桔梗√ 全てを射抜く者達 第27射
視点:沙和
今日は凪ちゃんが鮮花ちゃんと一緒に警邏で、沙和は真桜ちゃんと一緒に警邏なの。
でも、巴群は治安が良いし、凪ちゃん達が一生懸命に警邏してくれているから、沙和と真桜ちゃんがそんなに張り切って警邏をする必要は無いの。
だから、ゆっくり、ゆったり、街の皆が警戒しない様に、のほほんと警邏をするの。
その方が、絶対に良いの。将の沙和達が油断していたら、賊も大胆な行動に出るかもしれないの。
そこを一気に片付けてしまえば、問題ないの。
だから、沙和達は此処でゆっくりお茶を飲んでいるの。
「ねえ、真桜ちゃん、今頃隊長はどうしてるのかな?」
「馬騰様と焔耶様の3人で乳繰り合ってるんとちゃうん?
隊長、無自覚に女を口説き落としていくし、ホンマ立ち悪いわ。」
真桜ちゃんはからくりを弄りながら、そう言う。
真桜ちゃんが今弄っているのは、からくり御遣い様3号君。
1号君は『昇竜拳』と言って、片手を上げて、跳び、2号君は『波動拳』と言って、手から空気砲が出る構造になっているって前に聞いた。で、今回の3号君は『ヨガ・ファイア』と言って、口から火を噴くようにしようと頑張っているらしい。ちなみに隊長はそのことを知らない。
沙和は阿蘇阿蘇の記事を読みながら、お茶とお菓子を食べているの。
洛陽は治安が良くなってきたから、一時期店の数が増えたと書いてあるの。
はあ、沙和も洛陽に行きたかったの。でも、戦争に行くんだから、面倒なの。
沙和は今あるモノを守れて、おしゃれが出来たら、満足なの。
「そうそう!今月の管路ちゃんの占いこーなーを見ていないの。
沙和の星座は……………あった!ナニナニ?
『油断大敵。今月は真面目に働きましょう。サボりは地獄への直行便。金運はもう、残念なぐらい最悪です。浪費は控えましょう。それから、後ろには気を付けましょう。』えぇーー!今月の運勢最悪なの!
一緒にサボっている真桜ちゃんはどうなんだろう?
……………『夢中になる事は悪い事ではありませんが、程々にして、真面目に仕事をしておけばと、後悔するかもしれません。金運は……どん底です。ご愁傷様。』
真桜ちゃん、占いだったら、今月の占いは最悪な結果になっているの。今月はサボる時間を短めにした方が良いと思うの。だから、後半刻したら、警邏に行くの。」
「あいよー。四半刻経ったら教えてなあー。」
「分かったの。」
沙和は真桜ちゃんに返事をすると、店員さんを呼んで、お茶のおかわりを言う。
もちろん、お金は経費なの。これは警邏中の出費だから、経費なの。
隊長の名前で『警邏中の雑費』という名目で領収書を切ってもらう。
お茶のおかわりが来て、ゆっくりお茶を楽しむ。このお茶はお茶の葉ではなく、香草を使ったお茶みたいで、とても香りが良い。沙和のお気に入りのお茶なの。
「はあー、やっぱり、経費で飲めるタダのお茶は美味しいのー。」
沙和は椅子の背もたれに深くもたれかかる。
平穏ってやっぱり良いの。これこそが今皆が求めているものなの。
「知っているか?沙和、真桜。
天の国には『タダより高いものは無い』って言葉があるんだぞ。意味分かるか?」
ドスの効いた低い声が聞こえた。いつも聞いている凪ちゃんの声とは違う。
その言葉を聞いた次の瞬間、沙和は頭を掴まれる。沙和は真桜ちゃんの方を見る。
真桜ちゃんも頭を掴まれて、顔面蒼白で、こっちに視線を移してくる。
真桜ちゃんの頭の上にも手が乗っていて、力が入っているように見える。
要するに沙和も真桜ちゃんも天の国の言葉で言うなら、ピンチ!っていうやつなの!
手の力の入れ方が変わり強制的に後ろを向かされる。
そこには目の焦点が合わず、口が半開きの不気味な顔で沙和達を見て来る。
「たた隊長。御帰りなさいなの。」
「あぁ、ただいま。で、何か言う事は無いのか?」
「何のことなの?沙和は何も知らないの。」
「せやせや。ウチも全く何のこっちゃ分からんで。」
「そうか。なら、さっき言っていた。『経費で飲めるタダのお茶』ってどんなお茶だ?」
「「ぎくっ!」」
「これまでのお茶代と雑誌代、からくりの部品代、全て天引きな。」
「隊長!鬼!悪魔!血も涙も無い極悪卑劣漢!
桔梗様に隊長のある事無い事吹き込んでやるの!止めて欲しかったら、さっさと私達を解放するの!」
「せやで、隊長。桔梗のばっちゃんに隊長は実は衆道やったとか言いふらすで!」
「俺一人なら、その手は通じたかもしれないが、俺の後ろには焔耶って言う証人が居るから、その手は効かないぞ。もう、諦めて、降参しろ!」
「「はい。参りました。」」
「宜しい。せめてものの情けで、返済が終わるまで、給料5割引きで許しておいてやろう。」
「5割!それはないで、隊長。」
「じゃあ、早く返済が終わる様に全引きが良いか?」
「せめて、1割の分割払いで!」
「自業自得だ。諦めろ。」
給料5割引きは沙和にとって死活問題なの。
なんとかして、真桜ちゃんが言ったみたいに、1割引きにまで下げる方法は。
そうだ!この手があった!沙和は隊長の耳元で囁く。
「隊長。桔梗様お気に入りの下着屋さんを教えてあげるから、1割引きにして欲しいの。」
「ンんンン……………………………………………駄目だ。
恥ずかしくてそんな店に入れないから、その取引は却下だ。」
ちっ、交渉失敗なの。
視点:一刀
沙和と真桜を引き連れて、凪と鮮花と会い、蒼様達と共に、桔梗様が待っている城へと向かう。
ちなみに、蒼様の軍は城壁の外で待機だ。
相変わらず、巴群の町は穏やかで賑わっており、皆俺や焔耶に声を掛けて来る。
そのせいで、俺達はもみくちゃになってしまい、城に着くのに、時間がかかってしまった。
気が付いたら、色々な物を持たされて、正直嬉しいのだが、困った。
俺は荷物を部屋に置いてから、玉座の間に行く。
玉座の間には既に、蒼様、翠、蒲公英ちゃんに焔耶が居た。
要するに俺は遅れて入ってきた事になるな。
俺は玉座の間に入ると桔梗様と目が合う。やっぱり何時見ても桔梗様は綺麗だ//////
久しぶり過ぎて、3秒以上見ていられない。完全に俺逝ってるな。
「ただいま戻りました。桔梗様//////」
俺は少し恥ずかしくなりながら、何とかその言葉を言いきり、顔を伏せ、下を見ながら、焔耶の取りに行き、跪く。これで、なんとか体裁は保たれただろう。
「北郷。顔を上げんか」
「えぇ!は…はい//////」
俺は目を瞑り、頭を冷やす事に努める。頭を冷やせ。冷静になれ。クールになれ。
俺は元傭兵派遣会社社員、北郷一刀。夏候惇と夏候淵と戦って生き延びたスナイパーだ。
桔梗さんの顔ぐらい見れるだろう!別に弾丸が跳んでくる訳じゃないんだぞ!
そうだ!生死に関わる事じゃない!これぐらい出来る、出来ます、出来るとも!!
3秒後には余裕に顔を上げられる。3……2……1……。俺は顔を上げる。
「//////」
玉座に脚を組んで座り、肘置きに肘を置いて妖艶な笑みで俺を見て来る桔梗さんが良く見える。
ヤバイですって!ちょっと、その柔らかそうな脚は何なんですか//////
それに、その胸が何かの拍子にポロリしてしまいそうな服を何とかして下さい!
唇が大トロみたいに潤っていて、凄い柔らかそう//////
もう、まったく、そんな色気ムンムンにして襲われたら、どうするんですか!?
全く、少しは、露出を控えるとかそういう発想は無いのですか//////
少し
「ほれほれ。何を勝手に、下を向いておる。」
桔梗様は玉座から立ち上がり、俺の前に来て、中腰になり、俺の顎に手を添えて、俺の顔を無理矢理上げさせる。俺と桔梗様は目が合ってしまう//////。無理無理無理!顔近いですって!!
「桔梗様、俺をからかわないでほしいです//////」
「儂はからかってなどおらぬが?北郷よ。どうした?顔が赤いぞ。風邪か?」
「分かっていますよね?酷いです//////」
「はてさて、何のことやら。口で説明して貰わんことには儂は分からんの?」
桔梗様は相変わらず、笑いながら、俺を見て来ます。相変わらず、酷い人だ。
俺の心音がバックンバックン言って、顔が茹であがりそうなぐらい熱い。
「照れてる一刀、可愛い!!ヤバイ!マジときめいた!
頼むから、俺の旦那になってくれ!今なら、翠と蒲公英もついてくるぞ!」
そう言って、蒼様が俺を桔梗さんから引き剥がし、抱きこむ。
蒼様!俺の顔を胸に押し付けないでください!その柔らかいし、その女性の香りがします!
それに、桔梗さんが見ているから止めて下さい。俺は桔梗さん一筋なんです!
そんな勘違いされるような事は本当に止めて下さい!それに、ほら、周りの痛い視線を感じます!
他にも、焔耶とか、杏里とか、凪とか、沙和とか、真桜とか、マジで軽蔑するような目で見てますって、絶対!顔を胸に押し付けられて、見えませんけど、痛い視線分かりますので、離して下さい!
俺は逃れようと、必死に蒼様に抵抗しようと見えない何かを押す。
「一刀、やっと、俺の事を女として見てくれるのか。
だが、いきなり、皆の前で、胸を揉みしだくなんて、大胆だぞ//////」
マジで!俺、蒼様の胸触ってたの!
ちょ!皆頼むから更に痛い視線で俺を見ないでください!誤解なんです!
だって、言っているじゃないですか!俺は桔梗さん一筋なんですよ!
俺は逃げようと、もがいているんですよ!Do you understand?
落ち着け、逃げるにもただ暴れるだけでは駄目だ。
最近CQCの訓練を怠っていたが、こういう時に使えるCQCを俺は思いだす。
頭の後ろで腕をクロスし、クロスした状態のまま、前に持って行く。すると、蒼様の首の所にクロスした部分が引っ掛かる。人間の首の力と言うのはかなり弱い。だから首を絞めるか、頭を持って動かすことが出来れば、相手を制する事は楽勝だ。人間の首の骨ってのは思った以上に弱い。
よし、このまま、前に押せば……。
「ぷはっ!」
抜け出す事に成功し、俺はバックステップで蒼様との距離を取る。
俺は右手を上に持って行き、左手を下で構える。基本的なCQCの構えだ。
桔梗さんの俺に対するイメージダウンにならない様に抗わなければならない。
男を見せる所だ。…………フルボッコにされて負けるだろうけどね。
だが、抗ってやるぞ!俺の貞操と桔梗さんへの想いを護る為に!!
「一刀、そんな目で俺を見ないでくれ。照れてしまブッ!」
「蒼、そろそろいい加減にせんか。北郷が困っておるではないか。」
「だからってゲンコツすること無いだろう。
あぁーん、なるほど。嫉妬か。一刀とイチャイチャして嫉妬したんだろう?
………ごめん。フザケ過ぎた事謝るから、桔梗たん、豪天砲零距離射撃はマジかんべへっ!」
蒼様は桔梗様が突然持ち出してきた豪天砲の零距離射撃を喰らい、吹っ飛ぶ。
一応、蒼様も三叉戟で防御していたみたいで、直撃は免れたみたいだし、受け身を取っていた為、大事には至らなかったみたいだ。蒼様はすぐに立ち上がる。
「臣下を護るのは主君の役割じゃからな。
それと、桔梗たん等と気持ち悪い事を言うな。お主頭に何か湧いておるのか?」
桔梗さんに護ってもらえた。感激してマジで死にそう//////
帰還報告が終わると、蒼様達は西涼をそんなに長く開けていられないと言って、早々と立ち去ってしまった。そして、俺と焔耶のお帰り飲み会がその日の晩に開催される事となった。
視点:桔梗
わし主催で飲み会となった。一刀が鮮花も呼びたいと言ったので、凪が城門に迎えに行った。
晩飯は杏里が作った。一刀の天ぷらを食べたかったが、疲れている者を労う為の酒宴で働かすのは酷と言うもの。今日はゆっくり飲ませてやろうではないか。
わしは乾杯前の言葉を早々と終わらし、『乾杯!』と叫んだ。
乾杯した後は皆思い思いに酒を飲んでいる。
沙和と真桜は凪に説教された為か疲れていたせいで、早く酒がまわり、酔いつぶれてしまった。
焔耶は向こうの戦の一騎打ちで負けそうになった事を話して、泣き上戸になっている。
杏里はやたらと焔耶に絡んでいる。焔耶の乳を揉みしだいて、『きゃわわ!こんなモノがあるから、戦が起きるのです!』と、無茶苦茶な事を叫んでいる。
「ふはぁ~……。やはり、こうやって大勢で飲む酒は格別じゃな。
わしはこの為に生きておると言っても過言ではないくらいだな。ほれ、北郷も飲め。」
「あ、ありがとうございます。桔梗様。
ン…ンん……ン……んー。…………カー、やはり酒はキツイのに限りますね。桔梗様!」
「隊長、今日はずいぶん飲まれますね。どうしたのですか?」
「えぇ、なんかとっても気分が良いんだよ。凪。ハハハハハハ」
「笑い上戸とは、余程嬉しい事が合ったと見受ける。わしに聞かせてくれんか?」
「そりゃ//////決まっているじゃないですか//////」
「何が決まっているんですか?一刀さん。鮮花にも分かりやすく教えて下さい。」
「えっとですね。言いますから、笑わないでくださいね。」
「おう((はい))」
「その~~……。俺、桔梗様にまた会えて滅茶苦茶嬉しいんですよ//////」
頬を染めた北郷はわしから目を逸らすように、横を見ながら、そう呟くように言う。
いきなりの事にわしは思わず、少し酒を噴いてしもうた。
慌てておしぼりで、口を抑え、口の中の酒を飲み込む。
わしに会えて、嬉しいか//////一刀の気持ちは知っておるが、これまで生きてきた中でわしに此処まで惚れた男に会ったのは初めてだから、わしは毎度混乱してしまう。
「隊長、自分に会えたからでは無いのですね。」
「いやいやいや!凪に会えて俺は嬉しいぞ!」
「慌てふためく一刀さん萌え。」
凪はかなり落ち込みながら言う。一刀はそんな凪を慰めようと必死だ。そして、酒の飲み過ぎで乱心したのか訳の分からない事を言う鮮花は鼻血を垂らしながら、親指を立てている。
それから、延々と飲み始めた。凪も鮮花も泥酔状態だ。
わしは全員をこのまま放置する訳にもいかんので、適当に毛布を持ってきて、焔耶達にかけてやる。
その後、わしは一刀と飲んでいたが、一刀の頭が何度も縦に動き、瞼が半分閉じている。
長旅で疲れたのだろう、一刀は馬に乗り慣れていないと言っておったしな。
わしは一刀の肩を掴み、わしの方にゆっくりと倒す。完全に倒れる前に、わしは抱き込むように一刀を受け止める。わしは一刀を抱え立ち上がる。
視点:一刀
あぁ、飲み過ぎた。頭がガンガンする。此処まで痛いのは久しぶりだ。
目を閉じているが、暗いままだという事は分かる。
飲みすぎるとこれだ。泥酔して、寝落ちして、数時間で起きて、朝ぐらいまで寝られない。
だから、余程の事が無い限り、そこまで飲まないと決めていたが、桔梗さんに会えて、あまりにも嬉しかったので、俺は調子に乗って飲んでしまった。
俺の記憶は……確か桔梗さんと話をしていたのまでは覚えている。
話の内容は……そうだ。甘寧さんに汜水関で背後を取られた所までは覚えている。そっから先の記憶がまるで無い。話の内容も思い出せない。
しかし、酒臭いな。
俺は夜風に当たりに行こうと立ち上がろうとした瞬間、自身が羽交い締めにあっている事が分かった。
両脚を何かが絞めている。縄にしては太い上に、柔らかい。似たような感触が両腕と腰にもある。
要するに俺はベットの上で横になった状態で直立不動の姿勢を取っている。
そして、俺はこの感覚を知っている。こっちの世界に来てから何度も経験したことがある。
今回の圧迫感はとても強く、逃げる事が出来ない。俺は下を見る。
「やっぱり、桔梗さんだったか//////」
俺を抱き枕にして寝ている桔梗さんが居た。
相変わらず、柔らかくて、温かく、お酒と桔梗さんの香りがする。とても良い香(ry。
ん?さっき桔梗さんが酒臭いって言った俺が外に出ようとしただって?
寝言は寝て言え!俺がそんな事言うはず無いだろう!
ロシア人とアメリカ人のハ―フにシングル・アクション・アーミーで右目を撃たれる方が良いか?
では、帯電人間のロシア人ボクサーにサンドバック扱いされて、ボコボコにされるのが良いか?
それとも、特殊部隊のアメリカ人の女兵士にCQCで肘を折られて、川に投げ込まれるのが良いか?
好きなのを選ばせてやる。どれも絶対に気分爽快間違い無しだ。一瞬で目が覚めるぞ!
いや、目が覚め過ぎて死んでしまうかもな!
どれを喰らっても、死なない奴が居たら、ソイツは史上最高の最強の兵士だな。
俺が言いたいのは俺が酒臭くて、桔梗さんは酒の香りがするってことだ!
しかし、困ったな。
このまま酒臭いと俺が桔梗さんに嫌われてしまう。軽く体を洗いたいんだけど、どうしよう。
でも、力が強くて脱出できないし、それに!桔梗さんを堪能する時間が減ってしまう//////
さあ、どうする?俺?『桔梗さんの好感度うp』か『桔梗さん堪能Time』か?
………………馬鹿だろう。答えは簡単。前者だ!
理由を一単語で説明するなら、持続可能性!英語で言うなら、Sustainableだ!
考えてみろ!桔梗さんに今俺は抱きつかれているが、起きて酒臭いと言われたら、今後、桔梗さんが俺に抱きついてくる事が無くなってしまうかもしれない。そして、最悪俺は首を吊るかもしれない。
だが、桔梗さんの好感度がうpすれば、ハグTimeだけでなく、その上の段階に行くかもしれない。
たtttったったあった例えば、キキキキキキキキキキイキキキキキキキキキキkッキkkkkkッキイイキイキキキキキキキキキキキ…キスとかさ//////
それ以上の事はしないのかって?アホ言うな!そんなこと!俺はしたいかもしれないけど、まあ、したくないと言えば、全くのウソとなる訳で…でもでも、心の準備が全く出来ていない訳ですよ!ハイ!
だから、俺は前者を選ぶ!では、早速、ここから脱出を!
「か………ずと…。」
よし、落ち着け!俺!今何が聞こえた?俺の聞き違いで無いなら『か……ずと…』と聞こえたと思う。聞こえましたよ。はい。最近健康診断とかしていないから、自分の体がおかしいかも知れない。だが、俺の聴覚はこれまで以上を来たした事が全く無い。俺の精神がおかしくなってしまったのか?そもそも、俺は戦闘狂なわけで、人殺しの傭兵だ。頭がおかしいのは十二分にあり得る。だが、これまで、幻覚を見たことが無かったが、幻聴が聞こえないとは限らない。ちょっと前まで、頑張って反董卓連合相手に暴れていたしな。疲れているのかもしれない。その可能性は十二分に有りうるわけで、あのDistorted Tranquilizerを飲んでも幻聴は聞こえなかったしな。だが、誰かが、この部屋に侵入していて、桔梗さんの声を真似した可能性はどうだろう?いや、俺のスナイパーや観測者としての勘が言っている。この部屋に侵入者は居ない。それに、音源は俺の胸元付近、桔梗さん以外あり得ない。桔梗さんの背後に行って、誰かが囁いた可能性も考えられたが、その場合、その侵入者が俺の視界に入るはずだ。俺と桔梗さんは向かい合っているし、俺は長時間目を瞑った覚えは無い。それにそれをするメリットがその侵入者には無い。だから、そもそも侵入者と言う発想が間違っているのだ!だが、待て!少し、考えてみろ!桔梗さんは何時も俺を『北郷』と呼んでいるから、『か………ずと…』は俺の事を表していないかもしれない。そうだ!その可能性を忘れていた。もしかしたら、『北郷、買い物に行って来てくれぬか?もろみ酢と酒』と言ったかもしれない。そして、俺は『買い物』の(か)と『もろみ酢と』の(ずと)だけが聞こえたのかもしれない。だが、ちょっと待て、桔梗様はもろみ酢を飲んだころがあったか?……ないな。ではもろみ酢では無く、林檎酢だったか?…林檎酢もありえないな。だが、聞き違いの可能性は十二分にあり得る。つまり、俺が聞いたのは疲れによる幻聴か、聞き違いだ。そうだ!そうに決まっている!アハアハハハッハハハハハハハハハハハッハハハハアハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアハハッハハハ!幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴アハハハハハハアハハハハhッハアアハハアハハハアアハハアハハハhッハハアハハハハハハアハハアハハアアハアアアハハハハハハハハハアハアハアhjhッハハハハアハアハハハハハハハアハハアハハアハハハ!聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い聞き違い!
だって、桔梗さんは俺をからかう事があってもデレる事は殆ど無い!確かに、これまで何度かデレたことはあったが、その時も俺の事を『北郷』と呼んでいる訳で、『一刀』って呼ぶ事は無かったんですよ。はい。だから、そのですね。これは…非常に残念なのですが、幻聴か聞き違いってk
「ンッ……一刀」
北郷一刀はメルトダウンした。
どうも、黒山羊です。
今回のお話は如何でしたか?
え?最後の方が手抜きだって?違いますよ!一生懸命書いたんですよ。
ごめんなさい。一か所だけ手を抜きました。『良い香(ry』のところです。
だって、前のと同じ感じだし、2000字ぐらい続きそうだったので、端折りました!
ですが、一か所気合入れて書いた所があります。
それはもちろん、『か……ずと…』と桔梗が言った後の一刀の高速思考です。
あれ書くの大変でしたよ。だって、途中でネタが切れてきて、何を書こうか何を書こうかで随分悩みました。はい。
それから、史上最高の最強の兵士って描写ありましたよね?
MGS3をやった人は分かったでしょうか?そうです!BIG BOSSのことです!
今考えれば、あの方って滅茶苦茶タフですよね!
そして、あのゲームはネタが多い!だが、それが良い!
え?どんなネタがあるって?
こんなネタですよww
http://www.youtube.com/watch?v=VpsuDCRpkZ4&feature=related
マジ笑える!
他にもyoutubeで「mgs3 シークレットシアター」検索すると出て来ますので、オススメです!
MGSが分からなくても面白いので、オススメです。
俺はこの動画を見てMGSにハマりましたww
では、最後に何時モノでしめましょう。
それでは、御唱和下さい。
へぅ( ゚∀゚)o彡°
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最近頭痛がひどい黒山羊です。
頭痛薬飲んで何とか頑張っています。
最後になりますが、
現在私は2本長編作品を書いています。
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