No.326795 桂花の女力うp作戦 後編2011-10-30 22:18:44 投稿 / 全8ページ 総閲覧数:6114 閲覧ユーザー数:2791 |
視点:桂花
ハロウィンの前日、私はあの野良メイドに頭をメイド色に染められかけた。
だが、私の華琳様への愛が私を救った。何とか洗脳から私の頭を護り、私は洗脳された風を装っている。
洗脳された風を装っているのは、そうしないとあの野良メイドの精神攻撃が続きそうだったからよ。
つまりやられたふりをして、このハロウィンを凌ぎ切るつもりだった訳よ。
で、ハロウィンが終わったら、いつも通り、あの全自動孕ませ男を罵倒するつもりだったわ。
でも、予想外の事が起きた。あの全自動孕ませ男に『旦那様』と言った瞬間、顔を真っ赤にして倒れた。
その光景を見た私の心はこれまで感じた事のない感情で支配されてしまった。
私は一体どうしてしまったのだろう?あの野良メイドの精神攻撃でおかしくなっていたのだろうか?
でも、さっきまで何の異常も無かったわ。あの全自動孕ませ男が現れるまでは。
私は自分の頭が心配になってきた。原因究明の為に私は『私は旦那様の真のメイドですから!』と嘘をつき、全自動孕ませ男が横になっている寝台の横の椅子に座っている。
「ンんン?桂花?」
「何よ?全自動孕ませ男?」
「…………はあ、アレは夢だったのか?」
「どんな夢だったのよ?」
「桂花が俺の事を旦那様って笑顔で呼ぶんだ。そんな夢。」
「それで、メイド服を着た私を犯すことが出来なくて残念だった訳ね。
本当に気持ち悪いわ。本当にアンタは全身精液全自動孕ませ男ね。ホント社会のクズゴミだわ。」
「残念だったのはそこじゃ無くてだな。桂花の笑顔が俺に向いていて嬉しかったんだ。
桂花と仲良くなれたんだって、そう思ったんだけどな。ハハハハハ。」
「ちょっと、アンタ、何泣いてんのよ?」
全自動孕ませ男は上を向いたまま、両方の眼から1本ずつ水で描かれた線が出来て行く。
全自動孕ませ男の泣いている姿を見て、私の胸はある感情で染められた。
この感情を言葉で表現しにくいけど、あえて言うなら、冷たくて堅い。『つらら』みたいだった。
私はこの全自動孕ませ男の泣き顔を見たかったのに、いざ見たら、見ているのが辛くなってきた。
胸の奥がぎゅーっと締め付けられる感じがする。
おかしい!絶対おかしい!何で?ありえないわよ!相手は全自動孕ませ男よ!
「ねえ、なんでアンタ、私と仲良くしたいわけ?」
「何でって言われてもな。」
「あり得ないでしょ!私はアンタが嫌いだから、仲良くしようとするだけ無駄でしょ?」
「それでも、俺は桂花と仲良くしたいんだ。
桂花って俺には理不尽できついけど、この国を平和にしたいって心の底から願っている優しい女の子と俺は思っている。そんな女の子と仲良くしたいって思うのは駄目かな?」
「アンタ、馬鹿?私が平和を願っている優しい女の子?勝手な幻想抱いてんじゃないわよ。
私は華琳様に心酔しているだけ、華琳様以外の事はどうでも良いんだから!」
「でも、それっておかしくないか?
桂花にとって華琳以外どうでも良いなら、嫌いな俺の傍に居ないよな?どうして此処に居るんだ?」
「う!それは…………。」
「まあ良いや。言いにくい事もあるよな。忘れてくれ。
ただ一言言わせてくれ。俺が起きた時に傍に居てくれて、ありがとう。
桂花は俺のこと嫌いだろうけど、俺嬉しかったよ。」
私の記憶が正しいなら、生まれて初めて、男が私に笑顔を向けてきている。
月光が逆光になっていて良く見えないけど、確かに笑顔だった。
私はさっきとは違った感情で胸を染められた。
どう表現したらいいか分からないけど、あえて言うなら、温かくて柔らかい。
羽毛に包まれているみたな感覚に陥った。
そんな時だった。
「なあ、桂花?一つ聞いて言いか?」
「何よ。さっさと言いなさいよ。全身精液種馬男」
私は自分の感情の整理がつかないため、どうしてもキツイ言葉で言ってしまう。
その言葉を聞いた全自動孕ませ男はまた少し顔の表情が曇ってしまい、私の心が冷えてしまう。
もう!何なのよ!私はどうしたの?あの野良メイドとか言う頭のおかしな女にやっぱり洗脳されたの?
そんな私の脳内大混乱を余所に種馬男は私に疑問を投げかけてきた。
「どうして、夢の中の桂花がメイド服を着ていたのを知っているんだ?」
「!?」
しまったわ!口が滑って余計な事を私は言っていたみたいね。
種馬男は『答えたくないなら、別に良いよ。忘れてくれ。』と言っている。
でも、私の心のモヤを取る為に私は思い切って真実を言う。
「そうよ。アレは、夢じゃないわ。
私は野良メイドにメイド服を着せられて、メイドを演じて、アンタに『旦那様』って言ったわよ。」
「そうだったんだ。」
「ねえ、質問に答えてあげたんだから、私の願い事を聞きなさい。」
「ああ、首を吊れとか、無茶苦茶じゃないなら良いよ。」
「簡単よ。私が良いと言うまで、手を広げて横になっていたら良いわ。唯それだけ簡単でしょ?」
「包丁で刺したりしないよな?」
「しないわよ!殺したら、三国同盟にヒビが入るじゃない!」
「分かった。」
そう言うと全身精液種馬男は寝台に仰向けになって横になった。
私は寝台の上に乗り、種馬男を蹴ってみる。種馬男は『痛い!止めてくれ!』と言っている。
私の胸は痛かった。『もう止めて!何やってんのよ!いい加減止めなさいよ!私!痛がってるじゃない!』そんな悲鳴が私の胸の中を染めて行く。あり得ない!全身精液種馬男よ!何で?
私は理解できない恐怖から、種馬男を蹴るのを止める。
気が付いたら、私は肩で息をしていて、とても疲れた。もう二度とこんなことしたくない!
次に私は種馬男の胸の上に頭を乗せて横になってみた。
私の胸はまた、羽毛に包まれたような感覚に襲われる。温かい。『時間が止まれば、ずっとこうして居られるのに。』そんな言葉が私の胸を染めて行く。あり得ない!全身精液種馬男よ!何で?
種馬男の胸からはドックンドックンと音が聞こえて来る。優しい音。
私は何故こうして居たいのかは分からないが、私は自分がどうしたいのかは分かった。
「今から言う事は独り言よ。」
「桂花さん?」
「黙って!」
「すみません。」
「私の知っている男で華琳様を誑かす最低な全身精液種馬全自動孕ませ男が居るの。
私は華琳様に心酔しているから、私はその男が嫌い。っていうか殺したかった。
でも、その男の笑顔を最近初めて見たの。あり得ないけど、もっと見て居たいと思ってしまったわ。
だから、その男に危害を加えるのも止めるし、その男と仲良くなれるように努力してみる。
今から、その男を旦那様って呼ぶことにしたわ。はい。独り言お終い!」
「あのー桂花さん?」
「どうしました?」
「旦那様?」
あれから、私と全自動孕ませ男改め北郷一刀との接し方は変わった。
というか良く良く考えてみれば、今までの接し方がおかしかったのね。
「はあ、今日の仕事はこれで終わりね。」
「桂花、一刀が来たから、お願いね。」
後ろから声を掛けられた。声の主は魏の王にして私の主の華琳様だった。
私は華琳様の指示通り、旦那様を迎えに行く。メイド服じゃなくて良いのかって?
心配無用よ。こんな時の為に私の服はアンジェによって改造されたリバーシブルメイド服になっている。
表はいつもの服。裏はメイド服。
え?出鱈目ですって?マジモンのメイドに不可能は無いわ!
私はアンジェから教えを乞うたマジモンのメイド!
『へぅ( ゚∀゚)o彡°』とか『このチ○コ太守!』が名言のエセメイドとはレベルが違うのよ!
玄関の方から旦那様が歩いてくるのが見える。
旦那様は私に向かって手を振りながら、私に笑顔を向けて来る。
隣に居るのは、アンジェとその旦那様の瓜生新吾さん。
「ただいま。桂花。」
「お帰りなさいませ!旦那様!
桂花は桂花は旦那様のお帰りを、首を長くしてお待ちしておりました!
きゃーって桂花は屋敷の真ん中で愛を叫んでしまい、恥ずかしいです//////」
どうも、黒山羊です。
こっから先は一刀君宜しくお願いします。
一刀
「如何だったでしょうか?デレ率100%の桂花は?
え?最初っから、デレ100%が良かった?
そうすると、アンジェに洗脳された桂花とのハッピーエンドでしたが、それでも良いのですか?
良くないです!私が許しません!
ツンデレはツンからデレにシフトするその瞬間があるからこそ輝く!
だからこそ、その瞬間無くして、ツンデレは語れぬのだよ!
それでは、桂花を称えて、この挨拶でしめましょう。
それでは御唱和下さい!」
「Sieg Heil KEIFA!( ゚∀゚)o彡°」
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アンジェ宜しくしか言わない黒山羊です。
それでは、アンジェ宜しく。
アンジェ
「またまたご紹介いただきました。
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