昨日、鈍器砲手(ドンキホーテ)に行ったんだけどそこで例の"アレ"を見つけたの。そう。縫有無等(ヌーブラ)よ。
派途(パット)は何度か試したけどだめだったし、安かったから買ってみたわ。
え?何で駄目だったかって?そんなのわかるじゃない。『落ちる』から。
あ?貧乳ナメンナ。下から落ちるんじゃないわ。前屈みになった時に『上』から落ちるのよ。
しかもそれをあの全身精液男(バカ)に見られてそっと無言で目を逸らされた気持ちがわかるか。
同情や哀れみで見られたり、馬鹿にされるほうがましだわ。本気で何もなかったように振舞うのよ。
気まずい顔とかある程度の反応を返してもらえば『恥ずかしい』とか『やっちまった』とか思えるのに、まったく何も無いの。
その時のなんとも言えない空気がわかるかコラ。
派途(パット)はね。そもそも『ある程度』乳があるのを前提に作られているの。
その上で形を整えるのが派途(パット)よ。
だったら、元から無い人はどうすればいいのよって話でしょ?
無い乳に派途(パット)をしても、ズレるのよ。動けば容易くズレるわ。
この前も明(ピー)が思(ピー)との鍛錬中にいつのまにかズレて胸が4つになっていたそうよ。
それを小(ピー)に指摘されてようやく気付いた時には、城のあちこちに行った後だったらしいわ・・・悲しい事件ね。
しかもズレた方が元よりも大きかっただけに、なおさら・・・ね。
かわいそうに、心に深く負った傷でしばらく戦線に復帰できなかったそうよ。
すべてはあの巨乳どものせいね。滅びろ巨乳!全身精液男(バカ)もあればっかり見てるでしょ!
いくらチラ見してても女はわかるのよ!私とふ(ピー)が並んでいる方と春(ピー)と秋(ピー)が並んでいる方だと視線の行方が丸わかりなのよ!
『お兄さんは、後で酷い目に遭ってもらいましょう』と笑うふ(ピー)の目がさすがの私でも怖かったわ。
・・・話が逸れたわね。
何だったかしら。そう。縫有無等(ヌーブラ)の話だったわね。
あれはいいものだわ!人類の発明した至高の一品ね!ピタリと吸い付くように貼れて、ズレない!落ちない!なんと素晴らしい!!
昨日はそれを一日中眺めていたわ!
え?今日は付けてこなかったのかって?
ふっふっふ・・・すべては次の合同視察の時よ・・・。
次の合同視察の時、『学校』の派生型で女性兵から要望の多かった『保育園』という試験施設の視察に華琳さまや他の二国の代表もいらっしゃるわ・・・あの全身精液男(バカ)もね。
その時よ・・・その時にアレをお披露目するわ!
くっくっく・・・待ってなさいよ全身精液男(バカ)め!目にものを見せてくれるわ!!!
・・・え?どうだったかって・・・?何の話かしら・・・。
あ、ああ・・・縫有無等(ヌーブラ)の話だったわね・・・。
うん・・・うまくいったわ・・・・・・・・・最初は、ね・・・・・・。
普段、私は二・三歳児の組を担当しているのだけれども、今回は五歳児の組を担当していたの。
私は胸を張って指導したわ・・・いつもより遥かに上手にできたという自負を持てる程だった。
でも誰も私の胸が大きくなっている事に触れてくれないから、少し肩透かしだなーと思っていたの・・・。
そして・・・視察の最後となる二・三歳児と五歳児の合同お遊戯の時・・・三歳児の一人が『あ!桂(ピー)ちゃん、おっぱいおっきくなってる!』と大声で叫んだのよ。
私は内心ワクワクしながらキターーーーーーー!!!と喜んだわ。
そして他の子たちも『本当だ!』と騒いだのだけれども・・・そこで終わっていたのならよかった・・・。
五歳児の子の一人が、『ダメだよ!!桂(ピー)ちゃん気にしてるんだから、いきなりおっきくなっても内緒にしなきゃ!!』って叫んだの。
他の子たちも『そうだよ!かわいそうでしょ!』『しー!!!』とか言ってるし・・・あれね・・・五歳児に気を使われたと気が付いたのよ・・・。
子供たちの残酷な優しさが心に突き刺さったわ・・・。
そしてポン、と私の肩をたたいて『大丈夫だよ、桂(ピー)ちゃん。ボクたちは内緒にしてるからね』なんて優しく五歳児が微笑んでくるのよ・・・すべてを理解したような笑顔でね。
初めてよ。『優しさで心が折れる』という理不尽を味わったのは・・・。
思わずへたり込んだわ。
その時点で雪(ピー)は大爆笑。桃(ピー)も笑いを堪えていたのよ・・・。
『ぷっくくく・・・だ、駄目ですよ雪蓮さ・・・ん・・・笑っちゃ・・・ブハッ!!』
あれね。あれが明確な殺意というものね。
さらに畳み掛けるように愛(ピー)が『そのような下らないことで・・・』とかなんとか言ったのよ。
雛(ピー)と朱(ピー)と鈴(ピー)とゆ(ピー)とふ(ピー)と蒲(ピー)と猪(ピー)と音(ピー)の表情が黒く変わったのを覚えているわ。
そして・・・の(ピー)が『あらあら~・・・胸が大きくても大変なだけですよぉ~?』とのたまったのよ。
明らかに勝ち誇った、私たちを見下す笑顔でねッ・・・!!
焔(ピー)の『ホントだよなー・・・じろじろ見られてウザったいだけだ』という発言は生まれてきた事を後悔させたくなったわ。
ギリッ、という歯軋りは誰のものだったかしら・・・り(ピー)と人(ピー)の眼鏡が光ったのは確認できたんだけれど・・・。
あ。確かその頃、地(ピー)は過呼吸で倒れていたわね。
横で天(ピー)が『おっぱいの下に汗かくとたーいへんだしぃー♪』とか言ってたのを直接聞いてしまったようだったわ。
もいだろか。
そんな中でも華琳さまはさすがね。優しく私の肩をポンと叩いて慈愛の表情で抱きしめてくれたの。
ああ・・・華琳さま・・・一生ついていきます・・・!
それにしても、やっぱりあの全身精液男(バカ)がいってた『人は分かり合える』ってのは大嘘ね。
無理だわ。
少なくとも『在る者』と『在らざる者』の間には明確な壁があるの。
三国同盟は長くは続かないわね。
でも・・・三国同盟を超えた仲間・・・いえ、『同士』と三国同盟を超えた『敵』を見つけた気がするわ・・・。
・・・え?それから縫有無等(ヌーブラ)は付けていないのかって・・・?
・・・・・・・・・肌に合わなかったらしく・・・カブレてね・・・・・・・・・・洗った後、干しっぱなしになっているわ・・・・・・。
これが後の貧乳党結成の始まりであったという・・・。
前書きにも書きましたが。
※これは『フィクション』です。実在の人物・団体とは一切関係ありません※
もう一度言います。これはフィクションです。創作です。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
賢明な皆様はその意味が分かりますね。
ちなみに。
『揉めば大きくなる』は幻想です。
『胸が大きくなる機械』『胸が大きくなる薬』『胸が大きくなるサプリ』もすべて幻想です。
『豊胸手術』は異物感がすごいので幻想です。『ヒアルロン酸』は2年持たないので幻想です。
『脂肪注入』は持ってこれる程の脂肪が無いので幻想です。
そんな事が書いてあるマンガ、小説などもすべて幻想です。
『豊胸の紹介本』は幻想しかありません。
適度な運動をする、鶏肉を食べる、牛乳を飲む、大豆をよく食べる、も幻想です。
つまりは、巨乳というのは虚構という幻想だったのだよ!
そのふざけた幻想をぶち殺す。
虚乳は滅びればいいんだ。
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※これは『フィクション』です。実在の人物・団体とは一切関係ありません※
7と8はまた後からー。