No.346923

真・恋姫✝無双 呉~新たな外史で綴る物語~ [ 第八話 ]

tawardsさん

 この作品は真・恋姫✝無双の二次創作となっております。

 構成が頭の中にあるうちに書き上げたので、第八話を。
 第八話は冥琳の拠点となっており、急遽、軌道修正したためのフラグの回収も行っております。
 今回は一刀と冥琳以外、本作のメインキャラは出てきません。

続きを表示

2011-12-13 18:28:19 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4881   閲覧ユーザー数:3968

 “シャッ、シャッ……ガリッ、ガリッ”

 

「………………ふぅ~」

 

 “カリカリ……シュッシュッ”

 

「これでよしっと!……やっと出来た~」

 

 一刀は今日一日休みなので、朝から自分の部屋で机に向って何かしていた。

 

「え~と、剣が13枚に杯が13枚、銭が13枚、棍が13枚、それとジョーカーの代わりに妖が2枚と」

 

 一刀は暇なときに街へ出ては、子供たちと一緒に遊んでいた。

 

 その時に何か遊べるものがないかと考えて、トランプを作ることにしたのだ。

 

 街で竹細工を作って売っている店に頼んで、手のひらサイズの薄い竹札を用意してもらっていた。

 

 それを朝から自分で削って、トランプを作っていたのだった。

 

 こっちで分かりやすいように、数字は漢数字にして、スペードを剣・ハートを杯・ダイヤを銭・クラブを棍へ置き換えて、1~13までそれぞれの数だけ絵を削り、ジョーカーの代わりに大きく妖と入れていた。

 

「うん。これで遊べるようになったかな」

 

 “グ―――”と一刀の腹が鳴る。

 

「朝から何も食べずにやってたからな~……少し早いけど飯にするか」

 

 お腹をさすりながら、昼飯を食うために街へ行く準備をする。

 

「一応これも持っていくか」

 

 出来たばかりのトランプを布袋に入れて上着のポケットにしまい、部屋から出ていく。

 

 

 

「一刀」

 

 部屋を出て歩いていると、後ろから声が掛けられ、振り返る。

 

「ああ、冥琳か」

 

「どこかへ出かけるのか?」

 

「うん。少し早いけど朝から何も食べてなかったから昼にしようと思って、これから街にね」

 

「そうか」

 

「冥琳は何してるんだ?」

 

「午前中の仕事が早めに終わったので、私も昼にしようかと思って食堂へ向かうところだ」

 

「……それだったら、一緒に街へ行って食べない?」

 

「……そうだな。ご一緒させてもらおう」

 

「それじゃ行こうか」

 

「ああ」

 

 そして二人で街へと向かって行った。

 

 

 

 街へ着いた二人は一刀が行きつけにしている大衆酒家へと入って行った。

 

「おっちゃん、いつもの」

 

「私も同じもので」

 

「はいよー」

 

「この店が美味いんだよ。前の外史でも行きつけにしててさ」

 

「そうなのか。それは楽しみだな」

 

 少し待っていると注文した料理が運ばれてきた。

 

「お待たせしました。炒飯と野菜炒めになります」

 

「ありがとう。じゃ、いただきま~す」

 

「いただきます」

 

 二人とも両手を合わせてから、料理を食べていく。

 

「ほう、これは美味いな。こんな店があったのだな」

 

「だろ。喜んでもらえて良かったよ」

 

 そして二人は他愛ない話をしながら、箸を進めるのだった。

 

 

 

 食事を終えた二人は勘定を済まして店から出ていた。

 

「さてと、お腹もいっぱいになったし、これからどうしようか?」

 

「いや、私は午後からの仕事があるからな」

 

「あっ、そっか………」

 

「……半刻ほどならまだ大丈夫だが」

 

「う~ん………じゃあ、ちょっと一緒に来てほしい店があるんだけどいいかな?」

 

「ああ。構わないが」

 

「良かった。じゃあこっちだから」

 

「あっ………//////」

 

 一刀は返事を聞いて、冥琳の手を取って歩き出した。

 

 冥琳は一瞬驚いたが振り払おうとはせず、少し顔を赤くしたまま一刀についていくのだった。

 

 

 

 しばらく歩いてると、一軒の店の前で立ち止まった。

 

「ここは……服屋のようだが」

 

「うん。前に自分の服を買いに来てその時にちょっとね。じゃ、中に入ろっか…………あっ!ごめん//////」

 

 どうやら一刀が冥琳の手を取ったのは無意識だったようだ。

 

 手を繋いでいたことに気づき、パッと手を離して思わず謝っていた。

 

「いや、謝る必要はない。私も…その…嬉しかった…からな//////」

 

「ありがと。…じゃあ中に入ろう」

 

「ああ」

 

 そして二人は店の中へと入っていく。

 

 

 

「こんちわ~」

 

「はい、いらっしゃいませ。……これはこれは『北刀』様、それに周瑜様も。ようこそお越し下さいました」

 

 店の奥からこの店の主人が出てくる。

 

「そんなにかしこまらないで。……それより、この前頼んでた服ってもう出来てるかな?」

 

「はい、仕上がっております。持ってきますので少々お待ち下さい」

 

 そう言って主人は店の奥へと行き、四つの木箱を抱えて戻ってくる。

 

「こちらになります」

 

 主人は一刀の前へ木箱を並べて置いていく。

 

「ありがとう」

 

 主人にお礼を言って、一つ一つ箱の中の服を見ていく。

 

「すごい!予想以上の出来だ!!あんな拙い絵と説明でこれだけのものが仕上がるなんて………」

 

「お褒めに預かり光栄でございます。見たこともない意匠でしたので、針子たちもいつも以上に気合を入れて頑張ってくれまして」

 

「そうですか。その方たちにもお礼を伝えておいてもらえるかな?」

 

「はい。伝えておきます」

 

「お願いします。それで、………え~と……これが冥琳のだな」

 

「えっ!……私の服なのか?」

 

「うん」

 

 冥琳はてっきり、一刀が自分の服を注文していたものだと思っていた。

 

 一刀は自分の服を買いに来た時、雪蓮・冥琳・祭・穏に服をプレゼントしようと思い、店の主人に簡単な意匠を紙に書いて、作れないか相談していたのだ。

 

 その意匠を見た主人も、見たことのない意匠に興味を示し、すぐに制作に取り掛かったのだった。

 

「雪蓮に祭さん、穏の分もあるけどね。冥琳と一緒だったからちょうどいいと思ってさ」

 

「そうか。…よく見せてもらってもいいか?」

 

「うん。一応冥琳に似合いそうな服を考えて作ってもらったんだけど………」

 

「これは……たしかに見たことがない服だな。これを着て歩いていたら、かなり目立つだろうな。………ひょっとして天の国のものか?」

 

「そうだよ。俺のいた世界じゃ一般的に結構着られているんだけどね。あっ、だからって無理に着てくれとは言わないから。ただ、その……もし着てくれるんだったら一番最初に見せてほしいかな//////」

 

「……ああ。………そうさせてもらおう//////」

 

「うん、ありがと。冥琳」

 

「礼を言うのは私の方だ。ありがとう。『北刀』」

 

「それじゃ、冥琳の服はこのまま持って帰るとして、残りは館の方に届けてもらってもいいかな?」

 

「それは構いませんよ」

 

「ありがとう。館にいる侍女に渡して、俺の部屋に運んでもらうように伝えてくれれば大丈夫と思うから。それでお代の方はいくらぐらいかな?」

 

「いえ、お代は結構ですよ。こちらとしても大変貴重な経験をさせていただきましたから」

 

「いや、でもそれじゃあ………………そうだっ!今度また俺の知ってる意匠を教えるんで、それを作って売ってください。多分、珍しいからお客さんも寄ってくると思うんで」

 

「それはこちらとしても願ってもないことですよ!……ホントによろしいのですか?」

 

「はい。それではまた今度お邪魔させてもらうので」

 

「はい。お待ちしております」

 

 そして二人は店から出て行った。

 

 

 

「さてっと、そろそろ館に帰ろうか」

 

「そうだな」

 

「あ~!!『北刀』兄ちゃんだ~!」

 

「ホントだ!『北刀』お兄ちゃ~ん!」

 

「おっ、君たちか」

 

 二人が館に帰ろうとした時、向かいから男の子と女の子が一刀の元へと駆け寄ってくる。

 

「『北刀』兄ちゃん一緒に遊んで」

 

「ああ、いいよ」

 

「やった♪」

 

「なら、私は先に…“クイックイッ”…んっ!?なんだ?」

 

 冥琳が先に館に帰っていると言おうとした時に、服の裾を引っ張られたので、そちらに顔を向ける。

 

「………周瑜様も一緒に………」

 

 女の子が冥琳の服の裾を引っ張って、少し遠慮がちに声をかける。

 

「いや、しかし私は………」

 

「たまにはいいんじゃないかな。…それに、その子も…」

 

 女の子はじっと冥琳の事を見つめていた。

 

「………ふっ、そうだな。たまには子供と遊ぶのも良いかもしれんな」

 

「やった~♪」

 

 女の子は嬉しそうに冥琳の周りで飛び跳ねている。

 

「よし。それじゃあ、いつもの場所に行こっか」

 

「「うん♪」」

 

 そして四人で歩き出す。

 

 

 

 少し歩くと、一刀がいつも子供たちと遊んでいる場所に着いた。

 

 そこは少し開けた原っぱのような場所で、何人かの子供たちが遊んでいた。

 

「さてと、それじゃあ何して遊ぼうか?」

 

「う~~んと………『北刀』兄ちゃん、何か面白い遊びってないの?」

 

「ん~~そうだな~………あっ、そうだ!あれを持ってきてたんだ!!」

 

 そう言って一刀はポケットから布袋を取り出す。

 

「それは何なのだ?」

 

「まあ、見てからのお楽しみってことで。ん~と、……あそこに行こうか」

 

 一刀は近くの大きな木の下へと歩いて行く。

 

 三人も一刀の後をついていく。

 

「それじゃ三人ともここら辺に座って。あっ!輪になるようにね」

 

 三人に話しながら一刀は座り込み、一刀に言われたように三人とも、輪になるように座っていく。

 

「それじゃ今日はこれを使って遊ぼうか」

 

 一刀は布袋から作ったばかりのトランプを取り出して三人に見せる。

 

「それはいったい何なのだ?」

 

 初めて見る物に興味津津といった感じで冥琳が質問する。

 

 子供たちもワクワクした顔で一刀が手に持つトランプを見つめている。

 

「これはトランプって言って、天の国にある遊び道具の一つなんだ」

 

「「「とらんぷ?」」」

 

「うん」

 

 一刀は自作のトランプを地面に広げて、どういうものか説明していく。

 

「こういう風に一~十三までの数字と四種類の絵が描かれた52枚の竹札と、妖って大きく書いてある2枚の竹札を使っていろんな遊びをやるんだ。ホントは厚めの紙なんかを使って作ってあるんだけど、こっちじゃ紙は貴重だからね」

 

「この四種類の絵には何か意味があるのか?」

 

「うん。ホントは違う絵が描かれているんだけどこっちで分かりやすいように、それぞれに対応したものに置き換えたんだ。剣は杯より強く、杯は銭より強く、銭は棍より強い。その絵の意味も使った遊び方もあるけど、今日はその意味を考えなくて大丈夫な遊びにするから気にしなくていいよ」

 

「しかし、何故数字と絵が描かれているのだ?」

 

「それは字が読めない人もいるだろ、特に子供たち。子供たちにでも分かりやすいように絵とその数で表されているんだと思う。まあ妖ってのもホントは絵が描かれているんだけど、流石にそこまでは描けなかったから他と大きく区別しとけば分かるかなって」

 

「なるほどな。よく考えられているのだな」

 

「うん。俺もそう思うよ。……さて、それじゃあまずはババ抜きから始めようか」

 

「「「ばばぬき?」」」

 

「遊び方はしながら説明するから。それじゃ始めよう」

 

 一刀は三人に説明するために広げたトランプをすべて集めて、手に持ち直す。

 

「まずは、妖って書かれた札を一枚だけ抜く。そしたら、バラバラになるようにこうやってよく混ぜるんだ」

 

 一刀は説明しながら、トランプを切っていく。

 

「バラバラになったら絵が見えないようにして皆の前に一枚ずつ回るように配っていくんだ。………………よし。配り終えたから、三人とも自分の前にあるトランプを絵が描かれてる方を自分だけに見えるようにこういう風に持って。他の人には絶対見られたら駄目だよ」

 

「「わかった~♪」」

 

「ふむ」

 

 三人とも一刀と同じようにする。

 

「手に持ったらまずは、自分の手札の中に同じ数の札が二枚以上あるか探すんだ。二枚以上あるなら二枚を一組として輪の真ん中に皆にも絵が見えるように置いていくんだ」

 

 説明しながら一刀が自分の手札から同じ数の二枚を抜いては地面に置いていく。

 

 三人も一刀と同じように自分の手札から同じ数の二枚を抜いては置いていく。

 

「で、同じ数の札が無くなったら、ババ抜きの始まりだ。ババって言うのは妖の札のことで、最後までその札を持っていた人が負けで、隣の人が持っている手札から一枚だけ引いて自分の手札に加えるんだ。右でも左でもどっちでもいいんだけど今日は左隣の人から引いていくことにしようか」

 

 そう言って一刀は左に座っている男の子の手札から一枚引く。

 

 一刀の左に男の子が座っており、男の子の左に女の子、女の子の左に冥琳、冥琳の左に一刀が座っているという状況だ。

 

「隣の人から引いた札が、自分の手札と同じ数のものがあれば、二枚一組として真ん中に置いていく。そうやって自分の手札を減らしていって最後までババを持っていた人が負けなんだ。わかったかな?」

 

「ああ」

 

「「うん♪」」

 

「そうそう、この遊びは自分がババを持ってないように振る舞うのが肝心だから。それじゃ始めよう」

 

 そして、ババ抜きが始められる。

 

 

 

「よっし!あっがり~。いっちば~ん♪」

 

「なっ!」

 

「「え~~~!」」

 

 最初に抜けたのは一刀だった。

 

 残った三人でババ抜きが続けられる。

 

「やった~♪私がにばん~♪」

 

「うっ……」

 

「くそ~~~」

 

次に抜けたのは女の子だった。そして………

 

「やった~~~♪」

 

「ぐっ………」

 

 三番目に男の子が抜けて、冥琳の負けということであった。

 

「『北刀』っ、もう一度だっ!」

 

「いいよ。君たちもいいかな?」

 

「「うん♪」」

 

 そしてまたババ抜きが行われる。

 

 

 

 その後も神経衰弱など、一刀がいろいろと教えながら遊んでいく。

 

 いつの間にか、周りで遊んでいた子供たちも、一刀たちがしていることに興味を持ったのか、集まってきていた。

 

「んっ!?君たちもやってみるかい?」

 

「「「「やりた~い♪」」」」

 

「よし。それじゃここにおいで」

 

 一刀は周りの子供たちに自分の場所を譲る。

 

「なら、私も代わろう」

 

 冥琳も一刀と同じように子供たちに場所を譲る。

 

 今度は子供たちだけでトランプ遊びが始まった。

 

 子供たちだけで楽しそうに遊んでいる様子を、一刀と冥琳は子供たちの後ろに並んで座り眺めていた。

 

 

 

「たまにはこういうのもいいものだな。それに、雪蓮が言っていたということも、今ならよく分かる気がするな」

 

「えっ?何のこと?」

 

「お前がお父さんみたいに見えるということや、周りからは親子みたいに見えているのかということだ」

 

「っっ………//////」

 

「ふふふふっ♪」

 

 一刀は瞬間的に真っ赤になってしまった。

 

 それから二人は、子供たちが楽しそうに遊んでいる光景を幸せそうに眺めていた。

 

 

 

「さてっと、もう日が暮れてきだしたし、今日はこれまで」

 

「「「「「「え~~!もっと遊びた~い!!」」」」」」

 

「でも、遅くなったらお母さんに怒られるだろ?」

 

「うっ!……それは怖いからやだ……」

 

「なら、今日はもうおしまい」

 

「「「「「「うん。……また遊んでね~」」」」」」

 

 子供たちは一刀と冥琳に手を振りながら自分たちの家へと帰っていく。

 

 一刀と冥琳も子供たちへ手を振りかえしている。

 

 

 

「それじゃ俺たちも帰ろうか」

 

「そうだな」

 

 一刀はトランプを集めて布袋にしまい立ち上がる。

 

 そして二人は館へと帰って行った。

 

 

 

 館へ帰ってきた一刀は夕餉を済まして、自分の部屋で椅子に座り、机の上にトランプを広げて眺めていた。

 

「う~ん、あれだけ楽しんでもらえるんだったら何とか出来ないものかな~………」

 

「………冥琳に相談してみるか」

 

 一刀は椅子から立ち上がり、部屋を出て冥琳の部屋へと向かった。

 

 

 

「“コンコン”……冥琳、今ちょっといいかな?」

 

「なっ!?…一刀か!……ちょっと待ってくれ」

 

「わかった」

 

 少しして部屋の中から声が掛けられる。

 

「………入っていいぞ………」

 

「うん。お邪魔しま………」

 

 冥琳の部屋へ入った一刀は途中で言葉を失ってしまった。

 

「……どうした?………やはり私には似合わないのか?」

 

「違う違うっ!すっげ~似合ってるから驚いただけで……」

 

「そうか。そう言ってもらえると嬉しいな//////」

 

 一刀が訪ねてきたときに冥琳が何をしていたのかと言うと、一刀からもらった服に着替えていたのだ。

 

 一刀が冥琳のためにデザインした服、それは一つボタンのダークブラウンみたいな色をしたジャケットに白のブラウス、下はジャケットと同じ色のAラインタックスカートの組み合わせというスーツであった。

 

「しかし、この白い服は胸が少々苦しいのだが」

 

「ああ、それならブラウスのボタンをいくつか外したらいいよ」

 

「そうか。この白い服はぶらうすと言うのか」

 

 冥琳は話しながらブラウスのボタンを外していく。

 

 そして冥琳の豊かな胸の谷間があらわになる。

 

「………………//////」

 

 一刀は冥琳の胸の谷間に目が釘付けになっていた。

 

「どうしたのだ?」

 

「冥琳………」

 

「なっ!?//////……急にどうしたというのだ?」

 

 一刀は冥琳に抱きついていた。

 

「ごめん。………でも、……もう我慢できないや」

 

「ふむ。なら効果はあったということか」

 

「効果って?」

 

「なに。これを着てお前を誘いに行こうと思っておったのだ」

 

「そうなんだ。………冥琳、好きだ……愛してるよ」

 

「一刀………私もお前が好きだ……愛している」

 

「冥琳………」

 

「一刀………」

 

 ゆっくりと二人の顔が近付き、唇が重なる………

 

「「……ちゅっ………んむっ……んっ……」」

 

 そのまま一刀が冥琳を寝台へと押し倒すように倒れ込んでいく。

 

 

 

 ようやく冥琳もこの外史に来て、初めて一刀と結ばれることが出来たのだった………

 

 

 

 

 

 

<座談会>

 

作者:頭の中に構成があるうちに、ということで第八話を。

一刀:今回は冥琳の拠点か。

作者:はい。如何でしたか?

一刀:う~ん・・・子供がらみって、雪蓮の時と似てないか?

作者:それは言わないでください。真面目な冥琳様にどうやって仕事をさぼらせるかの結果で・・・

一刀:そうか。しかし、遊びがトランプってのも、ベタな気がするが。

作者:そこは簡単に作れるものをと思いまして。

一刀:まあ、この時代にトランプは存在しないはずだからいいんじゃないのか。

作者:はい。一応そこに関しては調べましたので。

一刀:で、次回はどうするんだ。

作者:次回も拠点と考えております。

一刀:誰の?

作者:祭様です。

祭 :ほう。ようやく儂の出番か

作者:これはこれは祭様ようこそこちらへ。

祭 :儂の番ということはもちろん一刀とも・・・

作者:はい。それはもちろん考えております。ですが、全体的な内容はまだ・・・

祭 :まあ儂の番ということが分かればよい。

作者:ありがとうございます。ところで祭様はどうしてこちらへ?

祭 :そうじゃった、一刀。

一刀:何?祭さん。

祭 :今から鍛錬をするから、お主も付き合え。

一刀:いや、俺怪我人なんだけど・・・

祭 :な~に、ちゃんと手加減してやる。それにそんな怪我大したことないじゃろう。“バンバンッ”

一刀:いってええええぇぇぇぇ~~~~

祭 :なんじゃ大げさな奴じゃの。ほれ、さっさと行くぞ。“ガシッ”

一刀:いやだあああああぁぁぁぁぁ~~~~~・・・・・・

作者:あ~・・・まあいい思いをしてるんだし、しごかれてきてもらいますか。それでは皆様、この辺で。

 


 
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