No.219753

真恋姫無双「すーぱー荀彧伝 桂花と野郎どもとの熱き戦い!?」

Thyleさん

1話完結の短編です。桂花が主人公です。第1回同人恋姫祭り参加作品です

読みにくい点やあやしいニホン語があるかもしれませんが、宜しくお願い致します。
AC711様の作品をインスパイヤ元にさせて頂きました。
この場を借りてAc711様に御礼申し上げます。

続きを表示

2011-05-31 02:38:54 投稿 / 全14ページ    総閲覧数:7473   閲覧ユーザー数:6699

真恋姫無双

 

<すーぱー荀彧伝 桂花と野郎どもとの熱き戦い>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          群雄割拠の時代、多くの英雄や智将たちが各地に勢力を張り

         互いに対立して覇はを競い合っていた。

         そして小国は三つの勢力に併呑され

 

         北は曹操率いる曹魏、南は孫権率いる孫呉、西は劉備率いる蜀漢

 

                            へと収束されていった。

 

 

          そして大国、曹魏は漢王朝の威光を背景に逆賊 孫権の征伐へ

         と侵略していった。

          一方、孫権は蜀漢の軍師 孔明のはわわ外交により

         軍事同盟を盟約。

          しかし、曹操こと華琳は、事前に放っていた間者によりこれら

         の動きを察知し動員した八十万の将兵を孫権・劉備軍が布陣する

         決戦の地 赤壁へと将兵を動かして行ったのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……以上が放った斥候からの報告……で……す。

 それと華琳様……あっ、……せっ、斥候からもう一つ……

           ほぅ、報告があります……くぅ……」

 

華琳は木簡を握り締め、顔を赤らめながら報告する荀彧

こと桂花を楽しそうに見ていた。

 

桂花は華琳からの冷たい視線を浴び、もう立っているのが精一杯であった。

 

                    続けなさい、桂花

 

「はい……華琳様、あっ、いやぁ……寄らないで…… 

  こぉ、この付近に温泉が湧いているのを発見したそうです」

 

 

         温泉? それと一刀。そんなんじゃダメよ。もっと腰を入れて振りなさい。腰を。

 

 

「イヤァー! かぁ、華琳様 こんな男なんかに私のカラダを……」

 

 

                 あら、私に諫言する気?桂花

 

 

「そんな恐れ多いことを……ちょ、あんた! くっ、イヤぁー」

 

桂花は一刀に触れられる一番敏感な部分に身を悶えながら艶めかしい声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

横に控えていた程昱はそのようなことに気にもせず華琳に発言を願い出た。

「ホウホウ華琳さま。

  これは瑞祥(ずいしょう)かもしれませんね~

   このような辺境の地で温泉を発見するとはまれです。 

    華琳様の善徳かもしれませんね~」

 

「……オホン!

   まさに 風がいうとおり。華琳様に是非湯浴みして頂くのがよろしいかと」

 

郭嘉こと稟は、一刀と桂花の痴態が気になるのかチラチラと横目で見ながら風に同調した。

 

 

                    湯浴みね……そうね……

           稟、先行する春蘭にその温泉に向かうように伝令を出しなさい。

 

 

「ぎょ、御意!」

稟は短く答えると桂花の情事から逃げるように鼻を押さえながら天幕から出て行った。

 

「あっ」

 

桂花の短い喘ぎに残された者は中央で痴態を演じている一刀と桂花に注目した。

 桂花は頬にはうっすらと紅がさし、今まで耐えていた一刀の攻めに理性がもう限界に達していた。

  華琳は桂花が日頃オトコなんかと侮蔑してた態度と一変し、

   一刀の性技に篭絡していく桂花に冷笑を浴びせていた。

 

 

         それから桂花と風、私が湯浴みする間その付近に布陣し周辺を警護しなさい。

 

 

「……ぎょ……御意ぃ」

そう一言いうと桂花は倒れるように地面に横たわった。

 

一刀は額から流れる汗を拭い、ジトー目で華琳に言った。

「なあ華琳。いつまでやればいいんだ? 

                

                この 『ねこじゃらし』 の刑」

 

一刀は手に持ったねこじゃらしで桂花の

耳の後ろや首筋をうじゃうじゃとくすぐると、その都度ビクッと反応する桂花であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳直属の幕僚に与えられた天幕で、

桂花と風は温泉での警備体制や防衛計画等を練っていた。

 

「敵は外にいるのではなく、内にいるのよ!」

 

桂花は口いっぱいにアメを頬張りモゴモゴ言っている風に噛み付くように話していた。

 

「もごもご、内にいるということは、お兄さんのことを言っているのですかー」

「そうよあの獣(ケダモノ)よ。淫奔の塊よ!

 アイツが居なければ、私はあのような辱めを受けずにすんだのよ」

「………」

「……ぐう」

「寝るな!」

 

「………おお! 余りにも白々しいので、思わす冬眠してしまいました~」

「アンタ今、夏よ……」

 

桂花はタメ息をついて、机の上に置かれている筆を取り、温泉の周辺地図を描いた。

 

温泉は小高い里山にあり、その周囲は北は崖 南は森、東西には細い道がある。

 

この温泉に入るには東西の細い道を通る。

北の崖は侵入不可能だから防衛としては残りの三方面を防衛すれば良い。

この防衛陣の構築は風が担当をし、警備体制については桂花が担当することとなった。

 

「風、防衛陣の構築にはどれぐらいかかるの」

「そうですね。空堀と馬柵、逆木なんかの障害物もつくって~ まあ一刻もあれば……ぐう」

 

桂花は腕組みをして地図を見た。

 

温泉に入る順番として

一番目は華琳様

次に親族である春蘭・秋蘭

三番目には参謀団の私・風・稟

四番目には待衛(じえい:親衛隊こと)の季衣・流琉

五番目は家臣団の霞・凪・真桜・沙和等の女性将校

 

そして男どもなんかは明日でいい!!

 

この入浴順を変更することも、時間を変えることもできない。

 

 

そうなると本陣が無防備となり、これは敵に知られてはならない最高機密となる。

しかし、敵よりも味方である男ども、特に万年発情男に知れたら

敵よりも恐ろしいことになってしまう。

 

それにしても悔しいことに、私は華琳様と一緒に湯浴みをして

その玉体に触れることもできない。

 

 

 そう考えると桂花は頬を膨らましながら木簡にそれぞれの入浴順を書きだした。

下書きを終え、紙に清書がきをすべく墨をつけようとしたところ墨汁がなくなっていた。

桂花はため息をつき墨をするかと水差しを注いだが水差しは空っぽであった。

 

「あら、チョット誰か」

 

天幕の外に侍女がいると思ったが付近には誰も居なかった。 

 

しょうがないわね。

 そう考えた桂花は背筋を伸ばし、

向かい側でうたた寝をしている風をそのままに天幕から出て行った。

 

「……おおぅ、思わず本当に寝てしまったのですね~」

 

 風は周囲を見渡すと桂花の姿はなく、

   代わりに机の上にはお風呂に入る順を書いた木簡が置かれていた。

 

それを見た風は、

                  

                    ぽくぽくぽく チ―――ン!

 

「……おおぉ これを警備隊長であるお兄さんに渡せばいいのですね~」

 

 

 

 

 

 

 

                   「天は我に味方した」

 

                  おおおおおおおおおおおっ―――ッ!!

 

荷馬車の上に乗り、天を指差し光り輝く衣をまとった漢は厳かに言った。

その荷馬車の周りにはこの漢の配下である警備兵はもちろんのこと

各部隊の兵士、兵種に関係なく天の御遣い 北郷一刀の御言宣(みことのり)

を受けるべく集まってきた猛者たちであった。

 

ある無名の兵士が弱々しく挙手をして一刀に質問をした。

「では隊長、これから温泉を覗きにいくのですね~」

 

これを聞いた一刀はすかさず荷馬車から飛び降りこの兵士に鉄拳制裁をした。

 

「馬鹿者! そのような不埒なことをするのではない!! 

  此度の戦に勝てるかどうかの吉兆を占う重要な神儀 

                 

 

                    『おっぱい占い』 

 

                               を執り行うのだ」

 

 

                     おっぱい占い!?

 

 

                    ざわざわざわざわ―……

 

 

 

その名からして尋常でない占いに多くの兵士達が

  固唾を飲み真剣な表情での天の御遣いの言葉を傾聴していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     おっぱい占い

                 

 

          AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップHカップ

 

             8組のバストを選ぶとしたら君ならどれが好き~♬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これから我らは一騎当千の戦闘団(カンプグルッペ)となる。

そう、この聖戦に勝たなければ赤壁の戦いに打ち勝つことは困難だろう。

 

だがしかし!今日、この日の為に諸君らは不可能を可能とするべく鍛え上げられてきた。

 

見ろ!心の目で! これから向かうべき桃源郷(パライソ)を」

 

 

「隊長、そうすると夏候将軍のふくよかな双乳を……」

「肯定だ」

 

                    オオオオオ―――ッ!!!

 

 

「隊長ではでは許褚様のツルペタお胸なんかも(はぁはぁ)」

「無論可能だ」

 

                    ウオオオオオオ―――ッ!!!

 

「聞け!千の将兵たちよ!これより作戦を決行する」

 

 

 

 

 

                    *******

 

 

 

 

 

「なんですって!? アイツが千の兵を率いて女湯を覗く計画を立てているですって」

桂花は青い顔をして北郷を監視する為に忍ばせていた部下から報告を受けていた。

 水を取り行ったら風は居なくなり、あったはずの木簡もなくなっていた。

  慌てて天幕中を探したけど何処にもなく焦っているところにこのような報告を受けたのであった。

 

「これこそ、アイツを亡き者にする天佑!

  すぐさま華琳様にご報告を……ってそんなことしたら

              私の警備責任を問われるわ!」

 

                桂花は慌てて机にある地図を見た。

 

「……東西の道には、春蘭の黒衣兵に警備させるとして……」

 

 女性だけで編成された春蘭子飼いの黒衣兵なら正規兵よりも強い。

これなら敵の東西からの侵入はありえない。

となると姿が隠せる南の森からの侵入をすることは明確。

 

こちらも黒衣兵に警備を……ってこれ以上春蘭の兵を使ったのなら春蘭が増長するようになるわ。

 

あああもう!しっかりしろ私。

 

となると南は私の部下だけで守備させなければ……

 

「私の部下に伝令。すぐに広場に集まるように」

そう言って、桂花は広場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四半刻もしないで桂花の部下百名が広場に集合した。

 集まった部下を見て桂花は苦虫を噛んだ表情をしていた。

  桂花の部下は殆ど文官であり、一方で一刀の部下は

   正規兵ではないが白兵戦になったら目も当てられない。

 

更に、こちらは百に対して敵は千。

 用兵学の観点からも策略でも考えなければこの劣勢を覆すことは困難であった。

 

 

            「荀文若様、我々が兵達とやり合うという話は本当でしょうか」

 

若い文官がオズオズとした表情で桂花に問うた。

 それぐらい彼らは兵士とやり合うということに恐れを感じていたのであろう。

 

「アンタ、馬鹿?

  筆頭軍師であるこの文若がそのような野蛮な肉弾戦なんかするわけなじゃない。

    安心しなさい。策は考えているわ。  皆の者!」

  

 

                  文官達は桂花に注目した。

 

桂花は近くに居いた女官に先程、待女に運ばせた数個の木箱を開けさせた。

 箱を開けて中から出てきたものを見て、多くの文官達は目を丸くした。

 

  「これは『しゃべる』という土木に使う最新兵器よ。

         貴方達は私の命令に従って作業をするのよ」

 

         桂花はこれから始まるであろう攻防戦に不遜な顔つきで文官達をみた。

 

 

 

ふっふふふふ、見ていなさい。

  アンタが提案したこの天の兵器『しゃべる』で亡き者にしてやるわ。

 

 

 

 

 

その様子を天幕の後ろに隠れるように覗いていた風はアメを頬張りながら楽しそうに見ていた。

 

「おやおや、桂花ちゃん。活き活きしてますね~」

「華琳さまに報告しておいた方がいいじゃないか」 

 

風の頭の上にあるモニュメントのような物体がこの事態を危惧した。

 

「むぐもぐ、確かに宝譿の言うとおりかもしれませんね~

                一応華琳さまに報告しておきますかね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「哨戒兵は行ったか?」

「……ああ」

南の森では、頭に草や葉っぱを付けた兵士達が地に伏して前進していた。

 

                    

                      乳を見る。

 

 

一般人にとっては、ただそれだけのことに感じるだろう。

 

だが、あの天の御遣いに出会ってから彼らは何かが変わった。

 

 

そう天の御遣いの肩こり・腰痛すら治す強烈なカリスマが

             彼らを前に進めと導いているのであった。

 

 

温泉まであと二百歩の距離まで前進していた。

 

この部隊を率いる老練な千人長は緊張した表情で周囲を見渡した。

 

月は雲により隠され、虫の音色が聞こえてくるくらい周囲は静まり返っていた。

 

ここまでは順調に進んだ。

いや御遣い様の作戦には狂いなどあるはずがない。

 

 

                   千人長は右手を上げた。

 

 

                      突撃の合図だ。

 

  

                    全兵に緊張が走った。

 

 

                     「突   貫!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千人長が合図を出した瞬間、

 

               ジャーンジャーン ジャーンジャーン

                               

 

  森のいたるところから銅鑼のなる音や兵の掛け声か聞こえた。

 

「しまった。敵の伏兵か、全兵一旦後退する」

「千人長、囲まれております」

 

千人長は苦渋の表情で周囲を見渡した。

 

           月夜の明かりではない、松明の揺らぐ明かりがこちらに進軍するのが見えた。

 

 

 

「ワシが陽動する。お前らだけでも逃げろ」

「千人長!!」

「行け―!ワシにかまうな」

「千人長――!!」

年老いた千人長を取り残し、多くの若い兵達が敗走していった。

 

 

「ふっふふ、老兵は死なずただ消え去るのみだ……

   しかし一目、典韋様の未熟なナマ乳を拝みたかった……

     だがこの千人長 呂李根様が相手をしてやる! こい!貴様ら!」

 

 

しかし何時までたっても松明は近づく様子はなかった。

いぶかしいがっていると後方から次々と悲鳴が上がった。

 

「くそ! 虚兵か、あちらだったか」

 

千人長は悲鳴の上がる方向けて駆け込んでいった。

だが次の瞬間、千人長も地面に飲まれて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兵法の基本である陥穽(かんせい)に引っかかるなんて、やはり男は最低な生き物ね」

この一連の出来事を見ていた桂花は侮蔑した表情で野郎どもを見ていた。

 

 

                     陥穽(かんせい)

 

 

風が率いる施設部隊が防衛陣の構築で南の森には

 人が落ちるほどの深さの空堀が設けられていた。

  この空堀には本来なら障害物が設けられるはずであったが、

   桂花達はそれを撤去してこちらに来やすいように仕向けてたのであった。

そして、この地に誘導された敵兵を発見したら物見達に銅鑼を鳴し、

 松明に火をかざし、大声で掛け声を上げるように命令じていたのであった。

 

 

「荀軍師、やはり北郷隊長はこの堀の中には居ませんでした」

「な・ん・で、

  アイツは中庭の落とし穴のときと同じように落ちていないのよ。

               真っ先に先鋒するような輩じゃない」

 

 

              桂花は手に持っていた木の枝を折り悔しがった。

            怒り狂った桂花は近くある空堀に落ちた兵士に尋問をした。

 

「貴方、アイツ、北郷が何処に居るのか知っているの?

             知っているなら早く話なさい」

 

「ハァハハハ! 

  あの御遣い様は我らと違う非凡の方、荀軍師閣下の知恵ではとても図れますまい」

 

 

        これを聞いた桂花は凍るような冷たい表情で近くに居た文官達に命令した。

 

 

「そこのアンタ達、コイツを生き埋めにしなさい」

 

突然の処刑に文官達は驚愕した。

 

「荀軍師、このようなことで極刑では軍令に違反します。ご再考を!」

「うるさい。この文若が命令しているのよ。アンタ達も生き埋めにされたいの」

 

慌てた文官達は手に持ったシャベルで豪快に周りに土を飛ばしながら空堀を埋め出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       その時だ!

 

 

 

 

          フハハハハ……ハハハハ…ハァーッハッハッハ、ウァーッハハハハハハ!!

 

 

 

 

「この声は北郷」

桂花は声のする方に走り出した。

森を抜けると北の崖の上から声が聞こえた。

桂花が崖の上を見た。

 

 

 

    するとそこには 腰に手ぬぐいを巻き、手には木桶を持った裸の漢 北郷一刀が仁王立ちしていた。

 

 

 

「ハンニバルのアルプス越えを知らないとは、ちょろいぞ大軍師! 

       華琳達と混浴するのはこの俺だ!ははははははぁ―ッ!」

 

そう言って一刀は急な崖をものとはせず下の温泉めがけて走り出した。

 

 

「なんでアイツがあんなとこにいるよ。非常識よ」

                  と慌てた桂花も温泉に向かい走りだした。

 

 

 

温泉の入り口付近には数人の黒衣兵がいた。

一人の黒衣兵の長らしきものが桂花の姿を見て何やら話出した。

 

「荀軍師、今温泉には……」

「どきなさい!!」

桂花は通せんぼをする黒衣兵をすり抜け温泉に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桂花が温泉に入ると周囲は湯気で視界が悪かった。

その中でよく目を凝らすと岩影の中に人影らしきものが見た。

 

 

「華琳様~♪」

 

 

桂花は服が濡れるのも気のもせず華琳らしき影に駆け寄った。

 

「華琳様、こちらは危険です。どうか安全なところに」

 

「………」

 

返事がない。もしや北郷に……

 

「華琳様、失礼します」

 

 

そう言って桂花は華琳の手を取るべく水中に手を突っ込んだ。

 

                     む に

 

その長細い柔らかな指の感覚

ああ、華琳様の玉体。なんて柔らかで華奢なんだろう

 

                     むにむに

 

それにしてもやたらと太くなったような……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このとき風が流れ、温泉の湯気が去った。

 

                       エッ!

 

桂花の周囲には幾人もの筋骨隆々な男どもが温泉に入っていた。

  

 そして今自分が指だと思い握っているものは……

 

 

            この正体を察して桂花の腕から全身へとトリ肌が立っていった。

 

 

            「きゃ―― なんでここにオトコどもがここにいるのよ―!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後日、

     桂花は再起不能となり自分の天幕で数日間うなされることとなった。

 

また、

     一刀にいたっては急な崖から止まることができず、

                そのまま森まで転げ落ちていったのであった。

 

 

 

 

 

 

       風曰く

 

 

        「前線で働く兵達の英気を養うには先に温泉に入れた方が良いですよ~」

 

 

           と風の進言を受け華琳の命により先に男が温泉に入ることとなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<終劇>

 


 
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