この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意ください。
時代背景等がめちゃくちゃです。
一刀くんがチートです。
それでも良い方はどうぞ。。。
一刀「詠、騎馬隊の指揮は任せた。俺と凪と張遼は少数の兵を率いて先行する」
詠「わかった」
張遼「あいよー」
凪「了解です」
四人は短い会話を終えると詠は騎馬の速度を少し落とし後方の部隊に合わせ、残る三人はさらに馬の速度を上げていった
ほどなく三人の前方に砂塵が見えてくる。それは一刀たちを迎撃しにきた劉備軍が巻き上がるものであった
一刀「あれの相手は詠たちに任せるとして、俺たちはさらに先に進むぞ」
凪「一刀隊長。それだと私たちは孤立しかねませんが」
一刀「不安か?」
前方の砂塵を見つめたままにそう質問をしてくる凪に、一刀は挑発するような軽い声色で凪に問いかける
凪「いえ…気になっただけです」
霞「安心せぇ。凪はウチが守っちゃる!!」
一刀「さて、無駄話はここらで終わりだな…」
一刀の一言によって二人は閉じ、その顔は武人らしく凛々しいものに変わる。三人はけっして馬の速度を下げることなく、そのまま砂塵の中へと突撃していった
~一刀side・始~
劉備軍から迎撃として送られた兵の数はあまり多くなかった。元から兵の総数は少なかったのだろうが、これは少なすぎる。袁紹に追われていたときに減ったのか…もしくはこの先で伏兵として配置されているのか……
張遼「北郷!! いくらなんでも、この数は少なすぎると思うんやけど!!」
同じことが気になっていたのか、張遼が敵兵の相手をしながら大声でそう問いかけてくる
「そう思うがここで止まるわけにもいかない!! 伏兵が出てきたのならその場で対応するまでだ!!」
凪「一刀隊長!! 橋が見えてきました!!」
凪の声に反応して前方を見れば、短いが確かに橋が見えた。ついでにその前に立っている二人の将も
「張飛に呂布か……厄介な相手だな……。ここで馬を捨てるぞ。あの二人相手に馬上で勝てそうにはないからな」
霞「せやな~。さすがに恋相手に馬上で挑もうとは思えへんなー」
張飛と呂布から少しはなれたところで、俺たち三人は馬を乗り捨てると駆け足で橋へ向かう
「あの張飛と呂布の相手は二人に任せる。俺は単身劉備の追撃に向かう」
霞「ウチはそれでかまわへんけど……」
続きの言葉は言わずに張遼は無言で凪を見る。恐らく、凪では張飛の相手はきついと考えているのだろうが…
凪「いえ、私もそれで構いません…一刀隊長は劉備を討つことだけに集中してください」
そう俺に言ってくる凪の目に迷いはなく、今の張飛が相手でも十分戦えるだろう
「無理に倒そうとしないでいい。なるべく時間をかけて戦ってくれ…あの二人を倒せなくても何の問題もないからな、あの二人を倒すために命をかけようだなんて考えるんじゃないぞ」
俺の言葉に二人はしっかりと頷き返す。どうやら無駄なおせっかいというやつだったかもしれないな
張飛「ここは絶対に通さないのだ!!」
呂布「……っん」
橋の前で仁王立ちをしている二人が何か言ってきてるが、そんなのの相手をしてやる義理はない。さっさと通過させてもらうとしよう
「はぁ!!」
張飛に狙いを絞ると、俺は左手を振りワイヤーを張飛に向けて操作した。この一撃で張飛を仕留めるか、怪我を負わせる気で放った
呂布「やらせない…」
しかし、俺のワイヤーは張飛に届く直前でワイヤーと張飛の間に入ってきた呂布によって、すべてを叩き落される。それと同時に地面に数本の亀裂が出来る
「雲義に仕込まれたか? ……敵にすると厄介な奴だな…」
自然と口からそんな愚痴がこぼれた。しかし、これだけでも通過するだけならば俺にとっては十分すぎる隙だった
張飛と呂布の脇を抜けて橋をさっさと渡りきる。凪なら張飛の相手も問題ないと思うが……やっぱり不安だな……。しかし、今は劉備の追撃に集中せねばならない
俺は頭の中から凪のことについてを追い出すと、街道を駆けていった
~一刀side・終~
張飛「にゃ!? 逃げたのだ!!」
呂布「追う…」
張遼「北郷は追わせへん!!」
凪「はあああああああああ!!」
自分たちの脇を通り抜けた一刀を追撃しようとした張飛と呂布だったが、張遼と凪によってそれは阻まれた
呂布「…霞。手加減出来ない…」
張遼「久しぶりやなー恋。ウチはいつか恋と本気でやりあってみたいと思うてたんや……それとな……。手加減なんぞ舐めたこと言っとんやないで?」
少しの間無言でにらみ合っていた二人は同時に動き出し、互いの武器が激しく火花を散らせた
張飛「うりゃりゃりゃりゃりゃーー!!」
片や張飛と凪の戦いは、張飛が一方的に攻撃を繰り出していた。とはいっても、張飛の放つ攻撃はどれも凪に致命的なものにはならず、たまにかすり傷をつくる程度のものであった
張飛「避けてばっかりいないで戦うのだ!!」
幾度かの連撃を終えた後、張飛は攻撃の手を止めて凪に向けてそう叫んだ。しかし、凪は無言のまま張飛を睨み続けるだけであった
凪「(時間を稼ぐだけでいいと一刀隊長は言っていたが、出来れば早めに援護が欲しいはず……しかし、張飛は強い…無理に攻撃をしようとすれば逆にやられかねない…。張飛も呂布もいずれは後退して劉備たちに合流しなければならないはず。ならばこのまま時間をかけて焦らし、隙を誘うのが最適……これだと結局一刀隊長の援護には行けないが…)」
凪は頭の中で考えを巡らせると自然と拳を強く握ってしまう。改めて実感する自分の弱さ。その弱さから来るもどかしさ。早く一刀に追いつきたいという焦り
凪「(もっと強くなろう……。そのためにも、今私が出来るだけのことをやろう…)」
次々と沸いてくる感情を飲み干すと、凪は目の前の張飛に集中する
張飛「うりゃ!」
凪「はぁあ!!」
張飛を倒すのではなく、時間を稼ぐ。今自分に出来ることをやるために
~凪side・始~
張飛の重い一撃を蹴りで弾き返し、距離を空ける。今の張飛は気力も充実していている気がする
「(足を止めるな…小刻みに動いて敵に的を絞らせない…顔や手、足の動きで騙して隙を作る…)」
張飛が構えている矛の切っ先は私を捕らえ続けているが、時折私からはずれる時がある
攻めてこない張飛に対して私は徐々に距離を詰めていく。左右に小刻みに移動しながら幾度となく踏み込む素振りを見せる
「(あれだけ長い得物ならば懐に入り込めば思うようには振れないはず…)」
そこで張飛が痺れを切らせたのか一気に距離を詰めてくる。足を止めずにいつでも動ける状態だった私にとっては、あまりにも単調で捌きやすい攻撃だった
「(張飛も焦っているのか? …ならもっと焦らそう)」
張飛ともう一度距離をとるために矛を滑らすように受け流して、懐に入り込み蹴りを放つ。その蹴りは張飛が後方に跳躍したことで避けられたが、狙い通り距離を空けることは出来た
張飛「う~~~~~っ!!」
うなり声を上げる張飛の顔には確かな焦りが見える。さきほどまでしっかりと私を捉えていた矛の切っ先もずいぶんと乱れてきていた
「(仕掛けるなら今か…今の張飛なら間合いに入った途端に攻撃をしてくるはず…。突きならばそのまま懐に入り込み、薙いでくるならもう一度距離を空ける)」
今度は私の方から距離を詰める。小刻みな動きを忘れずに前進すれば、すぐに張飛の間合いに入る
張飛「うりゃりゃ!!」
予想通り張飛は私が間合いに入ると同時に攻撃をしてきた
「(突き!! なら……っ!!)」
体を僅かに右に動かした後にすぐ左へ戻す。張飛は私の動きにつられ、突きを右側に放ってきた。その間に大きく踏み込むと一刀隊長に教えてもらったあの技を放った
張飛「にゃ!?」
完全に決まったと思ったが、私の一撃は張飛の矛に当たり防がれ、逆に腹部に張飛の蹴りを喰らった私は後方に吹き飛ばされた
受身をとり急いで立ち上がるとちょうど霞様の横に並んだ。前を見れば呂布が張飛に近寄り話しかけており、その話が終わると二人は背を向けて走りだした
霞「凪!! 追うで!!」
凪「はい!!」
私が返事するよりも早く駆け出していた霞様の後に続くように駆けだす
「(一刀隊長なら、張飛の矛ごと貫いていたのだろうか?)」
などと考えつつ……
~凪side・終~
一刀が単身、劉備を追撃してからしばらく。一刀はようやく船の姿を肉眼で捉えていた
道中、幾度か伏兵の奇襲を受けた一刀であったが伏兵の兵数が少なかったこともあって、一刀はかすり傷も負うことはなかった。それにより一刀は確信した。今の劉備はまともな兵数に守られてはいないと
一刀「さてと…中央突破で劉備さんにお別れのご挨拶といきますかな」
そう一人呟いた一刀はさらに速度を上げて船目掛けて駆けていく。敵の目も気にせずに飛び出したために、一刀の姿はすぐに見つかってしまう
敵兵「敵襲――!!」
その一声に反応して、辺りの兵が一刀に襲い掛かるがやはりその数は少なく、一刀の足をまともに止めることは出来ていなかった
民兵「う、うわあああああああ!!」
そんな中、一人の兵士を目の前にして一刀の足が止まる。その兵士はまともな鎧など着ておらず、槍をぎこちなく振り回していた
一刀「民兵か…」
一刀が顔を歪めながら呟いている間にも、一刀の前に立ちはだかる民兵の数は増えていった
一刀「守るべきはずの民を犠牲にして、自分を守るか……諸葛亮が手を回したか? これを劉備が行ったのなら褒めるが…ただ部下に任せただけならば…華琳を成長させるためには少し物足りない相手だな…」
目の前の民兵を眼中にもいれず、船を睨む一刀は徐々に民兵に近づいていく。一刀が一歩進めば民兵も一歩下がる…それが少しの間続いていたが、一人の民兵が勇気をだして一刀に斬りかかった
民兵「へあああああ―――」
一刀は、そんな民兵を少し悲しげな目で一瞥した後に躊躇うことなく両手と首を斬り落とした。それを皮切りに再度一刀は駆け出す。立ちはだかる民兵は容赦なく、斬り殺していった
勢いをそのままに船着き場へと駆け込み、船へと乗り込んだ一刀の視界に劉備の姿が入った
関羽「ここまで来たのか、星!!」
趙雲「おう!!」
諸葛亮「桃香様!!」
船に入り込んだ一刀に素早く対応する蜀の将達であったが、関羽と趙雲の初撃を一刀はなんなく受け流し、関羽の腹に蹴りを叩き込みながらさらに劉備との距離を詰め、ついに劉備を間合いに捉えた
一刀「覚悟…」
ワイヤーは左から薙ぐように劉備に向かわせ、日本刀で心臓目掛けて突きを放つ
雲義「ぐっぅ!! ……相変わらずだな…化け物…」
しかし、一刀の攻撃は雲義により文字通り体で止められていた。右手にもった鉄傘でワイヤーを防がれ、日本刀は雲義の左手を貫通し、劉備の胸ギリギリのところで止まっていた
一刀「劉備の命に俺の命。二つも得ようなんて欲張らなければ殺せてたのにな…」
そう呟く一刀の胸からは血が流れていた
呂布「…みんな…無事」
張飛「愛紗!!」
趙雲「はぁ!!」
雲義「ふん!!」
雲義が間に入ってきたことに気がついた一刀は、さらに踏み込もうとしたのだが、自身の左方から戟が飛んできているのを見てとり、踏み込むのを諦めていた。そのおかげで胸の皮一枚ですんだものの、劉備も仕留め損なっていた
慌てた様子でやってきた呂布と張飛。呂布は全員が一様は無事なのを見てとり安心し、張飛はすみで倒れている関羽にかけよった。趙雲は雲義の援護をするために駆け出し、雲義は痛みに耐えながら、左手の鉄傘を振るった
一刀「遅いな…右腕は貰うよ、雲義」
だが、趙雲や雲義の一撃が一刀に届くよりも早く、一刀は雲義の右腕を斬りおとして船尾に向かった
雲義「ぐぅぅぅ……っ!!」
一刀「劉備、船の外を見て見るといい。あれが、君が盾として扱った人たちの末路だ。守るべきはずの民を知ってか知らずか犠牲にして…。正しい判断だとは思うよ? 君が生き残らないと何の意味もないのだから……ただ、気分はどうだい、仁徳の王さん?」
哀れみを含んだ表情で劉備を嘲笑った一刀は、そのまま川へと飛び込んでいった
一刀「っぷはぁ…川冷た!!」
凪「お疲れ様です一刀隊長。劉備は?」
一刀「仕留めそこなったよ。二人とも怪我はないかい?」
張遼「怪我もなにも、北郷が先に向かってからそんなに経たずに恋も張飛も逃げてもうたからな」
唇を尖らせて拗ねたような素振りでそう言う張遼。それを見て一刀が小さく笑っていると
凪「隊長!! け、怪我をしているじゃないですか!!」
と凪が慌てた様子で一刀に詰め寄った
一刀「いやいや、こんなのかすり傷で…」
凪「いえ、一刀隊長に何かあったら困ります。今すぐ手当てを」
そう行って衛生兵を呼びつける凪。そんな凪を見てニヤニヤしながら張遼は
張遼「そうやな~。大好きな隊長に傷がついたら大変やもんな~♪」
凪「な、なななななな、なななにを!!/////」
顔を真っ赤にしながら張遼を睨んだ凪だったが、まったく効果はなく、むしろその後もいじられ続けるだけなのであった……
どうもkarasuです。
いかがだったでしょうか? 楽しんでいただけたでしょうか?
次回は拠点となります。なるべく凪と一刀くんの仲を進展させたいところです。 いざとなったら拠点連打も……
ここまで読んでいただきまことにありがとう御座います。
これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。
学園モノもよろしくお願いしますorz
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過度な期待はせずに生ぬるい目で読みましょう。
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