No.204128

真・恋姫†無双外史 ~昇龍伝、地~ 序章

テスさん

○この作品は、真・恋姫†無双の二次著作物です。
○前作、昇龍伝、人の続きになります。

「昇龍伝、人」を忘れた方、知らない方向けに、作品の最後に急ぎ足で前作を纏めてみました。

2011-02-27 22:52:44 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:15790   閲覧ユーザー数:12159

真・恋姫†無双外史 ~昇龍伝、地~ 序章

 

 埃と汗で汚れた長い黒髪をそのままに、泥だらけの恰好をした女が一人、息を切らせながら道無き道を歩く。

 

 服の至る場所が破れ、剥き出しになった腕や手の甲には、痛々しいほどに無数の傷が走っている。草木が生い茂る棘の道を、手にした剣で切り開き、ただひたすら前へ進み続けた。

 

 山賊の縄張りである森を抜け、崖の壁面に沿って進む。これほどまでに人目を避けるのには訳があった。

 

 女が立ち止まり、後ろを振り返る。

 

 もう決して迷わないと――、手にした剣を強く、ただ強く握り締めた。

 

 

 それは日が高く昇り始めた、朝の賑わいがひと段落したころの出来事だった。

 

「……どう、して?」

 

 若い母親が全身を震わせながら、絶望の橋を渡っていた。

 

 それを目にした誰もが口を閉ざし、その酷い――、いや、その日常に目を逸らした。

 

 ピクリとも動かない細い手足。だらりと垂れた小さな身体を抱きしめて――、長い沈黙のあと母親は理解する。愛しい我が子の名を、ただ泣き叫ぶことしかできないことを……。

 

 その姿を、青服で恰幅の良い男が鬱陶しそうに眺めている。男は傍にいた護衛に顎を突き出し、命令を下した。

 

「――黙らせろ」

 

 その護衛は無駄のない動きで母親の前に立つと、剣柄を握り締めた。次の瞬間――。誰もがその母親から眼を逸らした。

 

 液体が飛び散る音がして、ボトリと鈍い音がする。そして母親の声は聞こえなくなった……。

 

 そう、これが日常なのだ。

 

 誰もがそう思ったとき、再び母親の泣き声が大通りに響く。

 

 ――何が、起こった?

 

 『その非日常』を、誰も理解できなかった。眼を逸らさず、事の成り行きを見守っていた兵士達でさえも――。

 

 返り血を浴びた護衛と、転がり落ちた首。

 

 兵士達はその間を何度も、何度も視線を行き来させ、漸く事の重大さを理解する。が、誰一人動けず、――目の前にいる仲間の、静かな怒りに息を飲んだ。

 

『――行け』

 

 隊長格が顎で指示を出すと、渦中の護衛と伝令兵が背中を向けて走り出した。

 

 片方の行く手には道ができる。長い髪を靡かせながらその中を一気に走り抜ける。

 

 応援の要請に向かおうとした護衛はどうか。人混みに揉まれて抜け出せずにいる。

 

 役人と癒着し、河東郡で強い影響力のある豪族を白昼堂々と大通りで斬り殺した。極悪人として、地の果てまで追われることになるだろう。

 

 すぐさま手配書が出回るだろう。だからそうなる前に……。

 

 そんな意志を感じ取ったのか、彼女は立ち止って振り返る。そして再び走り去った。

 

 

 ――後悔はない。

 

 子供が道を塞いだと、親の前で蹴り殺した極悪非道を斬り捨てたのだ。

 

 罪なき子供を蹴り殺した男は罪には問われず、塩で私腹を肥やす番人を斬り殺した者が逆賊として追われる。

 

 何もかもが狂っていた。

 

 しつこく官史に追われ続け、やがて三日目の夜が明けようとしていた。

 

 逃げ果せたと思いきや、今度は賊までもが逃げる彼女に目を付けた。――無理もない。息を弾ませ、長い黒髪を乱した女が、誰もいない山奥に独りでいるのだ。

 

 その手に凶器を握り締め、邪魔をするなと切っ先のような気を放ったとしても、群れを成す山賊にはまるで意味がなかった。

 

 女は賊の視線に気付く。己の身体に向けられているのだと。――誰も私を見ていないのだと。

 

 逃げる途中で枝に引っ掛かり、至る所が破れてしまった布の服。身体を隠す所か、暴力という男の性欲を駆り立ててしまう。

 

 汗が女の頬を伝い、滴となって零れ落ちた。

 

 健康的で引きしまった身体。そして何より、動く度に男を誘うように揺れる胸の膨らみが、さらに雄の本能を呼び起こさせる。――己が極上の雌だと、そう主張する。

 

 今回ばかりは、そんな身体を彼女は怨んだ。

 

 ――男は皆畜生だ。官史も賊も変わらない。どやつもこやつも私の身体を卑猥な目で見おってからにっ!

 

 触れようとするならばすべて斬り捨て、息の根を止めてやった。

 

 それでも薄暗い森の中に、白い刃がぼんやりと新たに浮かび上がる。

 

 走る。――走って、振り下ろされる幾つもの刃を交わして、薙ぎ払いって、ただひたすらに剣を振るい続けた。

 

 実力の差は歴然なのに。……なのに、まだ追い掛けてくる。追いかけて、私に触れようと、穢れた手で私に触れようとしてくるっ!!

 

 理解できない。理解したくもない。――死の恐怖よりも、性欲が勝る獣。

 

 それを退けるのは、今にも使い物にならなくなりそうな血塗れの剣、ただ一つ。

 

 ――逃げ切れるだろうか?

 

 彼女に何かが芽生える。

 

 私には悪に抗う力がある。この力で悲しい世の中を正せるならば、己が武を惜しまず振るおう。

 

 ――覚悟はできている。できていたはずなのに。

 

 自ら命を絶ったとしても、この身体が幾多の獣に穢され続ける――。

 

 パシンッと、彼女の中で何かが音を立てた。

 

 巨大な木に身体を預け、己の肩を抱きしめる。

 

 そう、芽生えれば最後。それは巻き付くように彼女の心を締めつけ、いとも容易く亀裂を走らせる。

 

 ……立ち止まるわけにはいかない。

 

 追手から逃れる為に、力を振り絞る。

 

 ――動け! 立ち止まれば最後。進め、前に!

 

 

 いつしか賊の縄張りを抜け、辿りついた場所は切り立った崖の下。気付けば横目には河が並々と流れていた。

 

 もう一度後ろを振り返り、追手は撒いたと大きく息を吐きだしたその瞬間、破裂音と同時に水柱が上がった。

 

「ええい! 次から次にっ!」

 

 迸る飛沫が幻想的な音色を奏でる。

 

 さらに空から落ちてくる悲鳴。それは水面に叩きつけられると同時に消えた。

 

 うつ伏せのまま浮かんできたのは、賊の姿をした何か。ピクリと動くことなく、下流へと流されて行く。

 

 見上げれば城壁を遥かに凌ぐ絶壁。そんな場所から落ちては助かるまい。

 

 そう思った次の瞬間、彼女は息を飲んだ。

 

 煌びやかな剣を持った賊が、一直線に、そのまま水面へと吸い込まれていく。

 

 深く沈んだのか中々浮かんでこない。それが、無性に落ち着かない。

 

 手を柄に。しばらく息を止めて水面を睨みつける。

 

 ――浮いた!

 

 男は必死になって片手で水面を叩くようにもがき、苦しむ。何度か浮き沈みを繰り返したあと、力尽きて沈んでいく。

 

 ――何故片手だけ? 両手なら岸まで辿りつけるかもしれないのに。

 

 閃く。あの剣だと。

 

 捨てれば助かっていたものを、欲に目が眩んで死を選ぶか。

 

 ――所詮は、賊か。

 

 このまま通り過ぎようとしたとき、男が再び水面に顔を出して泳ぎ始める。

 

 だがそれも一瞬。男は岸にたどり着くことなく力尽き、河の底へと沈んでいく。――立ちつくす私に手を伸ばして。

 

「……っ!」

 

 ――待て! あれは、賊だ! 庶人を辱め、虐げる賊! 助ける必要などない!

 

 放っておけば卑しき存在は滅びる。面倒だ。見て見ぬフリをしてここから離れよう。

 

 そんな考えが脳裏の片隅を掠める。同時に――。

 

 ――賊とはいえ、純粋に助けを求める者をこのまま見殺しにしようというのか?

 

 と、人一倍強い義侠心がそれを許さなかった。

 

 この葛藤から抜けだすために、彼女は助ける理由が必要だった。――そう、賊を助ける理由が。

 

 剣を強く握り締めて、女は考える。

 

 先に落ちてきた賊は即死。それは天が降した天罰。だが、落ちても死ななかった賊はどうだ? 天が男を生かしたことになるのではないかと。

 

 ……そうだ。確かめる価値はある。助けてからでも遅くは無い。もし間違いだったのなら、この私が天に変わって止めを刺せば同じこと。

 

 気が付けば膝まで冷たい河に浸かっていた。さらに踏み出せば途端に腰まで身体が沈んだ。

 

 ――私の力で助けられる者がいるならば、救える者がいるのなら、私は救いたい!

 

 女は大きく息を吸い込み、冷たい河の中へと潜り込んだ――。

 

 

 あとがき

 

 ある程度内容が固まったので、遅筆ながら進めていこうかと思います。お付き合いいただけると嬉しいのです。

 「昇竜伝、人」を知らなくても一応読めるように、工夫して書いて行きたいと考えていますが、果して果して……。

 

 地編は(幽州三姉妹編、黄巾の乱編、政編、などなど……)色々ひっくるめたのを、『地編』と呼ぶことにしました。分かりやすく趙子龍に絞って、人、地とつけた方が良かったのかもしれませんね。タイトルは本当に難しい。

 

 さてさて、序章は謎の美少女が、落ちてきた賊を助けるところから始まります。幽州三姉妹編で黒髪と言えば、何となく予想が付してしまいそうですね。

 

 この後のページに、ほんの少しだけ華琳様にカメラを向けてみました。その次に、呉ネタ。おまけです。(順調にキャラ崩壊中です。ちなみに孫堅は健在)

 

 話は変わりますが、そう言えば昇龍伝ってどんな話だっけ? という方の為に。

 昇龍伝、人を知らずにこの作品を読んで、今あとがきにいる方の為に。

 前作が長過ぎて、正直読む気がしない方の為に――。

 最後のページにネタバレ余裕で『昇龍伝、人』を纏めてみました。……長かったです。疲れました。今思えば、隠し設定など、隠すほどでもなかったのかもしれません。

 できるなら、地編でお姉さんと……という考えもありましたので、伏せていたのですが。

 ――覚えていらっしゃるのなら、飛ばして下さいね。

 

 それでは、幽州三姉妹編、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!

 

 

「北郷一刀の報告は以上です――」

 

「……そう、御苦労だったわね。ゆっくり休んで頂戴」

 

 雇い主の意識が虚空へと向けられると、密偵は蝋燭の火を吹き消し、姿を消した。

 

 静寂が波紋のように広がっていく。

 

 大きく息を吐き出しながら組んでいた手を解くと、一際大きな音を立てて椅子が軋んだ。

 

 肘掛けに腕を乗せ、椅子に深く凭れ掛る。

 

 ……馬鹿な男。

 

 そう静かに呟いて、彼女はその瞳を閉じた。

 

 涙の一つでもくれてやりたい。だができないと彼女は思う。

 

 この私を見抜いた一刀に、そんな姿を晒す訳にはいかないと。

 

 立ち上がり前を向く。振り返ることなく、一つ、また一つとその歩みを進める。

 

 我が名を……、天にまで響かせる。

 

「それが、この曹孟徳が彼にしてやれること……」

 

 靴音が響くたびに炎が揺らぐ。ぼんやりと浮かび上がる道に、孤独に鳴り響いていた。

 

 

 頬杖を突きながら窓の外を眺める無二の親友が呟いた一言に、周公瑾は読んでいた本にそっと手を乗せると、顔を上げて彼女の名を呼んだ。

 

「……雪蓮」

 

「ん~?」

 

「気は確かか?」

 

 がくっと滑り落ちると、その一言に伯符は吠える。

 

「何よ、冥琳ったらっ。失礼しちゃうわね~!」

 

「まさか雪蓮の口から『花嫁修業』なんて言葉が出てくるとは、夢にも思ってなかったからな……」

 

 そんな親友の一言に憤慨しながらも、伯符はめげずに言葉を続ける。

 

「だって私、お姫様だもん♪」

 

 静けさに包まれるも一瞬。公瑾は表情一つ崩さず問い返した。

 

「すまない。最近耳が遠くて――」

 

「絶対っ聞こえてるでしょっ!」

 

「……あぁ、そういえば文台様が仰っていたな。雪蓮はお秘め様なのだと」

 

「……私のこと、馬鹿にしてるでしょ?」

 

 公瑾は内心で苦笑いしつつも、口元を緩ませる。

 

「そんなことはないさ。ただ雪蓮が婿にしたい殿方が……」

 

「ふふっ♪ 想像できないでしょ?」

 

「可哀想でな……」

 

「ひどっ! で、でもね? よく考えて冥琳。次期呉の王様の旦那様よ? 三食昼寝付きで、お酒飲み放題!」

 

「何を馬鹿な事を言って――」

 

「ちっちっち。甘いわね~冥琳。これは母様から聞いた話なんだから」

 

「文台様から?」

 

「そうよ。そう言って父様を口説いたんだって! ってか、絶対くるでしょ。私が行きたいくらいだもん」

 

「……雪蓮。間違っても、それを口説き文句に使わんようにな」

 

「エッ!? どうしてよ?」

 

「本気にするほうがどうかしている。祭様から聞いた話では、二人きりになった文台様はもう見ていられなかったそうよ? 『江東のゴロニャン』と、影では言われていたらしい」

 

「ちょっ! 何それ、可愛い!」

 

「まぁ、文台様が雪蓮のお父様にベタ惚れだったということよ」

 

「そ、そうだったんだ。噛まれたら即死なのに父様ったら無茶したのね~。確かに三食昼寝付き、お酒飲み放題じゃないと割に合わないか、うん」

 

「まぁ、雪蓮の場合はそれでも無理ね」

 

「……冥琳、ちょっとこっち来て、私に一発殴られなさい」

 

「ふふっ、そう怒るな。いざとなったら私が貰ってやるから、雪蓮は雪蓮のままでいれば良いさ」

 

「あら、冥琳♪ もしかして焼いてるの?」

 

 公瑾はその質問には答えず、手元の本に視線を移した。

 

「……もう、冥琳の馬鹿」

 

 そう言って、再び窓の外を眺め始めた。その表情は……。

 

 

 昇竜伝、人 まとめ

 

 北郷一刀は常山の麓に舞い降り、そこで趙子龍と出会い、彼女の旅に同行することになります。

 

 様々な場所を巡る中で、彼に惹かれていく趙子龍は、少しずつ成長して行く彼に王の器を見出します。ですが、民草を導き、守るすべのない今の彼を主と仰ぐことはできないと、彼女は北郷一刀から距離を取ります。

 

 そのまま旅を続けるも、彼を越える器の持ち主は見つからず、手元の路銀も心許無くなってきたころ、実家に戻ると姉が楽快の毒矢に倒れ、戦えぬ身体になったことを知ります。気丈に振る舞う姉の姿を見て――。卑劣な手段を用いた賊を許せないと、趙子龍は楽快へと復讐するべく槍を手に取りますが、楽快は官軍を敗走させるほどの名の知れた賊将で、一人で立ち向かって、勝てる相手ではありませんでした。

 

 そこに偶然、彼女の強さに目を付けて、義賊を率いた劉玄徳と名乗る男が助けを求めてきました。その名に興味を持った趙子龍は、自分を迎えるにあたり、義、徳を高く持って行動するように求め、またその男を成長させつつ、同時にこの義賊を鍛え上げ、楽快と戦える義勇軍にしようと奔走します。ですが思うようには進まず、楽快も今だ討てず、もどかしさが募る中、追い討ちをかけるように劉玄徳は義では無く、利を取る行動に出てしまいます。

 

 楽快を討つまでは義勇軍を去る訳にもいかず、苦虫を噛み潰す趙子龍。徳よりも利を取った義勇軍に、罵声を浴びせる男が北郷一刀だと知って驚き、喜びます。

 ですが、このままでは北郷一刀が殺されかねないと考えた趙子龍は、彼を無理やり義勇軍に引き込むことで、彼の命を救うことに成功します。義勇軍の幹部にまで上り詰めていた彼女は立場を弁えつつ、楽快討伐に支障がでないように、北郷一刀から距離を取り続けます。

 

 そんな中、楽快に狙われていると、連勝する義勇軍に助けを求めてくる村がありました。その村に到着したものの、周囲に賊の姿は見えません。さらには賊を討伐するために官軍が到着します。義勇軍の幹部は官軍の将に取り入ろうと、宴を続ける毎日。そんな中、北郷一刀が血相を変えて、酒宴の席に乗り込んできます。

 北郷一刀は最後まで話ができずに追い返されて、また趙子龍は彼を馬鹿にした者たちを咎めます。面白くないと根に持った劉備達は、趙子龍を騙して二人の仲を引き離してしまいます。北郷一刀は義勇軍から去ることになりました。

 

 兵糧が心許無くなったころ、官軍が重い腰を上げて村から去ります。ですが、その時こそ楽快の策が実った瞬間でもありました。官軍が、敗走しながら村に戻ってきます。

 すでに楽快の手中。趙子龍ですら勝ち目が無いと分かると、劉備達義勇軍幹部はその姿を暗ませてしまいます。賊に寝返ったという噂が村中に広まり、どうすることもできない趙子龍に、誤解を解こうとやってきた北郷一刀が手を差し伸べます。

 

 楽快との知恵比べが始まります。官軍、義勇軍、村の勇士達をまとめ上げ、楽快のさらなる一手を利用し、敵すらも仲間に引き込むという常識を逸脱した北郷一刀の姿に、己を満たす器ではなく、満たしたいと思う趙子龍。この戦いが終わったとき、彼を主と敬い、一から築き上げていくことを決意します。

 

 彼等は勝負に競り勝ちます。勝利を確信して姿を見せた楽快を、趙子龍は電光石火に討ち取り、別部隊の北郷一刀の下へ単騎で急ぎます。ですが――。

 ですが、再び二人の仲を引き裂いたのが、裏切った劉玄徳でした。戦いの中で北郷一刀に奪われた宝剣を執拗に追い続ける劉玄徳は、とうとう北郷一刀を追い詰めます。趙子龍が辿りつき、そこで見たものは、北郷一刀が崖から落とされる瞬間でした。彼はまだ崖に張り付いて、粘っていました。

 彼を助けるべく、趙子龍は奮闘しますが多勢に無勢。どうすることもできず――、死とう北郷一刀との別れが趙子龍に近付いてきます。彼女の一言に北郷一刀は、最後まで諦める訳にはいかないと、崖から飛び降りるという、生きるか死ぬかの一発勝負にでたのでした。

 

 ――昇竜伝、地へと続きます。

 


 
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