それは、某所の某庵。
さらさらさらさらさらさらさら・・・・・・・・・。
ただもくもくと。
一心不乱に紙に筆を走らせる二人の少女がいた。
一人は金髪のショートカット。
もう一人は、青い髪をしたツインテール。
「・・・・・・雛里ちゃん。そっちは後どのくらい?」
「・・・・・・まだ半分以上だよ、朱里ちゃん」
「・・・・・・そっか」
「うん・・・・・・・」
さらさらさらさらさらさらさら・・・・・・・・・。
相手を見ず、筆を走らせながら二言三言話しただけで、少女たちは再び作業を続行する。
もくもくもくもくもく。
さらさらさらさらさら。
それ以外の会話は一切無いまま、ただ筆が紙の上を踊る音だけが、その室内を支配していた。
「朱里~?雛里~?作業はど~お?」
そんな空気の部屋に、ひょっこりとその人物は姿を現した。
その艶やかな黒髪を、赤いリボンで縛ってツインテールにした、蒼い瞳のつり目の少女。
「はわわ!か、輝里さん?!」
「あわわ。か、輝里しゃんでしゅ。あう、かんじゃった」
「あはは~。変わらずだね、二人とも。はいこれ、陣中見舞いだよ~」
ひょい、と。輝里と呼ばれたその少女-徐庶、字を元直は、二人の前にひとつの包みを差し出した。
「わ。ありがとうございます~」
「お饅頭だよ朱里ちゃん。ちょっと、息抜きにお茶しよっか?」
「そうだね、雛里ちゃん」
かちゃかちゃと。近くの別の机においてあった茶器一式を、雛里、と呼ばれた少女-龐統、字を士元が、あわあわ言いながらそろえ始める。
その間、もう一方の金髪の少女、朱里こと諸葛亮、字を孔明が、輝里から受け取った包みを机の上に広げていく。
「・・・で?二人とも、次の新刊本、もう出来上がったの?」
「はわっ!?」「あわっ!?」
どっきぃ!!
輝里のその言葉に、顔を真っ青にしたまま、文字通り飛び上がって反応を示す二人。
「・・・まだ?」
「はわわ!しょ、しょのでしゅね?!お話はできてるんでしゅけど!」
「あわわ。え、えと、その。なかなか忙しくて時間のほうがその」
「・・・・・・・・・・・・・・・ま、だ、なのね?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・はい』
「輝里ちゃん~?二人をあんまりいじめちゃだめですよ~?」
「!!む。・・・翡翠・・・」
「はわわ!お姉ちゃん?!」
「翡翠さん!」
にこにこと。笑顔とともに現れたのは、きれいな金髪を三つ編みにした、とても物静かそうに見える女性だった。
「久しぶりね~、朱里。元気でやってた?」
「うん!お姉ちゃんも元気そうで良かった!」
「あわわ。翡翠さん、おひさしぶりでしゅ。あわ!」
「うふふ。雛里も相変わらずね。・・・・・・輝里ちゃん?どうかしたの?」
「・・・なんでも」
ぷい、と。その翡翠という女性-朱里こと諸葛亮の姉である、諸葛瑾、字を子瑜から、なぜか不機嫌そうにその視線をそらす輝里。
「・・・もしかして、まだ、昔のことを引っ張ってるの?」
「(かちん!)・・・昔のこと、ですって?言っとくけどね、今だって現在進行中なんだからね!”あの件”については!!」
「・・・輝里ちゃんてば、結構根に持つのね。大体、あの件については、私は全然悪くないですからね?」
「・・・上等じゃない。なら、久々に、じっくりたっぷり、語り合おうじゃないの」
「・・・いいわよ?受けてたってあげる。うふふふ」
ふふふふふふふふふふふふふ。
その顔を付き合わせ、妙な笑顔で笑いあう輝里と翡翠。
「・・・・・・あわわ。ど、どうするの?朱里ちゃん」
「・・・・・・放っとくしかないと思う・・・・・」
で。
そんな風に他人事のように言っていた二人も、結局翡翠と輝里の二人に巻き込まれ、その大論争は始まった。
-ここからは、台詞のみでお送りします-
輝「だーかーら!過去の人物の(色々)を想像しつつするからこそのでしょうが!」
翡「何をいってるの?!現代に生きる人々から、(色々)を学んでこその、私たちの活動でしょう!」
輝「私が言ってるのは、あまりにも現実的で世俗的過ぎるってこと!」
翡「現実的で世俗的だからこそ!人はその関係にやきもき出来るんです!」
朱「はわわ!二人とも落ち着いてよ~!」
雛「あわわ。でもでも、古の英傑さんたちの方が、たくさん妄想をかき立てられると思いますけど」
輝「さすが雛里!よく言った!」
翡「・・・ちょっと雛里ちゃん?貴女も私に何かオハナシがあるのかしら?(ゴゴゴゴゴ)」
朱「はわわ!お、お姉ちゃんの後ろに何か影が見えるよ~!!(がたぶるがたぶる)」
雛「あわわわわわ!わ、わたひは特に無いれふ~!!あわっ!?(がたがたぶるぶる)」
輝「翡翠~?いくら形勢が不利だからって、雛里に当たるのは良くないとおもうけど~(にやにや)」
翡「む?!・・・それじゃあ聞くけど、現在の人物が駄目って言うんなら、輝里ちゃんは一刀くんを、その対象にしたことは無いのよね?(にっこり)」
輝「(ぎく)・・・・・そ、そんなこと、あ、アルワケナイデショウ?私ハ項羽×劉邦一筋デスモノ(汗汗)。そ、そういう翡翠はどうなのよ!一刀さんを八百一のネタにしたなんてことは」
翡「ないですよ?だって一刀くんは私の・・・ごにょごにょ・・・だし・・・ぁぅぁぅ///」
輝「む?!わ、わたしだって一刀さんとはそのごにょごにょ・・・だもん///」
翡「むむ?!・・・そういえば、一刀くん、は、裸に前掛けだけとか、そういうの好きなのよね。だってこの間・・・・・・すっごい喜んでくれたし」
輝「は!裸に前掛けだけって・・・!!・・・そ、そんなに凄かったの?その、反応のほう」
翡「・・・うん///」
輝「・・・そ、そっか。・・・わ、わたしも、そのうちやってみようかな?・・・ん?」
朱「・・・はわわ!ご、ご主人様と誰かの八百一・・・!!///も、萌え・・・!!」
雛「あわわ。・・・萌え///」
輝・翡『ちょっとそこの二人!何を想像してるの!?』
朱・雛『はわ(あわ)!!』
・・・とまあ。
これ以上はさすがに長くなりそうなので割愛するが(おそらく三十ページ以上はかかるかとw)、四人の少女たちによるその激論は、結局夜通しぶっ続けで行われ、気がつけばもう太陽がてっぺんまで昇っていたそうである。
ちなみに。
朱里と雛里の二人が、冒頭にて必死に書いていたモノだが、結局即売会には間に合わず、二人の新刊本は落ちたそうである(笑。
「はわわ・・・(泣)次は、がんばろうね・・・」
「あわわ・・・(泣)そうだね・・・・」
いいとばっちりを食らった二人であったとさ(笑。
おしまい。
腐は嫌いだ。
と、そういう人が結構たくさんいるとは思いますが、こんなネタを投稿してみたりしました。
いやもちろん、僕自身もリアルなそっち系はNOですよ?
でも、話のネタとしては使いがってがいいんですよね~w
ということで、
ラウンジでうたまる氏と話していて思いついたこれ。
輝里と翡翠に腐談義をさせてみたくて書いてみたんだけど、
あんまりはっきりしたこと書くとやばいかなー、とおもいまして。
ちょっとソフトめにして置きました。
ちょっとでも面白いと思っていただけたら、それ以上は望みませんので。
では、今度はツン√の更新にてお会いしましょう。
再見~www
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どーもー。
ラウンジにてうたまるさんと話してて思いついたものです。
内容はタイトルどおりなんで、
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