヒヒーン」へ?」
馬鹿げたことを言っているとおもったら馬が鳴き声だしていた。え、うそ理解したんすかマジ?何俺動物の言葉はなせるの?マジあ二回いった
「・・・・あーまあとりあえずたのむな」
「了解した」と言わんばかりに鳴くマジ理解しているねこりゃ
とりあえず、賊の方に馬を連れて行く
「あ、師匠大丈夫だったんだ」
紅葉が近づこうとしたら急に馬が暴れた「近づくな」と言わんばかりに
「わ、なんで!?」
紅葉がびっくりして後ずさる
「紅葉お前嫌われてるんじゃないのか?」
「えー私何にもしてないよ」
「うーむとりあえず言い聞かせるか。こら一応これでも俺の弟子なんでな、暴れないでくれ」
理解したのか、馬は落ち着いたようだ。紅葉をみるとニヤニヤしているが?
「師匠私の事弟子だって認めてくれたんだね」
「一応な」
よっぽど嬉しかったのかルンルン気分で紅葉が歩き出した。よう分からん
賊を馬に乗せ歩き出そうとしたがふと思う
「名前をつけてやるか、まあ村にいったら持ち主にもどるけど」
なんて名前にするか・・・・・そうだ
「黄龍、黄龍はどうだ」
そういうと黄龍は「気に入った」と言わんばかりに大きな鳴き声をだした
「よし少しの間だが頼むぞ黄龍!」
そのまま村に向かって歩き出した。少しの間だけだと思っていたが、この後もずっとついてくることになるのだが・
あとがき
どうも作者です
異常なペースで投稿してますがそろそろ失速します。何分駄文なもので
とりあえずオリキャラをだしてみました
何故こいつなんだ?という疑問もあると思いますがどうか暖かい目でお願いします
次回もまたお楽しみに
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今回は旅のお話