No.332918

真恋姫無双 ~蜂蜜姫の未来~ 第3話

オルカさん

管理者サイドの話です。
今後このメンバーが出ることは、ほぼないと思います。

それではどうぞ

2011-11-11 17:29:59 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2613   閲覧ユーザー数:2390

この作品は恋姫無双の二次小説で袁術ルートです。オリ主やオリキャラ、原作キャラの性格改変やオリジナルの展開などもあります。

 

そういうのが許せない、特定のキャラが好きな方はスルーしてください。

※一刀アンチ作品ではありません。

第3話

 

 これは霧里大地が外史に落ちる1週間ほど前の話

 

 

「困ったことになったわねぇん」

 ここはどの世界でも無い狭間の世界。そこに一度見たら嫌でも忘れることができなさそうな筋肉達磨がいた。

 

「だぁれが身の毛もよだつ人外の筋肉達磨ですってぇ!!!」

 誰もいないはずの虚空へと怒鳴る貂蝉。

 

「貂蝉、誰に向かって怒鳴ってるの?」

 黒い衣装に全身を包んだ人物が貂蝉に問いかける。

 

「どこかで、私のあまりの美しさに嫉妬した人に悪口を言われた気がしたのだけれど、気のせいだったのかしらん……。それはそうと管ちゃん、銅鏡の件についてなんだけど」

 管ちゃんとは外史の管理者の一人で中立派に所属している管絡のことである。中立派とは外史を生み出す役割を与えられた者たちのことで、肯定派や否定派とは必要以上に関わってはいけないとされている。

 

「ええ、天照様にも確認してみたけど間違いないようよ」

 管絡の言う天照とは、銅鏡を管理している天照大御神(あまてらすおおみかみ)のことである。

 

「そう……。今までこんな事は無かったのにねぇん」

「北郷君に関しては私たちも知っていたことだけど、今回の件は完全にイレギュラーだったわ」

 そう言って管絡はため息を吐いた。

 

 今回新たな外史が開かれることになったのだが、そこで予想外の事態が起きた。通常、外史の主人公は北郷一刀か、管理者が選定した人物が入ることになっている。

 ところが今回の外史に特殊な事が起こった。物語へと誘う存在であるはずの銅鏡が暴走し、一人の青年を今回の外史へと送りこもうとしているらしい。銅鏡を管理していた天照大御神にも原因は分かっておらず、管理者サイドは肯定派・否定派・中立派関係なく今回の事態で多忙を極めていた。

 

 

「それで?今回、管ちゃんは予言をどういう風に流すつもりなの?」

 貂蝉は管絡の仕事について心配していた。本来は管絡が予言を流してから外史へと主人公を送り込むのだが、今回は予言をしてから噂が大陸に浸透する前に青年が落ちてきてしまう。そうなってしまってはその青年の身の安全が保証できない。中立派は送り込まれた人間の安全を一定期間保証する義務があり、それを守れなかった場合怖いお仕置きが待っているのだ。

 

「そうね。今回は少しばかり荒っぽい手を使うことになるかもしれないわ」

 管絡の言う荒っぽい手というのは外史の住人の脳に直接予言の内容を叩き込むというものである。これは外史の人間の性格が変わってしまう可能性もある非常にリスクの高い手段だ。

 

「管絡、その必要はねぇよ」

 ふとどこからか声が聞こえた。

 

「天照様!?」

 聞こえてきた調子のいい声に反応したのは、名を呼ばれた管絡自身だった。まさか滅多に会えない自分の上司が出てくるとは思わなかったのだろう。管絡の声が上擦っている。

 

「オレ様が根回ししといたから、外史の方は問題ねぇ。なんたって、オレ様がお前のふりして噂をバラまいたからな。感謝するなら今のうちだぞ、ふふふ」

「そうでしたか、ありがとうございました。それで銅鏡についてなのですが」

「そっちについてはまだ確証があるわけじゃねぇが、大方の目星は付いてるぜ。銅鏡としては最近の外史の在り方が気に入らなかったようだ。俺のやり方にもケチつけるようになってたからな」

「そうですか……。ところで何処に落ちるかはもう?」

「それなんだがなぁ、どうやら袁術のとこらしい。黄巾党が動き出す一年前辺りだな」

「よりにもよって袁術のところですか……。なんでまたそんな微妙な勢力のところに……」

「あらぁん、袁術ちゃんも可愛い恋姫の一人なのよぉん。別に問題は無いと思うけどぉ。そ・れ・よ・り、私のご主人様は何処に行くのかしらぁん?」

「北郷に関しては呉に送られるそうだ。そんなことより貂蝉、管絡の横から離れろ!管絡は俺のお気に入りなんだからな!」

「あぁぁら、中立派のトップである天照大御神ともあろうものが私ごときに嫉妬するなんて、面白いこともあるのねん。で・も、管ちゃんよりも私の方がいい乙女、もとい漢女なんだからん」

「お前みたいな筋肉達磨は否定派と乳繰り合ってるのがお似合いだ、バーカ!」

 ちなみに肯定派、否定派のトップは正体不明である。正体を知っているのは天照のみだ。

 ちなみに、ここからは汚い罵倒が続くのでカットします。

 

 

 そんなこんなで管理者側は異例の事態に備えて警戒態勢を取ることになった。今回は否定派の介入も原則禁止となり、肯定派も動く事は許されない。これは各派閥のトップが下した決断であるため、逆らう者はいなかった。

 

「そんなことより、管絡お前にはこの外史を見守ってほしいんだが」

 天照が急に仕事用の声に切り替えたことで管絡も真面目に話を聞く態勢を整えた。

 

「外史の行く末を見届けろと仰るのですか?」

「何が起こるか分からんからな。最悪の事態だけは避けたいが、何しろ前例がないんだ。ならば目を光らせるほかあるまい?」

「はっ!仰せのままに」

 その返事と共に管絡は姿を消した。

 

 

「それで?」

「貂蝉それで、とはどういう意味だ」

「今回の事、中立派はどう責任を取るつもりなのかしら」

「お前ごときに言われずとも分かってる。銅鏡の意思剥奪、中立派の罰則、俺の進退問題と処理すべき案件は山の様にあるんだからな」

「管ちゃんは?」

「立つ鳥跡を濁さず、だ」

「そう……」

 それだけ聞くと貂蝉は静かにその場を去った。

 

 

 

「あの男、霧里とかいったか。そろそろ俺が拘束するのも限界だろうし外史に送るとするかな」

 天照は予言が大陸に広まるまで大地を狭間の世界に閉じ込めていた。銅鏡の話しを聞いた後すぐに送られるはずだったのだが、天照がそれを抑え込んでいたのだ。

 

「これが俺の最後の仕事か。今回の物語はどんな結末を望むんだろうな?さぁ、行って来い!」

 そして大地は外史へと送りだされたのだった。

 

 

あとがき

 

貂蝉の口調が分からない。一応何度か修正はしましたが、こんな感じだったはず。

 

中立派とか天照とかはオリジナルです。でもって、ここで銅鏡の暴走という大地が外史に行くことになった原因登場です。あの少年は銅鏡の意思が作りだしたものだったんですね。

 

ちなみに大地君は天照に拘束されていた時の記憶はありません。まぁ、眠ってたんだし当たり前ですが。

 

意見、感想お待ちしてまーす。

 

でわでわしつれいします


 
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