No.204831

真・恋姫無双~妄想してみた・改~第四十五話

よしお。さん

第四十五話をお送りします。

―昇り竜と交わる王、ブラックジャッ子を弄る王―

開幕

2011-03-04 14:55:00 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:5023   閲覧ユーザー数:3846

 

 

 

風を切るように、大地を駆ける二騎があった。

共に行軍していた10万もの兵は、既に遥か後方に置き去りに―行軍の指揮を他の将に任せて―、一刀のいる“平原”へと向かっていた。

 

 

 

一方は、かつて死に別れした愛しい男と再会するために。

もう一方は、自分でも御(ぎょ)しきれない感情を解放するために――。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――冥琳っ! ちゃんと着いてきてる!?」

「えぇっ!」

 

一日でも早く、愛しい人と再会するために単騎駆けを冥琳に打診した雪蓮であった。

雪蓮は当然、堅物な親友のことであるからして、了承されることをあまり期待はしていなかった。

しかし、返ってきた言葉は、

 

『いいだろう。私も他の者に行軍の指揮を任せて付き合おう』

 

という意外なものだった。

目を丸くして、開いた口が塞がらない状態の雪蓮に、冥琳は、

 

『なんだ、北郷に逢いたくて身が焦がれているのだろう? 私も似たような理由だよ』

 

 

 

「それにしても意外よねー。てっきり反対されるかと思ってたのに」

「本来なら反対していただろうな。軍を率いる王が単騎駆けなど言語道断、と。……でも、今は北郷に逢いたい気持ちが勝っているわ」

「え゛」

 

思わず、馬の速度を落として冥琳の顔を見てしまう雪蓮。

冥琳はひたすらに地平線に目をやっていたが、その横顔は恋する乙女のものだった。

 

(あっちゃ~……強力な恋敵が出来ちゃったかしら?)

 

でも、不思議と不快な気分ではない。むしろ冥琳が好敵手なら張り合いがあるというもの。

 

(いくら親友だからといっても、あなたに一刀はあげないわよ、冥琳!)

 

 

 

ほのかに赤く染まっている冥琳の横顔を苦笑いしながら見て、馬の横腹に足をぶつけて速度を上げた。

 

 

 

 

 

 

とても心臓が高鳴っている。

だがこれはときめきなどという甘いものではないだろう。

風のように疾走する雪蓮に合わせて駆けているから、というのも原因なのだろう。

だが、きっと、私は北郷に会うのが怖いのだ。

 

 

 

記憶が戻っていなかったとはいえ、北郷に厳しく接していたし、北郷自身もそんな私に好印象を抱くはずもない。

しかも、二喬を送って北郷の身の周りを監視していたのだ。北郷がそのことを知れば、こんな私を蔑むだろう。

だが心のどこかで、きっと北郷ならば許してくれるだろうと確信している部分もある。

あいつは、何より優しい。

 

(そこが危なっかしいのだがな……)

 

その無償の優しさを敵に付け込まれ、北郷にとって不利益なことを被る可能性もある。

それを阻止するのが軍師としての私の仕事であり……北郷を想う一人の女としての使命だろう。

 

(待っていろ、北郷)

 

 

 

 

……嫌われていたら尼になろう。

 

 

 

 

◆          ◆          ◆

 

 

 

「お、お前たちぃー! ちゃ、ちゃんと着いてくるのだぞー!!」

 

―ウォオオオオオオオオオオオオオオ.....!!!

 

「……………孫策さまと周喩さまのばかー!!!!!」

 

 

兵たちの怒号により、幸か不幸かかき消された上官への侮辱の言葉。

涙目になりながらも、一人で10万の兵を率いるその少女の名は、凌統。

孫権が大好きでたまらず、孫権に会う目的で平原行軍に参加したのだが……待っていたのは、

 

『オトコを待たせてるから、先に行くわね。あとお願い♪』

『以下略』

『一人で!? 10万の人たち指揮するんすか!?』

『『頼んだわよ♪(ぞ)』』

 

という、投げやりなものであった。

懐から、孫権人形を取りだす。

 

「うぅ~……孫権さまぁ……」

 

孫権人形のスカートをぺらっとめくり、お尻に頬ずりする凌統。

大丈夫、きっと君は報われる。

 

「孫権さまぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

 

 

 

 

すまん、さっきのは嘘だ。

残念だけど、君の出番はここだけなんだ。

 

(分かってました、百合の需要はないと! でも、好きになったのがたまたま女の人だっただけなんです!)

 

 

 

 

可哀想な人、頑張れ!超頑張れ!

 

 

 

「グれてやるぅぅぅ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

呉から平原に早馬が来てから七日。

一刀は、城壁の上から、呉のある方角を眺めていた。

 

「――主、まるで恋人を待つ女子のような顔をしていますぞ」

「星っ!? ……からかうなよ。というか、いつからそこにいたんだ?」

「わりと先ほどからですな」

「はぁ……」

 

相変わらず星の気配は掴めないな。武人の達人だからなのか、それとも俺が鈍いのか。

 

「鈍いんでしょうなぁ」

「心を読むな……それで、どうしたんだ? こんな夜更けに」

「なに、主を探していたのですよ。良いお酒を持ってきたのですが、一献お付き合い願えませんかな?」

 

そう言うと、酒の入った陶製の容器をだして、胸元から杯を一つ取りだした。

 

「その出し方、エッチくていいね!」

「ふふ♪ 主の趣向は心得ておりますゆえ」

「……あれ? 一杯しかないのか?」

「ええ。どうやら一杯“しか”用意していなかったみたいですな」

 

ふむ。

これはつまり、星と間接キスを楽しめということだな!

いいだろう、臨むところだワトソンくん。我が前には敵無しなり!

 

―こぽこぽこぽ...

 

「ささ、主。どうぞ」

「うむ、苦しゅうない。……頂きます」

 

ぐっ、と飲み干す。

 

(……あれ? 黄酒でも果酒でもない?)

 

「星、これって?」

「呑みましたな?」

「あ、ああ。思いっきり呑んだけど」

「……まだ目に見える変化はありませぬな。ささ、もう一杯!」

 

―こぽこぽこぽこぽ...

 

「ちょっ、こぼれてます!?」

「こぼれた分も呑むのが男というものです」

「んなムチャな!?」

 

さすがに溢れてこぼれてしまったものは飲めないが、杯一杯になったものをぐっと一息で呑む。

呑み終わったと思ったら杯を取られ、さらに注がれる。

 

「星、そろそろ――」

「ささ、もう一杯!」

「アッーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

なんだかんだで7杯くらい呑まされて、既に意識が朦朧としてきた。

それと、下半身の愚息がビンビンになってつらい――ん?

 

「……おい、星」

「おぉ……っ! おぉっ!」

 

見事なまでにテントを張った我が天元突破・グレンカズトを、感嘆の声をあげながら凝視する星さん。

は、恥ずかしいのにもっと大きくなっちゃうっ!ビクンっ!ビクンっ!

 

「つ、つらそうですな? 僭越ながら私めが鎮めましょうか?」

「是非!」

「そうと決まれば主の部屋へ向かいましょう! …………しかしこれは………想像以上の効果ですな」

「あー、やっぱりあの酒って」

「ええ。滋養強壮の効果のある、まぁ強精補酒ですな。黄酒に朝鮮人参や蛇を浸しております」

「こんなことしなくても、言ってくれれば……」

「これも僥倖。“ぷれい”の一環としてお受け下され」

 

顔を赤くしながらも微笑みを浮かべて言う星。

耳年増で初心な彼女らしいな。

自然と寄り添いながら俺の部屋へと向かう。

 

 

 

<<以下、音声のみでお楽しみください。>>

 

 

 

「俺のガジェットマグナムが唸る!」

「あぁっ! あるじぃ!!」

 

 

 

「うぉぉぉぉぉ!」

「あああああああっ!!!」

 

 

 

 

「俺のブルーアイズホワイトドラゴンの威力はどうだ!!」

「すごくっ……攻撃力3000です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「主! ここがいいのですか! ここですか!!」

「あ、ああっ!? 攻守逆転!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ふぅ」

「ビクンッビクンッ」

 

絶倫状態となった俺は、部屋に着いた途端に星の瑞々しい唇に吸いつき、むしゃぶりついた。

じゅるじゅると音をわざと立てて。

 

『ぷぁっ! あ、主ぃっ、音がぁっ』

 

と、恥ずかしがる星の声を無視して、一層音を立てて、唇がふにゃふにゃになるかと思うくらい貪った。

その後は寝台に星を押し倒し、ずっと俺のターン。

途中で攻守逆転するも、二桁を軽く超える絶頂に星は、とうとう失神してしまった。

そして俺は賢者モード。

 

 

 

今、星は掛け布を軽くかけながら、俺の腕を枕にしている。

太股付近を見るとむっちりとした肉づきが……。

 

 

「いかんいかん、また愚息が暴走してしまう。しずまれー、しずまれー」

「……主」

「ん?」

 

失神から目覚めたのかな?

 

「孫策殿たちも、やはり主との記憶を?」

「ああ。向こうにいるほとんどの子はね。ただ、周喩さんは覚えてないみたいだけど」

 

衝動をなんとか鎮めることに成功した俺は、

星の枕になっている腕と、もう一方の腕で星の水色の髪を梳いたり、撫でたりしていた。

 

「んっ……そう……ですか」

「? どうかしたのか?」

「いえ。敵が増えるのかと思うと、少しやるせない気持ちになってしまうのです」

「星……」

「普段こそひょうひょうとしていますが、これでも女なのですぞ……。嫉妬の一つや二つはします」

「ありがとう。今の星、すごく可愛いよ」

「む……私はいつでも可愛いですぞ?」

「ははは! そうだな」

 

いやはや、男冥利に尽きる。

でもこればかりはどうしようもないな。

愛したからには蔑ろにすることなんてしない。絶対に幸せにしてみせる。

 

「主よ」

「なんだ?」

「焔耶が落ち込んでいましたぞ」

「ああ……明日にでも会いに行ってみるよ。教えてくれてありがとな」

「ふふ……好いた男に尽くすのが佳い女の嗜みです」

「酒に溺れさせて男を襲うのも、佳い女の嗜みか?」

「襲ったのは主ではありませぬか」

「それだけ星が魅力的だったってことさ」

 

そんなむつみごとを星と繰り広げて、自然と瞼が下りてくるのを待った。

 

 

 

 

 

 

「焔耶ー、おーい」

 

早朝になって目が覚めると、星がじーっとこちらを見つめていた。

俺が起きたのを確認すると、顔を近づけて熱い口付けをかわす。

その後に乱れた服を整え、湯あみをしてくると言い残して部屋から出ていった。

対して俺は、汚れを軽く拭きとるだけにとどまり、真っ直ぐ焔耶のいる部屋に向かった。

先ほどからとんとん、とノックを繰り返しているが、出る様子もない。

 

「焔耶ー、入るぞー」

 

業を煮やした俺は、扉を開いて中に入ることにした。

 

「…………」

「お?」

 

布団が異様に膨らんでいた。

きっと焔耶が布団を被りながらまるまっているのだろう。

 

「焔耶ー、起きてるんだろ? おーい」

「……るさい」

 

布団の中から発声したせいか、くぐもって聞こえてきた。

 

「そんなこと言わないで、出てくれよ」

「…………物言わぬ貝になりたい」

 

ポルノグラフィティかよ。しかも古いぞ!(俺からしてみれば)

 

「まだ気にしてるのか」

「………あのとき、御館の一番近くにいたのはワタシなんだ。それなのに……」

 

グチグチ言っている焔耶に、気配を消しながら近づいていく。

そしてまるまった布団をがばっとあけ、自分も入る。

 

「ひゃぁっ!? な、ナニを!?」

 

驚く彼女を無理やり捕まえて、彼女の瞳を見る。

急なことで動揺しているのだろう。簡単にはねのけられるはずなのに、そうしないのは罪悪感からなのか。

 

「焔耶。前も言ったけど、焔耶たちがいなかったらもっと危ないことになっていたかもしれないだろ?

少なくとも、俺は焔耶に助けてもらったと思ってるぞ?」

 

―すりすり ←焔耶の膚をさする音

 

「だから焔耶は気にしなくていいんだ」

「んんっ!」

 

―すりすり ←焔耶の頬をさする音

 

「…………い」

 

―もみもみ ←焔耶の胸を揉む音

 

「………えへ」

「いい加減にしろぉぉぉぉっ!!!」

 

 

―ドゴォォォンッ!!

 

「な、ナイスパンチ!!!!」

「ふ、ふん! た、たまにはいい事を言うと思ったらすぐこれだ! ………他の女の香りのするうちに求めてくるな、バカモノ」

「い、以後気をつけます……がく」

 

顔を真っ赤にしてOKサインを出す焔耶がとても可愛かった。

だって香りを落とせば求めてもいいんでしょう?湯あみしてくればよかった。

 

 

 

 

 

 

城門前なう。

 

「(キリッ)」

「頬を腫らせて凛々しくされてもなぁ」

「ワ、ワタシは悪くないぞ! 節操無しの御館が悪いんだ!」

 

霞と焔耶と三人で、城門前で何をしているかというと……。

 

「おっ、あの砂埃……孫策たちとちゃうか?」

「(キリッ)」

「腫れがひいてる!?」

 

そう、雪蓮たちを御出迎えするためにいるのです。

ちなみに頬の腫れがひいたのは主人公補正。

 

 

 

―ドドドドドドドドッ

 

 

 

「――うううとぉぉぉぉ!!」

「来る」

 

某FF10の任侠っぽい人のモノマネをしながら、身構える。

 

 

 

―ドドドドドドドドドドドドドドッ

 

 

 

「かぁぁぁぁぁずううううとぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

―バッ!

 

 

 

馬の上に立ちあがったかと思ったら、次の瞬間には空高く跳躍していた。

 

(さあ来い! 俺が全て受け止めてみせよう!)

 

 

 

―ヒュウウウウン...

 

 

「来い! 雪蓮!!」

 

 

 

 

―ポスッ(ミシッ!)

 

 

「きゃん♪ 逢いたかったわ! 一刀! んちゅー♪」

「は、あはは……俺も逢いたかったよ、雪蓮……」

 

骨にヒビ入ったよ、絶対。ミシって言ったもん。

 

 

 

◆        ◆        ◆

 

 

 

「北郷……」

「……周喩さん」

「あ、一刀、冥琳はね――」

 

雪蓮が何かを言うよりも早く、周喩さんが俺の目の前に来て、ぎゅっと抱きつかれた。

 

「えっ!?」

「はぁ……まーた“らいばる”が増えるんか~」

「好色漢め!」

「逢いたかったぞ……一刀。今まで意地悪をして、すまなかった」

 

混乱する俺をよそに、雪蓮の涎でいっぱいの俺の唇を舌で舐めてから、唇を合わせた。

 

「ぶー! 何してるのよ、冥琳! ずーるーいー!」

「ふん、知るか……ちゅっ、こっちは久しぶりなのだ……れろっ、たまには、譲れ……はっ!?」

「「じぃぃぃ………」」

「きゃあっ!」

 

霞と焔耶にジト目で見られていたことに気付いた冥琳(←思い出した)は、俺を抱えながら馬に乗り、真っ直ぐに城へと向かった。

 

 

 

「冥琳……」

「な、なんだ、一刀」

「華佗がうちにいるんだ。……診て貰ってくれるか?」

「……ふふ。分かったわ、一刀。私も、もう貴方と離れたくない」

 

二人きりの時の冥琳は、なんだか凄く………とても可愛かったです(*´д`*)

 

 

 

<つづく>

【もしも麗羽に子どもができたら】

 

 

 

「一刀さん、譚(たん:袁紹の長女)がぐずりましたわよ」

「麗羽さまー、今アニキいませんってー」

「う、うう……ほら、たかいたかーい♪」

「きゃっきゃっ」

「あら……可愛いじゃありませんこと? おーっほっほっほ! 今日はいつもよりも高く高くしておりまーす♪」

「きゃっきゃっ」

 

 

 

「なんだかんだで麗羽さま、子煩悩じゃね?」

「しっ、だよ。文ちゃん……」

 

 

 

「ただいま、麗羽」

「あら、一刀さん。お帰りなさいまし」

「譚(たん)もただいまー」

「あーあー!」

「ははは♪ かわいいやつめ、このこのぉ」

「ふふ。一刀さん、幸せそうですね」

「ああ、斗詩。いつも面倒見てもらってごめんな」

「いえいえ、一刀さんは一国の主ですし、御忙しいのも分かってますから。それよりも、早く私にも子どもが欲しいです……」

「斗詩……よーし、パパ頑張っちゃうぞー♪」

「あ、アニキだけずりーぞ! あたいも斗詩と子作りするんだから!」

「子作りもいいですが、あまりうるさくしないでくださるかしら? 譚がぐずってしまうでしょうから」

「あ、ああ。なんなら麗羽も混ざるか?」

「わたくしは譚と一緒に寝ておきますわ」

「む、なんだかちょっとさみしい俺ガイル」

「姫って子煩悩だよな、斗詩」

「しっ、だよ。文ちゃん……」

 

 

 

【黄巾の乱!?】

 

 

 

「ちぃ思ったんだけどぉ」

「どーしたのー?」

「一刀って……ある意味で玉璽じゃない?」

「何言ってるの? 姉さん、頭大丈夫?」

「ふざけてないわよ! ……ほら、一刀が降り立った国が天下統一してるじゃない?」

「確かに……言われてみれば」

「それじゃーあー、一刀がもしもお姉ちゃんのところに降り立ったら、お姉ちゃんが天下統一できるってことー?」

「ちょっと、なんで天和姉さんなのよ。ここはちぃでしょ!」

「はぁ……」

 

 

―キラーン☆

 

 

「あ、流れ星!」

「よし、獲りにいくわよ!」

「「え?」」

 

 

 

 

「やっほー! かずと!」

「あれ、天和たちじゃないか。どうしたんだ、こんなところで」

「まぁまぁ。んじゃ、黄巾の乱を起こすわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「やべぇ、あいつらまじつえーんだけどwwww」

「ちょwww官軍逃げんなwwwww」

 

 

 

「もっとやったれー! 一揆! 一揆!」

「こら。扇子を持って踊らないの、地和」

「そろそろ華琳さまたちが私たちを包囲する頃ね」

「えー? また負けちゃうのー?」

「大丈夫。勝てるさ」

 

 

 

 

「一刀がいると聞いて来てみた」

「え? 黄巾討伐は?」

「ぶっちゃけ二の次です」

「えぇぇぇ………」

 

 

「やあ華琳」

「一刀!」

「天和たちと天下狙ってるんだけど、一緒にどう?」

「いくいくー」

 

 

 

 

「あれ、一刀じゃない?」

「姉さま、もしかしたら一刀の格好をした妖かもしれ……ううん、あの匂い、あのカタチ……間違いないわ。一刀よ!」

「遠目からよく分かるわね……まぁいいわ。天和たちの元にいるなら、討伐するついでに一刀を攫うわよ!」

「「「御意」」」

 

 

 

「やあ、雪蓮、蓮華」

「あら♪ 一刀」

「一刀♪」

「天和たちと以下略」

「「いくいくー」」

 

 

 

 

 

 

「ご主人様どこかなー(そわそわ)」

「桃香さま、あまりそわそわしないでください(そわそわ)」

「言っているおぬしがそわそわしていては世話しないな(そわそわ)」

「そう言ってる星もそわそわしてるのだ!(そわそわ)」

 

 

 

「やあ、桃香以下略」

「「「いくいくー」」」

 

 

 

 

 

「みんな、諸侯吸収してきたよ」

「はやっ! ま、まぁこれでちぃたちの敵はなしね!」

「一刀、官軍を蹴散らして閨にいくわよ」

「あ、ずるーい華琳さん! ご主人様はわたしと行くんだよねー♪」

「な、何を勝手なことを! か、一刀は私と行くのだ!」

「へぇ……ならば戦争ね」

「「臨むところ!!」」

「え? ちょ、あれ? みんなー!?」

「あーあ。やっぱりか」

「やっぱりって、どういうことよ、一刀!?」

「何より怖いもの。それは……」

「「「それは?」」」

 

 

 

 

 

 

「修羅場さ」

 

 

 

【恋姫★学園】

 

 

 

「そういえば」

「ん」

「うちのクラスで執事喫茶やることになったわ」

「男子あんたしかいないのに?」

「うん。蓮華が強烈に推してた」

「ふーん……いつ?」

「二日目」

「行くわ」

「くんな」

「皆連れてくるわ」

「くんな」

 

 

 

「愛紗、愛紗」

「ん、なんだ、桂花か」

「二日目、一刀が執事喫茶やるって。いく?」

「なにを犠牲にしてでも」

 

 

 

「星よ」

「なんだ、愛紗か。どうした?」

「二日目に一刀さまが執事喫茶をするそうだ」

「ほぉ。行かざるをえまい」

 

 

 

 

 

 

「なぁ、蓮華。うちのクラス、男子って俺一人だろ?」

「そうね」

「なんで執事喫茶なんだ?」

「そ、そんなの……わ、私が、あなたにかしづいてほしいから……よ……」

「なるほど」

「ごめんなさい。いやだった?」

「いや、そんなことはないさ。ただちょっとびっくりしただけ」

「一刀……♪」

「蓮華……♪」

「あー、ちょっとそこのアツアツのお二人さん?」

「うぉ」「きゃっ」

「ああ、これ見よがしにいちゃつくなっちゅーねん……うちもいちゃつきたーい」

「霞、かもん」「ちょっと、一刀!?」

「ほなお言葉にあまえてー……にゅふふー♪」

「ちょ、ちょっと霞、そんなにくっつかないで!」

「かもんゆーたの一刀やんー。ほれほれー(むにゅむにゅ)」

「お、おうふっ、この二房の感触は……まぎれも無くおっぱい!」

「当てとんで♪」

「ま、負けないわっ!(むにゅむにゅ)」

「おほっ! た、たまらん!」

 

 

 

「教育的指導は決定ですわね」

「なんで嬉しそうなんだ? っていうか注意しないのか? 麗羽」

「あら、白蓮さん。今いいところなのだから邪魔しないでくださる? ……悶える一刀さんを見ているのもまた……」

「はぁ……この学校色々とダメだ……」

 

 

 

 

<このお話は本編とは関係ありません>


 
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